※この話には残虐な描写が含まれています。そういったことが苦手な方は読まないことをおすすめします。
そこはまさしく絵に描いたような世界だった。
クレヨンで書かれた山や木、家といったものが存在していて、その登場人物である自分自身が鮮明に描写されている。
そうか、これは夢なのか。
よって思考がその結論に達するのにあまり時間がかからなかった。
「せっかくの夢なんだから好きなことをしよう」
そういうと魔理沙は身支度を整え、愛用の箒でひゅーんと飛び出た。
最初にやってきたのは博麗神社だった。
「おーい、霊夢」
「……なによ、魔理沙」
魔理沙が声を掛けると霊夢が現れた。
どうやらこの夢は背景はテキトーでも人物は現実と同じ姿をしているらしかった。
「いや、お茶を飲みに来ただけだぜ」
「はぁ、あんたってやつはなんでこう……。緑茶でいいわよね?」
「おう」
そういってお茶を淹れに台所へと霊夢が移動する。
魔理沙は物音を立てないように近づいて、懐から用意してきたナイフを取り出し、それで霊夢を刺した。
「あ、え?」
「やっぱり、お茶は遠慮しとくぜ。じゃあな」
そういうと床に倒れて血を流している霊夢をほったらかしにして、魔理沙は箒に乗って飛び出した。
魔理沙は香霖堂へやってきた。
自分の服に汚れがないか確かめてから魔理沙は店の中に入った。
「やあ、魔理沙」
「あら、こんにちは」
中には霖之助がいた。あと紫も。
「へへへ、喜べ香霖。私が今日の夕食をつくってやるぜ」
「それはありがたいね」
「うふふ、そうね。楽しみだわ」
「紫もたまには手伝えよ」
「あら。……それもそうね。くすくす、あんまりにおいしくて、ほっぺたが落ちるくらいのを作ってあげるわ」
「それじゃ、台所を借りるぜー」
「ああ、楽しみにしてるよ」
台所で紫がネギを切っている。
紫は米を研いでいる。
「紫。ちょっと足元の扉から米を焚く鍋をだしてくれ」
「はいはい、わかったわ」
そういって紫がかがみこむ。
魔理沙はまな板の上に置きっぱなしになっていた包丁を手に取ると屈んでいる紫を刺した。
紫は床に転がる。
「か、ふ……。魔理沙、あな、た……」
そして、そのまま動かなくなった。
先ほどの物音を聞きつけたらしく店のほうから霖之助が声を掛けた。
「魔理沙、何かあったのかい?」
「いや、何も。ただ紫が用事を思い出したらしくて帰っただけだ」
「そうかい」
そして、夕食が出来上がった。
魔理沙と霖之助は向かい合って食事をとる。
「ねぇ、魔理沙」
「ん?どうした、香霖?」
「いや、今日はずっと笑顔だからね。何かいいことがあったのかい?」
「別に何もないぜ」
「そうかい?」
「なぁ、香霖」
「なんだい、魔理沙?」
「好きだ」
その言葉に一瞬霖之助の箸がとまり、またすぐに動き出す。
「僕も魔理沙のことは嫌いじゃないよ」
「へへへ、そうかそうか」
魔理沙は笑顔だった。いつまでもいつまでも。
夢はまだ醒めない。
そこはまさしく絵に描いたような世界だった。
クレヨンで書かれた山や木、家といったものが存在していて、その登場人物である自分自身が鮮明に描写されている。
そうか、これは夢なのか。
よって思考がその結論に達するのにあまり時間がかからなかった。
「せっかくの夢なんだから好きなことをしよう」
そういうと魔理沙は身支度を整え、愛用の箒でひゅーんと飛び出た。
最初にやってきたのは博麗神社だった。
「おーい、霊夢」
「……なによ、魔理沙」
魔理沙が声を掛けると霊夢が現れた。
どうやらこの夢は背景はテキトーでも人物は現実と同じ姿をしているらしかった。
「いや、お茶を飲みに来ただけだぜ」
「はぁ、あんたってやつはなんでこう……。緑茶でいいわよね?」
「おう」
そういってお茶を淹れに台所へと霊夢が移動する。
魔理沙は物音を立てないように近づいて、懐から用意してきたナイフを取り出し、それで霊夢を刺した。
「あ、え?」
「やっぱり、お茶は遠慮しとくぜ。じゃあな」
そういうと床に倒れて血を流している霊夢をほったらかしにして、魔理沙は箒に乗って飛び出した。
魔理沙は香霖堂へやってきた。
自分の服に汚れがないか確かめてから魔理沙は店の中に入った。
「やあ、魔理沙」
「あら、こんにちは」
中には霖之助がいた。あと紫も。
「へへへ、喜べ香霖。私が今日の夕食をつくってやるぜ」
「それはありがたいね」
「うふふ、そうね。楽しみだわ」
「紫もたまには手伝えよ」
「あら。……それもそうね。くすくす、あんまりにおいしくて、ほっぺたが落ちるくらいのを作ってあげるわ」
「それじゃ、台所を借りるぜー」
「ああ、楽しみにしてるよ」
台所で紫がネギを切っている。
紫は米を研いでいる。
「紫。ちょっと足元の扉から米を焚く鍋をだしてくれ」
「はいはい、わかったわ」
そういって紫がかがみこむ。
魔理沙はまな板の上に置きっぱなしになっていた包丁を手に取ると屈んでいる紫を刺した。
紫は床に転がる。
「か、ふ……。魔理沙、あな、た……」
そして、そのまま動かなくなった。
先ほどの物音を聞きつけたらしく店のほうから霖之助が声を掛けた。
「魔理沙、何かあったのかい?」
「いや、何も。ただ紫が用事を思い出したらしくて帰っただけだ」
「そうかい」
そして、夕食が出来上がった。
魔理沙と霖之助は向かい合って食事をとる。
「ねぇ、魔理沙」
「ん?どうした、香霖?」
「いや、今日はずっと笑顔だからね。何かいいことがあったのかい?」
「別に何もないぜ」
「そうかい?」
「なぁ、香霖」
「なんだい、魔理沙?」
「好きだ」
その言葉に一瞬霖之助の箸がとまり、またすぐに動き出す。
「僕も魔理沙のことは嫌いじゃないよ」
「へへへ、そうかそうか」
魔理沙は笑顔だった。いつまでもいつまでも。
夢はまだ醒めない。
『夢』から覚めた時にどうなるかが、これまた怖い
ホラー好きなんで、いい感じですwww
次回作にも期待
>台所で紫がネギを切っている。
>紫は米を研いでいる。
後者は魔理沙では?