Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

名前で呼んで

2007/09/16 02:19:25
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紅魔館。


「…それじゃ頼んだわよ」
「かしこまりました、お嬢様」


「お出かけですか、咲夜さん?」
「ええ。紅魔館主催でパーティを開くことにするから、連中に声をかけてきなさいって」
「はぁ、それはまた突然ですねー」
「いつものことじゃない、いい加減慣れたわ。
 それじゃ、夕方には戻れると思うから…サボるんじゃないわよ、中国」
「だからちゃんと名前で呼んでくださいよ~」







魔法の森上空。


「さて、どこから回ろうかしらね…って」
「よお、メイド。こんな所にいるなんて珍しいな」
「ちょうど良かったわ、魔理沙。霊夢とあなたに伝えたいことがあったの」

-少女説明中-

「そういうわけで、お願いね」
「任せとけ。それじゃ、ついでにアリスも誘ってやるとするか――じゃあな!」
「慌しいわねぇ…」







マヨヒガ。


「!!!」
「あら橙、久しぶりね。ちょっとあなたの主人に話が…」
「藍さま~っっ!!大変だよー!
 悪魔の犬が来たよー!」
「…だから私は犬じゃないって」
「こらこら、橙。あまり大きな声を出すものじゃないぞ。
 それに犬なんてどこにも…ああ、犬だな」
「あのねぇ…」
「ははは、冗談だよ。それで、用件はなんだ?」

-少女説明中-

「成る程な。紫様が起きたら伝えておこう」
「そうしてもらえると助かるわ…それじゃ、邪魔したわね」







雲の上の桜花結界。


「いぬにく~」
「私は犬じゃないってば…」
「…こんな所まで珍しいじゃない、何の用?」
「はぁ…一応あなたたちにも話しておくわ」

-少女説明中-

「…これから白玉楼へ行くところだから、
 私たちから冥界の姫にも伝えておこう」
「そうしてもらえるかしら。
 じゃ、私は帰るから…」
「じゃあね、いぬにく~」
「…。」







帰り道。


「あ、ミスティア!あんな所に紅魔館の鬼メイドがいるわよ!」
「馬鹿、チルノ!大声出したら見つかっちゃうわよ!
 この前私もあのメイド人間に酷い目に合わされたんだから」
「(全部聞こえてるわよ…)」










そして再び、紅魔館。


「(なんだか疲れた…)」
「あ!お帰りなさい、咲夜さん」



「どうやら私が間違ってたみたいね…」
「…?何の話ですか?」
「ううん、なんでもないの。こっちの話よ。
 ―ただいま、美鈴」



初めて投稿します、gomaという者です。
今まで創想話の作品をずっと読んできましたが、
自分でも何かを書いてみたくなったので思い切って投稿してみました。

レミリアに貰った名前を咲夜さんも大事にしてるんじゃないかな?という思い付きから書いた作品です。
初めてSSを書いて気がついたんですが、地の文を書くのってすごく難しいですね。
今回は地の文無しですが…少し状況がわかりにくかったりするかも。

誤字とか矛盾とかあれば指摘していただけると幸いです。
goma
コメント



1.欠片の屑削除
なるほど、着眼点が見事ですね!
憧れるなぁ…
2.ルファイト・ガーディア・スカーレット削除
咲夜さんはこれ以降美鈴を中国と呼ぶ事はないでしょう

ほんわかと私の心は癒されました
3.n削除
おお、おおなるほど・・
いい話ですね。
4.固形分削除
和みました……
5.名無し妖怪削除
なるほど…!うまい!
6.卯月由羽削除
なるほど、そこに目をつけたかw