紅魔館に程近い場所にある湖には、実に様々な妖精が住んでいます。
住んでいるという表現が適切かどうかは分かりませんが、とりあえずわんさかと妖精が溢れているのだから、まぁ間違ってもいないでしょう。
その中で、一際目立つ妖精が一匹。
彼女に名前はありません。
巷では大妖精だとか略して大ちゃんだとか好き放題呼ばれていたりもするのですが、当の本人にはといえば、やっぱり妖精なものですから、大きいか小さいかと言われれば、割と小さい部類に入ります。
でも不思議なもので、同じくらいの背格好の妖精からはおっきいから大ちゃんなんだと言われたかと思うと、また同じくらいの背格好の別の妖精からは、ちっちゃくて可愛いだなんて事も言われます。
「私はおっきいの? それともちっちゃいの?」
彼女は悩みました。
悩んだ末に、誰かに聞いてみようと思いました。
自分で考えるだなんて選択肢はありません。だって考えないんですもの。
手始めに、彼女は湖の上を華麗に飛んでいくメイドに声をかけました。
「ちょいとそこいくメイドさん。私はおっきいの? それともちっちゃいの?」
「大きいか小さいかは問題ではないわ」
でもよく分からない返事をされたので、次に彼女はハッスルしていた他称中国系妖怪に声をかけました。
「ちょいとそこの妖怪さん。私はおっきいの? それともちっちゃいの?」
「大きければいいというものでもないと思います」
なんとなく分かったような気もしましたが、なんとなくでは分かりません。
だって考えないんですもの。
これではラチがあかないと、彼女は湖を離れました。
そして途中で出会った鴉天狗に声をかけました。
「ちょいとそこのカラスさん。私はおっきいの? それともちっちゃいの?」
「私がペンです」
所詮はカラスの頭です。
しかし、いよいよ分からなくなった彼女は、なんでも知っているという里の半獣に会いにいきました。
「ちょいとそこのはくたくさん。私はおっきいの? それともちちゃいの?」
「私としては、逆もありだと思う」
その言葉を聞いて、始めて彼女は自分が間違っていたのだと気付きました。
だって考えないんですもの。言われなきゃ分かりません。
「ちょいとそこの紅白さん」
だから、彼女は言われた通りに聞いてみました。
「あなたはちっちゃいね?」
「そうか、よし殺す」
住んでいるという表現が適切かどうかは分かりませんが、とりあえずわんさかと妖精が溢れているのだから、まぁ間違ってもいないでしょう。
その中で、一際目立つ妖精が一匹。
彼女に名前はありません。
巷では大妖精だとか略して大ちゃんだとか好き放題呼ばれていたりもするのですが、当の本人にはといえば、やっぱり妖精なものですから、大きいか小さいかと言われれば、割と小さい部類に入ります。
でも不思議なもので、同じくらいの背格好の妖精からはおっきいから大ちゃんなんだと言われたかと思うと、また同じくらいの背格好の別の妖精からは、ちっちゃくて可愛いだなんて事も言われます。
「私はおっきいの? それともちっちゃいの?」
彼女は悩みました。
悩んだ末に、誰かに聞いてみようと思いました。
自分で考えるだなんて選択肢はありません。だって考えないんですもの。
手始めに、彼女は湖の上を華麗に飛んでいくメイドに声をかけました。
「ちょいとそこいくメイドさん。私はおっきいの? それともちっちゃいの?」
「大きいか小さいかは問題ではないわ」
でもよく分からない返事をされたので、次に彼女はハッスルしていた他称中国系妖怪に声をかけました。
「ちょいとそこの妖怪さん。私はおっきいの? それともちっちゃいの?」
「大きければいいというものでもないと思います」
なんとなく分かったような気もしましたが、なんとなくでは分かりません。
だって考えないんですもの。
これではラチがあかないと、彼女は湖を離れました。
そして途中で出会った鴉天狗に声をかけました。
「ちょいとそこのカラスさん。私はおっきいの? それともちっちゃいの?」
「私がペンです」
所詮はカラスの頭です。
しかし、いよいよ分からなくなった彼女は、なんでも知っているという里の半獣に会いにいきました。
「ちょいとそこのはくたくさん。私はおっきいの? それともちちゃいの?」
「私としては、逆もありだと思う」
その言葉を聞いて、始めて彼女は自分が間違っていたのだと気付きました。
だって考えないんですもの。言われなきゃ分かりません。
「ちょいとそこの紅白さん」
だから、彼女は言われた通りに聞いてみました。
「あなたはちっちゃいね?」
「そうか、よし殺す」
>それともちちゃいの?
っの脱字では。舌足らずな子も大好きですが。
なんとなく分かった気がした