「パチュリー、この本持ってっていいか?」
「……しょうがないわね」
次の日。
「パチュリー、この保証人の欄に、印鑑押してくれないか?」
「……しょうがないわね」
また次の日。
「パチュリー、この婚姻届に印鑑押してくれないか?」
「……しょうがないわね」
こうして、パチュリーは霧雨邸に嫁いでしまいました。
「ひどい……」
連日連夜、泣き通し。
図書館の司書さん、小悪魔。
「女は歩く貯金箱、なんて公言してる輩のどこがいいんだろう」
愛は盲目。
きっとパチュリー様は遊ばれて搾取されて捨てられるんだ。
そして真実の愛に気付いて自分と結ばれて、一姫二太郎に恵まれるんだ。
「い、いけない。なに考えてるんだろう」
魔女狩りだ。ドキドキ魔女裁判だ。
黒白い奴をなんとかしなきゃ。
「危ない時ほど危ない人に頼れってパチュリー様が言ってた」
「アリスさーん! アリス・ノーフレンドさーん、いますかー!」
「マーガトロイドよ!」
やっと出てきた。
居留守使ってるのは分かってたんだぞ。そんなに一人が好き?
「……あら。アンタ、紫もやしのパシリじゃない」
「小悪魔です」
アリスさん、一度も目を合わせてくれません。
この人見知りめ。
「よ、よかったら上がってけば?」
実は来客が嬉しかったみたい。
「私相手にデレないで下さい。そんな事より、いつもツンしてる人が大変な事になってますよ?」
「――!? 魔理沙がどうかしたの!?」
かくかくしかじか。
「……そう。魔理沙と紫もやしがハネムーンベビーって訳ね」
「二人で新婚生活ぶち壊しませんか?」
「おk」
「私は歩くATM……」
親指くわえて泣きじゃくる、パチュリーさん。
「違う。歩くサンドバックだ」
既に臨戦態勢のアリス、それを必死に止める小悪魔。
「パチュリー様、一体どうしたんです!?」
「朝、起きたらね。魔理沙がいなくなってたの。預金通帳も、家具も無くなってた」
「――ッ!! 霧雨ーッ!!」
「私は歩くキャッシュカード……」
親指くわえて泣きじゃくる、魔理沙。
「違う。歩くパンチングマシーンだ」
既に臨戦態勢の小悪魔、それを必死に止めるアリス。
「魔理沙、一体どうしたのよ!?」
「私にとって香霖は全てだったけど、香霖にとって私はただの金づる!!」
「――ッ!! 森近ーッ!!」
「僕は歩く……」
「もう飽きたわよ。要点だけ言いなさい」
「霊夢がツケでなにかと作らせるから、僕はいつだって金欠病さ!!」
「――ッ!! 博麗ーッ!!」
「私は歩(r
「で、誰に貢いでる訳?」
「レ、レミリアが一時間二万円で、延長三十分だと八千円も取るから!!」
「(一体なにしてるんだろう)レミリアーッ!!」
「お嬢様! 諸悪の根源は貴方ですか!」
紅魔館に原点回帰、レミリアに詰め寄る小悪魔。
「だ、だって、パチェが館のお金使って黒白いのに貢ぐから、私が体を張って稼がなきゃいけないんじゃない」
「……あれ?」
……風俗で成り立ってんじゃねーか!!
何だこれわw
しかもその金バチェに吸い取られてるし
レミィ、穴の開いた瓶にいくら足しても限は無いんだっ!
アリスと小悪魔のコンビも悪くないと思う私がここにいる
しかしよく考えると人里へは大きな影響がなさそうで何より
なに悪魔がまごころ商売してんだwww
ところでこのロリコン伯爵が本当はどなたなのか気になりますが、みんな知ってるの? ちくしょう、おれだけか、知らないのは
最初の金はいったい何処から発生したんだ?
最初のお金はメイド長や門番が稼いだ貯蓄だろうか?
それをほぼ使い切るとは、パチェ、どんだけ貢いでんだ
れみりゃ様が一番かわいそうだwwwww
魔理沙 霖之助を愛してる
霖之助 霊夢のツケのせいで火の車
霊夢 レミリア風俗サイコー
レミリア パチュリーが貢いでるから
霊夢は救いようがないな・・・
ただの無限ループかと思いきや、意外に奥が深いww