ここはリグル探偵事務所
助手はチルノちゃんですが
今日も暇です
「出来たよチルノちゃん」
「何だ朝から働きもせず何かやってたと思ったら……何?」
「何って、密室だよ! さあ死んで!」
「死ぬかよ! 密室が出来る度に死ななきゃなんないのかよあたいは! トイレ閉めたら即死かよ!」
「私がドア開けたらいつも死んでるじゃない」
「死んでねーよ! あたいはスペランカー先生かなんかか! つーかなんか最近ノックもしないでドア開けると思ったらそんなこと確認してたのか!」
「いやそれは私の趣味……」
「この変態が! もう鍵つけろよ鍵! トイレに鍵! お前の好きな密室が出来るから!」
「それじゃあチルノちゃんを観察出来ないじゃないか」
「確認すんな!」
「確認すんなって……もしホントに死んでたらどうすんのさ! 探偵事務所で不審死ってどんだけ無能な探偵なんだよ!」
「お前は元々無能だッッ!!」
「非道いこと言われた……まあそれは置いといて、今度の密室は安心していいよチルノちゃん。なにしろダイイングメッセージが書いてあるんだから」
「何勝手に書いてんだ!」
「ダイイングメッセージは『アンパン』。むう……きっとアンパンに関係した奴が犯人に違いない!」
「お前が犯人だよ! 何ミスリードを誘ってんだ!」
「アンパン……アンパン……待てよ? アンパンはチルノちゃんの大好物……」
「人の好物を勝手に小学生並に変えるな!」
「つまりこれは自殺……!! 密室殺人に見せかけたチルノちゃんの自殺だったんだ!」
「どんな論理の飛躍なんだよ! 好物書いてあったら自殺か!」
「だって他に思い浮ばないし……」
「お前の発想は貧困を通り越してゼロだよゼロ! 何のために探偵やってんだ!」
「平和のため……?」
「疑問符つけながら平和って言うな! 誰の平和も守れねえよお前じゃ!」
「えー少なくとも私の心の平穏は守られてるし……」
「あたいの死でか!? あたいの死で守られてるのか!?」
「ぐええそうですチルノちゃんの死で守られてます……痛たた冷気じゃなくて首締めてきた……」
「まったくもう……探偵だったらもっと身近なところから推理したら良いじゃない! こないだ神社の賽銭が盗まれたって言う事件、あれなんかいいんじゃない?」
「人が死んでないじゃない」
「死んでないよ! だから何!? 死んでなきゃ動かないのか!」
「ほらそんなの解決したって何だ……つまんないじゃない……」
「お前はもう探偵名乗るの止めろ! 野次馬だ野次馬!」
「じゃ、じゃあせめて野次馬探偵と名乗るよ……」
「だから探偵じゃねえっつーの! あくまで探偵に拘るのか!」
「普段は野次馬……けれど事件の匂いを嗅ぎ付けると真っ先に現場に駆けつける……」
「それを野次馬って言うんだ!」
「駆けつけて事件を解決したら探偵でしょ?」
「そ、それはそうだけど……あんたの場合は野次馬だけで終わる可能性が……」
「ふふふチルノちゃん。私の実力を甘く見ていないかい……?」
その時表から事件を告げるざわめきが聞こえてきました
『大変だ! 博麗神社の巫女がとうとう餓死……!!』
「事件だ! チルノちゃん出動だよ!」
「推理するとこ微塵も無いよ!? 餓死だよ餓死!」
「もしかしたら餓死に見せかけた殺人かもしれないじゃないか! 行こう! リグル探偵事務所の初仕事だ!」
「うおおチルノちゃんすごいよ餓死だよ餓死! 骸骨みたいになってる!」
「お前は馬鹿みたいになってるよ! 全力で野次馬じゃねーか!」
「ばっ、馬鹿を言っちゃ困るよチルノちゃん! これは野次馬という名の推理だよ!」
「変わんねーよ!」
「いやそうじゃない……冴えてきたよチルノちゃん……名探偵リグルの頭脳が冴えてきた! うおお脳に血が!
分かったぞ! 死因は餓死だ!」
「餓死だよ!」
「こうして事件は無事解決したのであった……」
「解決してないよ! 巫女死んだままだよ!」
「君は探偵に蘇生能力が備わっているとでも思ってるのか!」
「思ってないよ! だから解決も糞も無いんだって!」
「よーし分かったそんなに言うなら巫女を蘇生させてやろうじゃないの……探偵の力を見せてやる!」
「できんの!?」
「うおおおっっ! 蘇れ巫女ッ!」
「もう探偵関係無いよ!?」
「お陰で蘇ったわ」
「嘘ォー!?」
「見たかいチルノちゃん。これが名探偵リグルの推理力だよ!」
「す、凄い……いや全然凄くないけど凄い……」
助手はチルノちゃんですが
今日も暇です
「出来たよチルノちゃん」
「何だ朝から働きもせず何かやってたと思ったら……何?」
「何って、密室だよ! さあ死んで!」
「死ぬかよ! 密室が出来る度に死ななきゃなんないのかよあたいは! トイレ閉めたら即死かよ!」
「私がドア開けたらいつも死んでるじゃない」
「死んでねーよ! あたいはスペランカー先生かなんかか! つーかなんか最近ノックもしないでドア開けると思ったらそんなこと確認してたのか!」
「いやそれは私の趣味……」
「この変態が! もう鍵つけろよ鍵! トイレに鍵! お前の好きな密室が出来るから!」
「それじゃあチルノちゃんを観察出来ないじゃないか」
「確認すんな!」
「確認すんなって……もしホントに死んでたらどうすんのさ! 探偵事務所で不審死ってどんだけ無能な探偵なんだよ!」
「お前は元々無能だッッ!!」
「非道いこと言われた……まあそれは置いといて、今度の密室は安心していいよチルノちゃん。なにしろダイイングメッセージが書いてあるんだから」
「何勝手に書いてんだ!」
「ダイイングメッセージは『アンパン』。むう……きっとアンパンに関係した奴が犯人に違いない!」
「お前が犯人だよ! 何ミスリードを誘ってんだ!」
「アンパン……アンパン……待てよ? アンパンはチルノちゃんの大好物……」
「人の好物を勝手に小学生並に変えるな!」
「つまりこれは自殺……!! 密室殺人に見せかけたチルノちゃんの自殺だったんだ!」
「どんな論理の飛躍なんだよ! 好物書いてあったら自殺か!」
「だって他に思い浮ばないし……」
「お前の発想は貧困を通り越してゼロだよゼロ! 何のために探偵やってんだ!」
「平和のため……?」
「疑問符つけながら平和って言うな! 誰の平和も守れねえよお前じゃ!」
「えー少なくとも私の心の平穏は守られてるし……」
「あたいの死でか!? あたいの死で守られてるのか!?」
「ぐええそうですチルノちゃんの死で守られてます……痛たた冷気じゃなくて首締めてきた……」
「まったくもう……探偵だったらもっと身近なところから推理したら良いじゃない! こないだ神社の賽銭が盗まれたって言う事件、あれなんかいいんじゃない?」
「人が死んでないじゃない」
「死んでないよ! だから何!? 死んでなきゃ動かないのか!」
「ほらそんなの解決したって何だ……つまんないじゃない……」
「お前はもう探偵名乗るの止めろ! 野次馬だ野次馬!」
「じゃ、じゃあせめて野次馬探偵と名乗るよ……」
「だから探偵じゃねえっつーの! あくまで探偵に拘るのか!」
「普段は野次馬……けれど事件の匂いを嗅ぎ付けると真っ先に現場に駆けつける……」
「それを野次馬って言うんだ!」
「駆けつけて事件を解決したら探偵でしょ?」
「そ、それはそうだけど……あんたの場合は野次馬だけで終わる可能性が……」
「ふふふチルノちゃん。私の実力を甘く見ていないかい……?」
その時表から事件を告げるざわめきが聞こえてきました
『大変だ! 博麗神社の巫女がとうとう餓死……!!』
「事件だ! チルノちゃん出動だよ!」
「推理するとこ微塵も無いよ!? 餓死だよ餓死!」
「もしかしたら餓死に見せかけた殺人かもしれないじゃないか! 行こう! リグル探偵事務所の初仕事だ!」
「うおおチルノちゃんすごいよ餓死だよ餓死! 骸骨みたいになってる!」
「お前は馬鹿みたいになってるよ! 全力で野次馬じゃねーか!」
「ばっ、馬鹿を言っちゃ困るよチルノちゃん! これは野次馬という名の推理だよ!」
「変わんねーよ!」
「いやそうじゃない……冴えてきたよチルノちゃん……名探偵リグルの頭脳が冴えてきた! うおお脳に血が!
分かったぞ! 死因は餓死だ!」
「餓死だよ!」
「こうして事件は無事解決したのであった……」
「解決してないよ! 巫女死んだままだよ!」
「君は探偵に蘇生能力が備わっているとでも思ってるのか!」
「思ってないよ! だから解決も糞も無いんだって!」
「よーし分かったそんなに言うなら巫女を蘇生させてやろうじゃないの……探偵の力を見せてやる!」
「できんの!?」
「うおおおっっ! 蘇れ巫女ッ!」
「もう探偵関係無いよ!?」
「お陰で蘇ったわ」
「嘘ォー!?」
「見たかいチルノちゃん。これが名探偵リグルの推理力だよ!」
「す、凄い……いや全然凄くないけど凄い……」
巫女がただ餓死しただけなのにも不謹慎ながらワロタ