私の名前は上白沢慧音。
歴史を消し、そして創る程度の能力を持った、歴史喰い半獣だ。
私は人里に住み、普段は寺小屋で子供達の面倒を見て、そこで歴史の編纂も行っている。
そんな私の元には、時々歴史の変更を望む者がやってくることがある。
大概の場合は相手にもせず断るのだが、当人がどうしてもと願う場合、その歴史を食べてしまう事がある。
我ながら甘いと思うし、歴史を改竄することは気が引ける。正直、それが卑怯なことだとも分かっている。
だが、困っている相手を放って置ける程、私も非情になれないのだ。
そんな私の中に収めてしまった歴史たちを、悔悟の念を込めて今日は少しだけ話し、弔おうと思う。
惨めなハクタクの言い訳だと思って聞き流してもらって構わない。
だから、どうしても消したい歴史があるときは、こう言ってくれ。
「お願いします、慧音先生」
ある巫女の歴史
「呼ばれてなくてもじゃじゃじゃじゃーん♪」
「いらっしゃい紫、そしてお願い、今すぐ帰って」
「あら~いきなり連れないわねぇ」
「何をしにきたのか分からないけど、とりあえず帰って」
「しくしく~お母さんはこんな娘に育てた覚えは無いわよ…」
「こんな母を持った覚えは無い」
「ふふふ…ホントにそうかしら?」
「うん、無い」
「じゃああなた母親の顔を思い出せる?」
「そりゃ思い出せ…!」
「あら?何か神妙な面持ちね~」
「…今、人の記憶を弄ったでしょ」
「めっ!女の子が『弄った』とかいきなり言っちゃ駄目!」
「…」
「あらあら、何か悩みがあるのかしら?お母さんが聞いて上げるわよ」
「…う、うっさい!黙れ!」
「まぁ!言葉遣いがなってないわね!」
「う、うるさい五月蝿い!お母さんのバカ!!」
「あら、ご免なさい『お母さん』ちょっと言い過ぎたみたいね~」
「うっ!…」
「真っ赤な顔しちゃって…でもそんなところも可愛いわね♪」
「ははは!!紫にお母さんって!」
「ま、魔理沙!」
「あら~魔理沙ちゃん、いつも娘と遊んでくれてありがとうね~」
「これは『お母さん』、こちらこそどういたしましてだぜ」
「ほら霊夢ちゃん、ちゃんとご挨拶しなさい♪」
「…ぅぅうううう!!!」
どん!
「あ、飛んでった」
「ちょっとからかい過ぎたかしら?」
「お願いします、慧音先生…」
「人前でお母さん…まぁ私も時々言われるがな」
ある悪魔の歴史
「あれは~誰だ♪誰だ♪誰だ♪」
「…」
「わたし悪魔♪小悪魔~小悪魔~♪」
「…」
「パチュリー様に~♪呼びだされ~♪」
「…」
「図書館の司書を~♪命じられ~♪」
「…」
「…え~っと次はどんなんだったけ?」
「…クス」
「はっ!ぱ、パチュリー様!?いつからそこに!」
「…『誰だ♪』辺りからかしら…ふふ」
「……!!!」
「お願いします!慧音先生!」
「歌だけならまだしも、踊ってたのか」
ある獣人の歴史
「鈴仙ちゃ~ん」
「何?」
「ここにお線香があるの」
「?お墓参りにでも行くの?」
「ううん、でね、二本あると二線(千)香になるよね」
「そうよね」
「三本で三線香、八本で八線香…じゃあ十本じゃ?」
「えっと、おま
「本当にお願いします!慧音先生!!」
「分かった、念入りに喰っておく」
あるメイド長の歴史
「昨夜さ~ん、何か落としましたよ?」
「お願いします…お願いします…お願いします…」
「分かったから、泣きながら零距離は止めてください」
ある式の
「お願いします先生!橙が怖がって帰ってこないんです!」
「まず自分が変わろうな?そして服を着ろ」
歴史を消し、そして創る程度の能力を持った、歴史喰い半獣だ。
私は人里に住み、普段は寺小屋で子供達の面倒を見て、そこで歴史の編纂も行っている。
そんな私の元には、時々歴史の変更を望む者がやってくることがある。
大概の場合は相手にもせず断るのだが、当人がどうしてもと願う場合、その歴史を食べてしまう事がある。
我ながら甘いと思うし、歴史を改竄することは気が引ける。正直、それが卑怯なことだとも分かっている。
だが、困っている相手を放って置ける程、私も非情になれないのだ。
そんな私の中に収めてしまった歴史たちを、悔悟の念を込めて今日は少しだけ話し、弔おうと思う。
惨めなハクタクの言い訳だと思って聞き流してもらって構わない。
だから、どうしても消したい歴史があるときは、こう言ってくれ。
「お願いします、慧音先生」
ある巫女の歴史
「呼ばれてなくてもじゃじゃじゃじゃーん♪」
「いらっしゃい紫、そしてお願い、今すぐ帰って」
「あら~いきなり連れないわねぇ」
「何をしにきたのか分からないけど、とりあえず帰って」
「しくしく~お母さんはこんな娘に育てた覚えは無いわよ…」
「こんな母を持った覚えは無い」
「ふふふ…ホントにそうかしら?」
「うん、無い」
「じゃああなた母親の顔を思い出せる?」
「そりゃ思い出せ…!」
「あら?何か神妙な面持ちね~」
「…今、人の記憶を弄ったでしょ」
「めっ!女の子が『弄った』とかいきなり言っちゃ駄目!」
「…」
「あらあら、何か悩みがあるのかしら?お母さんが聞いて上げるわよ」
「…う、うっさい!黙れ!」
「まぁ!言葉遣いがなってないわね!」
「う、うるさい五月蝿い!お母さんのバカ!!」
「あら、ご免なさい『お母さん』ちょっと言い過ぎたみたいね~」
「うっ!…」
「真っ赤な顔しちゃって…でもそんなところも可愛いわね♪」
「ははは!!紫にお母さんって!」
「ま、魔理沙!」
「あら~魔理沙ちゃん、いつも娘と遊んでくれてありがとうね~」
「これは『お母さん』、こちらこそどういたしましてだぜ」
「ほら霊夢ちゃん、ちゃんとご挨拶しなさい♪」
「…ぅぅうううう!!!」
どん!
「あ、飛んでった」
「ちょっとからかい過ぎたかしら?」
「お願いします、慧音先生…」
「人前でお母さん…まぁ私も時々言われるがな」
ある悪魔の歴史
「あれは~誰だ♪誰だ♪誰だ♪」
「…」
「わたし悪魔♪小悪魔~小悪魔~♪」
「…」
「パチュリー様に~♪呼びだされ~♪」
「…」
「図書館の司書を~♪命じられ~♪」
「…」
「…え~っと次はどんなんだったけ?」
「…クス」
「はっ!ぱ、パチュリー様!?いつからそこに!」
「…『誰だ♪』辺りからかしら…ふふ」
「……!!!」
「お願いします!慧音先生!」
「歌だけならまだしも、踊ってたのか」
ある獣人の歴史
「鈴仙ちゃ~ん」
「何?」
「ここにお線香があるの」
「?お墓参りにでも行くの?」
「ううん、でね、二本あると二線(千)香になるよね」
「そうよね」
「三本で三線香、八本で八線香…じゃあ十本じゃ?」
「えっと、おま
「本当にお願いします!慧音先生!!」
「分かった、念入りに喰っておく」
あるメイド長の歴史
「昨夜さ~ん、何か落としましたよ?」
「お願いします…お願いします…お願いします…」
「分かったから、泣きながら零距離は止めてください」
ある式の
「お願いします先生!橙が怖がって帰ってこないんです!」
「まず自分が変わろうな?そして服を着ろ」
十線香は何がいけなかったの?
霊夢のは物凄くよく判るw
でもうどんげだけわかんない……orz
苦労の司書~
小悪魔~小悪魔~♪
十本→十線香→十千香→万香(ま○こ)って話だったきがした
それにしても、メイド長は何をみられたのだろうか・・・w
落としても気付かない程装着時にぶかぶかだっtあひぇ
ただ、そんな歴史を消したい気持ちがよくわかりますね。w
霊夢のとこがおもしろかったです。
てか「お」を付けるなwww
でも巫女や小悪魔がほほえましい。
でも、パッド長あなたは(ザ・ワールド
巫女がかわいすぎる件
あくまでこれは線香の数を数えているんだから「十線香」にしかならないはずだ!
もしくはテンコーうわ、なにをする、やめ………
周りが周りなだけに・・・