~絵本風~
あらすじ
霊夢は、泣き疲れた後に寝てしまいました。
咲夜さんが、小悪魔に寝ている霊夢を預けました。
「じゃあ、任せたわ」
「はい、任せてくださいな」
そういって、霊夢を抱き抱えて小悪魔は紅魔館を飛び出しました。
「そういえば、今日はあの日だったわね…でも、あの場所は今日は晴れたかしら?」
咲夜さんは、不安そうな顔をして部屋に戻りました。
「ふぇ?…あ、こぁねーちゃん」
「霊夢!?…おきちゃったか…」
霊夢が目を覚ますと、目の前に小悪魔の顔があります。
「あれ?ここどこ?」
霊夢は辺りを見渡します。いつのまにか、小高い丘の頂上にいました。
「ごめんね、霊夢」
「え?」
小悪魔が突然謝ったので、霊夢はあわてています。
「な、なんでこぁねーちゃんがあやまるの?」
霊夢が小悪魔に尋ねると、小悪魔は
「ほら、今日は七夕じゃない…」
そういいました。
「それで、霊夢に天の川を見せたいと思ったんだけど…」
そういって、小悪魔は空を見たので霊夢も見ました。
「あ…」
空は曇っていました。これでは天の川は見えません。
「ごめんね…霊夢…夜なのに連れ出して、起こしちゃって…」
小悪魔は天の川を見せられなかったからか、泣き顔です。
「こぁねーちゃん…あ、じゃあれいむのお願い二つ聞いて?」
何か思いついたように、霊夢は言います。
「もちろん」
小悪魔はすぐに答えました。
「じゃあね、人の里のうえまでつれてって」
小悪魔は霊夢を里の上空まで、つれていきました。
「ここでいい?」
「うん!ほらみて!」
霊夢が指を指したほうを見たら、小悪魔はわぁと言いました。
人の里の明かりがまるで天の川のようになっています。
しかも、今日は曇りなので、篝火もあってとてもきれいでした。
「ほら、これでこぁねーちゃんはれいむに、天の川を見せてくれたよ」
それを聞いて小悪魔は泣きそうでした。
「うん…うん」
「それでね、あと一つのお願いはね…」
来年も、いっしょに天の川を見に連れていって
「それだけでいいから。泣かないで?」
霊夢がそういうと、小悪魔は霊夢を抱き締めました。
「ええ…ぜったいに、約束する」
「うん!じゃあゆびきりしよう!」
霊夢が指をだすと、小悪魔も指をだして
ゆーびきーりげんまん うそつーいたら はーりせんぼん のーます!
「「ゆーびきった!」」
約束した二人は一緒に笑いました。
ちびれーむ紅魔館へ行く~終わり~
小悪魔が一番良いところを持っていったなぁ・・・w
次は永遠亭かな?