「うあー!お姉様がリモコンぶん投げたー!!!」
「わ、私は振るより投げる方が得意なのよ!」
ここは紅魔館。今日も平和です。
最近フランドールお嬢様は能力の調節が出来るようになってきました。
対象が限定ですけどね。
自分の趣味の物は壊しません。
自分にとってどうでもいいような物は軽くぶっ飛ばしてしまいます。
例えばレミリアお嬢様より贈られた高反発枕とか。欲しいです。
最初この高反発枕を貰ったときは妹様も喜んでいたのですが
その枕に飛び乗ったら反発力で天井まで吹っ飛んだそうで。
それ以来妹様は弾力のある物に飛び付くのをやめたらしいです。
バネを見ると発狂します。
特にトランポリンなんかを見ると蕁麻疹が出るようです。
自分で言っておいて何ですが蕁麻疹って実は読めません。
レミリアお嬢様は未だにWiiリモコンが振れません。
投げ飛ばします。槍投げの癖ですね。
リモコンがもうスターダスト~シューティングスタ~です。
・・・ネタがマニアックすぎました。ごめんなさい。
さて、今日は新しいメイドの面接の日です。
今回は2人受けに来るそうで。
1人は普通に勤務でもう1人はバイトらしいです。
間違いなく2人とも採用される・・・と思います。
なんと私より後輩が2人生まれます。
バイザウェイやっと私自身のことに触れましたが私はただの下っ端のメイドです。
名前はありません。特に設定されてないので適当に「秋子さん」と呼んでください。
・・・涙が出てきました。慰めてください。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「えっとじゃあ左の奴から名前、年齢、好きな人の名前、種族、死亡原因を言って。」
「お嬢様、志望動機です。」
面接が始まりました。メイド長とレミリアお嬢様が面接官です。
私はドアのスキマから覗き見しています。
メイド長がちらちらとこっちの方を見ていますがおそらく気付かれてはいないでしょう。
気付いていたらナイフ投げて来ますから。
え~と2人とも妖怪でしょうかね。
一人は緑髪の天パーでチェック模様の入った赤い服を着てますね。ちょっとセンス無いと思います。
もう一人は黒髪のストレートロングな方です。若いです。真面目系ですね。弄られ役になってもらいたいです。
「名前は風見幽香、年齢不詳。好きな人の名前は魅m・・・いや今の無し。」
うわ自分で年齢不詳とか言いやがりましたよあいつ。
「動機は、この前お金取りに家に久しぶりに帰ったらさあ、何かみんなの対応が冷たいのよね。
それで門番に聞いてみたら夢月が当主宣言して今うちの館・・・えーとなんて館だったっけ?
まぁいいや。そこの奴らはみんな夢月の命令で動いてるらしいのよ。
取りあえず自分の部屋に行ってみたら何故か幻月の部屋になっちゃってて
『もうここ私達の館だからあんた出てってくれない?』だって。
ざけんなゴルァ!!って感じよ。
で追い出されちゃって今ホームレス状態d」
「長い。」
要約するとしばらく家を空けてる間に乗っ取られて食う物がないから雇ってくれと言うことらしいです。
あほですね。
うちのお嬢様はめんどくさがりなので本来就職活動で言うくらいの量の志望動機は逆に無い方がいいんですよ。
まぁここ紅魔館において動機なんて飾りみたいなもんです。ていうか飾りです。
私の志望動機なんか
『メイドさんになりたーい!!』
でしたから。そしたら0.1秒で
『よし採用。』
て帰ってきましたからね。
「で、種族は妖怪だということだけど」
「うん」
「何の妖怪?」
「え?」
「ほら雀とか兎とかゴキブリとか関取とかあるでしょう?」
「・・・ただの妖怪とか駄目なの?」
「駄目。」
「何だろ・・・多分花自体の妖怪じゃないのよね・・・あーもう人でいいわ! 人妖!」
「人妖っと・・・ところで幽香。」
「何?」
「お嬢様にため口聞くな。ついでに私にも。」
「え、何で!?」
ったりめぇだ。
この紅魔館の恐ろしさを知らないようですね。
確かに妖気は凄いのですが・・・ていうか妖気だだ漏れすぎませんか?
もうちょっと抑えた方がいいですよ。かくれんぼも出来ませんよあれじゃ。
まぁどんな強い奴でも『下っ端』な以上上司にいびり倒されるのがオチです。
早くいびりたいです。
「はいじゃあお隣の方。」
「あ、はい。・・・えっと」
緊張してます。弱気そうです。虐め甲斐がありそうです。
「名前は春風亭辰子です。」
「落語家みたい・・・」
「落語家みたい・・・」
落語家みてぇ・・・
「歳は3159歳です。」
「え、まじで・・・?」
先程の若い発言撤回してもいいですか?
「忙しく駆け回る仕事をしてみたいので志願しました。」
好きな人の名前言わないんですか?
ってなんで面接でいつも聞くのかな。
私も聞かれたんですよね。まぁ私は
『あなたです。』
って答えたら
『よし採用。』
って0.05秒で帰ってきましたからね。
え?何でそんな正確に時間がわかるのかって?
そう、それこそが私の能力!・・・というわけではなくただのフィーリングです。
「で、種族は妖怪かしら?」
「あ、いえ・・・黒龍族です。」
10秒ほど沈黙。
え、マジで?
龍つったらあれでしょ?
神様よ神様!
幻想郷で一番凄いって言われてるやつ!?
あの封○の剣で2発で沈められる奴とは訳が違う!!
お嬢様もメイド長も共学してるに違いないわ!!
あ、間違えた驚愕だった驚愕!
男女驚愕の高等学校!? 何それ入学したい!!
「えーと黒龍族ね。
ふむ
じゃあ得意分野と苦手分野は何かしら?
それによって配属を考えるから。はい幽香から。」
何で誰一人動じないのかしら!?
もしかして龍と聞いて驚くのはもはや下級クラスの方達だけなんでございましょうか奥様!?
まぁいいや後でサイン貰おう。
「苦手分野なんか無いわね。何だってやってやるわよ。花の世話でも花壇の世話でもガーデニングでも」
「じゃあお嬢様に血を提供する係でいい?」
「嫌に決まってんじゃん! つーか苦手分野もくそもないでしょうそれ!」
「血液型は?」
「んーC2H5OH。」
「決まりね。
咲夜、後で首輪つけて私の部屋に連れてきて」
「かしこまりました。」
「待て待て待て!!!」
無駄ですね。
あの方は何型と答えてもあの台詞を言うんですよ。
もはや紅魔館の面接の定番と化しているそうです。
ちなみに私も聞かれました。「Δ(でるた)」って答えました。
フェニックスーーー!! ごめんなさい。また調子乗りました。
「はい次辰子さん。」
「あ、はい。家事は大体できるのですが戦いは苦手です。」
「ふむ。じゃあ門番以外ね・・・」
戦闘が苦手?
嘘こけ。あれだろ。戦場で『キャー!!』とか言いながら
ばっさばっさと切り捨てていくタイプだろ。
「よし終了。各自用意した部屋で待機。以上。」
終わったようです。
なので私も持ち場に戻りましょう。
お前今まで覗いてて仕事はいいのか? とお思いになられるアホもいそうですが、
実は私の仕事はロビーでの受付です。
なのでお客が来ない限り暇なんです。
こうやって離れてても先ずお客さんは門を通るので門番から私に連絡が来るのですよ。
さて、早く戻ってこっそりゲームボーイでもしてましょうか。 DS?何ですかそれ?
私がそそくさと受付に戻ろうとした瞬間・・・。
グサッ!!
グハァ!!!
後頭部に激痛を感じて倒れ込む私。 振り向くとそこにはメイド長ぉぉぅぉぉぉぉ!!!!
・・・私の意識はそこで途絶えたのだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
今日も清々しい朝です。新し~い~朝が来た~・・・希望もへったくれもありませんね。
いつもの受付用の服を着て―――ただのメイド服なんですがね。
先ず門番の方々に挨拶。すると昨日の新人のバイトの天パーがいました。
ガーデニング得意だって言ってたんで妥当ですね。
これで門番隊長の負担が減りますね。減らなくていいのに。
「私は風見幽香。バイトで入った者ですがまぁよろしくお願いします。」
こちらこそよろしく。えーと私は・・・名前なんか無ぇよ!!!
爽やかに自己紹介を済ませた私達は持ち場に戻りました。
そこで私はゲームボーイを取り出します。
今日こそはレベル8のマジッ○ロッドをゲットするぞー!
服のダ○ジョンも行きたいのに私のゲームボーイじゃ行けないんですよね・・・。
私が気合いを入れた次の瞬間!!
サイレンが鳴り響いた!!!
・・・ところでこんなお嬢様が寝てる時間に大音量でサイレン鳴らしていいんでしょうかね?
「敵襲ーーーー!!!! 霧雨魔理沙です!!」
ふぅ・・・もう3時間ほど遅く来てくれてもよいのではないでしょうか?
まだタイトルロゴ見ただけですよ?
門番隊の皆さんぼこぼこにして差し上げてくださいませ。
期待はしてませんが。
「来たわね・・・私の力を見せてあげようじゃない。」
「ん・・・あれは幽香か!? 何であんな所にいるんだよ!」
ここからバトルパートに入ります。
実況は私がしますのであなたたちは見物していてください。
出た!マスタースパーク!!
おっと風見も負けじとレーザーで対抗!!
マスタースパークを相殺!!!
今度は霧雨ブレイジングスターだ!!
これは!!? ブレイジングスターを素手で受け止め・・・・
あ、いや。受けたけど止まっていません!!
風見後ろに押されていきます!
そしてそのまま時計塔にめり込んだァーーーー!!!
動けない!!風見レンガにはまって抜け出せない!!
霧雨、勝利の表情を浮かべ門をくぐって行きました!!!
「あ、待てコラ! 勝負はまだ!!」
「侵入者相手に身動きが取れなくなった時点であんたの負けだぜ。」
~みんなで昼食中~
「参ったわね~ただの一騎打ちなら軽く勝ってやるんだけどなぁ」
「風見さんは見たところ力で押すタイプのようなので
一度かいくぐられると逃げられてしまいますね。」
「あら、辰子さん意外といい目を持ってるじゃない。
戦うところを見てないのに戦闘スタイルがわかるなんて」
「何と言いますか・・・妖気や魔力や性格などから見るとそんな感じかなと。」
「にしてもどうしたものかしらね・・・相手を一撃で粉砕するくらいじゃないと駄目かしら」
「それなら・・・」
幽香とドラゴンが談笑してるようですね。
ちょっと離れたところで見てるので話してる内容はわかりませんが。
耳の良いウスイさんどんな会話してるかわかる?
「魔理沙対策について話してるよ。」
ほう、まぁぶっちゃけ魔理沙を倒すなんて無理じゃね?
メタルス○イムみたいなもんよあれ。
あいつをやっつけるなんて外野がピッチャーより速い球でバックホームするくらい難しいわ。
この際門番隊全員を名の売れてる奴にしたらいいのよ。
博麗魂魄西行寺森近仏蘭西マガトロルーミアチルノ大妖精とか。
それだけ揃ってたらまず相手も逃げ出すって。
ああチルノとルーミアは戦力外か。多分私の方が強い。きっと。うん。ホントだよ?信じてよ。
「ところで辰子さんはどんな仕事してるのよ?」
「今日は地下の掃除をしていました。」
「あぁ、あのやんちゃ妹様のいる所ね。」
「はい、私それまでお嬢様が二人いるって知りませんでした。」
「ネット上では結構有名よ。なんせ姉に内緒でネットアイドルやってるらしいから。
咲夜の寝室撮った画像がアップされてたときはほんと笑いが止まらなかったわ。
なにこのロリコン!!!って!」
「あ、あまり大きい声で言うと聞かれてしまいますよ。
メイド長は耳と鼻と目と舌と触覚が利くとの噂ですから。」
「ほとんど全部じゃん!? まぁ大丈夫大丈――――」
「あなたはここの一員である自覚が無いのかしら」
「ひぁ!!!?」
「ねぇ美鈴?」
「あ、私じゃなかった・・・」
「今日魔理沙が来たとき出撃もせずに盆栽の手入れをしていたそうじゃない。」
「あ、いえ・・・今日は私より腕の立つ方がいたので大丈夫かなと・・・」
「その結果がこれよ!! はっ!さてはあなたわざと失敗してお嬢様に叱られる気ね!!?
残念だけど既にお嬢様の心も体も私のものよ!! あんたが入り込む余地は0! いやむしろマイナス!!」
「いえ私はロリコンではないので。」
「・・・・・・・え?」
「私は毎晩こあーと熱い夜を過ごせればあとはどうでもいいのです。」
「そんな・・・あなた・・・騙したのね!!!」
なんか訳のわからない展開になってきたんですが。
「漫才じゃんあれ」
おや? 幽香に辰子いつの間にこのテーブルに?
「ついさっき。 あなた朝挨拶に来た娘でしょ?」
「面接の時にも覗かれていましたね。」
うわばれてる!
つーか幽香ため口ですかい。まぁ仕事の時にはちゃんとしてるからいいでしょう。
地獄に堕ちろ。
「ところであのメイド長と隊長はいつもあんなんなわけ?」
うーん門番隊長今日はいつになく強気ね・・・。
「あの時の約束を忘れたというの!?
いつかこの幻想郷を幼女で埋め尽くそうって鈴蘭畑で約束したじゃない!!」
「あの時はまだ若かった。ただそれだけです!」
「幻想郷中の幼女を集めお嬢様の力で吸血鬼へと変える!
小食でも幼女くらいならいけるでしょう。」
「それは自分自身をも危うくすると言うことに気付いていますか?
いくら僕だと言っても咲夜さんが襲われる危険性だってあるんですよ!!」
「私は・・・私はお嬢様と一緒にいられるならばこの体妖と化しても構わない!!」
「っこの変態!!!」
ドゴッ!!
決まったぁーーーー!!
門番隊長の正拳突き!!!
メイド長の頬に直撃だ!!
減給は免れない!!
「良いパンチしてるわね。」
「そうですね。」
しかしメイド長倒れない!!
むしろ仲間になりたそうな目で見ている!!
あいや間違えた笑みを浮かべて隊長を見ている!!
「あいつSでMだったのね」
「そうですね。」
「そんな・・・馬鹿なっ!?」
「かかって来るなら・・・
このいかんともしがたい実力の差をちょっとは埋めてから、かかって来い!!!」
メイド長の反撃!!
メイド長の正拳突きが門番隊長の額に直撃だぁー!!!
門番隊長もの凄いスピードで吹っ飛んで壁にめり込んだ!!
そして額から血が噴き出したァー!!!
血が☆の部分から出てるわけよ。
Sakuya Win!!
あ、ちなみに私はWinよりLinux派ですから。
「あいつ素手でも隊長より強いんだ」
「そうですね。」
「ちょっと辰子、さっきから『そうですね』しか言ってないじゃない。」
「え?あ・・・」
「言いたいことははっきり言わないとね。」
「では・・・さっきの正拳ですが頬に当たる瞬間に首をひねって流し
同時に無防備になった腕の肘の関節のポイントあたりを指で突いて筋ごと断ってしまうのがいいかなと」
いや自分所の戦闘員の筋断っちゃいかんでしょ。
って関節と筋を同時に断つのってどうやるんだろ・・・
やっぱりK☆I☆A☆Iでしょうか。
おや?
門番隊長動いてますね。あんな攻撃食らったのに。
何とか立ち上がろうとしてます。そんな隊長にメイド長が近寄っていきます。
『ほら、さっさと立ちなさい』
メイド長は門番隊長に手を差し伸べま・・・という展開ではありませんでした。
この後メイド長が人としてちょっとまずい行動に出るのでカットせずにそのまま流したいと思います。
メイド長は足を上げその踵を門番隊長の手めがけ・・・アッ――――――!!!
-2日後の朝-
「ほんとに上手くいくのこれ?」
「作戦通りにやれば大丈夫だと思います。」
今日は幽香とドラゴンが門の所にいます。
ドラゴンは普通のメイド業務ですが今日は彼女の考えた魔理沙撃退作戦のため
立ち会いの許可を貰っているそうです。
ていうか今日奴は来るの?って聞いたら
「兆しが見えるので。」
だそうです。占い師でもやってたんでしょうかね?
「あっ」
「来たわね」
うわマジで来た!
「ははははははは!!!
今日も大量に本をいただいていくんだZE☆
って何だ? 今日は門番幽香も中国もいないのか?
まぁいい。そのまま突っ切るとするか!」
魔理沙が玄関に向けて急降下をしてきました。
「残念ここにいる!!」
「うぉ!?」
玄関に入る直前に横から幽香が飛び出した!!
「ふん、今頃出てきたんじゃ私はそのまま通り過gグシャ!!!ドタドタドタ・・・カラーンカラーン・・・
一体何がどうなった音なのかは各自の想像にお任せします。
「へぇ・・・こんな壁でよく防げるものね」
「鉄板というのはかなり丈夫なんですよ。」
作戦というのは至極簡単。
玄関入ったところに鉄の壁を設置。
あとは魔理沙がそこに突っ込む直前に余所見させてしまえばそのまま激突してしまう。
と言うことです。
て、言うか・・・魔理沙はちょっとモザイクかけないとまずい状態なんですが・・・。
更に言うと息してませんよ。
いいんですかこれ?
-1週間後-
そこには元気に飛び回る魔理沙の姿が。
「ってちょっと待てぇ!! おい咲夜!!」
「何よ?」
「何だこの翼と爪と牙は!?」
「見てわからないの?
あんたは妹様の手によってめでたく吸血鬼の仲間入りを果たしたのよ!」
「なんでだよ!!?」
「いやあんたがうちのメイドの策略に嵌って命を落としたから仕方なく。」
「・・・嘘だろ?」
「嘘だよ!!!」
「やっぱり嘘か。じゃあ早いとここれ取ってくれ」
「ごめん今の嘘。あんたは既に吸血鬼。」
「何なんだよそれ!」
「だからあんた死んだんだから仕方ないでしょう!」
「・・・嘘だろ?」
「嘘だy(略
「隊長が辞めたわ。」
「え、そうなんですか!?」
「ええ。今日私が行ったら置き手紙があって
『これ以上Sロリコンと一緒に働くことは出来ません。
ありがとうさようならと~も~だち~。 美鈴』
だってさ。」
「そう言えばパチュリー様が騒いでましたね。
『小悪魔がいない。契約用の書も刻印も消えている。』
と。
一緒に行ってしまったんでしょうか」
「まぁ先週そんな感じのこと言ってたからねぇ・・・」
相変わらず仲のよろしいことで。
「あら、メインキャラの癖に久しぶりに出てきたわね。
ま、私達は同期だし相部屋だし。
ところであなた名前なんだっけ?」
たかが40行程度でしょうが!
某人斬りなんて師匠と修行してるときは出番減ったんだよ!!
某事件簿の少年なんて自分が死亡扱いになって最後の方まで登場しなかったりしたんだから!!
それに名前なんか名乗ったこともないわ!
・・・名前無いし。呼びたかったら「秋子さん」でいいわ。
畜生。
しかし相部屋だったのね。百合?
ていうか他に仲良いのいないんでしょ? 妖精達の間ではあなた有名みたいだし。
もの凄いSなんだって。
「妖怪の間でも有名よ!!・・・多分。
私は最強キャラ!とあちこちに言いふらしてるんだけどまだ知名度足りないかなぁ。最強なのに」
「強さと知名度は比例しませんから。
例えばゲームの裏ボスなんかはほとんど知られてないようなのが出てきたりしますし。」
おや、辰子ゲーヲタですのね。幽香は選挙でも出るんですかい。
それに最強最強言ってたら近所に住んでる馬鹿と一緒にされますよ。
あ、馬鹿と言えばあの妖精を最初に馬鹿って言ったのは大妖精だという噂です。
ちなみに大妖精はお魚屋さんやってます。呼ぶと紅魔館に売りに来ます。
いつも呼んで来てもらってるようですがこっちから行った方が早いと思います。
あの湖はいろんな物が釣れる混沌です。
どこぞの携帯電話とかにあるゲームでパンダが釣りをするのがあるんですが実はあれ霧の湖です。
この後・・・
休憩中にドラゴンが漫画読んでいるのを発見。
聞いてみると妹様に借りたのだという・・・。
妹様の隣の部屋に物置があるんですが『フランドール専用』という貼り紙がしてあったので
誰も入ろうとしなかったんですが、そこが実は『漫画書庫』だったのです。
ドラゴンが言うには妹様はその時自分が読んでいる本でなければ気前よく貸してくれるそうで。
それからメイド達が妹様の部屋に出入りするようになりました。
それにより紅魔館メイド達の間で第1次ゲーム、漫画ブームが巻き起こったのです!
メイド達とビデオゲームで遊ぶ妹様。今までよりも笑顔が増したと思います。
しかし!
ここで新たな問題が!!
それは妹様が弾幕ごっこをあまりやらなくなったことによる運 動 不 足!!
この事態にお嬢様は今までとは打って変わって妹様に外で遊ぶように命令。
ゲームの下手なお嬢様のこともあり
あと外じゃ夜にしか出来ないので紅魔館内にグラウンドとテニスコートが作られたのです。
昼は寝てるじゃんとか言わない。
ここに新たな戦いの火蓋が切って落とされた!!
「あ、そうそう幽香」
「何でしょうかメイド長殿?」
「魔理沙も捕らえたことだしあなた辞めていいわよ」
「ちょっと待て!!!」
「何?」
「私ここを守るために働いてるんじゃないのよ?
生活費を稼ぐために働いてるんだからそれは困るわ。」
「ふーん・・・じゃあコッペパンを1ヶ月分用意させるわ。」
「いやいやせめて現金にしてよ!」
「あー残念うちの給料日明日なのよねー」
後日神綺の屋敷で働いている幽香が目撃されたそうな。
「わ、私は振るより投げる方が得意なのよ!」
ここは紅魔館。今日も平和です。
最近フランドールお嬢様は能力の調節が出来るようになってきました。
対象が限定ですけどね。
自分の趣味の物は壊しません。
自分にとってどうでもいいような物は軽くぶっ飛ばしてしまいます。
例えばレミリアお嬢様より贈られた高反発枕とか。欲しいです。
最初この高反発枕を貰ったときは妹様も喜んでいたのですが
その枕に飛び乗ったら反発力で天井まで吹っ飛んだそうで。
それ以来妹様は弾力のある物に飛び付くのをやめたらしいです。
バネを見ると発狂します。
特にトランポリンなんかを見ると蕁麻疹が出るようです。
自分で言っておいて何ですが蕁麻疹って実は読めません。
レミリアお嬢様は未だにWiiリモコンが振れません。
投げ飛ばします。槍投げの癖ですね。
リモコンがもうスターダスト~シューティングスタ~です。
・・・ネタがマニアックすぎました。ごめんなさい。
さて、今日は新しいメイドの面接の日です。
今回は2人受けに来るそうで。
1人は普通に勤務でもう1人はバイトらしいです。
間違いなく2人とも採用される・・・と思います。
なんと私より後輩が2人生まれます。
バイザウェイやっと私自身のことに触れましたが私はただの下っ端のメイドです。
名前はありません。特に設定されてないので適当に「秋子さん」と呼んでください。
・・・涙が出てきました。慰めてください。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「えっとじゃあ左の奴から名前、年齢、好きな人の名前、種族、死亡原因を言って。」
「お嬢様、志望動機です。」
面接が始まりました。メイド長とレミリアお嬢様が面接官です。
私はドアのスキマから覗き見しています。
メイド長がちらちらとこっちの方を見ていますがおそらく気付かれてはいないでしょう。
気付いていたらナイフ投げて来ますから。
え~と2人とも妖怪でしょうかね。
一人は緑髪の天パーでチェック模様の入った赤い服を着てますね。ちょっとセンス無いと思います。
もう一人は黒髪のストレートロングな方です。若いです。真面目系ですね。弄られ役になってもらいたいです。
「名前は風見幽香、年齢不詳。好きな人の名前は魅m・・・いや今の無し。」
うわ自分で年齢不詳とか言いやがりましたよあいつ。
「動機は、この前お金取りに家に久しぶりに帰ったらさあ、何かみんなの対応が冷たいのよね。
それで門番に聞いてみたら夢月が当主宣言して今うちの館・・・えーとなんて館だったっけ?
まぁいいや。そこの奴らはみんな夢月の命令で動いてるらしいのよ。
取りあえず自分の部屋に行ってみたら何故か幻月の部屋になっちゃってて
『もうここ私達の館だからあんた出てってくれない?』だって。
ざけんなゴルァ!!って感じよ。
で追い出されちゃって今ホームレス状態d」
「長い。」
要約するとしばらく家を空けてる間に乗っ取られて食う物がないから雇ってくれと言うことらしいです。
あほですね。
うちのお嬢様はめんどくさがりなので本来就職活動で言うくらいの量の志望動機は逆に無い方がいいんですよ。
まぁここ紅魔館において動機なんて飾りみたいなもんです。ていうか飾りです。
私の志望動機なんか
『メイドさんになりたーい!!』
でしたから。そしたら0.1秒で
『よし採用。』
て帰ってきましたからね。
「で、種族は妖怪だということだけど」
「うん」
「何の妖怪?」
「え?」
「ほら雀とか兎とかゴキブリとか関取とかあるでしょう?」
「・・・ただの妖怪とか駄目なの?」
「駄目。」
「何だろ・・・多分花自体の妖怪じゃないのよね・・・あーもう人でいいわ! 人妖!」
「人妖っと・・・ところで幽香。」
「何?」
「お嬢様にため口聞くな。ついでに私にも。」
「え、何で!?」
ったりめぇだ。
この紅魔館の恐ろしさを知らないようですね。
確かに妖気は凄いのですが・・・ていうか妖気だだ漏れすぎませんか?
もうちょっと抑えた方がいいですよ。かくれんぼも出来ませんよあれじゃ。
まぁどんな強い奴でも『下っ端』な以上上司にいびり倒されるのがオチです。
早くいびりたいです。
「はいじゃあお隣の方。」
「あ、はい。・・・えっと」
緊張してます。弱気そうです。虐め甲斐がありそうです。
「名前は春風亭辰子です。」
「落語家みたい・・・」
「落語家みたい・・・」
落語家みてぇ・・・
「歳は3159歳です。」
「え、まじで・・・?」
先程の若い発言撤回してもいいですか?
「忙しく駆け回る仕事をしてみたいので志願しました。」
好きな人の名前言わないんですか?
ってなんで面接でいつも聞くのかな。
私も聞かれたんですよね。まぁ私は
『あなたです。』
って答えたら
『よし採用。』
って0.05秒で帰ってきましたからね。
え?何でそんな正確に時間がわかるのかって?
そう、それこそが私の能力!・・・というわけではなくただのフィーリングです。
「で、種族は妖怪かしら?」
「あ、いえ・・・黒龍族です。」
10秒ほど沈黙。
え、マジで?
龍つったらあれでしょ?
神様よ神様!
幻想郷で一番凄いって言われてるやつ!?
あの封○の剣で2発で沈められる奴とは訳が違う!!
お嬢様もメイド長も共学してるに違いないわ!!
あ、間違えた驚愕だった驚愕!
男女驚愕の高等学校!? 何それ入学したい!!
「えーと黒龍族ね。
ふむ
じゃあ得意分野と苦手分野は何かしら?
それによって配属を考えるから。はい幽香から。」
何で誰一人動じないのかしら!?
もしかして龍と聞いて驚くのはもはや下級クラスの方達だけなんでございましょうか奥様!?
まぁいいや後でサイン貰おう。
「苦手分野なんか無いわね。何だってやってやるわよ。花の世話でも花壇の世話でもガーデニングでも」
「じゃあお嬢様に血を提供する係でいい?」
「嫌に決まってんじゃん! つーか苦手分野もくそもないでしょうそれ!」
「血液型は?」
「んーC2H5OH。」
「決まりね。
咲夜、後で首輪つけて私の部屋に連れてきて」
「かしこまりました。」
「待て待て待て!!!」
無駄ですね。
あの方は何型と答えてもあの台詞を言うんですよ。
もはや紅魔館の面接の定番と化しているそうです。
ちなみに私も聞かれました。「Δ(でるた)」って答えました。
フェニックスーーー!! ごめんなさい。また調子乗りました。
「はい次辰子さん。」
「あ、はい。家事は大体できるのですが戦いは苦手です。」
「ふむ。じゃあ門番以外ね・・・」
戦闘が苦手?
嘘こけ。あれだろ。戦場で『キャー!!』とか言いながら
ばっさばっさと切り捨てていくタイプだろ。
「よし終了。各自用意した部屋で待機。以上。」
終わったようです。
なので私も持ち場に戻りましょう。
お前今まで覗いてて仕事はいいのか? とお思いになられるアホもいそうですが、
実は私の仕事はロビーでの受付です。
なのでお客が来ない限り暇なんです。
こうやって離れてても先ずお客さんは門を通るので門番から私に連絡が来るのですよ。
さて、早く戻ってこっそりゲームボーイでもしてましょうか。 DS?何ですかそれ?
私がそそくさと受付に戻ろうとした瞬間・・・。
グサッ!!
グハァ!!!
後頭部に激痛を感じて倒れ込む私。 振り向くとそこにはメイド長ぉぉぅぉぉぉぉ!!!!
・・・私の意識はそこで途絶えたのだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
今日も清々しい朝です。新し~い~朝が来た~・・・希望もへったくれもありませんね。
いつもの受付用の服を着て―――ただのメイド服なんですがね。
先ず門番の方々に挨拶。すると昨日の新人のバイトの天パーがいました。
ガーデニング得意だって言ってたんで妥当ですね。
これで門番隊長の負担が減りますね。減らなくていいのに。
「私は風見幽香。バイトで入った者ですがまぁよろしくお願いします。」
こちらこそよろしく。えーと私は・・・名前なんか無ぇよ!!!
爽やかに自己紹介を済ませた私達は持ち場に戻りました。
そこで私はゲームボーイを取り出します。
今日こそはレベル8のマジッ○ロッドをゲットするぞー!
服のダ○ジョンも行きたいのに私のゲームボーイじゃ行けないんですよね・・・。
私が気合いを入れた次の瞬間!!
サイレンが鳴り響いた!!!
・・・ところでこんなお嬢様が寝てる時間に大音量でサイレン鳴らしていいんでしょうかね?
「敵襲ーーーー!!!! 霧雨魔理沙です!!」
ふぅ・・・もう3時間ほど遅く来てくれてもよいのではないでしょうか?
まだタイトルロゴ見ただけですよ?
門番隊の皆さんぼこぼこにして差し上げてくださいませ。
期待はしてませんが。
「来たわね・・・私の力を見せてあげようじゃない。」
「ん・・・あれは幽香か!? 何であんな所にいるんだよ!」
ここからバトルパートに入ります。
実況は私がしますのであなたたちは見物していてください。
出た!マスタースパーク!!
おっと風見も負けじとレーザーで対抗!!
マスタースパークを相殺!!!
今度は霧雨ブレイジングスターだ!!
これは!!? ブレイジングスターを素手で受け止め・・・・
あ、いや。受けたけど止まっていません!!
風見後ろに押されていきます!
そしてそのまま時計塔にめり込んだァーーーー!!!
動けない!!風見レンガにはまって抜け出せない!!
霧雨、勝利の表情を浮かべ門をくぐって行きました!!!
「あ、待てコラ! 勝負はまだ!!」
「侵入者相手に身動きが取れなくなった時点であんたの負けだぜ。」
~みんなで昼食中~
「参ったわね~ただの一騎打ちなら軽く勝ってやるんだけどなぁ」
「風見さんは見たところ力で押すタイプのようなので
一度かいくぐられると逃げられてしまいますね。」
「あら、辰子さん意外といい目を持ってるじゃない。
戦うところを見てないのに戦闘スタイルがわかるなんて」
「何と言いますか・・・妖気や魔力や性格などから見るとそんな感じかなと。」
「にしてもどうしたものかしらね・・・相手を一撃で粉砕するくらいじゃないと駄目かしら」
「それなら・・・」
幽香とドラゴンが談笑してるようですね。
ちょっと離れたところで見てるので話してる内容はわかりませんが。
耳の良いウスイさんどんな会話してるかわかる?
「魔理沙対策について話してるよ。」
ほう、まぁぶっちゃけ魔理沙を倒すなんて無理じゃね?
メタルス○イムみたいなもんよあれ。
あいつをやっつけるなんて外野がピッチャーより速い球でバックホームするくらい難しいわ。
この際門番隊全員を名の売れてる奴にしたらいいのよ。
博麗魂魄西行寺森近仏蘭西マガトロルーミアチルノ大妖精とか。
それだけ揃ってたらまず相手も逃げ出すって。
ああチルノとルーミアは戦力外か。多分私の方が強い。きっと。うん。ホントだよ?信じてよ。
「ところで辰子さんはどんな仕事してるのよ?」
「今日は地下の掃除をしていました。」
「あぁ、あのやんちゃ妹様のいる所ね。」
「はい、私それまでお嬢様が二人いるって知りませんでした。」
「ネット上では結構有名よ。なんせ姉に内緒でネットアイドルやってるらしいから。
咲夜の寝室撮った画像がアップされてたときはほんと笑いが止まらなかったわ。
なにこのロリコン!!!って!」
「あ、あまり大きい声で言うと聞かれてしまいますよ。
メイド長は耳と鼻と目と舌と触覚が利くとの噂ですから。」
「ほとんど全部じゃん!? まぁ大丈夫大丈――――」
「あなたはここの一員である自覚が無いのかしら」
「ひぁ!!!?」
「ねぇ美鈴?」
「あ、私じゃなかった・・・」
「今日魔理沙が来たとき出撃もせずに盆栽の手入れをしていたそうじゃない。」
「あ、いえ・・・今日は私より腕の立つ方がいたので大丈夫かなと・・・」
「その結果がこれよ!! はっ!さてはあなたわざと失敗してお嬢様に叱られる気ね!!?
残念だけど既にお嬢様の心も体も私のものよ!! あんたが入り込む余地は0! いやむしろマイナス!!」
「いえ私はロリコンではないので。」
「・・・・・・・え?」
「私は毎晩こあーと熱い夜を過ごせればあとはどうでもいいのです。」
「そんな・・・あなた・・・騙したのね!!!」
なんか訳のわからない展開になってきたんですが。
「漫才じゃんあれ」
おや? 幽香に辰子いつの間にこのテーブルに?
「ついさっき。 あなた朝挨拶に来た娘でしょ?」
「面接の時にも覗かれていましたね。」
うわばれてる!
つーか幽香ため口ですかい。まぁ仕事の時にはちゃんとしてるからいいでしょう。
地獄に堕ちろ。
「ところであのメイド長と隊長はいつもあんなんなわけ?」
うーん門番隊長今日はいつになく強気ね・・・。
「あの時の約束を忘れたというの!?
いつかこの幻想郷を幼女で埋め尽くそうって鈴蘭畑で約束したじゃない!!」
「あの時はまだ若かった。ただそれだけです!」
「幻想郷中の幼女を集めお嬢様の力で吸血鬼へと変える!
小食でも幼女くらいならいけるでしょう。」
「それは自分自身をも危うくすると言うことに気付いていますか?
いくら僕だと言っても咲夜さんが襲われる危険性だってあるんですよ!!」
「私は・・・私はお嬢様と一緒にいられるならばこの体妖と化しても構わない!!」
「っこの変態!!!」
ドゴッ!!
決まったぁーーーー!!
門番隊長の正拳突き!!!
メイド長の頬に直撃だ!!
減給は免れない!!
「良いパンチしてるわね。」
「そうですね。」
しかしメイド長倒れない!!
むしろ仲間になりたそうな目で見ている!!
あいや間違えた笑みを浮かべて隊長を見ている!!
「あいつSでMだったのね」
「そうですね。」
「そんな・・・馬鹿なっ!?」
「かかって来るなら・・・
このいかんともしがたい実力の差をちょっとは埋めてから、かかって来い!!!」
メイド長の反撃!!
メイド長の正拳突きが門番隊長の額に直撃だぁー!!!
門番隊長もの凄いスピードで吹っ飛んで壁にめり込んだ!!
そして額から血が噴き出したァー!!!
血が☆の部分から出てるわけよ。
Sakuya Win!!
あ、ちなみに私はWinよりLinux派ですから。
「あいつ素手でも隊長より強いんだ」
「そうですね。」
「ちょっと辰子、さっきから『そうですね』しか言ってないじゃない。」
「え?あ・・・」
「言いたいことははっきり言わないとね。」
「では・・・さっきの正拳ですが頬に当たる瞬間に首をひねって流し
同時に無防備になった腕の肘の関節のポイントあたりを指で突いて筋ごと断ってしまうのがいいかなと」
いや自分所の戦闘員の筋断っちゃいかんでしょ。
って関節と筋を同時に断つのってどうやるんだろ・・・
やっぱりK☆I☆A☆Iでしょうか。
おや?
門番隊長動いてますね。あんな攻撃食らったのに。
何とか立ち上がろうとしてます。そんな隊長にメイド長が近寄っていきます。
『ほら、さっさと立ちなさい』
メイド長は門番隊長に手を差し伸べま・・・という展開ではありませんでした。
この後メイド長が人としてちょっとまずい行動に出るのでカットせずにそのまま流したいと思います。
メイド長は足を上げその踵を門番隊長の手めがけ・・・アッ――――――!!!
-2日後の朝-
「ほんとに上手くいくのこれ?」
「作戦通りにやれば大丈夫だと思います。」
今日は幽香とドラゴンが門の所にいます。
ドラゴンは普通のメイド業務ですが今日は彼女の考えた魔理沙撃退作戦のため
立ち会いの許可を貰っているそうです。
ていうか今日奴は来るの?って聞いたら
「兆しが見えるので。」
だそうです。占い師でもやってたんでしょうかね?
「あっ」
「来たわね」
うわマジで来た!
「ははははははは!!!
今日も大量に本をいただいていくんだZE☆
って何だ? 今日は門番幽香も中国もいないのか?
まぁいい。そのまま突っ切るとするか!」
魔理沙が玄関に向けて急降下をしてきました。
「残念ここにいる!!」
「うぉ!?」
玄関に入る直前に横から幽香が飛び出した!!
「ふん、今頃出てきたんじゃ私はそのまま通り過gグシャ!!!ドタドタドタ・・・カラーンカラーン・・・
一体何がどうなった音なのかは各自の想像にお任せします。
「へぇ・・・こんな壁でよく防げるものね」
「鉄板というのはかなり丈夫なんですよ。」
作戦というのは至極簡単。
玄関入ったところに鉄の壁を設置。
あとは魔理沙がそこに突っ込む直前に余所見させてしまえばそのまま激突してしまう。
と言うことです。
て、言うか・・・魔理沙はちょっとモザイクかけないとまずい状態なんですが・・・。
更に言うと息してませんよ。
いいんですかこれ?
-1週間後-
そこには元気に飛び回る魔理沙の姿が。
「ってちょっと待てぇ!! おい咲夜!!」
「何よ?」
「何だこの翼と爪と牙は!?」
「見てわからないの?
あんたは妹様の手によってめでたく吸血鬼の仲間入りを果たしたのよ!」
「なんでだよ!!?」
「いやあんたがうちのメイドの策略に嵌って命を落としたから仕方なく。」
「・・・嘘だろ?」
「嘘だよ!!!」
「やっぱり嘘か。じゃあ早いとここれ取ってくれ」
「ごめん今の嘘。あんたは既に吸血鬼。」
「何なんだよそれ!」
「だからあんた死んだんだから仕方ないでしょう!」
「・・・嘘だろ?」
「嘘だy(略
「隊長が辞めたわ。」
「え、そうなんですか!?」
「ええ。今日私が行ったら置き手紙があって
『これ以上Sロリコンと一緒に働くことは出来ません。
ありがとうさようならと~も~だち~。 美鈴』
だってさ。」
「そう言えばパチュリー様が騒いでましたね。
『小悪魔がいない。契約用の書も刻印も消えている。』
と。
一緒に行ってしまったんでしょうか」
「まぁ先週そんな感じのこと言ってたからねぇ・・・」
相変わらず仲のよろしいことで。
「あら、メインキャラの癖に久しぶりに出てきたわね。
ま、私達は同期だし相部屋だし。
ところであなた名前なんだっけ?」
たかが40行程度でしょうが!
某人斬りなんて師匠と修行してるときは出番減ったんだよ!!
某事件簿の少年なんて自分が死亡扱いになって最後の方まで登場しなかったりしたんだから!!
それに名前なんか名乗ったこともないわ!
・・・名前無いし。呼びたかったら「秋子さん」でいいわ。
畜生。
しかし相部屋だったのね。百合?
ていうか他に仲良いのいないんでしょ? 妖精達の間ではあなた有名みたいだし。
もの凄いSなんだって。
「妖怪の間でも有名よ!!・・・多分。
私は最強キャラ!とあちこちに言いふらしてるんだけどまだ知名度足りないかなぁ。最強なのに」
「強さと知名度は比例しませんから。
例えばゲームの裏ボスなんかはほとんど知られてないようなのが出てきたりしますし。」
おや、辰子ゲーヲタですのね。幽香は選挙でも出るんですかい。
それに最強最強言ってたら近所に住んでる馬鹿と一緒にされますよ。
あ、馬鹿と言えばあの妖精を最初に馬鹿って言ったのは大妖精だという噂です。
ちなみに大妖精はお魚屋さんやってます。呼ぶと紅魔館に売りに来ます。
いつも呼んで来てもらってるようですがこっちから行った方が早いと思います。
あの湖はいろんな物が釣れる混沌です。
どこぞの携帯電話とかにあるゲームでパンダが釣りをするのがあるんですが実はあれ霧の湖です。
この後・・・
休憩中にドラゴンが漫画読んでいるのを発見。
聞いてみると妹様に借りたのだという・・・。
妹様の隣の部屋に物置があるんですが『フランドール専用』という貼り紙がしてあったので
誰も入ろうとしなかったんですが、そこが実は『漫画書庫』だったのです。
ドラゴンが言うには妹様はその時自分が読んでいる本でなければ気前よく貸してくれるそうで。
それからメイド達が妹様の部屋に出入りするようになりました。
それにより紅魔館メイド達の間で第1次ゲーム、漫画ブームが巻き起こったのです!
メイド達とビデオゲームで遊ぶ妹様。今までよりも笑顔が増したと思います。
しかし!
ここで新たな問題が!!
それは妹様が弾幕ごっこをあまりやらなくなったことによる運 動 不 足!!
この事態にお嬢様は今までとは打って変わって妹様に外で遊ぶように命令。
ゲームの下手なお嬢様のこともあり
あと外じゃ夜にしか出来ないので紅魔館内にグラウンドとテニスコートが作られたのです。
昼は寝てるじゃんとか言わない。
ここに新たな戦いの火蓋が切って落とされた!!
「あ、そうそう幽香」
「何でしょうかメイド長殿?」
「魔理沙も捕らえたことだしあなた辞めていいわよ」
「ちょっと待て!!!」
「何?」
「私ここを守るために働いてるんじゃないのよ?
生活費を稼ぐために働いてるんだからそれは困るわ。」
「ふーん・・・じゃあコッペパンを1ヶ月分用意させるわ。」
「いやいやせめて現金にしてよ!」
「あー残念うちの給料日明日なのよねー」
後日神綺の屋敷で働いている幽香が目撃されたそうな。
そこには元気に飛び回る魔理沙の姿が。
爆笑しました
>蕁麻疹って実は読めません
「もずくはしか」ですよ(嘘)
>間接と筋を同時に
関節だと思います
しかし、次回予告が酷すぎるwwwwwww
次回予告吹いたw早く読みたいぜwww