え?いきなり会話から絵本風に変えるなって?
それが作者流です
荒すぎるあらすじ
ちびれーむは大妖精と別れた後図書館に向かいました。
わからない人は前作、ちびれーむ遊びに行く・3へどうぞ
「ねえ、こぁねーちゃん」
「なに?霊夢」
図書館で霊夢は本を読んでいます。その横には小悪魔も一緒です
「この絵本の女の子の名前はなんていうの?」
霊夢は小悪魔にその絵本の表紙を見せました。
「それはね、エルって名前の女の子らしいわよ」
それに小悪魔は答えます。
「へえ~・・・」
「でも読んだらダメよ?」
「なんで?」
霊夢は答えます
「その絵本には不思議な力があって子供をつれてっちゃうんだって」
「ほんとに?」
少し小悪魔の返事に怯えているようです
「本当よ、でも霊夢は大丈夫ね」
「え?なんで?」
霊夢は首をかしげました
「それはね、悪い子しか連れて行かないから。霊夢はいい子だもの」
にっこりわらって小悪魔は答えます。それに霊夢は笑顔で
「うん!これからもつれてかれないようにれいむがんばる!」
返事しました。遠くの方で誰か倒れた気がしますが気のせいです
「ふふ、いいこいいこ」
「こぁねーちゃん~くすぐったいよ~」
小悪魔は霊夢の頭をなでてあげて、霊夢はそれを嬉しがってる様子です。
一方厨房では咲夜さんがお茶とお菓子の準備を済ませていました
「ふう、たしか霊夢は紅茶には砂糖三つだったわね」
咲夜さんが砂糖を入れようとすると
「あら、今の霊夢には砂糖3個半よ」
「!?」
おどろいて咲夜さんが振り向くとそこにはパチュリーが立ってました
「珍しいですわね、パチュリー様がこちらにいらっしゃるなんて」
咲夜さんは少し意外に思ってるようです。普段は図書館に、こもりっきりの人が厨房なんかにやってきたからです
「どうでもいいじゃない、あと三個半って言ったのはね子供は遊ぶ時は水分と一緒に砂糖をすこし大目に入れたほうがいいのよ」
パチュリーがそう言うと咲夜さんはクスクス笑っています
「な、何がおかしいの?」
「いいえ、パチュリー様も霊夢が心配なんだなと思いましてね」
その言葉を言われてパチュリーは顔を真っ赤にしてしまいました
「ふふ、でも私も負けるつもりはありませんよ」
そう言い残すと、咲夜さんは霊夢を呼びに行きました
「霊夢~」
「あ、咲夜おねーちゃん!」
「あ、咲夜さん」
咲夜が霊夢を呼びに行った時、霊夢はまだ小悪魔と一緒に絵本を読んでいました
「小悪魔、お茶入れてる間のお世話ありがとうね」
「いいえ、わたしも楽しかったですし」
小悪魔の表情は本当に楽しそうです
「そうみたいね、さて、霊夢ベランダに行きましょうか?」
「うん!また絵本読んでね~こぁねーちゃん」
「ええ、いつでもいらっしゃい」
ベランダに行くとケーキと紅茶が置いてあります
「わーい!けーきだー!」
「ほらほら、あわてないあわてない、ケーキは逃げないから」
霊夢の手を咲夜さんはしっかり掴みました
「………………」
「あら?どうしたの?」
霊夢は咲夜さんの手をじっと見つめています
「さくやねーちゃんのおてて…あったかい…」
「それはわたしは人間だもの」
人としては当たり前ですがでも霊夢には違ったようです
「おねーちゃんのおてて…おかーさんみたいなかんじがする…」
その言葉を聞いて咲夜さんは少しドキッとしました。
「何でそう思うのかしら?」
「えーりんねーちゃんもそうだけど・・・あったかくって、やわらかくって、やさしいかんじがする…」
「うふふ、ありがとう」
咲夜さんはにっこり笑って霊夢のおでこに
チュッ
っと軽くキスしました
「さて!紅茶が冷めないうちに召し上がれ!」
「うん!さくやねーちゃん!」
その笑顔をみてこの時間を止められたらいいのになと思う咲夜さんでした
ところで「あらすじ」は「粗い筋」だから「荒すぎるあらすじ」は「粗すぎるあらすじ」だぜー