「私ね、境界を操れるのよ」
「……はぁ?」
霊夢は言い、魔理沙は首をかしげた。設定上幻想郷に迷い込んだ外の人間を元の世界に帰せるのだか
らそうに決まっていると霊夢は断言する。
「んんんんんん……!! ほらっ」
霊夢が力むと、手から逞しく光る剣の如き何かが生えた。
「霊夢……そりゃ次○刀だぜ……いやまぁ、スキマみたいな使い方できるかもしれないけど……てい
うかなんで出せるんだ?」
「突如目覚めたのよ」
「シナリオ通りだな」
「そうね」
「で、それで何するんだ?」
「いい? 見てなさいよ?」
霊夢は○元刀で何もない空間をエイッと斬りつける。例に漏れずスキマが出来、中にはなんだか手を
突っ込むのも躊躇われるような目玉が沢山あった。しかし霊夢はまったくもってそれを意に介さず、
余裕をぶっこきながらいやらしい手つきで割れ目に手を突っ込む。
「……なか……温かいね……」
「しらんしらん」
「んー、これ? かなぁっと」
「?」
霊夢は中を撫でるように弄り、奥にあるざらついたものを一掴みした。その中のものはビクンと震え
て逃げようとするが、霊夢はそれを許さない。
中のものの抵抗空しく、結局霊夢に引っ張り出されてしまう。
「げぇっ、八雲!」
「あらあら霊夢……貴女いつから境界なんて操るように……」
「突然目覚めたのよ」
「あるある」
「ないよ。それで、紫なんて引っ張り出してどうする気だよ」
「スキマがあるじゃない? じゃあスキマのスキマってどうなってるのかしら?」
霊夢はみょうちくりんな物言いで次元○をくるくると回しながら阿波踊りを踊り始める。
「ゆかりん、考えた事もなかったわ。そうね、スキマのスキマって何かしらね?」
「お、おいおい……頼むから幻想郷崩壊だけはさせないでくれよ……」
いつもは騒動の中心たる魔理沙も、よくわからない事になっている霊夢の前ではツッコミ役に甘んじ
るらしい。むしろ全員ボケでは何も進まないのでそうなったと言わざるを得ない。
「じゃあ、私が一回スキマ作ってみるから、紫が更に作ってみてよ」
「でもそれって基本的に私一人でも出来るんじゃないかしら?」
「れいむ、つまんなぁい」
「そうよね、霊夢が必要よね。ゆかりんうっかりよくわからない事口走ったわ」
「どこから突っ込めばいいんだお前等」
魔理沙がツッコミ役に甘んじたのをいい事に二人はとうとうツッコミすら与えないほどのボケに走り
出す。止めてもいいようなよくないような気がするが、魔理沙はあえてそれ以上突っ込まない。
これで既に前の魔理沙の設定が矛盾して破綻しているが、決して気にしない。
「じゃあはい、ザクッと」
「はい、じゃあずばっと」
霊夢がスキマを作り、さらにそこへ紫がスキマを作った。取敢えず二人で手を突っ込んでみる。
「……温かい……」
「……温いわぁ……」
「なんなんだお前等、気になるぞ。ていうかその気持ちよさそうな顔なんだよ、ねぇってば」
「魔理沙にはまだ早いわ」
「私と霊夢だけの秘密よ」
ツッコミ役に戻ってみたがそれ以上に二人が恍惚とした表情をしているのが凄く気になった。
「……で、スキマのスキマの中って何があったんだ?」
「触って答えて、触覚インスピレーションゲーム、どんどんぱふぱふ」
「いえーい」
「わかんないのな」
魔理沙はなんだか疲れてくる。もう結構どうでもよかった。
「これは……うわ、ぬるぬるする」
「霊夢、それは私の手よ」
「なんでお前の手がぬるぬるするんだ」
「こっちか、えーとこれは……布?」
「布ね。形はどうかしら」
「あー、こう、上は紐とかゴムとかで止めれて、下は出口が二つあってふりふりしてる」
「なんだか触ったことあるわねぇ」
「ドロワーズじゃないのかそれ」
「……」
「……」
「ち、違う?」
「残念!」
「残念!」
二人は同時にスキマというか割れ目からずるりとソレを引き出した。
「正解は逆さにして穴を二つ空けたZUN帽でしたー」
「まぁ、耳っ娘にうってつけな帽子。藍かチェン用ね」
「果てしなく意味が解らん。疲れた、帰る」
「あらそう? またね魔理沙」
「さようなら魔法使い」
ツッコミ役がいなくなった二人は所構わずスキマのスキマを作り、穴の間ZUN帽やらドロワーズを
引当てて幸せに暮らしましたとさ。
「おちないの?」
「おちないわよ。それでも落としたいってんならスキマでも作って落としてしまえばいいわ」
「霊夢天才ね、愛してるわ」
「べ、別にアンタのために落とすんじゃないんですからねっ」
そうしてオチはスキマにおちていった。
「……はぁ?」
霊夢は言い、魔理沙は首をかしげた。設定上幻想郷に迷い込んだ外の人間を元の世界に帰せるのだか
らそうに決まっていると霊夢は断言する。
「んんんんんん……!! ほらっ」
霊夢が力むと、手から逞しく光る剣の如き何かが生えた。
「霊夢……そりゃ次○刀だぜ……いやまぁ、スキマみたいな使い方できるかもしれないけど……てい
うかなんで出せるんだ?」
「突如目覚めたのよ」
「シナリオ通りだな」
「そうね」
「で、それで何するんだ?」
「いい? 見てなさいよ?」
霊夢は○元刀で何もない空間をエイッと斬りつける。例に漏れずスキマが出来、中にはなんだか手を
突っ込むのも躊躇われるような目玉が沢山あった。しかし霊夢はまったくもってそれを意に介さず、
余裕をぶっこきながらいやらしい手つきで割れ目に手を突っ込む。
「……なか……温かいね……」
「しらんしらん」
「んー、これ? かなぁっと」
「?」
霊夢は中を撫でるように弄り、奥にあるざらついたものを一掴みした。その中のものはビクンと震え
て逃げようとするが、霊夢はそれを許さない。
中のものの抵抗空しく、結局霊夢に引っ張り出されてしまう。
「げぇっ、八雲!」
「あらあら霊夢……貴女いつから境界なんて操るように……」
「突然目覚めたのよ」
「あるある」
「ないよ。それで、紫なんて引っ張り出してどうする気だよ」
「スキマがあるじゃない? じゃあスキマのスキマってどうなってるのかしら?」
霊夢はみょうちくりんな物言いで次元○をくるくると回しながら阿波踊りを踊り始める。
「ゆかりん、考えた事もなかったわ。そうね、スキマのスキマって何かしらね?」
「お、おいおい……頼むから幻想郷崩壊だけはさせないでくれよ……」
いつもは騒動の中心たる魔理沙も、よくわからない事になっている霊夢の前ではツッコミ役に甘んじ
るらしい。むしろ全員ボケでは何も進まないのでそうなったと言わざるを得ない。
「じゃあ、私が一回スキマ作ってみるから、紫が更に作ってみてよ」
「でもそれって基本的に私一人でも出来るんじゃないかしら?」
「れいむ、つまんなぁい」
「そうよね、霊夢が必要よね。ゆかりんうっかりよくわからない事口走ったわ」
「どこから突っ込めばいいんだお前等」
魔理沙がツッコミ役に甘んじたのをいい事に二人はとうとうツッコミすら与えないほどのボケに走り
出す。止めてもいいようなよくないような気がするが、魔理沙はあえてそれ以上突っ込まない。
これで既に前の魔理沙の設定が矛盾して破綻しているが、決して気にしない。
「じゃあはい、ザクッと」
「はい、じゃあずばっと」
霊夢がスキマを作り、さらにそこへ紫がスキマを作った。取敢えず二人で手を突っ込んでみる。
「……温かい……」
「……温いわぁ……」
「なんなんだお前等、気になるぞ。ていうかその気持ちよさそうな顔なんだよ、ねぇってば」
「魔理沙にはまだ早いわ」
「私と霊夢だけの秘密よ」
ツッコミ役に戻ってみたがそれ以上に二人が恍惚とした表情をしているのが凄く気になった。
「……で、スキマのスキマの中って何があったんだ?」
「触って答えて、触覚インスピレーションゲーム、どんどんぱふぱふ」
「いえーい」
「わかんないのな」
魔理沙はなんだか疲れてくる。もう結構どうでもよかった。
「これは……うわ、ぬるぬるする」
「霊夢、それは私の手よ」
「なんでお前の手がぬるぬるするんだ」
「こっちか、えーとこれは……布?」
「布ね。形はどうかしら」
「あー、こう、上は紐とかゴムとかで止めれて、下は出口が二つあってふりふりしてる」
「なんだか触ったことあるわねぇ」
「ドロワーズじゃないのかそれ」
「……」
「……」
「ち、違う?」
「残念!」
「残念!」
二人は同時にスキマというか割れ目からずるりとソレを引き出した。
「正解は逆さにして穴を二つ空けたZUN帽でしたー」
「まぁ、耳っ娘にうってつけな帽子。藍かチェン用ね」
「果てしなく意味が解らん。疲れた、帰る」
「あらそう? またね魔理沙」
「さようなら魔法使い」
ツッコミ役がいなくなった二人は所構わずスキマのスキマを作り、穴の間ZUN帽やらドロワーズを
引当てて幸せに暮らしましたとさ。
「おちないの?」
「おちないわよ。それでも落としたいってんならスキマでも作って落としてしまえばいいわ」
「霊夢天才ね、愛してるわ」
「べ、別にアンタのために落とすんじゃないんですからねっ」
そうしてオチはスキマにおちていった。
俺は気に入った、次も楽しみにしてま~すw
だ が そ れ が い い ! !