Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

名探偵リグル

2007/06/12 05:50:35
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ここはリグル探偵事務所
助手はチルノちゃんですが
今日も暇です

「暇で仕方ないから自ら事件を起こしちゃう探偵っているよねチルノちゃん」
「な、なぜあたいの方を見るの……?」
「何しろ事件の無い探偵は水の無い魚のようなものだからね……常に事件がないと私は呼吸が出来なくなるんだよ」
「マグロじゃないんだから……」
「そういう訳だからとりあえず密室っぽく死んで欲しい、今すぐ」
「密室っぽくって何だよ! いやその前に死なないよあたいは!」
「とりあえずこの鍵を飲んでから死ぬ。完璧に密室でしょ?」
「密室でしょじゃねー! だから死なないって……デカッ! 鍵デカッ! 何その鍵!?」
「特注で作ったからね」
「何でわざわざ飲みにくくすんだよアホか!」
「小さく作ったら飲み込むために小さくしたってばれちゃうじゃない」
「大きくしたらもっとバレるだろ!」
「何だ注文の多いチルノちゃんだな……宮沢賢治もビックリだよ……じゃあ一体鍵をどうしたら満足するって言うのさ!
……トゲトゲに加工する?」
「胃が荒れるよ! いいから鍵から離れろよ! つーか死なないって言ってるでしょ!?」
「じゃあ誰を殺したらいいのさ」
「物騒な探偵だな! そこら辺を歩いてるのを殺したら良いじゃない!」
「チルノちゃんって意外と過激……」
「てめーが殺したいって言ったんだろうが! 凍らしたろか!」
「いやちょっと冷気は勘弁……おや? 窓の外を人形遣いが通っていくよチルノちゃん」
「あ、ホントだ」
「……」
「……な、何で急に押し黙るの?」
「チルノちゃん……何故殺りに行かない……?」
「いつからあたいはあんたの鉄砲玉になったんだ!」
「……君はなんだ? 探偵の助手だろ? 違うのか!」
「率先して殺人を犯すようなのは探偵の助手じゃねーよ! 殺人犯だよ!」
「知らないのか、チルノちゃん……探偵の助手と言うのはね、その仕える探偵の名を上げる為ならいくらでも血を流す……」
「小林少年が少年Aになっちゃうよ! 謝れ! 全国の小林少年に謝れ!」
「まあまあチルノちゃん。世の中はね、常に善だけではやっていけないんだ」
「……え? な、何を言い出すの……?」
「善と悪がバランスを取り合うことで世の中は成り立っている。善ばかりでもいけない。悪ばかりでもいけない……
今はまだ気づかないかも知れないけれど、君が殺人を犯すことで救われる人が必ず居る……」
「あんたしか居ないよ! だいたいなんであたいが殺さなきゃなんないのよ! 自分で殺ればいいじゃない!」
「私が殺したら殺人罪じゃないか……」
「あたいが殺しても殺人罪だよ! 人の遵法精神を何だと思ってんだ!」
「そんなもんはクソくらえだ!」
「お前が食らえ! ええいもう凍らしてやる! 氷のウンチ食え!」
「うおおちょっとチルノちゃん落ち着いて落ち着いてひええ臭い! わ、分かった! こうしよう! 私が人形遣いの気を引き付けるからその隙にチルノちゃんが後ろからズップリ……」
「結局殺るんじゃねーか! ……ズップリって何の効果音だよ! 凶器なに!?」
「このネバネバする棒で……」
「何の棒だよ! ああネバッ……凄いネバネバする!」
「一度触ると三ヶ月はネバネバするよ」
「うおああああっっ! こっ、この糞蟲野郎ぉおおお! ウンチと一緒に氷漬けにしてやるゥううう!」
「わ、分かった! 分かったからチルノちゃんやめてウンチと一緒は止めて春になったら一緒に溶けちゃう!」
「溶けろ! ……まったく……だいたいこんな真昼間っから殺人事件が起こったって推理するとこないじゃない……」
「そ、そう言えばそうだね……ううむ流石は探偵の助手、イイところに気付くねチルノちゃん」
「最初に気付け!」
やはり密室が無いのがいけないんだと思う。密室を作った上で殺す手段を考えよう!
随時
コメント



1.名無し妖怪削除
コーヒー噴いたwwwww
2.名無し妖怪削除
なんという新ジャンル…
チルノちゃんがツッコミをしている
間違いなくこれは流行る
3.名無し妖怪削除
なんか珍しいタイプのチルノですねwwww
この⑨は賢そうだぜ!!