紅魔館に住むフランドール・スカーレットは少し気がふれている、もしくは狂っているのが通説である
だが、本当に狂っているのだろうか?
彼女を見た誰もが言う、彼女は狂っているのだと
ちょっとおかしい、可愛いけど危険すぎる、魔法少女の能力じゃないと
だが一人、いや一鬼
幻想郷を見ていた、小さく大きな鬼は誰に言うでもなく呟く
「あれ、狂言だから」
凄いなぁと、鬼は感心し酒を飲むのだ
フランドール・スカーレットの日常は、いたって変化の少ない事を知る者は少ない
夜起きて食事、適当に何かして食事、そして食後に寝る
大体この流れを毎日繰り返していた
時々、思い出したかのように何かを壊したりあれこれと壊したり適度に壊したり
現在最もフランドールの姉であるレミリア・スカーレットの傍にいる彼女なら気が付いているだろう
フランドールが何かを壊すのは、姉のレミリアがふと妹の事を思う前後なのだと
ある時の事である
紅魔館でフランドールの世話をしているメイドが、1年間も世話を続けても壊されずに無事だった時の事
レミリアは期待したのだ、もしかすると正気に戻ったのではないかと
自分の能力を、完全に制御できるようになったのではないかと
そんな姉の考えを、どうやってかフランドールは察知していた
ベッドに寝転び、図書館から適当に見繕った本を読んでいたフランドールが億劫そうにベッドから降りる
なんともだるそうな表情で、何故か発声練習を始めた
「あーあーあー、本日は晴天なのかー。私の心は曇り空、キュっとしたらドカーン・・・・あれ? キュッとしてドカーンだっけ? 」
何度かそんな練習を続け、満足したのか目を閉じる
そして目を開けた時、そこには目を爛々と危険な光で妖しく輝かせた少女がいた
今の彼女を見た誰もが思うだろう、この少女は危険であると
フランドールは胸一杯に空気を吸う、それはまさしく期待いっぱい胸一杯のレミリアが妹の部屋の扉を開こうとした瞬間
笑った
「アハハハハハハハハハハハハハハ!! 」
びくりと、体を震わせてレミリアは扉から離れる
「ねぇお姉さま、メイドって壊しても全然面白いくないわ! 壊しても壊れても同じようなメイドがまた来るし! 」
レミリアは、なんとも言えない表情で溜息をつく
「遊ぼうよお姉さま! だってお姉さまなら壊れないし、そして壊れないお姉さま! 壊したいから遊ぼうよ! 」
扉を見つめていたレミリアは、何かを振り切るように扉に背を向けフランドールの部屋から離れていった
「遊ぼう遊ぼうアハハハハハハハ・・・・・・・・・うーん、微妙ー」
そう言ってフランドールは手に持った白い紙、いわゆるカンペを投げ捨てた
今の彼女に、先ほどまでの危険な雰囲気はない
あるのは何と言うか、だらだらとだらしなく過ごす休日に満足している駄目親父のような雰囲気
「ごめんなさいお姉さま、今の生活に飽きたらちゃんと外に出るからー」
全然誠意の感じられない謝罪を呟きながらベッドに倒れこむ彼女の表情は幸せそうであった
割と此処最近の出来事である
フランドールを世話するメイドの一人が彼女に進言したのだ
「妹様、 今日は大変良い夜です。少し、外へ出られてはいかがでしょうか?」
そのメイドは、危険な能力と性格故に閉じ込められて居ると言う設定の彼女が不憫だと思ったのであろう
「月」
「・・・妹様? 」
そんな心優しいメイドに、彼女は不思議そうな顔でこう呟いた
「月が二つもあったら、どっちを見れば良いのか困らない? 」
言葉どおりに聞けば、あぁやっぱり狂っているとそのメイドも思っただろう
けれどその言葉に深く感銘を受けたメイドは、フランドールについてい行こうと心に決めたらしい
それだけの話
少し先の話である
静かな月夜の晩に、吸血鬼の姉妹は仲良く空を飛んでいるかもしれない
ならばきっと姉は嬉しそうに、妹は楽しそうに空を飛んでいるだろう
妹は楽しそうに姉に囁く、姉も嬉しそうに囁き返す
「お姉さま、楽しいね」
「えぇ、そうねフラン」
微笑ましく、美しいそんな光景
そんな先の運命を視ながら、レミリアは静かに月を見ていた
だが、本当に狂っているのだろうか?
彼女を見た誰もが言う、彼女は狂っているのだと
ちょっとおかしい、可愛いけど危険すぎる、魔法少女の能力じゃないと
だが一人、いや一鬼
幻想郷を見ていた、小さく大きな鬼は誰に言うでもなく呟く
「あれ、狂言だから」
凄いなぁと、鬼は感心し酒を飲むのだ
フランドール・スカーレットの日常は、いたって変化の少ない事を知る者は少ない
夜起きて食事、適当に何かして食事、そして食後に寝る
大体この流れを毎日繰り返していた
時々、思い出したかのように何かを壊したりあれこれと壊したり適度に壊したり
現在最もフランドールの姉であるレミリア・スカーレットの傍にいる彼女なら気が付いているだろう
フランドールが何かを壊すのは、姉のレミリアがふと妹の事を思う前後なのだと
ある時の事である
紅魔館でフランドールの世話をしているメイドが、1年間も世話を続けても壊されずに無事だった時の事
レミリアは期待したのだ、もしかすると正気に戻ったのではないかと
自分の能力を、完全に制御できるようになったのではないかと
そんな姉の考えを、どうやってかフランドールは察知していた
ベッドに寝転び、図書館から適当に見繕った本を読んでいたフランドールが億劫そうにベッドから降りる
なんともだるそうな表情で、何故か発声練習を始めた
「あーあーあー、本日は晴天なのかー。私の心は曇り空、キュっとしたらドカーン・・・・あれ? キュッとしてドカーンだっけ? 」
何度かそんな練習を続け、満足したのか目を閉じる
そして目を開けた時、そこには目を爛々と危険な光で妖しく輝かせた少女がいた
今の彼女を見た誰もが思うだろう、この少女は危険であると
フランドールは胸一杯に空気を吸う、それはまさしく期待いっぱい胸一杯のレミリアが妹の部屋の扉を開こうとした瞬間
笑った
「アハハハハハハハハハハハハハハ!! 」
びくりと、体を震わせてレミリアは扉から離れる
「ねぇお姉さま、メイドって壊しても全然面白いくないわ! 壊しても壊れても同じようなメイドがまた来るし! 」
レミリアは、なんとも言えない表情で溜息をつく
「遊ぼうよお姉さま! だってお姉さまなら壊れないし、そして壊れないお姉さま! 壊したいから遊ぼうよ! 」
扉を見つめていたレミリアは、何かを振り切るように扉に背を向けフランドールの部屋から離れていった
「遊ぼう遊ぼうアハハハハハハハ・・・・・・・・・うーん、微妙ー」
そう言ってフランドールは手に持った白い紙、いわゆるカンペを投げ捨てた
今の彼女に、先ほどまでの危険な雰囲気はない
あるのは何と言うか、だらだらとだらしなく過ごす休日に満足している駄目親父のような雰囲気
「ごめんなさいお姉さま、今の生活に飽きたらちゃんと外に出るからー」
全然誠意の感じられない謝罪を呟きながらベッドに倒れこむ彼女の表情は幸せそうであった
割と此処最近の出来事である
フランドールを世話するメイドの一人が彼女に進言したのだ
「妹様、 今日は大変良い夜です。少し、外へ出られてはいかがでしょうか?」
そのメイドは、危険な能力と性格故に閉じ込められて居ると言う設定の彼女が不憫だと思ったのであろう
「月」
「・・・妹様? 」
そんな心優しいメイドに、彼女は不思議そうな顔でこう呟いた
「月が二つもあったら、どっちを見れば良いのか困らない? 」
言葉どおりに聞けば、あぁやっぱり狂っているとそのメイドも思っただろう
けれどその言葉に深く感銘を受けたメイドは、フランドールについてい行こうと心に決めたらしい
それだけの話
少し先の話である
静かな月夜の晩に、吸血鬼の姉妹は仲良く空を飛んでいるかもしれない
ならばきっと姉は嬉しそうに、妹は楽しそうに空を飛んでいるだろう
妹は楽しそうに姉に囁く、姉も嬉しそうに囁き返す
「お姉さま、楽しいね」
「えぇ、そうねフラン」
微笑ましく、美しいそんな光景
そんな先の運命を視ながら、レミリアは静かに月を見ていた
ま、愛なぞ粘液が作r(うわなにをs
夢落ちにするのはもったいない気がする・・・
なんでこれが夢オチなの?
読解できないorz