・アリスの見る夢
アリス・マーガトロイドは夢を見た
自律している人形、自分と言う意思を持つ人形を創り出すことに成功する夢
人形達が居た
彼女の事を母と慕ってくれる、そんな可愛い人形達に囲まれる夢
そしてアリスは何所か遠くに人形達の住む世界を創り、その世界の神となったのだ
けれど夢の中の彼女は思うのだ、自分は一体何なのだろうかと
人形ではないのか
柔らかく温かく、それと何かで出来た人形ではないのかと
自分と人形の違いに、気がつかずに苦悩する
夢の中のアリスは、人形しか創らない
きっと人形を柔らかく出来るだろう、すぐに温かくは出来るだろう
でもそれだけ、その人形は彼女のようにはならないだろう
何かとは、何なのだろうか
人形と自分の違いに、気がつかずに悩み続ける
そして目が覚めた
目が覚めたアリスは、起き上がり近くに飾ってある人形を呼ぶ
しかしその人形は来ない、何故なら人形を操っていないから
声に反応して動くようには造っていないから、だから糸を使って人形を動かす
動かした人形を手元に呼び寄せ、優しく抱きとめながらそっと頭を撫でる
着せている服を整え、元の位置へと戻す
「私は、まだ人形達に意思を与える事が出来ない」
けれど、と彼女は思う
夢の中で私が悩んでいた何かを与える事は出来るだろう
それしか与える事が出来ないのかもしれない、だけど絶対にそれを与え続けようと
「さて、今日はどうしようかしら」
それはきっと、愛だった
・アリスの花嫁騒動
その日、アリスは何故かウェディングドレスを着ていた
まるで透き通るような綺麗なブーケを被り、人形達もそれぞれの花嫁衣装で着飾っている
唐突に思ったのだ
結婚したいなぁ、と
人形用の服を全部修繕したり、新しく作ってみたりと寝ずに一週間が経った頃であった
だからアリスはウェディングドレスを着ていた、ちなみに彼女の手造りである
着飾った人形達を連れて、彼女は空へと飛び出した
結婚する為である、勿論相手は居ない
太陽の光でドレスはキラキラと輝き、その輝きに引かれるかのように飛んでくる黒い影
鴉では無い、知り合いの魔法使いだった
「あら魔理沙」
「ようアリス、そんな恰好で何してるんだ? 」
「魔理沙、結婚しましょう」
「へ? ・・・・はぁ!? 」
「間違ったわ、結婚しました」
「誰と!? 」
「けど結婚しません」
「しないのか!? 」
アリスは自分の一言一言に過剰なまでに反応する魔理沙に呆れた風に首を振り、溜息をつく
別に挑発しているわけではない、勿論魔理沙は怒る
「全く意味が分からないぜ! 」
「結婚しないの? 」
「しない! 」
「結婚は人生の墓場」
「死なない! 」
「結構な事ね」
そう言ってアリスは、怒る魔理沙を放って何処かへと飛んで行く
勢いのぶつけどころを見失い白けた魔理沙は家に帰った、勿論結婚する為である
そんな感じで幻想郷を飛び回り、誰彼構わず結婚させているアリス
そこに幻想郷の異変を感じとった博麗霊夢がやって来た、勿論結婚する為である
「アリス! 誰と結婚するの!? 」
「誰かと」
「誰なのよ!? 正直に答えて! その誰かを本気でぶん殴ったりしないから! 」
「霊夢と結婚したわ」
「霊夢ね! よーしこの愛と憎しみを込めた本気パンチを喰らいやがえれぇー!! 」
目の前で自分の頬を勢い良く殴り気絶した霊夢に、アリスは自分の来ているウェディングドレスを着せて代わりに自分が巫女服を着た
アリスはそれに満足そうに頷き、お腹がすいたので家に帰って食事をして寝る
次の日、目が覚めて何も憶えていない彼女の家へと何人もの花嫁衣装を着た女性たちが押し掛けて来た
勿論、結婚する為である
アリス・マーガトロイドは夢を見た
自律している人形、自分と言う意思を持つ人形を創り出すことに成功する夢
人形達が居た
彼女の事を母と慕ってくれる、そんな可愛い人形達に囲まれる夢
そしてアリスは何所か遠くに人形達の住む世界を創り、その世界の神となったのだ
けれど夢の中の彼女は思うのだ、自分は一体何なのだろうかと
人形ではないのか
柔らかく温かく、それと何かで出来た人形ではないのかと
自分と人形の違いに、気がつかずに苦悩する
夢の中のアリスは、人形しか創らない
きっと人形を柔らかく出来るだろう、すぐに温かくは出来るだろう
でもそれだけ、その人形は彼女のようにはならないだろう
何かとは、何なのだろうか
人形と自分の違いに、気がつかずに悩み続ける
そして目が覚めた
目が覚めたアリスは、起き上がり近くに飾ってある人形を呼ぶ
しかしその人形は来ない、何故なら人形を操っていないから
声に反応して動くようには造っていないから、だから糸を使って人形を動かす
動かした人形を手元に呼び寄せ、優しく抱きとめながらそっと頭を撫でる
着せている服を整え、元の位置へと戻す
「私は、まだ人形達に意思を与える事が出来ない」
けれど、と彼女は思う
夢の中で私が悩んでいた何かを与える事は出来るだろう
それしか与える事が出来ないのかもしれない、だけど絶対にそれを与え続けようと
「さて、今日はどうしようかしら」
それはきっと、愛だった
・アリスの花嫁騒動
その日、アリスは何故かウェディングドレスを着ていた
まるで透き通るような綺麗なブーケを被り、人形達もそれぞれの花嫁衣装で着飾っている
唐突に思ったのだ
結婚したいなぁ、と
人形用の服を全部修繕したり、新しく作ってみたりと寝ずに一週間が経った頃であった
だからアリスはウェディングドレスを着ていた、ちなみに彼女の手造りである
着飾った人形達を連れて、彼女は空へと飛び出した
結婚する為である、勿論相手は居ない
太陽の光でドレスはキラキラと輝き、その輝きに引かれるかのように飛んでくる黒い影
鴉では無い、知り合いの魔法使いだった
「あら魔理沙」
「ようアリス、そんな恰好で何してるんだ? 」
「魔理沙、結婚しましょう」
「へ? ・・・・はぁ!? 」
「間違ったわ、結婚しました」
「誰と!? 」
「けど結婚しません」
「しないのか!? 」
アリスは自分の一言一言に過剰なまでに反応する魔理沙に呆れた風に首を振り、溜息をつく
別に挑発しているわけではない、勿論魔理沙は怒る
「全く意味が分からないぜ! 」
「結婚しないの? 」
「しない! 」
「結婚は人生の墓場」
「死なない! 」
「結構な事ね」
そう言ってアリスは、怒る魔理沙を放って何処かへと飛んで行く
勢いのぶつけどころを見失い白けた魔理沙は家に帰った、勿論結婚する為である
そんな感じで幻想郷を飛び回り、誰彼構わず結婚させているアリス
そこに幻想郷の異変を感じとった博麗霊夢がやって来た、勿論結婚する為である
「アリス! 誰と結婚するの!? 」
「誰かと」
「誰なのよ!? 正直に答えて! その誰かを本気でぶん殴ったりしないから! 」
「霊夢と結婚したわ」
「霊夢ね! よーしこの愛と憎しみを込めた本気パンチを喰らいやがえれぇー!! 」
目の前で自分の頬を勢い良く殴り気絶した霊夢に、アリスは自分の来ているウェディングドレスを着せて代わりに自分が巫女服を着た
アリスはそれに満足そうに頷き、お腹がすいたので家に帰って食事をして寝る
次の日、目が覚めて何も憶えていない彼女の家へと何人もの花嫁衣装を着た女性たちが押し掛けて来た
勿論、結婚する為である
霊夢の行動面白すぎw
確かに今作品にオチは「無い」ですね。
でも、慣れてますから。(馴らされてるの間違いか・・・?)
兎に角、根っこさんの作品待ってましたから楽しかったです。
次も楽しませてください。
お疲れ様でした。
>何人もの花嫁衣装を着た女性たちが押し掛けて来た。
アリス、恐ろしい子、、、!www
久しぶりに腹の底から笑いがこみ上げてきた気がする。
落ちなくてもいいんです。地平線までカッ飛んでいきましたから。
ごちそうさまでした。
な、なんというアリスw
これはすばらしいアリス
いいなぁ。