テレビをつけるとアリスがニュースやってた作者: yura

アリ「マガトロニュースのお時間です。
　　　人形解放運動に激しく反対するアリス・マーガトロイドがお伝えします。
　　　
　　　プロ野球魔界リーグの『チームルイズ』に移籍したチルノ選手が
　　　移籍後初めての試合に挑みました。
　　　年俸99万という破格も破格、超破格なチルノ選手。
　　　先発で出場したチルノ選手は見事9回27球を投げきり見事無失点。
　　　残念ながらチームは敗れましたがチルノ選手は絶好調でした。　　　
　　　いや～チルノ選手素晴らしいですね、風見さん。」

幽香「そうですね。
　　　チルノ選手が幻想リーグにいたころに私も対戦したことがありますが、
　　　その時はいつもサポーターが乱入して『今のはオフサイドだ！！』
　　　とかほざいてましたからね。」

アリ「特にチルノ選手の持ち球『パーフェクトフリーズ』は
　　　未だにヒットを打てた人がいないんですよね。」

幽香「パーフェクトフリーズは止まる魔球と言われる現在最強の球ですからね。
　　　驚くべきは打っても打球が止まるという反則的なところですね。」

アリ「さて、このチルノ選手、
　　　明日いよいよ魔界リーグのホームラン王・魅魔選手の所属する『毛玉X』との対戦です。
　　　はたしてチルノ選手との対決はなるのでしょうか」

幽香「魅魔選手はピッチャーゴロでもランニングホームランする俊足の持ち主ですからね。
　　　あの内野手をも吹っ飛ばすダッシュに憧れて野球を始めるバケバケもそう多くはないと聞いています。
　　　明日の試合は私もファイル共有に流れるのを楽しみに待ちたいです。」

アリ「次のニュースです。
　　　国際テロ組織『スーさんズ』の代表・メディスン氏は『昨日の昼2時頃白玉楼を占拠した。』
　　　との声明を・・・さっさとこんな組織潰れたらいいと思います。」

幽香「密かに援助している身としては是非とも頑張って貰いたいです。」

アリ「次のニュースです。
　　　昨日未明17歳の少女の運転する霧雨魔法店のトラックが宵闇高速道路で
　　　ペアピンカーブを曲がる際にハンドル操作を誤り前から走ってきたワーハクタクと衝突しました。
　　　これによりトラックに積んであった大量の魔法の結晶が流出。
　　　辺りにいた妖精妖怪を大幅に強化しました。
　　　この妖精妖怪達はその後『戦争だ！！』と叫び八雲家に進軍。
　　　八雲紫さん(28)を殺害した後に幻想郷支配宣言をしました。
　　　ところが、たまたまお使いに来ていた紅魔館のメイド・辰子さん(16)によって鎮圧されました。」

幽香「魔力の結晶、私も欲しかったんですが
　　　途中にあるバンカーにはまってしまって身動き取れなくなっちゃったんですよね～」

アリ「次のニュースです。
　　　おもちゃの刀を振り回して銀行に立てこもっていた魂魄妖夢容疑者が今から1分前に
　　　虫取り網で捕獲されました。
　　　魂魄容疑者は『白玉楼が乗っ取られて幽々子様を養うために仕方がなかった』などと
　　　訳のわからない供述をしており明日精神鑑定に放り込まれる予定です。
　　　幽々子様はその後スタッフがおいしくいただきました。
　　　いやーこわい世の中になってしまいましたね風見さん。」

幽香「そうですね。うん。」

アリ「次のニュースです。
　　　捕獲が禁止されているリリーホワイトが捕まえられ、現在山田動物園で公開されています。
　　　現場の霧雨さん？」

霧雨『はい店のトラックが事故にあってブルーな霧雨です。運転してたのも私です霧雨です。
　　　リリーホワイトですが不機嫌そうな顔はしていますがいたって健康のようです霧雨です。
　　　ではお返しします霧雨でした。』

幽香「もうあんた死んでいいよ。」

アリ「次のニュースです。
　　　
　　　Caved!!!
　　　
　　　次のニュースです。
　　　BL、いわゆるボーイズラヴ物のみの同人誌即売会が紅魔館の地下で行われることが明らかになりました。
　　　このイベントを企画した四季映姫さんは次のように語っています。
　　　『薔薇は無罪。むしろ善行。』
　　　風見さんはこういったものに興味あります？」

風見「はい、内角を鋭く抉るストライクですね。
　　　私も新刊を3冊出すつもりでいます。
　　　ただ問題なのが今1冊目のネーム中なんですよね。
　　　締め切り7日後なのに。」

アリ「何とかなるでしょう。
　　　次のニュースです。
　　　女優のルーミアさんが昨日わんこそば在庫食べきりに挑戦しました。
　　　結果は624杯目でリタイヤ。西行寺さんの2098杯（全部）、大妖精さんの710杯、ミスティアさんの695杯に次いで
　　　第4位となりました。
　　　この挑戦でルーミアさんは、
　　　『次からお腹にさなだむしを飼って風林火山で挑みたいです。』
　　　と意味不明なコメントを残しており、精神鑑定にかけた方がいいのではないかと思ってます。」

幽香「大食いにさなだむしは意味無いのではないでしょうか。」

アリ「次のニュースです。
　　　昨日夕方、藤原妹紅さんが妖怪の山へ山菜を採りに行ったきり行方がわからなくなりました。
　　　藤原さんは昨日山へはいる前、
　　　『私さ、山菜採って帰ってきたら働こうと思ってるの。』
　　　と言い残しており自殺したのではないかという噂でもちきりです。」

幽香「妖怪の山で山菜を採るには
　　　七つの海で手に入れたクリスタルとチートコードが無ければ
　　　結界にはさまって出られなくなるので準備はしっかりとしましょう。」

アリ「さて、次はお金持ちの家を紹介するコーナーです。
　　　このコーナー10回目となりますが未だにタイトルが決まっていません。
　　　今回は大富豪・夢月さんのお宅を紹介したいと思います。」

幽香「・・・え？」

夢月『私がこの館を管理している夢月です。』

幽香「（・・・これ私ん家じゃん）」

夢月『元々は姉が知り合いに貸していた家なんですが1ヶ月前に私が正式に買い取りました。』

幽香「（え、え、なんで・・・？）」

夢月『姉が何かのやり過ぎで腰を痛めてしまったので私が当主になったんです。』

幽香「（いや今でも私の家だって・・・エリーどうしたのよエリー。もしかしてエリーが売った・・・？）」

アリ「おやどうしました風見さん？」

幽香「え・・・？　い、いやなんでも・・・」

ｶﾞﾀｶﾞﾀ

アリ「でもなんだか震えてません？」

ｶﾞﾀｶﾞﾀ

幽香「い、いえこれは貧乏ゆすりです。
　　　私は冷静ですよ。そう、テニ○の王子様の審判並に冷静ですとも。」

ガタガタ

アリ「あら・・・？　なんだか部屋自体揺れてません？」

ガタガタ

アリ「じ、地震だわ！！」

ｶﾞｼｬｰﾝ!

アリ「て、天井が崩れる！！」

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ・・・

BAD END No.9　　ノーマル以上でノーコンテニュークリアを目指そう！