むかしむかし、あるところにカリスマをなくした吸血鬼がいた。
彼女が求めたのはカリスマを甦らせるという禁断のスペカ、触れる者に与えるのは不幸のみと知りながら
なにゆえ彼女は求めるのかあまりにも非常識なそのスペカを…
まぁ探すもなにも太陽に照らされて蒸発しましたが。
本編にはかすりもしてません
むかしむかし、あるところに二人の人間が住んでました。一人は、霊夢、もう一人の名前は永淋でした
「霊夢、たまには仕事しなさいよ」
「そっちこそ人の体で人体実験しないでよ」
二人はこんな感じですが、とても仲の良い二人でした。
ある日、霊夢はめずらしく山へパトロールへ、永淋は川へ魚を釣りに行きました
「なかなか釣れないわね」
永淋がぼやいているとどこからともなく
ちゃぷちゃぷちゃぷちゃぷ………
星の付いた帽子が流れてきましたが無視しました
一方その頃
「またでかい蜜柑ね」
霊夢は休んでる時に見つけた蜜柑を見つめて茫然としていました。
「せっかくだし持って帰りましょう」
そう言うと、霊夢は蜜柑をちぎって家に帰りました
家に帰るとさっそく二人は蜜柑を食べようとします。
「で、どうやって食べる?」
「やっぱり切るしかないでしょ」
そう言うと霊夢は包丁を取り出して切ろうとしたその瞬間
ぱかっ
っといい音がして中から玉のような赤ん坊がでてきました。
「霊夢、あんたもう少しで人殺しになるところだったわよ」
二人はこの子供に橙と名付けて一緒に暮らすことにしました。
それから3ヵ月、橙は元気いっぱいに育ちました
その頃、三人が住んでる場所は平和でしたが、実は町のほうでは鬼があらわれて人を困らせていたのです。
「れーむ!えーりん!ちぇんは鬼退治に行ってきます!」
橙がそういうと二人は少し悲しそうにしながらも、霊夢はコンペイトウを、永淋は薬を持たせてくれました。
橙が道を歩いていると、怪我をした氷精がいました
「ねえ?どうしたの?」
橙が尋ねると
「鬼にやられちゃったのよ!・・あたいは最強なのに・・」
そう答えて、氷精はうつむいてしまいます
「じゃあ、ちぇんと一緒に鬼退治に行こう?二人ならできるかも」
傷に薬を塗りながら橙が誘います。
「二人ならか・・うん!怪我も治してもらったし、一緒に行こう!」
「あい!」
二人で歩いていると今度は、地面で暑そうにしている夜雀を見つけたので、チルノが冷やしてあげました
「ありがとう・・危うく自然熱で焼き鳥になるところだったわ・・ところで、あなたたちどこにいくの?」「んーとね!ちぇんたちは鬼退治にいくんだよー」
それを聞くと夜雀はびっくりしながらも
「おもしろそうね、私もお供させてくれない?」
「ほんと!?でも、お供じゃなくてともだちだよ!」
三人になった一行は目的地である紅魔島の近くまで来たら、こんどは甘いものを欲しがっている蛍が居たので、コンペイトウを分けてあげました
「ありがとう!君たちはこの先の島に行くの?」
「あい!」
「じゃあ私がいなきゃ、橙は飛べないでしょ?」
一行は紅魔島へと辿り着きました。景色は寒々としています。
「鬼はどこかなー?」
みんなで探しても鬼の姿は見えません。
「ひょっとしてひっこしちゃったかな?」
橙がそう言った時、地面に穴が空いて橙が落ちてしまいました。
ひゅーーー・・・ドスン
「いたたたた・・ここは?」
「アナタ誰?」
穴に落ちた橙が声の方向に顔を向けると、そこにはたくさんの人形にかこまれて座っている少女がいました。
「ちぇんだよ!それで、あなたが鬼?」
「そうね、私は鬼ね・・といっても吸血鬼だけど」
悲しそうに少女は答えます
「なんで人に迷惑をかけるの?」
「私は迷惑をかけてるつもりは無いわ、ただ・・遊びたかっただけなのに」
そういって少女は泣きだしました。すると橙が
「はい、これ!あげるから泣かないで!」
そういって橙が渡したのはコンペイトウでした。吸血鬼は驚いています
「だったらうちにおいでよ!そしたられーむもいるしえーりんもいるよ!」
「いっていいの・・?友達になってくれるの・・?」
「あい!」
こうして町も平和になり、橙はチルノ、ミスティア、リグル、フランと一緒に二人の待つ家に帰りました。
二人は最初は驚きましたが、すぐにうちとけて七人は幸せに暮らしたようです。
終わり