拝啓、リリーブラック(敬称略)。
立ち絵もスペルも無い中途な存在のあなた。
そんなあなたにも救いの手を!
この度あるゲームを開催することとなりました。
そのゲームとはこの手紙に同封されている宝石、これを奪い合って最終的に全て集めた方が優勝というものです。
なお、この宝石には特殊な魔力が込められており所持者の能力を高めることが出来ます。
つまりは宝石を集めるごとにパワーアップしていき最後にはEXレベルにまで達することでしょう。
参加者は全部で16人。ゲーム開始はこの手紙を受け取った瞬間。
ゲーム終了は参加者の誰かが宝石を16個そろえた瞬間。
なお、ゲームに参加していない者を助っ人として使うのは違反となるのでご注意ください。
それではご健闘を祈ります。
「ふ~ん・・・」
黒リリーは手紙をテーブルの上に置く。
時は4月1日。
朝日の眩しい清々しい朝に郵便受けに手紙が2通。
1通は黒リリー宛、もう1通白リリー宛にも同じ封筒が届いた。
「ねぇ白、手紙来てるよー。」
黒リリーは庭で花壇の雑草引きをしている白リリーに呼びかける。
白「あ、すぐ行くねー。ところでこのたんぽぽは抜いてもいいの?」
黒「ん?抜いていいわよ。ってそれサルビア!抜くな!」
白「え、これサルビアっていうんだ。私春の花しかわからないから」
黒「だったらそれが春に咲いてるたんぽぽと違うことぐらいわかるでしょうに・・・
やっぱり白に花の世話は無理かなぁ・・・こないだなんかアロエ抜きやがったし。」
白「まぁまぁ、で手紙は?」
黒「ん、これ」
白リリーは手紙を広げると難しい表情を浮かべる
白「・・・ダンはローザの を かせその に の を り ませ の をローザの に・・・」
黒「・・・ん?」
しろ「ごめんわたしじつはかんじほとんどよめないんだ。」
黒「嘘!? て言うか何で台詞まで平仮名になるの!? それに本当にそんな内容!?」
黒は白から手紙を受け取り読み上げる。
「『拝啓、リリーホワイト様。
なんかね、ゲームやることになっちゃってさー。
みんなに配ってる宝石取り合うっていうのなんだけど
この宝石がね、集めるごとにパワーアップして全部集めたらEXレベルにまでなっちゃうみたいな?
超凄くない? で全部で16個あるからそれ全部集めた人が勝ちね。
あ、ひとつ言っておくけど参加者じゃないのを助っ人に呼ぶのは反則だからね☆
戦いはもう始まってるわ。それじゃあ頑張ってね。』
・・・。
なんで私に届いたのとこんなに文面違うのよ・・・
つーかこれフレンドリーすぎ・・・。
・・・ってダンとローザなんか出てきた?」
白「あぶり出しで書いてるよ。」
黒「いやさすがにそれは――って書いてる!? しかも官能小説!?
まさか私のにも・・・何か書いてる! え、『ニイタカヤマノボレ一九六九』?」
~その頃の永遠亭~
鈴「てゐ~手紙届いてるよ~」
て「な・・・私に手紙だと!? 外部で私の居場所を知っている者など・・・誰もいないはず!」
鈴「いやいっぱいいると思うけど」
て「なんで?」
鈴「幻想郷縁起に載ってたよ。」
て「くそっ! あの追っかけ本め!! 永遠亭の存在はDASH村よりも極秘だというのに!!」
鈴「えっマジで!?」
て「いや嘘。」
鈴「・・・はい手紙。」
て「どれどれ・・・」
拝啓、松本てゐ様。
黒リリーと同文。
それではご健闘を祈ります。
・・・と思ったけどあんた立ち絵もスペルもあるし花映塚にも出たからやっぱり参加不可。
て「・・・」
鈴「てゐ、どうしたの?」
て「しょ~~~~~~~~~~~~どぅ!!」
鈴「ぐはっ!!!?」
因幡奥義「揺るぎない鉄拳 -Lunatic-」
鈴「いったぁ・・・何するのよ・・・」
て「だって・・・だって今回私の出番これで終わりなんだもん!!」
鈴「てゐ・・・! 泣かないでっ私も出番これだけだからっ!」
て「鈴仙!」
二人は抱きしめあい夜が明けるまで泣いた。まだ朝だけど。
Stage1 体は無限の毛で出来ている
毛「そうか・・・リリーもこのゲームに参加していたか。」
白「・・・」
黒「・・・」
はりきって家を飛び出したリリー達。
そこで現れたのは宝石を1つ持った毛玉であった。
毛「さて・・・俺の能力ではリリーには及ばん・・・宝石があってもリリーも持っているのだから勝ち目はない。
もっと力を得るまでは対決は避けたい。」
白「どうする?」
黒「まぁ・・・見逃していいんじゃないかな?」
毛「おお、恩に着る。
俺は宝石を集めてお前達に挑む。負けたら俺のハーレムになってくれ。」
白「抹殺。」
黒「御意。」
毛「ま、待て!話が違うぞ!!」
黒「さー毛玉ちゃんその毛を全部剃ってただの玉にしちゃうわよー」
取り出したるは、剃刀。
黒「覚悟ー!!」
ズバッ!ブシャッ!グチョッ!バキッ!パリーン!
毛「ウボァーーーー!!!」
SPELL BREAK!!
黒「あ、あれ・・・いなくなっちゃった・・・逃げられた?」
白「違うよ。毛玉ちゃんは100%毛だから剃りきっちゃったらなくなっちゃうのよ。」
黒「そ・・・そうなんだ」
宝石1個入手!
白「あれ?」
黒「どうしたの?」
白「今そこの茂みが揺れたような・・・」
黒「んー?」
草をかき分けてみる。
するとそこにいたのは・・・ルナチャイルドだった。
ル「あ」
白「・・・なにやってんの?」
ル「やっぱり手荒なことは性に合わないっていうかね・・・」
黒「つまりゲームが終わるまで隠れてようとしたってわけね。」
ル「そうそう。だいたいみんなそんなに力が欲しいわけ?
サニーなんてあれから目の色変わ――――――」
白「?」
バタッ
突然ルナが地面にうつ伏せに倒れて動かなくなってしまった。
黒「え!? 何が起こったの!?」
白「し・・・死んでる!!」
「まったくルナったら馬鹿ね・・・せっかく最強になれる機会だっていうのに逃げ出すなんて」
黒「のぉぁ!?」
白「い、いつの間に!?」
気がつくとルナのポケットを探っているいるサニーがいた。
サ「よし、これで宝石3個目っと。・・・ん?私ならずっとルナの近くにいたけど」
黒「姿を消してずっと尾行してたんだ・・・」
サ「そうそう、後をつけながらルナが油断するのを待ってたの。ルナったらずっと警戒しっぱなしなんだもの。」
白「・・・もしかして私達のも狙ってるの?」
サ「そりゃあいただくわよ。・・・って言いたいんだけど2対1じゃ分が悪いからもっと宝石集めて来るわ。それじゃあ。」
サニーは思い切り羽ばたきながら飛んでいった。それによって舞い上がった砂埃がリリーの顔に当たっているのを全く気にせずに。
白「行っちゃった・・・」
黒「ルナ回収して行きなさいよ・・・どうすんの、これ?」
白「裏町に寝かせておくといいよ。『1回100円』て張り紙つけて。」
~その頃の紅魔館~
フ「パァチュリー! 原稿終わったわー!」
パ「うわ妹様早っ」
フ「新刊『U.N.オーエンはぐれ旅~そして誰もいやしねぇ!~』!
タイトルの通り魔理沙総受けの21禁本よ!!」
パ「そのタイトルの何処をどう見たら魔理沙のエロ本に繋がるのかしら・・・
どれどれ・・・
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
ふぅ。」
パタム
ゴフッ
パチュリーは妹様の新刊サンプルを見終えると静かに本を閉じ・・・血を吐いて倒れた。
フ「うわ・・・本でパチュリーをやっつけちゃった・・・
って、どうしよう・・・凄い血吐いちゃってる・・・
・・・
まいっか。
小悪魔~ゲームで対戦しよ~!」
パチュリーは別に放っといても死なないのでこのフランの判断は正しい。
小「あ、私はこれから宝石集めに出かけなくてはならないので午前中はちょっと・・・」
小悪魔はパチュリーの吐血を見慣れているので気にすることすらしなかった。
Stage2 闇の街
白「うーんと、あれも・・・?」
黒「うん多分あれもなんだと思う・・・。」
二人の前に立ちはだかった者・・・それは
「シャンハーイ」
だった。
黒「何言ってるのかわかんない」
白「まぁ取りあえず・・・潰そうか。」
上「シャンハーイ(訳:あーリリーちゃんあなたも参加してるんだー実は私もなの
それでねー私ったらアリスに入れてもらった魔力ほとんど使い切っちゃってさー
ほとんど戦闘できないのよねーだから私に宝石譲ってくれない?あと2つくらいあったら
自分で魔力を補給できるようになると思うのあれもしかして怒っちゃった?冗談よ冗談だから魔力込めながら
じりじり来ないでごめんなさいごめんなさい私の宝石も譲りますから許してくださイヤアァァァアァァアアァ―――――!!!!!)」
SPELL BREAK!!
黒「なんて言ってたのかな」
白「わかんないけど宝石も手に入ったしいいんじゃない?
これで4つめね。」
宝石1個入手!
~その頃の湖~
大「ねぇチルノちゃん」
チ「何?」
大「実は紅魔郷幻のキャラ『冴月 麟』って私のことだったの」
チ「な、何だってーーーー!!?」
大「そう、花と風の術を華麗に使って敵をなぎ払う妖精界のカリスマなの」
チ「すごいわ!でもどうして没になったの?」
大「う~ん自己紹介でマイクに口を近づけて低音ボイスで『さつキリンです。』って言ったのが駄目だったのかなぁ」
チ「あたいだったら絶対採用するのに!」
大「でも実は『さつきりん』じゃなくて『ごげつりん』とかだったらどうしようなんて。
そうそう私次回作の5面ボスになるよ。風の弾幕引っさげて。」
チ「マジで!?ラスボスは!?」
大「神主。」
チ「え!?マジで!?勝てるの!!?」
大「うんまぁ正直言うと全部冗談なんだけどね。」
チ「な・・・このあたいが騙されるなんて! 大ちゃんってやっぱりただ者じゃないわ!」
大「まぁ馬鹿と一緒にされても困るしね。」
チ「へ?」
大「ううん何でもないよ」
Stage3 妖精の飴
黒「さぁこの調子でどんどん集めましょう!」
魔「ほう、リリーホワイトがこんなところにいるなんて珍しいな。」
霧雨魔理沙出現!
白「あ、あの人宝石持ってるよ」
黒「・・・諦めて帰ろうか・・・勝てないよ」
白「え、早っ!?」
魔「へぇ、この宝石を集めてるのか」
白「はいそうなんです。ところであなたは何処でそれを?」
魔「ああこれはさっき道端で本を読んでる妖怪に遇ってな、そいつをぶっ殺したらこれを落とした。」
黒「それって強盗」
魔「聞こえの悪いことを言うな。いずれ全ての物は私の物となるんだぜ?」
白「(うわ最悪だこいつ)出来ればその宝石を私達に譲ってもらえないでしょうか?」
魔「んーただでじゃ駄目だな」
白「ではこれなんかいかがでしょう?」
白はポケットから紙に包まれた丸い物を1つ取り出す。
魔「これは・・・飴玉か?」
白「はいそうです。私の作った飴なんです。妖精の作った飴なんてレアでしょう?」
魔「ふむ、味は悪くないな」
受け取った飴玉を既に口に入れている魔理沙。早業であった。
間違いなくスリの才能もある。
魔「だがこれだけと交換というのもな」
白「・・・しかし何のためらいもなく食べましたね」
魔「むぐ!?」
白が薄ら笑いを浮かべる。
それを見て魔理沙はすぐにこれはただの飴ではないのだと感づいた。
白「それ食べると一生涯糖尿病になることができるんですよ♪」
魔「ぶほっ!!げほっ!!げほっ!!」
すぐさま飴玉を吐き出す魔理沙。
白「もう遅い」
しかし白の言葉が追い打ちをかける!!
魔「な、なんて物を食わせるんだ!!」
白「ふふっところでこちらにその効果を打ち消す飴もあるんですが・・・」
魔「よ、よこせ!!」
白「いえただと言うわけには」
魔「く、この宝石が欲しいんだろう!?こいつをくれてやるから!!」
宝石1個入手!
黒「鬼か・・・」
~その頃の稗田亭~
阿「ねぇそこの女中」
女「はい?」
阿「あなた名前は?」
女「冬子です。」
阿「じゃあ春子さん」
女「冬子です。」
阿「10代目の名前について考えていたんだけど、夏子さんはどんな字がいいと思う?」
女「冬子です。」
阿「私としては『阿銃』がいいかなって思うんだけど」
女「ちょっとやばくないですか?」
阿「じゃあ秋子さんは何か案ある?」
女「冬子です。」
阿「阿も10も入ってないじゃん」
女「違いますよ!冬子って言うのは私の名前です!!
そうですね・・・『阿獣』とかかっこいいと思いますよ。」
阿「女の子につける名前じゃあないね」
女「では読み方を変えて『阿藤』とかどうです?」
阿「なんだかな~・・・椿子さんネーミングセンス無いね。」
女「冬子ですって」
阿「ところで『マンホール』ってエロいと思わない?」
女「いきなり話題をシフトしないでください。」
阿「まぁまぁ、榎子さんもエロいと思うよね!?」
女「冬子です!」
阿「結局なんて呼ばれたいのよあなたは!!」
女「冬子だっつってんだろうがぁ!!!」
阿「もういい!あんたのことは楸子と呼ぶ!」
稗田奥義「無限ループ」・・・八雲紫すら打ち倒したとされる稗田の極意である。
ちなみにこの後10代目は『阿汁』に決定しました。
Stage4 嵐の湖
白「さぁ遂にこの戦いも後半戦突入~!
やってきました霧の湖!」
黒「この辺に宝石持ったのがいるっぽいけど・・・場所的にやっぱり大妖精・・・?」
白「う~ん多分そうだと思う・・・あれ? ねぇ」
黒「何?」
白「あの辺水の流れが変・・・ってわぁぁぁぁぁ!!」
黒「な、何これ!?」
突然湖の水が渦を巻きリリーに向かって来た!!
あわてて避けるリリー!しかし水流は次々と襲ってくる!!
白「こ、これってやっぱり大ちゃん!?」
黒「しかいないでしょう!!こんなところでこんなことするのなんて!!」
水流から何とか逃げていた二人だがやがて一際大きい水塊が襲ってきて・・・
「「いやあぁぁぁあぁぁぁぁ!!!」」
リリーは湖に飲み込まれていった・・・。
コンティニューしますか?
→はい
いいえ
コンティニューなんて出来ません。
拝啓、リリーブラッ(略
黒「え!?ちょっと待って最初から!!?」
白「ねぇこのクローバー抜いていいのー?」
黒「それ栗!!抜けるもんなら抜いてみろ!!」
stage1
毛「ウボァーーーー!!」
stage2
上「シャンハぐげ!?」
stage3
魔「んぐんま ぐまー ま?」
白「ぐげ」
stage4
白「今度こそは逃げ切ろうね!」
黒「勿論。って早速来た!」
例の如く水が渦を巻きながら襲いかかってきた!
水流を必死に避けるリリー。
黒「やばい・・・飲まれる!!」
白「黒ちゃん危ない!!」
黒「ぐはっ!!」
逃げ遅れた黒リリーの顔面に白のハイキックが炸裂!!
それによって吹っ飛んだ黒リリーはなんとか水に飲まれずに済んだ。
黒「・・・痛い
お父さんにも蹴られたこと無いのに!!」
そりゃそうである。娘にマジで蹴りを入れる父親なんてそんなにいない。
白「私達にパパなんているの!?」
黒「いるわよ・・・私には。あなたと違ってね!」
白「え、どういうこと!?私達は姉妹じゃないの!!?」
黒「ええ。私は実はリリーじゃない・・・。
リリーホワイトに憧れていただけのただの花妖精なの。
あなたの妹だと名乗ったのもリリーホワイトになりたかったからなのよ!!」
白「そんな・・・まさか・・・」
黒「まぁ嘘だけどね。」
必死に水流から逃げているリリー。そんな二人を遠目に見ている者がいた。
この水流の仕掛け人、大妖精である。
大「リリー・・・これを凌げないようじゃ問題外だよ・・・」
一人呟く大妖精。足を水面に入れ腰掛けている。余裕である。
しかしその大妖精の背後に石を頭上に構えた姿の見えない妖精がいた!!
そして妖精は石を大妖精の後頭部めがけて振り下ろす・・・
白「あれ?水がおさまった・・・?」
黒「はぁ・・・死ぬかと思った・・・」
一回死んだけどな。
取りあえず地面のあるところに降りる。
白「でもどうしたんだろ?」
黒「諦めたか・・・術者が倒されたか。かな?」
白「じゃあ大ちゃん・・・」
「呼んだ?」
白「え?」
背後から声がしたので振り返ってみると・・・大妖精が立っていた。
白「いやぁあ幽霊!!」
黒「こ、来ないでぇ!!」
大「え、ちょっと待って私生きてるよ!?」
白「嘘よ!その手にしてる凶器で私達を殺そうとあの世から舞い戻ってきたのよ!!」
大「え、凶器って・・・えっとこれはサニーミルクっていってね、残念だけど武器じゃないよ。」
白「嘘だッ!!」
大「話が進まないから強引に進めるね。」
大妖精は小さな袋をリリーに差し出す。
受け取って中身を見てみると宝石が5個入っていた。
大「私の2個とサニーが持ってた3個なんだけど・・・あげる。」
白「え、何で!?」
黒「(結局サニーあれから1個も取れなかったんだ・・・)」
大「私ね、思うんだけどこの戦いって何の意味があるのかな」
白「え、凄く強くなれるんでしょ?」
大「じゃあ誰が何のためにそんな危険な物をばらまいたの?
もし元々強い妖怪の手に渡ったら?
それにこの宝石にそこまでの力は無いと思うよ。
だって持ってるだけで雑魚キャラがEXレベルになるって一体どれだけ強力な力を持ってる人が作れるの?
例え作れたとしてもそんな物を遊びに使うなんておかしいよ。
私には争い宝石を奪い合ってる姿を見て楽しんでるようにしか見えないよ。」
白「大ちゃん・・・・・・・頭良いね」
大「は?」
黒「ノーベル賞ものだわ。」
大「いや、それくらい考えようよ・・・(馬鹿かこいつら)
まぁ宝石持ってるのはあと一人だから頑張ってね。」
白「うんありがとう! それじゃお休み♪」
大「え? うぐっ!!」
宝石8個分の力のこもった鉄拳が大妖精の腹にめり込んだ!!
吹っ飛ぶ大妖精。10数メートル吹っ飛んだ後に岩に叩き付けられた!!
もう彼女が立ち上がることは無かった・・・
黒「何やってんのあんた!?」
白「え、だってやっつけないといけないんじゃないの?」
黒「いやそれでもやり過ぎでしょう!岩にめり込んでるし!!」
白「いやードンマイドンマイあははー」
黒「・・・・・・・・・まいっか」
~その頃の香霖堂~
紫「こんにちは~」
霖「やぁ柊子さん」
紫「え、私紫なんだけど」
霖「ああすまない、どこか人里の辺りから電波を受信してしまったようだ。
ところで何の用事だい?」
紫「暇つぶし。」
霖「・・・チッ」
紫「接客態度悪!?
あなた嫁さんでもさっさと貰いなさいよ。
そうしたらこの店ももうちょっとまともになるから。」
霖「いや、僕はこのハーレム生活が気に入ってるんでね
常連の良家のお嬢さんなんか特に好みだなぁ」
紫「(絶対病んでるこいつ・・・)
そう言えばね、この間ある夢を見たのよ。
あなたも出てきたわよ。」
森近「へぇ僕が夢にねぇ・・・それは出演料いただかないとな」
紫「殺すわよ」
霖「冗談さ。それでどんな夢だって?」
紫「神社で弾幕やってたらなんと埋蔵金が見つかったのよ。」
霖「地面に穴が空くような戦い方をしてたのかい?」
紫「いいえ、普通に。夢だからこの辺はいい加減なのよね。」
霖「それで埋蔵金を僕に鑑定して貰ったと言うことかな?」
紫「な・・・あなたエスパーね!!」
霖「いやそれくらい想像できるだろう。で、それでどうなったんだ?」
紫「終わりよ。」
霖「わざわざ僕に話しに来た目的は?」
紫「最初霊夢に話そうかと思ったんだけどじゃあその埋蔵金よこせ~とか言ってきそうだから。」
霖「まぁ確かに言いそうだが・・・
残念だな。その霊夢本人は今普通にここにいるんだが」
霊「よっ」
紫「い、いつの間に!!?」
霊「最初からよ。ただ喋ってなかっただけで。
そうそう、紫に相談したいことがあったんだけど。」
紫「何かしら?」
霊「魔理沙が霖之助さんに気があるみたいでさー、
それで私が一肌脱いでやるって言っちゃったのよ。
でもアリスも霖之助さん狙ってるのよねー。
具体的にどうやればいいのかなぁ?」
霖「ブフッ」
紫「ちょ、その男のいる前で堂々と言うな!!」
霊「あ、そうなの?じゃあ霖之助さん今の忘れて。」
紫「まぁ・・・なんというか・・・ところで霊夢の方も人の恋路手伝ってる場合じゃないんじゃないの?」
霊「あー大丈夫その辺はパチュリーに話を通してるから。」
紫「え、なんでパチュリー?」
霊「サタンっていう凄いのがいるらしいのよ。」
紫「やめとけ!!」
Stage5 エクスプロージョン
白「やって来ました紅魔館!」
黒「ねぇ白」
白「何?」
黒「私の宝石2個わたしておくわ」
白「え、黒ちゃんもう諦めモード!?」
黒「違うよ! 1つにまとめてた方が強いでしょ。
どうせ敵は持ってる方を狙うだろうし。」
白「(それって私囮・・・?)」
二人は今紅魔館の無駄に広い廊下を歩いている。
ちなみに門番は寝てたので素通りした。
宝石の気配をたどり最後の敵を目指す。
そして二人が角を曲がった次の瞬間!
「きゃーー! リリーホワイトだわ!!」
「かぁいー! お持ち帰りぃ!!」
メイド達に見つかってしまった。
黒「げっ」
白「に、逃げよう黒ちゃん!!」
二人は全力で逃げ出した!
勿論メイド達ももの凄い勢いで追ってくる。
仕事はいいのか
黒「まずい、だんだん追いつかれてるよ!!
どうしよう白って白速っ!!?」
なんと白リリーの速度は宝石の力によって黒の3倍くらい出ていた。
黒は宝石を渡したことを激しく後悔した。
黒「アッ――――――――――!!!」
白「ふぅ・・・何とか逃げ切ったみたい。」
咲「あら、こんな所にリリーホワイトがいるなんて珍しいわね。」
白「きゃあぁぁぁあぁ!?」
咲「何で一目見るなり悲鳴上げられないといけないのかしら・・・
危害を加えるつもりはないわ、安心しなさい。」
白「あ、あなたは?」
咲「ふっ私こそは時を翔る完璧瀟洒なメイド長『十六夜咲夜』!!
・・・。」
ビシッ!とポーズを決める咲夜だがすぐにやめて無言になった。
これは後悔してる顔だ。
咲「さて、あなたみたいなのがこんな所にいるもんじゃないわ。
出口まで送ったげるから付いてきなさい。」
白「あ、いえ・・・私地下室を探してるんですが」
咲「地下?・・・妹様にお呼ばれでもしたのかしら?
でもたまに脱走されているみたいだし同人誌の即売会に出陣したりしてるから知らない仲じゃないのかも?
わかったわ。ついてきなさい。」
咲「この階段を下りれば地下よ。」
白「どうもありがとうございます。これお礼です。」
白リリーは咲夜に飴玉を渡した。魔理沙にあげたのと同じやつを。
地下への階段を下りていく。
コツコツと靴音が異様に反響して聞こえる。
自分の足音と反響して帰ってくる音にタイムラグがあるのでまるで誰かがつけてきているように感じる。
飛べばいいのに。
辺りは薄暗いランプの灯だけが足場を照らしている。
ふと壁を見るとなにやら赤い汚れが付いているようだ。
白「これ・・・ストリートペイントだ・・・」
よく壁に落書きしてるやつな。
おそらくフランドールが暇を持て余してやったのであろう。しかし上手い。
白「私もよく神社の壁とかにやったなぁ。懐かしい。」
そんなこんなで地下の廊下に到着。
白リリーは宝石の気配がする部屋の扉を開ける。
そこに待ち受けていたものとは・・・
小「あ。」
妹様の書庫で漫画を立ち読みしている小悪魔であった。
小悪魔はそそくさと読んでいた漫画の山を本棚に戻し
白リリーの横を素通りして廊下に出た。
そして埃を払い髪を整えてから、
小「よく来たわね。まさかリリーホワイトが勝ち上がってくるなんて思わなかったわ。」
やっとこの台詞がでた。
白「格好悪・・・
最初から準備しておいてくださいよ。
宝石が近づいてきてるのわかったでしょう?」
小「ふん、どんな強がりを言ったって私には勝てないよ。」
白「話が繋がってない・・・」
小「宝石を10個も集めてきたみたいだけど私には到底及ばないわ。
元の素質が違うもの。
そうね、小悪魔が例えてあげる!
私が萃夢想のロイヤルフレアなら
あなたはダ○の挑○伝説!
もしくは私がシャイ○ング豪○ョックだったらあなたは漢みch―――」
白「えいっ」
白リリーは被っていた帽子を小悪魔に向かって投げた。
次の瞬間凄まじい閃光と爆音が轟き地下の廊下を消し飛ばした!!
SPELL BREAK!!
~白リリー奥義「帽子爆弾」~
あらかじめ魔力を溜め込んだ帽子を相手に投げつけ爆発させる一撃必殺である!
ただしこの技は一度しか使えない上に魔力の充電に数日を費やすため完全な奥の手である。
なお、白リリー限定の技である。
白「さらば・・・悪魔よ・・・」
先程まで小悪魔がいた場所には宝石のみが転がっていた。
宝石6個入手!!
~その頃の永遠亭~
鈴「ふぁ・・・」
輝「眠そうね、イナバ」
鈴「あ!し、失礼しました!」
輝「別にいいわ。ところで・・・
あんた出番終わったんじゃなかったのかしら?」
鈴「やだな~私をてゐみたいなのと一緒にしないでくださいよ~」
輝「おいおい・・・
で、あんまり寝てないのかしら?」
鈴「いえ、睡眠はちゃんと取ってるんですが何故か最近昼間も眠くなるんですよ。」
輝「何かの病気かしら?」
鈴「それはわかりませんが・・・取りあえず師匠に眠れなくなる薬でも作ってもらいましょうかね
えーとそういうのなんていうんでしょうかね」
輝「つまり睡眠薬の逆ね。
睡眠の反対だから・・・」
永「あらウドンゲ、どうしたの?」
鈴「覚醒剤ください。」
永「
」
Stage6 同人作家の帝国
「蠱毒って知ってるかしら?」
白「!?」
階段を上り1階の廊下へ出た白リリーを待ち受けていたのは
普段図書館に引き籠もって同人活動をしているパチュリー・ノーレッジであった。
パ「器の中に虫や小動物を入れ共食いさせる。
そして最後に残ったものを使役する。
まぁ本来のそれとは違うけれど。」
白「ではあなたがこのゲームの仕掛け人・・・?」
パ「そうよ。
『力』という餌を撒いておけばそれに釣られてやってくる弱者共。
予想通り弱者達は争い宝石を奪い合った。
おかげで期待以上の恨みの血を吸った宝石が完成したわ。」
白「む、この宝石は渡しませんよ。」
パ「そういった欲がまた宝石に負の力を蓄積させる。
やがてそれは精神を蝕みあなたの人格は破壊される。
それでも力が欲しいと言うのならその宝石で私を倒してみなさい!」
パチュリーの周囲に無数の魔法陣が浮かぶ。
それを見た白リリーは先に攻撃しようと魔法弾を放つ。
白「先手必勝ーーーーー!」
パ「・・・まったく、その程度じゃ牽制にもなりゃしないわよ。」
パチュリーがレーザーを放つ。リリーの弾は軽く打ち消されてしまった。
白「わっあぶな!!」
あわててレーザーを回避する白リリー。
パ「ああ頭上注意ね。」
白「へ? ってああぁぁぁぁぁ!!!」
パチュリーのレーザーによって壁が崩れ落下してきた天井に白リリーは押しつぶされてしまったのだった・・・。
パ「やっぱり、妖精は妖精ね。 よいしょっと」
パチュリーはぶつぶつ言いながら瓦礫をどけていく。
いくらか瓦礫をどけると先程下敷きになった白リリーの手が出ているのを見つけた。
そしてそのすぐ側には宝石の入った袋。
パチュリーは笑みを浮かべながら宝石袋に手を伸ばす。
しかし実にさりげなく横から宝石袋をつかんだ者がいた。
パ「!?」
黒「・・・」
先程倒した妖精によく似ているが服装が違う。
それは黒い服の春告精であった。
しかしなんだか目がうつろで服も乱れている。
何故そんな状態なのかは各自の想像にお任せする。
パ「・・・っ」
黒「・・・はっ! 私は今まで一体何を!?」
パ「えっ今お目覚め!?」
黒「あ、あなたは?」
パ「この騒動の黒幕よ。」
黒「つまり敵って言うことね!覚悟!!」
パ「展開早いわね・・・」
黒「奥義『目からビーム』!!」
説明しよう!目からビームとは、宝石の力を得た黒リリーが目からどんな物も貫通するビームを放つのである!!
パ「なっ!!退魔障壁が破壊された!?」
黒「とどめよ!奥義『口から波動砲』!!!!」
説明しよう!口から波動砲とは、宝石の力を得た黒リリーが口からどんな物も消し飛ばす波動砲を放つのである!!
パ「口でかっ―――――――――――」
こうして幻想郷に新たな混乱を生み出した元凶は討たれた。
この後黒リリーは宝石をその場に放置し白リリーを抱えて帰って行った。
明日からはいつも通りの生活に戻るであろう。
しかしそうはいかなかった。
ある日宝石の気配を感じ取った八雲紫は
紅魔館内で負の気に満ちた宝石を発見。
それを危険だと判断した紫は持ち帰って滅するなり浄化するなりしようとしていた。
しかし紫の妖気を受けてか突然宝石の力が暴走。
力は1つの塊となり外へと飛び出した!
あわてて追おうとする紫だったが上から振ってきた金だらいで頭を打ち記憶喪失になってしまった!!
リリーの新しい戦いが始まった・・・
EX stageが追加されました。
しかし暴君タイラント的な紫のリリー…ちょっと見てみたい!
「人肌脱ぐ」は意図的な誤字ですか?
パチュリーの召喚は赤紙扱いですか・・・
誤字?
召還→召喚 返してもらえたら、また平和に暮らせるか、物足りないか
腹筋攣るかとオモタwww
あんた最高やww
髪型は毛玉に吹いた