「見つけたっ。お姉様、こんなとこでなにしてるの?」
「なにって、見れば判るでしょ。図書館でする事といえば読書に決まってるわ」
「その本、面白い?」
「まあね。といっても、まだ読み始めたばかりだけど」
「ふーん。じゃあ……えいっ!」
「わっ」
「へへー」
「ちょっとフラン? いきなり人の膝に飛び乗るなんて作法は、」
「ね、ね、お姉様。この本私にも読んで聞かせて!」
「人の話を聞きなさいよ」
「だって退屈なんだもーん」
「人の話を聞きなさいよ」
「ねえお姉様、お願いー」
「……はぁ。別に読んでやるのはいいけどね」
「ほんと? やったぁ」
「でもね、フラン。いくらあなたが小さいからって、これじゃ前が見えないわ」
「えー。このスタイルで読んで欲しいのに」
「無理。羽根が邪魔だし」
「うーん……じゃあ仕方がないから、このまま自分で読む」
「それだと私が読めないんだけど」
「――ねぇレミィ」
「なに? パチェ」
「今のあなたたちとまったく同じやりとり、つい三分前にもあったわよね?」
「そうだったかな」
「私と、あなたの間で」
「そんな事もあったかな」
「だからそれはもともと私の読んでた本だから返して欲しいっていうか、可憐な幼子でも二層構造でのしかかられると華奢な私の肉体が悲鳴を上げてるっていうか、確かにレミィの柔らかくて小さいお尻が高温高圧で密着してくるこの状況は何物にも替えがたいけど命あっての物種だしああもしかしてこれが本当に愛苦しいってことなむきゅー」
「パチュリー、寝ちゃったの?」
「そうとも言うわね」
「たてじまぱんつだー」
「引っ張っちゃ駄目よ。さて、どうしたものかしら……」
「本読んでよ」
「それは後で」
「ちぇー」
「……ふむ。貴人の嗜みだとかで咲夜から手ほどきを受けた、心肺蘇生法でも試してみるか」
「しんぱいならそーせい」
「誰がうまいことを言えと」
その後、可憐な姉妹からかわるがわるスカーレット式心肺蘇生法を受けたパチュリーはたいそう愛苦しかったそうな。
むきゅー。
レミリア様もやったのですかー!!
やばい、イイですっ!!(興奮)
kwsk
ラーメン吹いた