Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

見えざる書物

2007/05/14 04:02:59
最終更新
サイズ
2.74KB
ページ数
1
 
 楽園パレード超特急さんに触発されて書きました。
 Sound HorizonのCDアルバム「Roman」の曲のパロディです。


 眠れぬ宵は、そこら辺のメイドや門番に八つ当たりして
 嗚呼、見えざる書物で自分の頭を叩く
 喘息の発作、壊れゆく胸の痛み

 治らぬ喘息、図書館の小さな部屋でうずくまる
 嗚呼、助け起こすその人はもういない
 ひとりぼっち、安物の紅茶をあおって眠る

 (あの日から私の人生は地に落ちた)
 (レミィが紅霧で幻想郷をおおった日、異変を解決せんと人間達が館に乗り込み、図書館も戦場となった)
 (迎え撃つメイド達、鬨の声が響く)

 「十六夜メイド長に続けー」
 
 黄昏に染まる古き紅魔の館、図書館で出会った二人の魔女
 七曜のパチュリー…、黒白の魔理沙…
 弾幕は廻り、リプレイを積み上げる
 加害者は誰で、被害者は誰だ?
 斜陽の影にスペルは真っ白に輝いて
 
 「持ってくぜ~」 「持ってかないで~」

 魔道書とともに奪われた私の人生
 本は盗まれ、小悪魔は出て行った
 何もかも喪った奪われた最低な人生
 不意に襲う魔理沙に怯える暮らし

 (リトル、いってしまわないでー)

 「大抵の場合、魔理沙には、とても勝てないから
 私は、此の侭じゃいずれ死んでしまうわ
 さよなら、貴女を誰よりも愛してます、それでもこの図書館の良い司書にはなれないわ」
  
 紅茶、出涸らしの紅茶、色も出なくなった紅茶
 嗚呼…人が気持ちよく寝ている所を……また奴が現れる

 本を借りる姿、まさに泥棒 金の髪を振り乱して 振るう星屑の魔法
 本を返さぬ姿 まさに外道 星の弾が咲き乱れて、たまに博麗の針
 額に軽く刺さった

 夢から覚めた本棚は、其れでも尚も空のまま
 故に……その後の彼女の人生は、弾と狂気、止まらぬ咳の中
 空飛ぶ箒にまたがった、黒白ドレスにとんがり帽子
 奴から…取り返せと胸が疼くのだ 『見えざる書物』が疼くのだ

 誰が加害者で 誰が被害者か 黒白を探しとっちめよう

 「取り戻してくれる」

 パチュリーは空を飛び レミリアは無視したまま霊夢と遊ぶ
 魔法の森で出逢った2人の魔女

 近眼にして喘息 引きこもりがちで無気力
 嗚呼…かつてのインテリ 見る影もなく

 不意に飛び出した 魔女の手にはオートマタ 「退け」 「きゃん!」
 周囲に飛び散った上海 まるでミニ萃香   「何だアリス、うわああっ」 ピチューン 

 撃ちながら 供されたスペルの名は「ドールズウォー」  「返してくれないから」
 駄目押しに放たれた魔法 「乙女文楽」         「自分でもってくわ」  

 「あははははは」

 本を盗られた魔女の名は魔理沙 飛び去った魔女の名はアリス
 もう一人の魔女は 唯 呆然と立ち尽くしたまま

 誰が加害者で 誰が被害者だ 盗品ばかりが増えていく
 廻るよ 廻る 憎しみの弾幕 踊るよ 踊る ルナティックに 
 嗚呼 柱の影には 師匠の魅魔様 生暖かい目で 見つめていた

 「人生は侭ならぬ、されどこの発作こそ、私が生きた証」

 復讐劇の幕を降ろされ 魔女は考え始める
 残された自機 残されたボム 見えざるその意味を

 カップを満たした紅茶 その味わいが胸に沁みた……


 其処にロマンは在るのかしら


 元ネタを知らない方は、要するに魔理沙に天罰が下る話と思って頂いて結構です。
 魅魔様もいいクスリだと思っているようです。
とらねこ
コメント



1.名無し妖怪削除
またSHか
2.名無し妖怪削除
>本を返さぬ姿 まさに外道

吹いた