注意!!
少しオリジナル設定が入っています!!
そういうのに嫌悪感を抱く方は退出願います
では始まります
↓
「………よって、地獄行き。次」
此処は三途の川の向こう岸、彼岸。
冥界とは異なり、間に三途の川が流れている為
例外を除いては、生者は彼岸に行く事は出来ない。
此処では多くの霊達が閻魔の裁きを受ける為に
眠らず、会話もせず、ただ此処で延々と待ち続けている。
「267番、貴方も地獄行きです。」
此処の閻魔である少女、四季映姫・ヤマザナドゥは
体の中に溜っていた息を吐き出す
「ふぅ……、少し休憩にしましょう」
椅子の背にもたれ掛る。
目の前には花畑が広がり、昼も夜も、季節も無く
暖かい優しい光に包まれていた。
「今日は天気が実に良い、
春の風も気持良いですね」
空は青く、何処までも澄んでいる
閻魔は裁く者である。
故に中立でなければならない
裁く時は感情などの情を無くし、
全ての霊に対し平等に裁かねば為らない。
映姫は目を瞑り、肩の力を抜く
「はぁ……。あの人は、今何をしているんでしょうか…」
頭に浮かぶのは紅白の服を着た一人の少女
自分と似ている存在。同じ中立の立場の者。
だけど、自分と似ているけど………何処か違う
彼女と私は同じ中立
だけど彼女は無重力
彼女はあらゆるものから自由
彼女を縛る事は出来ない
彼女の心は無重力
故に中立
故に独り
彼女の周りには多くの人と妖怪が集まる
多くの人に愛され
多くの妖怪に愛され
幻想郷に愛されている
なのに彼女の側には誰もいない
多くの者に愛されているのに彼女は独り
そんな彼女をみると胸が苦しく、悲しくなる
「この気持ちは一体なんなのでしょうか……」
今も彼女の事を思うと胸が苦しくなる
彼女に会いたい
彼女と話したい
彼女の側にいたい
彼女の事を知りたい
彼女の孤独を取り除き
彼女の特別な存在になりたい
あぁ……、そうか…
これが………
「恋、ですか……」
∞∞∞∞∞∞∞∞
此処は博麗神社
神社の巫女である、博麗霊夢は
今日も神社の縁側でお茶を飲んでいた
博麗の巫女は幻想郷のバランスを保つ為に必要な存在である
人間側に片寄らず
妖怪側にも片寄らず
中立の立場を維持し幻想郷の規律として
幻想郷を管理、守護している
博麗の巫女とは言え、完全な中立を保つのは
簡単に出来るものではない
今までの巫女も情が挟み中立としての自分の存在に
悩んでいた
しかし、彼女、博麗霊夢は完全な中立として
幻想郷を管理している
今までの巫女とは違う
能力を霊夢は持っていた
『空を飛ぶ程度の能力』
空を飛ぶとは、浮く事である
つまり、無重力
あらゆる事から無重力になることである
彼女を縛る枷は何も無く、特別も無い
だから彼女は、人間にも妖怪にも誰に対しても
平等に接する事ができる
「ふぅ…、なんでアイツの事が頭から離れないのかしら?」
霊夢はお茶を一口飲み、息を吐く
空を見上げると雲一つ無い青空が見える
頭に浮かぶのは説教好きな少女。
何処か自分と似ていて
しかし、何処か自分と少し違うような気がする少女
自分と似ている存在
でも、自分とは違う彼女の『何か』に
自分は惹かれている
お茶を飲んでいる時や食事をしている時、
寝ている時、誰かと話している時、
彼女の事ばかり考えていた
宴会がある時など彼女が来ているか
自然に彼女を探してしまう程だった
「はぁ………」
今日、何度目かの溜息を吐く
彼女は今頃、さぼり気味の部下に説教をしているのだろうか
それとも、彼岸で霊を裁いているのだろうか
胸が苦しい
彼女に会いたい
彼女の顔を見たい
彼女の声を聴きたい
このキモチが何なのかが判らない
この感情が何なのかが理解できない
このままでは気が狂ってしまいそうになる
「ほんと、何だっていうのよ…」
でも、このキモチを嫌とは思わない
霊夢はお茶を飲み干し
空へと舞い上がる
春の風が霊夢の体を包み込む
「散歩の次いでに見回りでも行って来ようかな」
私は私の仕事をしよう――
「ついでにアイツに会いに行こうかな
アイツに会えばこのキモチが何なのか判るかも」
途端に心が軽くなり
アイツに会うのが楽しみになる
霊夢は幻想郷の空を
ゆっくりと自分のペースで飛翔する
春の風は暖かく
空は果てしなく蒼く澄んでいる
少女達は惹かれあう―――――
少しオリジナル設定が入っています!!
そういうのに嫌悪感を抱く方は退出願います
では始まります
↓
「………よって、地獄行き。次」
此処は三途の川の向こう岸、彼岸。
冥界とは異なり、間に三途の川が流れている為
例外を除いては、生者は彼岸に行く事は出来ない。
此処では多くの霊達が閻魔の裁きを受ける為に
眠らず、会話もせず、ただ此処で延々と待ち続けている。
「267番、貴方も地獄行きです。」
此処の閻魔である少女、四季映姫・ヤマザナドゥは
体の中に溜っていた息を吐き出す
「ふぅ……、少し休憩にしましょう」
椅子の背にもたれ掛る。
目の前には花畑が広がり、昼も夜も、季節も無く
暖かい優しい光に包まれていた。
「今日は天気が実に良い、
春の風も気持良いですね」
空は青く、何処までも澄んでいる
閻魔は裁く者である。
故に中立でなければならない
裁く時は感情などの情を無くし、
全ての霊に対し平等に裁かねば為らない。
映姫は目を瞑り、肩の力を抜く
「はぁ……。あの人は、今何をしているんでしょうか…」
頭に浮かぶのは紅白の服を着た一人の少女
自分と似ている存在。同じ中立の立場の者。
だけど、自分と似ているけど………何処か違う
彼女と私は同じ中立
だけど彼女は無重力
彼女はあらゆるものから自由
彼女を縛る事は出来ない
彼女の心は無重力
故に中立
故に独り
彼女の周りには多くの人と妖怪が集まる
多くの人に愛され
多くの妖怪に愛され
幻想郷に愛されている
なのに彼女の側には誰もいない
多くの者に愛されているのに彼女は独り
そんな彼女をみると胸が苦しく、悲しくなる
「この気持ちは一体なんなのでしょうか……」
今も彼女の事を思うと胸が苦しくなる
彼女に会いたい
彼女と話したい
彼女の側にいたい
彼女の事を知りたい
彼女の孤独を取り除き
彼女の特別な存在になりたい
あぁ……、そうか…
これが………
「恋、ですか……」
∞∞∞∞∞∞∞∞
此処は博麗神社
神社の巫女である、博麗霊夢は
今日も神社の縁側でお茶を飲んでいた
博麗の巫女は幻想郷のバランスを保つ為に必要な存在である
人間側に片寄らず
妖怪側にも片寄らず
中立の立場を維持し幻想郷の規律として
幻想郷を管理、守護している
博麗の巫女とは言え、完全な中立を保つのは
簡単に出来るものではない
今までの巫女も情が挟み中立としての自分の存在に
悩んでいた
しかし、彼女、博麗霊夢は完全な中立として
幻想郷を管理している
今までの巫女とは違う
能力を霊夢は持っていた
『空を飛ぶ程度の能力』
空を飛ぶとは、浮く事である
つまり、無重力
あらゆる事から無重力になることである
彼女を縛る枷は何も無く、特別も無い
だから彼女は、人間にも妖怪にも誰に対しても
平等に接する事ができる
「ふぅ…、なんでアイツの事が頭から離れないのかしら?」
霊夢はお茶を一口飲み、息を吐く
空を見上げると雲一つ無い青空が見える
頭に浮かぶのは説教好きな少女。
何処か自分と似ていて
しかし、何処か自分と少し違うような気がする少女
自分と似ている存在
でも、自分とは違う彼女の『何か』に
自分は惹かれている
お茶を飲んでいる時や食事をしている時、
寝ている時、誰かと話している時、
彼女の事ばかり考えていた
宴会がある時など彼女が来ているか
自然に彼女を探してしまう程だった
「はぁ………」
今日、何度目かの溜息を吐く
彼女は今頃、さぼり気味の部下に説教をしているのだろうか
それとも、彼岸で霊を裁いているのだろうか
胸が苦しい
彼女に会いたい
彼女の顔を見たい
彼女の声を聴きたい
このキモチが何なのかが判らない
この感情が何なのかが理解できない
このままでは気が狂ってしまいそうになる
「ほんと、何だっていうのよ…」
でも、このキモチを嫌とは思わない
霊夢はお茶を飲み干し
空へと舞い上がる
春の風が霊夢の体を包み込む
「散歩の次いでに見回りでも行って来ようかな」
私は私の仕事をしよう――
「ついでにアイツに会いに行こうかな
アイツに会えばこのキモチが何なのか判るかも」
途端に心が軽くなり
アイツに会うのが楽しみになる
霊夢は幻想郷の空を
ゆっくりと自分のペースで飛翔する
春の風は暖かく
空は果てしなく蒼く澄んでいる
少女達は惹かれあう―――――
うん、いいね!
中立者故の共通点ですか・・この先の展開が気になる木になる・・