昼なお暗い大図書館
私は久しぶりに薬の調合でもしようと思った。
「小悪魔」
「はい~?」
「ちょっとお使い頼まれてくれる?」
「分かりました」
「じゃあこれメモね」
「はい、これはお薬ですね?」
「まぁそんなところよ」
「了解です、行ってきま~す」
「お願いね」
基本的にはあまりこういうことはしない方なのだが、全くという訳でもない。魔女なんだし。
さて準備を整えよう。
そう思いおもむろに立ち上がったところに図書館の扉が開いた。
「う~…」
「ぱちゅりー?」
「違うわよ…」
そうね、あなたなら「れみ・りあ・うー」よね。
「パチェ~…」
「何?」
「ちょっと知恵を借りたいんだけど」
「とりあえず、腰を据えてから話を聞きましょうか」
何かをしようと思ったときに限って邪魔が入る。
そんなのは割と普通なこと。
「で、どうしたの?レミィ」
「ストレートに言うわ、最近疲れが溜まってるのよ」
「そう」
「ほら、私って苦労性じゃない?」
「レミィ、真顔でそんなこと言うと巫女が動くよ?」
苦労性、少なくとも彼女には無縁の言葉だと思う。
「まぁそれはいいとして」
「あら、抜群に勝手な人」
「何かいい方法が無いかなって思ってね」
「そうね…」
友の頼みである。無下に断るわけにはいかない。
「じゃあ簡単に催眠術でもやってみましょうか」
「催眠術?」
「疲れているときはちゃんと寝てない時が多いから」
「その導入の為に、てこと?」
「大方そんな感じね」
「まぁお願いするわ」
「まずはゆっくり深呼吸をして…」
―少女準備中―
「いい?レミィ?あなたは今、森の中に居るの」
「うん…」
「暖かい陽の当たる穏やかな…「ごめんそれ想像できない」
「お気に召さない?」
「一応吸血鬼だから!何か今ダメージ受けそうになったわよ!」
「ごめんなさい、じゃあ気を取り直して…」
「…お願いね」
「あなたは今、真っ暗な森の中に居るの」
「うん…」 「むきゅー…」
「夜の闇に染まったとても静かな森…」
「ん…」 「むきゅー…」
「気になるわ!」
「リズムを取ってるのよ」
「リズム取るのは分かるけど醒めるから!ホントにお願い!」
「…分かったわ」
「…虫の音も木々のざわめきも溶かし込むような穏やかな夜…」
「…」
「すると宵闇に紛れてルーミアがあなたに寄ってきたの」
「…」
「ルーミアが話しかけてきました」
「…」
「『ぶるぁぁぁぁぁ!!』」「何で!?」
「どうしたの?」
「どっからその声だしたのよ!?それに『覚悟はできてるようだな』とか言い出しそうなルーミアは嫌過ぎるわ!」
『よろしい!今回の目的は癒しだからね無駄話をしている暇などどこにもない』
「そんな簡単に出せるの!?」
「まぁ落ち着いてレミィ」
「流された!?」
「大丈夫だから、任せて」
「…何か今日のパチェは無駄に低音が効いてる気がするわ…」
「ルーミアが話しかけてきました」
「…」
「「あなたは食べられる吸血鬼?」」
「…ふん」
「あなたが軽く腕を払うと「そーなのかー…」とルーミアは吹っ飛んでいきました」
「…雑魚とも呼べないわね」
「あなたが力の差を見せ付けた後、今度はチルノがやってきました」
「…」
「チルノは言います「冷凍保存してやるわ!」」
「…身の程をわきまえなさい」
「あなたはグングニルでチルノ打ち返しました」
「…ふぅ」
「しばらくすると、咲夜がこっちに近づいて来ました」
「…あら、どうしたのかしら?」
「咲夜がいいます「…お嬢様」」
「…何?」
「「…ハァハァ」」
「……」
「「…ハァハァハァハァ」」
「…さ、咲夜さん?鼻息が荒くなくて?」
「「…ハァハァお嬢様お嬢様お嬢様お嬢様お嬢様お嬢様お嬢様お嬢様お嬢様おじょうさまおじょうさまおじょうさまおじょうさまおじょうさまおじょうさまおじょうさまおじょうさまおじょうさ」」
「…咲夜が!咲夜が!!」
「「オジョウサマー!!!」」「ぃいいいやあああぁぁぁ!!」
ガバァ!
「あらレミィ起きちゃったのね」
「起きちゃったじゃなくて!!咲夜が!咲夜が!!」
「疲れはとれた?」
「とれるわけ無いじゃない!!」
「そう?私は癒されたわ」
「………」
「何かもう、どっと疲れた…」
「じゃあ部屋に帰って眠るといいわ」
「え?」
「そこまで疲れたなら今日はぐっすり眠れると思う」
何か言いたそうなレミィ、でも言葉が出てこない。
しばらくすると諦めたみたいで、肩を落としてこう言われた。
「…お休み」
ふらふらと出て行くレミィ
ちょっとやり過ぎた?
「パチュリー様~?」
「あら、小悪魔お帰り」
「何かレミリア様がもの凄く疲れた顔で出て行かれましたけど…」
「そう…まぁレミィも色々大変なのよ」
「そうですよね~何たってこの紅魔館の主ですもんね」
「小悪魔、お使いの方は?」
「あ、はいはいこれですよ」
小悪魔から材料を受け取った
「えっと…うん、これなら大丈夫」
「ところで何を作られるんですか?」
「そうね、疲労回復薬でも作ろうかしら」
苦くなくて飲みやすいのをね。
私は久しぶりに薬の調合でもしようと思った。
「小悪魔」
「はい~?」
「ちょっとお使い頼まれてくれる?」
「分かりました」
「じゃあこれメモね」
「はい、これはお薬ですね?」
「まぁそんなところよ」
「了解です、行ってきま~す」
「お願いね」
基本的にはあまりこういうことはしない方なのだが、全くという訳でもない。魔女なんだし。
さて準備を整えよう。
そう思いおもむろに立ち上がったところに図書館の扉が開いた。
「う~…」
「ぱちゅりー?」
「違うわよ…」
そうね、あなたなら「れみ・りあ・うー」よね。
「パチェ~…」
「何?」
「ちょっと知恵を借りたいんだけど」
「とりあえず、腰を据えてから話を聞きましょうか」
何かをしようと思ったときに限って邪魔が入る。
そんなのは割と普通なこと。
「で、どうしたの?レミィ」
「ストレートに言うわ、最近疲れが溜まってるのよ」
「そう」
「ほら、私って苦労性じゃない?」
「レミィ、真顔でそんなこと言うと巫女が動くよ?」
苦労性、少なくとも彼女には無縁の言葉だと思う。
「まぁそれはいいとして」
「あら、抜群に勝手な人」
「何かいい方法が無いかなって思ってね」
「そうね…」
友の頼みである。無下に断るわけにはいかない。
「じゃあ簡単に催眠術でもやってみましょうか」
「催眠術?」
「疲れているときはちゃんと寝てない時が多いから」
「その導入の為に、てこと?」
「大方そんな感じね」
「まぁお願いするわ」
「まずはゆっくり深呼吸をして…」
―少女準備中―
「いい?レミィ?あなたは今、森の中に居るの」
「うん…」
「暖かい陽の当たる穏やかな…「ごめんそれ想像できない」
「お気に召さない?」
「一応吸血鬼だから!何か今ダメージ受けそうになったわよ!」
「ごめんなさい、じゃあ気を取り直して…」
「…お願いね」
「あなたは今、真っ暗な森の中に居るの」
「うん…」 「むきゅー…」
「夜の闇に染まったとても静かな森…」
「ん…」 「むきゅー…」
「気になるわ!」
「リズムを取ってるのよ」
「リズム取るのは分かるけど醒めるから!ホントにお願い!」
「…分かったわ」
「…虫の音も木々のざわめきも溶かし込むような穏やかな夜…」
「…」
「すると宵闇に紛れてルーミアがあなたに寄ってきたの」
「…」
「ルーミアが話しかけてきました」
「…」
「『ぶるぁぁぁぁぁ!!』」「何で!?」
「どうしたの?」
「どっからその声だしたのよ!?それに『覚悟はできてるようだな』とか言い出しそうなルーミアは嫌過ぎるわ!」
『よろしい!今回の目的は癒しだからね無駄話をしている暇などどこにもない』
「そんな簡単に出せるの!?」
「まぁ落ち着いてレミィ」
「流された!?」
「大丈夫だから、任せて」
「…何か今日のパチェは無駄に低音が効いてる気がするわ…」
「ルーミアが話しかけてきました」
「…」
「「あなたは食べられる吸血鬼?」」
「…ふん」
「あなたが軽く腕を払うと「そーなのかー…」とルーミアは吹っ飛んでいきました」
「…雑魚とも呼べないわね」
「あなたが力の差を見せ付けた後、今度はチルノがやってきました」
「…」
「チルノは言います「冷凍保存してやるわ!」」
「…身の程をわきまえなさい」
「あなたはグングニルでチルノ打ち返しました」
「…ふぅ」
「しばらくすると、咲夜がこっちに近づいて来ました」
「…あら、どうしたのかしら?」
「咲夜がいいます「…お嬢様」」
「…何?」
「「…ハァハァ」」
「……」
「「…ハァハァハァハァ」」
「…さ、咲夜さん?鼻息が荒くなくて?」
「「…ハァハァお嬢様お嬢様お嬢様お嬢様お嬢様お嬢様お嬢様お嬢様お嬢様おじょうさまおじょうさまおじょうさまおじょうさまおじょうさまおじょうさまおじょうさまおじょうさまおじょうさ」」
「…咲夜が!咲夜が!!」
「「オジョウサマー!!!」」「ぃいいいやあああぁぁぁ!!」
ガバァ!
「あらレミィ起きちゃったのね」
「起きちゃったじゃなくて!!咲夜が!咲夜が!!」
「疲れはとれた?」
「とれるわけ無いじゃない!!」
「そう?私は癒されたわ」
「………」
「何かもう、どっと疲れた…」
「じゃあ部屋に帰って眠るといいわ」
「え?」
「そこまで疲れたなら今日はぐっすり眠れると思う」
何か言いたそうなレミィ、でも言葉が出てこない。
しばらくすると諦めたみたいで、肩を落としてこう言われた。
「…お休み」
ふらふらと出て行くレミィ
ちょっとやり過ぎた?
「パチュリー様~?」
「あら、小悪魔お帰り」
「何かレミリア様がもの凄く疲れた顔で出て行かれましたけど…」
「そう…まぁレミィも色々大変なのよ」
「そうですよね~何たってこの紅魔館の主ですもんね」
「小悪魔、お使いの方は?」
「あ、はいはいこれですよ」
小悪魔から材料を受け取った
「えっと…うん、これなら大丈夫」
「ところで何を作られるんですか?」
「そうね、疲労回復薬でも作ろうかしら」
苦くなくて飲みやすいのをね。
パチュリーはレミリアを休ませる気がなかったんですね。
良いフレンドシップでした!w
パッチェさんの疲労回復薬はレミリア行きかな?
パチェが若本規夫さんの声真似をしているとこを想像してモニターがコーヒーまみれになった。どうしてくれる。
自分が楽しんじゃ・・・・・・
私も楽しめたから良いか。