Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

あなたの寝顔を守りたい

2007/04/12 11:15:18
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美鈴は今日も門の前に立っていた。
そして寝ていた。
立ったまま寝ていた。
「むにゃ…そんなに食べられないですよ…」
ベタベタな寝言つき。
そんなことしてるとまた咲夜に怒られるわよ。
「おじょ~さまあ~…」
美鈴が今見ている夢にはわたしが出てくるみたいね。
「いいですよそんな…悪いですよ…」
夢の中ぐらい遠慮しなきゃいいのに。
「それ以上お嬢さまを食べるなんてできないですよ…」
ここに来て急展開。
これは「グロ注意」の立て札を立てるべきか。
「もちろん性的な意味で…」
ええっ!?
ちょ、ちょっと美鈴、なんて夢見てんのよ!セクハラよ!
「ああっ!?お嬢さまの顔が!!」
やだ、なんか顔が熱い…わ、わたし赤くなってる!?
「紫色に!!」
赤…って紫いぃぃ!?
「てーててーてーてーてー♪」
…って、寝言かよ。
ここまではオープニングだったみたいね。
今はタイトル画面なのかしら?ドラクエのメインテーマが流れてる。
「いくわよみんな!お嬢さまを助け出すんだから!!」
いや、いつの間にさらわれたのよわたしは…。
「彩光戦隊メイリンジャー!第1話『さよなら美鈴!来週からレッドは妖忌!』」
第1話から随分と前衛的な展開ね。
「揺れる巨乳のエレメント!アンブレイカブルゲート!冥王星・彩光レッド!!」
色々と混ざっている。
「たくましき冒険者!アホゲレンジャー・シンキ!来神!」
「天が知る地が知る人が知る!悪を裁けとわたしを呼ぶ!裁くの妖怪・ザナぼうず!」
「受け継がれてゆく記憶の絆!円周率暗記世界チャンピオン・稗田のファッ求さん!」
「空腹の王女!ロボるーみゃ!」
一人で何役こなすつもりだ。
もはや混ざっているとかいうレベルではない。
「ああっ!?敵の放った大陸間弾道弾でみんなが一瞬にして肉片に!」
唐突だ。
「くそう、みんなの肉片を強火でサッと炒めて塩コショウで味付け…そして食う!」
カニバリズムか。
夢とはいえなんという強引かつ適当なストーリー。
「ふう~食った食った…満腹の王女!バイオるーみゃ!」
さっき生き残ったのはるーみゃだったのね。
「みんなの想いは血となり肉となりわたしの力となり…」
熱いのかグロいのかわからない展開ね。
「そして明日の朝にトイレに流れていくのかー」
これは酷い。
熱くもグロくもない最低の展開だったようだ。
「次回!『さよなら妖忌!もはやレッドに就任することが死亡フラグ!』」
またとんでもないところで切るのね。
このお話の運命だけは、わたしにも見えないわ…。
ま、それが夢ってものなのかも知れないけどね。









レミリアは目を覚ました。
「えっ!?今のわたしの夢だったの!?」
というところで、




咲夜は目を覚ました。
「えっ!?今のわたしの夢だったの!?」
というところで、




パチュリーは目を覚ました。
「えっ!?今のわたしの夢だったの!?」
というところで、




小悪魔は目を覚ました。
「えっ!?今のパチュリー様、全裸で寝てなかった!?」
というところで、




フランドールは目を覚ました。
「えっ!?みんなは全裸で寝てないの!?」
というところで、



妖忌は目を覚ました。
「えっ!?みんなは全裸で寝てないの!?」
布団を跳ね除け、物凄い勢いで体を起こした。
最初に目に入ったのは暗闇。
まだ起きる時間には遠いようだった。
「どうしたの妖忌?ずい分とうなされてたみたいだけど」
障子が開き、心配そうな顔をした主が姿を覗かせる。
「幽々子様…いえ、ご心配には及びませぬ。何やら奇怪な夢を見たがゆえに――」
わずかに開いた障子の隙間から、月明かりが部屋に入り込んでいた。
朧な光に照らされる妖忌の、老いてなお筋骨隆々たる肉体。
「そう…」
まさに「武士」という言葉が相応しい裸の上半身。

A.それを見たゆゆ様はなんとなくムラムラ来てしまい…
B.もちろん半霊も腹筋が6つに割れている…





「A!超A!めがっさA!この流れでB選ぶような奴はスキマ送りよおおおおっ!!」
と叫びながら、紫は目を覚ました。
「え?…な、なんだ、夢だったのね…」
ひどく期待はずれ、という表情で溜息をつく。
「もう一度寝れば続きが見られるかしら…」
そう言って布団をかぶる。


もちろん半霊も腹筋がムラムラ来ている。
それを見たゆゆ様はなんとなく6つに割れてしまい…
「って混ぜるな!!」
自分の大声で、妖忌は目を覚ました。
「……」
いかんいかん、いい年をしてなんと破廉恥な夢を…そんなことを思いながら、体を起こす。
寝間着の背中の部分が汗でぐっしょりと濡れていた。
夢の中で主が言ったように、かなりうなされていたのだろうか。
(風呂にでも入ってから寝なおすか)
背中に若干の不快感を感じながら、障子を開く。
そこには、
「緊急事態よレッド!彩光戦隊メイリンジャー、すぐに歩いて発進よ!」
「幻想郷がピンチです!今すぐに正義の裁きを下しに行きましょう!」
「わたしも残りの命をこの戦いに捧げます!稗田の名にかけて!」
「亡き初代レッドのためにも頑張るのかー」
彼――冥王星・彩光レッドこと魂魄妖忌の頼もしい仲間達。
おおそうだ、自分は今からスーパーなヒーロータイムを迎える勢いであったか。
妖忌はいつの間にか腰に差していた二刀を引き抜き、叫ぶ。






「行くぞ皆の衆!我等メイリンジャーに、壊せぬ壁など殆どない!!」








『彩光戦隊メイリンジャー』

出演:

冥王星・彩光レッド(二代目):魂魄妖忌
冥王星・彩光レッド(初代) :紅美鈴
アホゲレンジャー・シンキ  :神綺
ザナ坊主          :四季映姫・ヤマザナドゥ
稗田のファッ求さん     :稗田阿求
仮面るーみゃEX      :ルーミア
バイオるーみゃ       :ルーミア
ロボるーみゃ        :ルーミア


主題歌「輝夜姫のバラード 第173章」

作詞:伊吹萃香
作曲:小野塚小町
編曲:ミスティア・ローレライ

歌 :森近霖之助と大蝦蟇合唱団



挿入歌「自由という甘い罠」

作詞者不詳
作曲:リグル・ナイトバグ
編曲:リグル・ナイトバグ

歌 :森近しん之助とオカマ合唱団


脚本:八雲藍
演出:上白沢慧音
超監督:蓬莱山カグヤ

企画・製作 夢幻館




















というところで、美鈴は目を覚ました。
また、仕事中に眠ってしまったようだ。
「いけないいけない」
最近はこうして立ったまま、門の前で寝てしまうことも珍しくは無い。
以外にもそれで門番の役割を果たせているのだが、だからといって仕事中に寝ることが許されるわけではない。
「美鈴!あなたまた…」
「ひっ!す、すいません咲夜さん、お天気がよかったのでつい…」
「また全裸で寝てたわね!お腹を冷やすからいけないと何度言ったら…」
「え?」
彼女達の悪夢は、まだ始まったばかりだ。



夢幻館製作のアニメはロボットがめちゃくちゃ動きます。
でも人の顔の作画は物凄い崩れてます。
作画監督のくるみさんは語ります。
「人は幽香様が書いてます」
声優がすごい豪華でキャラにもぴったりです。
でも主人公だけ物凄い大根です。
音響監督の夢月さんは語ります。
「主人公の声は必ず幽香です」

ぐい井戸・御簾田
コメント



1.名無し妖怪削除
どこから突っ込めば良いのか分からない……
2.名無し妖怪削除
うーむ、これぞ混沌。
3.翔菜削除
なんだこれww
4.削除
ミスタ・・・あなた疲れているのよ

個人的にはリグルきゅんの挿入歌がすごい聞きたい。
5.サブ削除
これはカオスwwwwwww
6.卯月由羽削除
これはいいカオスw
7.名無し妖怪削除
最初「夢落ちかぁ。こりゃメタ的な物を作ったのかな」
真ん中らへん「う~んぐちゃぐちゃだぁ」
最後らへん「……無限ループっぽくって何かこわい」
8.つくし削除
ゆゆさまが割れた時点で負けたwwwww
9.名無し妖怪削除
なんなんだよw
なんなんだよwww
10.名無し妖怪削除
カオスっつかネストが深すぎて戻ってこれねぇぞw
11.名無し妖怪削除
なにこのwhile多重構造w
12.名無し妖怪削除
笑った時点で負けだw
面白かったです。
13.名無し妖怪削除
ちっきしょう、何がなんだかさっぱりわからない
14.名無し妖怪削除
>「彩光戦隊メイリンジャー!第1話『さよなら美鈴!来週からレッドは妖忌!』」
>第1話から随分と前衛的な展開ね。

ここだけ見れば、ギンガマンが既にやった事ではあるが。
15.名無し妖怪削除
>>「そして明日の朝にトイレに流れていくのかー」

・・とりあへづ、本日の筋トレ、腹筋はパスしても問題ないな(wwww
16.時空や空間を翔る程度の能力削除
笑った・・・・・
私の負けです。
17.名無し妖怪削除
>>「そして明日の朝にトイレに流れていくのかー」
見た瞬間笑い崩れて体起こしてまた目に入ってまた崩れた。

負けだーっ