Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

月の姫~我、思う

2007/04/06 10:33:17
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1
永遠亭のある一室
そこには永遠亭の主である蓬莱山輝夜と
その従者である八意永琳の二人がいた。
輝夜は大の字で部屋に寝転がっていて、永琳は部屋の隅で本を読んでいた

「えーりん、私思うんだけどさ~」

「なんですか、姫?」

輝夜のいきなりの言葉に本から顔を上げずに答える永琳

「何でいつも妹紅と殺し合いをしてるのかしら?」

「………………は?」

永琳は思わず本から顔を上げ聞き返した

「だーかーらー、何でいつも、いつも妹紅と殺し合いをしなきゃいけないのよ」

「何を今更、そのような事を」

本当に今更である
輝夜と妹紅が殺し合いをしているのは
もう随分前からの事である
今更、殺し合いをしている理由を尋ねられても困る

「いや、理由はもこたんが勝手に逆恨みしているだけなんだけど…。
て、私が言いたい事はそんな事じゃないわよ」

「え、では、どういう事でしょうか?」

「私が言いたい事は、理由じゃなくて
わざわざ殺し合いをする必要はないんじゃない、て事よ」

輝夜は先ほどまで永琳が飲んでいた緑茶を飲み干す

「私達、蓬莱の薬を飲んでるからさ殺したって意味ないじゃない?
妹紅が私を殺して、私がリザレクションする
今度は私が妹紅を殺して、妹紅がリザレクションする
死ぬ事なんて無いのに殺し合いしたって意味ないじゃない?
痛いだけだし
だから、意味の無い不毛な事はやめたい訳よ」

「しかし姫、それでは妹紅は納得しないのでは」

「そこで考えた結果!!」

輝夜は自分の考えを言おうと立ち上がったが、
いきなり立ち上がったせいか立ちくらみを起こし
倒れるのを必死に耐える

「うっ…、しょ、勝負方法を殺し合いから他のに変えたらどうかな
と、私は思うのよ!」

「勝負方法を殺し合いから変えるのですか?
まぁ、私としては被害があまりでなければ構いませんが…
何か良い勝負方法はあるのですか?」

「そーねー、あれが良いわね……」



二日後
永遠亭の縁側に輝夜と妹紅が正座をして向き合っていた
二人とも自分達が向き合ってる間にあるものを見つめていた
そこにはイナバ印のついた永琳お手製の将棋盤である
平和的で被害の出ない勝負方として将棋になったのだ
ちなみに王将には輝夜と妹紅の名前が書かれている

そんな二人の対局を永琳と鈴仙はお茶を飲みながら観戦している


パチ

パチ

「む、」

パチ

「う、」

パチ

「うぅ…」

パチ

「あぅ…」

パチ

「あぅあぅ…」

パチ

「あぅあぅあぅ…」

パチ

「王手」

盤には妹紅と書かれた王将の駒が輝夜の駒によって
追い詰められていた
味方の駒は無い、全て輝夜に取られた
逃げ道も既に無く、角に追い詰められていた
完璧の王手、此処まで完璧に負けると逆に清々しい


「もこたん、弱~い」

勝負が終わり、お茶を飲んだ輝夜がそう呟いた

「~~~~~~~っ!!」

妹紅は悔しさに肩を震わせてうつむいている

「あら、詰みですわね…」

「そうですね。完璧なまでの詰みですね
言うなら、自機狙いの高速弾を考え無しに横に避けて壁に衝突して
弾に当たった感じですね」

盤を見た永琳と鈴仙が呟く

「うわ~~ん!!け、けーねぇ~!輝夜達がイジメるよー!!」

妹紅は泣きながら走り去っていった

「リベンジは何時でも受け付けるわよ~」

「師匠、平和ですね…」

「そうね、何の被害も無いし平和ね…」

ちなみに妹紅の泣き声はまだ聞こえていた

そうやって永遠亭の一日は平和に過ぎていった
ども、創製の魔法使いです

携帯からの投稿ですのでPCから見ると
横スクロールなどが出て読みにくいかも知れません

できるだけ改行しましたが、まだ未熟ですので
おかしな所があるかも知れません

申し訳ありません
m(__)m

先に謝罪を申し上げます
創製の魔法使い
コメント



1.創製の魔法使い削除
えーと、また作者からのメッセージが
表示されてないので此処に投稿します

ども、創製の魔法使いです

携帯からの投稿ですのでPCから見ると
横スクロールなどが出て読みにくいかも知れません

できるだけ改行しましたが、まだ未熟ですので
おかしな所があるかも知れません

申し訳ありません
m(__)m

先に謝罪を申し上げます
2.名無し妖怪削除
ほのぼのですねぇー
3.名無し妖怪削除

もこてるは大好物なので、続編期待してま~す!!