ここは迷いの竹林。
そこに広がるのはいつもと変わらない竹ばかりの景色。
そして。
「くたばれ輝夜ぁっ!」
いつもの殺し合い。妹紅と輝夜の殺し合いだ。
「ふふ…甘いわね妹紅…」
妹紅の攻撃は、あっさりと輝夜にかわされる。
「これでも食らいなさい!」
「うあぁっ!」
輝夜の一撃が妹紅に直撃し、妹紅は大きく吹き飛ばされた。
受身を取ろうとするも間に合わず、地面に強く打ち付けられてしまう。
「ううっ…まだまだぁっ!」
妹紅はなおも立ち上がろうとするが、ダメージは大きいらしく、体に力が入らない。
「ふふ…強がってるけど、ここまでのようね」
「ううっ…」
輝夜と妹紅のいつもの殺し合い、今日も輝夜が勝ったようだ。
「さて、今日はどう苛めてあげようかしら…ふふふ♪」
輝夜はサディスティックな笑みを浮かべる。
が、そのとき。
「妹紅!大丈夫か!?」
妹紅の危機にワーハクタクの少女、上白沢慧音が駆けつけてきた。
「慧音!」
「ワーハクタクの小娘ね…いったい何の用なのよ!」
「決まっている!妹紅を助けに来たんだ!」
妹紅の表情が少し緩む。だが、
「慧音…手出しはしないでくれって言わなかったか?」
妹紅はすぐに表情を変え、慧音を睨みつけて言った。
「分かっている…これは妹紅と輝夜の問題なんだって事は分かっているんだ…」
慧音の肩が細かく震えている。
「だが、こんな…こんな光景を見せられて、黙っていられるわけがないだろう!
それでも、妹紅のためだと我慢してきたが、もう限界だ!」
「慧音…」
慧音は輝夜のほうへ向き直る。
「輝夜…」
「お前の妹紅の楽しみ方は邪道だ!」
「はぁ!?」
「妹紅はなぁ、なでなでしたりぷにぷにしたりして楽しむものなんだぞ!」
あっけに取られる妹紅を尻目に、慧音は力説する。
「…あなたは何を言っているの?」
「そうだぞ慧音、満月だからか?今日の慧音はなんかおかしい…」
「妹紅はね、苛められてるときのほうがずっと可愛いのよ!」
「おまえもかーっ!」
慧音と輝夜は向き合い、さらにお互いの主張を展開する。
「何を言う!妹紅が家で寝ているときのあの無防備な寝顔といったら…最高じゃないか!」
「いいえ!妹紅がやられたときの、あの嗜虐心を煽る表情こそ最高なのよ!」
「お前も想像してみろ!寝てるとき頬をつんつんして『うー…ん…』とか寝言を言ったりしている妹紅を!
後ろから肩を叩いて振り向いたところにぷにっとやってちょっと怒っている妹紅を!」
「あなたこそ想像してみなさい!傷つき涙目になりながらもまだ必死に向かってくる妹紅を!
攻撃されて服が破け、肩とか胸とか露出して、それでも肝心なところは見えないチラリズムを全力発揮している妹紅を!」
「「…………」」
二人は腕を組んで少しの間黙り込む。
「「これは…いい…」」
「へ?」
二人の顔の中心辺りには、正体不明の赤い液体が。
「「妹紅…」」
「な、何?」
二人が飢えた獣の眼で妹紅のほうを見る。
「「 りましょう」
ちょっと話があるから家の中へ入
ろうか」
「え、いやちょっとまって…いやあぁぁー!」
二人の結論
妹紅は可愛い
それにしても、あとがきが恐ろしいJOJO度を発揮してる……ッ。
最初の展開でまじめ路線と思いきや…けーねもてるよも似たもの同士
結論:妹紅逃げてェー!!
私の結論:泣きながら逃げるもこたんが可愛い。
吹きましたw
さてとコトローラー用意して三つ巴の準備を