5.雨降って地、崩れる
どくんっ
唐突に、視界が揺らぐ。
「・・・・え?」
よく見慣れた魔理沙の顔。
金色の髪。
黒と白の服。黒い帽子。
何故かいつも持っている箒。
・・・・あれ?
「どうしたんだアリス?」
すぐ近くまでとことこと歩いてきて、
顔と顔が近づく。
ぼぅんっ
一機消失。
違う。
「あらあら・・・良かったじゃない見つかって」
「なっ、ちがっ――これは・・・ちが・・・」
理解したくない。
昨日からずっとずっと悩んでいた意中の相手が、
実は魔理沙だったなんて。
いや、確かに面影はあるかもしれない。
そうか、あれは―――
「・・・はぁ、何、私の相手ってあんただったの・・・?」
「わっ、何だよいきなり。失礼な奴だな。
実は昨日ので変なところでも打ったか?」
ああ、もう確実。魔理沙だったのね。はぁ。
「や・・・・別に魔理沙には何の悪い事もないのよ?
だけど、なんというか・・・」
幻覚でも何でもない。
ただ私の眼が、魔理沙を知らない誰かと認識しただけ。
しかも勝手な事に男と。
だから、つまるところ、私は――
「それで・・・何でこんな所に居るの?魔理沙」
「んー?ああ、こないだ借りた醤油返そうかと」
「あら珍しいわね、あんたが借りていった物を返すなんて」
「まぁ・・・中身空だけどな」
「どれだけ盛大に使ったのよ・・・・」
「いやー、持ってくる最中変なのの妨害にあってさー
・・・こぼれた」
「何それ、最低」
「やっぱり慣れない事はするもんじゃないっていう事だよな」
「借りたものを返すのはしなさいよ・・・・」
こうやっていつもみたいに話していても今は解る。
魔理沙って・・・魔理沙って・・・
「ん?どうしたんだアリス、手なんて掴んで」
「はっ・・・な、何でもないわっ
違うんだからっ」
かなり私の好みなんじゃ?
――その頃ウドンゲさんは――
「こ・・・こ・・・こ・・・・っ
これで勝ったと思うなよぉぉぉぉぉっっっ!!!」
ひゅー
ごんっ
「きゅー」
結果:なんで私だけ・・・・?
敗因:本吟醸ウスタースパーク
(終)
どくんっ
唐突に、視界が揺らぐ。
「・・・・え?」
よく見慣れた魔理沙の顔。
金色の髪。
黒と白の服。黒い帽子。
何故かいつも持っている箒。
・・・・あれ?
「どうしたんだアリス?」
すぐ近くまでとことこと歩いてきて、
顔と顔が近づく。
ぼぅんっ
一機消失。
違う。
「あらあら・・・良かったじゃない見つかって」
「なっ、ちがっ――これは・・・ちが・・・」
理解したくない。
昨日からずっとずっと悩んでいた意中の相手が、
実は魔理沙だったなんて。
いや、確かに面影はあるかもしれない。
そうか、あれは―――
「・・・はぁ、何、私の相手ってあんただったの・・・?」
「わっ、何だよいきなり。失礼な奴だな。
実は昨日ので変なところでも打ったか?」
ああ、もう確実。魔理沙だったのね。はぁ。
「や・・・・別に魔理沙には何の悪い事もないのよ?
だけど、なんというか・・・」
幻覚でも何でもない。
ただ私の眼が、魔理沙を知らない誰かと認識しただけ。
しかも勝手な事に男と。
だから、つまるところ、私は――
「それで・・・何でこんな所に居るの?魔理沙」
「んー?ああ、こないだ借りた醤油返そうかと」
「あら珍しいわね、あんたが借りていった物を返すなんて」
「まぁ・・・中身空だけどな」
「どれだけ盛大に使ったのよ・・・・」
「いやー、持ってくる最中変なのの妨害にあってさー
・・・こぼれた」
「何それ、最低」
「やっぱり慣れない事はするもんじゃないっていう事だよな」
「借りたものを返すのはしなさいよ・・・・」
こうやっていつもみたいに話していても今は解る。
魔理沙って・・・魔理沙って・・・
「ん?どうしたんだアリス、手なんて掴んで」
「はっ・・・な、何でもないわっ
違うんだからっ」
かなり私の好みなんじゃ?
――その頃ウドンゲさんは――
「こ・・・こ・・・こ・・・・っ
これで勝ったと思うなよぉぉぉぉぉっっっ!!!」
ひゅー
ごんっ
「きゅー」
結果:なんで私だけ・・・・?
敗因:本吟醸ウスタースパーク
(終)
うん……なんか和んだ。
後、真面目な霊夢を久しぶりに見た気がする。
そして、永琳飛ばしすぎw
以下蛇足かもしれませんが、一応。
創想話で書き込ませていただいた者ですが、やっぱり纏めて一つにした方が良かったんじゃないかなと思いました。場面と時間で区切られてるようですが、一つの話の中で分けられててもそんなに違和感なかったんじゃないかと思います。
最後に、文中では・・より……の方が見やすいかもしれません。
以上、長文失礼しました。
お次のもお待ちしてます。
あと永琳がさんずいになっているのが4話にもありました。
文章の書き方で一つだけ。擬音を使うときに擬音をそこに置くだけで全てを説明するのではなく、その擬音はどういう状態を音で表したものなのかの説明をつけた方が良いと思います。例えば2行目の「どくんっ」を「どくんっ …とアリスの心臓が高鳴った」という感じにするとか。
永琳は・・元々そんなに飛ばすつもりは無かったんですが、
書いてみるととんでもないキャラになっていました。
好きな人ごめんなさい。
まとめて一つに~>
短いのに五つに~>
元々、できるだけ読む側の負担にならないように、
こんな風に小話形式で書くのが癖になってしまっていまして、
ですが、ここでこうして指摘があるという事は、
それも含めて見直す必要があるようですね。
書き手の押し付けで読み手が不快にならないように気をつけたいと思います。
永琳誤字>
擬音>
・・より・・・・・・>
これは直ちに全話見直して手直しさせていただきました。
自分では推敲して問題ないと思っていましたが、
こうして指摘を受けてから見直すとまだ未熟な部分がある事に気づかされます。
長くなって申し訳ないですが、
こうして感想を聞かせてもらえたのは久しぶりでありがたく感じています。
最後まで付き合っていただきありがとうございました。
指摘を頂いた部分は今後の小説にも活かしたいと思います。
それではでは。
あと、誤解してるのかもしれないけど、恐らく下の人のアドバイスは中点の・ではなく、三点リーダーの…を使った方がいいよ、とのことなんじゃないだろうか
一般的には三点リーダーを二つ続けて一まとめにするのがいいらしい
……←こんな感じに
まぁこの辺は人それぞれかもしれないが