唐突かつ、理由はさっぱり判らないが、ミスティアがお便り相談室なるものを開くということらしい。
霊夢、魔理沙、アリスのメンバーがそれを聞いて、現在は3人とも暇を持て余していた為、試聴してみよう、ということになったのである。
「さて、内容が楽しみだぜー、名前は伏せるが一応私も投稿してたりするからな」
「投稿してたんだ、まぁ、別にどうでもいいけどね」
(魔理沙の投稿内容・・・・・・気になるわね。)
そんなお気楽な霊夢と魔理沙を他所に、何かを想像するアリス、おそらくは普通の事だと思う、多分。
と、雑談を繰り広げていると香霖堂から強奪、ではなく借りてきたラヂオがザーザー鳴り出した。
「お、始まるようだぜ?」
「そうね、暇がつぶせれば内容はどうでもいいけど」
「とりあえず静かになさいよ、聞こえないじゃない」
試聴するのに騒いでいたら聞こえない、ということで二人を黙らせるアリス、確かに趣旨が崩れても意味がないので両者も素直に黙る。
「あー、あー、テステス、はい、皆様こんにちは、司会のミスティアと」
「ゲストとして呼ばれました、リグルです」
まずは自己紹介、初回配信なのでこれは必須だろう。
「さて、早速ながらお便り紹介に入らせてもらうわよー、まず一枚目はペンネーム「普通の魔法使い」さんから」
「なんかどっかで聞いたことあるペンネームの様な・・・・・・」
「確かにそうだけどそれは置いといて、何々・・・?「例の館の図書館の話だが、ちゃんと借りていく、っていってるのに何で苦情がくるのか判らない、何でそんな風にいわれるかだか判らんから相談だぜ」って、それは天狗の新聞読む限りでは、あんたが悪いと思うけど、全面的に」
「借りていく、というより強奪らしいからね、アレは」
「そーいうことね、ということでそれは自分が強引に「借りていく」から悪い、ということで決着よ」
ぼろくそに言われているがそういわれるのも当然だから仕方がないだろう。
「開幕からあんたの手紙ね」
「そうだな、確かにアレは私のかいた質問だが、そんなもんかねぇ?」
「当たり前よ、借りるなら許可が出るまで待ちなさい、ちゃんと許可が下りてるなら借りてっても文句なんて出るわけないんだから」
当然である、借りるといってもせっかちで許可を待たないから苦情が出るわけで、とても素直に貸してくれるメンバーとは思えないのも事実ではあるが。
「さて、それは置いておいて2枚目のお便り行くわよー、えーと・・・・・・」
「どうしたの?何か急に声のトーンが落ちたような気がするけど」
急にテンションが下がったミスティアと疑問を抱くリグル、さて何があったのか。
「・・・はい、急に若干のネガティブが入りましたが改めて、「どこかの幽霊嬢」さんから、「最近のマイブームが味覚探求なんだけど、個人的に興味を持ってる夜雀が簡単に捕まらなくて悩んでるのよー、ということで色々教えてくれないかしら?」・・・・・・って、これ明らかに確信犯でしょ・・・・・・」
「あー、なんとなく正体の察しはついた気がする・・・・・・、まぁがんばって」
やっぱりあの幽霊嬢、ミスティアの天敵な訳であるが、狙われてる身としてはいわずともわかると思う、わからなければ今頃ラジオの司会などやっていないと思われる。
「雀って美味しいのかしら、私には分からないわね」
それを聞いてふと呟く霊夢。
「おいおい、もしあの夜雀が食われたら屋台は誰がやるんだ?あれがなくなると私としては寂しいぜ」
「私は別に通ってるわけじゃないけど・・・・・・、まぁ、精々食われないように祈っておくわ」
魔理沙は例の鰻屋台を気に入っているので心配してるようだが、他2名にとってはどうでもいいらしく、投げやりな発言が帰ってくる。
「・・・・・・そんで私の疑問には答えてくれないのね」
一方、盛大に無視された霊夢はそんな風に愚痴っていた。
ミスティアのお便り相談室もはや折り返し地点を過ぎ、もう終盤に差し掛かっていた。
配信初日ということで、いつもより一刻ほど長めに時間を取っていたのだが、あと1枚分の手紙を残すだけとなっていた。
「さて、もう少しで終わりの時間だけど後1枚いくわよー、では次のお便りは・・・「無縁の守人」?まぁ、ペンネームだから別になんでもいいけど・・・何々?「あたしは無縁塚で働いてる訳なんだが、上司が厳しくて困るんだ、かといってマイペースを崩したくはないし・・・・・・どーすればいいのやら?」・・・ねぇ、これは明らかに自分の作業ペースをあげるしかないでしょ、その上司が何をやってるかは知らないけど」
「でも無縁塚ってどんなとこなんだろうね、場所が分かればいってみたいような・・・」
「うーん、私も一度行ったことがあるような気がするんだけど、覚えてないなー、なんでだろ」
「・・・・・・コホン、では、今までお便りをお送りしましたが、今日のところはこの辺で、ちなみに私の放送は週に一回だけど、いつやるかは不定期だから気をつけてねー」
「ご視聴、ありがとうございました」
そしてミスティアのラジオ放送は終了、一同はのんびりと茶を啜っていた。
「しかし、結構他愛の無い悩みばっかりだったな、まぁ幻想郷で深刻な悩みを抱えるやつなんてそうそういないとは思うんだがな」
魔理沙は気づいてないのかもしれないけど、あんたがその悩みの発生源なのよ、一部の住民には。と突っ込もうと思った霊夢だったが、やっぱりやめよ、ということで黙って茶を啜る。
「まぁ、普通のお便り相談室の割にはそこそこ面白いんじゃない?毎週の視聴をする気は無いけど」
とは、アリスの評、やることが無いときに聴く程度ならいいらしい。
「んー、偶にはこういうのに相談してみるのもいいかも知れないわね、私も一時期やろうと思った時期あるし」
「あの時はえらい目にあったがな、まぁ、そこそこ聴けるんじゃないか?」
そんな霊夢の評と魔理沙の評、ようするに無難ということである。
「さ、今日の所はお開きねー、とっとと帰った帰った」
ラジオ視聴も終わったので、早々に魔理沙とアリスを追っ払う霊夢、下手に怒らすと何をされるか分かった物ではない、という魔理沙の判断で早急に撤収する二名の金髪魔法使いだったとさ。
後日、ラジオの司会者、ミスティア・ローレライがいつも以上にしぶとく幽々子に追われ、危うく食べられそうになったとのことだが、それはまた別のお話。
終了。
霊夢、魔理沙、アリスのメンバーがそれを聞いて、現在は3人とも暇を持て余していた為、試聴してみよう、ということになったのである。
「さて、内容が楽しみだぜー、名前は伏せるが一応私も投稿してたりするからな」
「投稿してたんだ、まぁ、別にどうでもいいけどね」
(魔理沙の投稿内容・・・・・・気になるわね。)
そんなお気楽な霊夢と魔理沙を他所に、何かを想像するアリス、おそらくは普通の事だと思う、多分。
と、雑談を繰り広げていると香霖堂から強奪、ではなく借りてきたラヂオがザーザー鳴り出した。
「お、始まるようだぜ?」
「そうね、暇がつぶせれば内容はどうでもいいけど」
「とりあえず静かになさいよ、聞こえないじゃない」
試聴するのに騒いでいたら聞こえない、ということで二人を黙らせるアリス、確かに趣旨が崩れても意味がないので両者も素直に黙る。
「あー、あー、テステス、はい、皆様こんにちは、司会のミスティアと」
「ゲストとして呼ばれました、リグルです」
まずは自己紹介、初回配信なのでこれは必須だろう。
「さて、早速ながらお便り紹介に入らせてもらうわよー、まず一枚目はペンネーム「普通の魔法使い」さんから」
「なんかどっかで聞いたことあるペンネームの様な・・・・・・」
「確かにそうだけどそれは置いといて、何々・・・?「例の館の図書館の話だが、ちゃんと借りていく、っていってるのに何で苦情がくるのか判らない、何でそんな風にいわれるかだか判らんから相談だぜ」って、それは天狗の新聞読む限りでは、あんたが悪いと思うけど、全面的に」
「借りていく、というより強奪らしいからね、アレは」
「そーいうことね、ということでそれは自分が強引に「借りていく」から悪い、ということで決着よ」
ぼろくそに言われているがそういわれるのも当然だから仕方がないだろう。
「開幕からあんたの手紙ね」
「そうだな、確かにアレは私のかいた質問だが、そんなもんかねぇ?」
「当たり前よ、借りるなら許可が出るまで待ちなさい、ちゃんと許可が下りてるなら借りてっても文句なんて出るわけないんだから」
当然である、借りるといってもせっかちで許可を待たないから苦情が出るわけで、とても素直に貸してくれるメンバーとは思えないのも事実ではあるが。
「さて、それは置いておいて2枚目のお便り行くわよー、えーと・・・・・・」
「どうしたの?何か急に声のトーンが落ちたような気がするけど」
急にテンションが下がったミスティアと疑問を抱くリグル、さて何があったのか。
「・・・はい、急に若干のネガティブが入りましたが改めて、「どこかの幽霊嬢」さんから、「最近のマイブームが味覚探求なんだけど、個人的に興味を持ってる夜雀が簡単に捕まらなくて悩んでるのよー、ということで色々教えてくれないかしら?」・・・・・・って、これ明らかに確信犯でしょ・・・・・・」
「あー、なんとなく正体の察しはついた気がする・・・・・・、まぁがんばって」
やっぱりあの幽霊嬢、ミスティアの天敵な訳であるが、狙われてる身としてはいわずともわかると思う、わからなければ今頃ラジオの司会などやっていないと思われる。
「雀って美味しいのかしら、私には分からないわね」
それを聞いてふと呟く霊夢。
「おいおい、もしあの夜雀が食われたら屋台は誰がやるんだ?あれがなくなると私としては寂しいぜ」
「私は別に通ってるわけじゃないけど・・・・・・、まぁ、精々食われないように祈っておくわ」
魔理沙は例の鰻屋台を気に入っているので心配してるようだが、他2名にとってはどうでもいいらしく、投げやりな発言が帰ってくる。
「・・・・・・そんで私の疑問には答えてくれないのね」
一方、盛大に無視された霊夢はそんな風に愚痴っていた。
ミスティアのお便り相談室もはや折り返し地点を過ぎ、もう終盤に差し掛かっていた。
配信初日ということで、いつもより一刻ほど長めに時間を取っていたのだが、あと1枚分の手紙を残すだけとなっていた。
「さて、もう少しで終わりの時間だけど後1枚いくわよー、では次のお便りは・・・「無縁の守人」?まぁ、ペンネームだから別になんでもいいけど・・・何々?「あたしは無縁塚で働いてる訳なんだが、上司が厳しくて困るんだ、かといってマイペースを崩したくはないし・・・・・・どーすればいいのやら?」・・・ねぇ、これは明らかに自分の作業ペースをあげるしかないでしょ、その上司が何をやってるかは知らないけど」
「でも無縁塚ってどんなとこなんだろうね、場所が分かればいってみたいような・・・」
「うーん、私も一度行ったことがあるような気がするんだけど、覚えてないなー、なんでだろ」
「・・・・・・コホン、では、今までお便りをお送りしましたが、今日のところはこの辺で、ちなみに私の放送は週に一回だけど、いつやるかは不定期だから気をつけてねー」
「ご視聴、ありがとうございました」
そしてミスティアのラジオ放送は終了、一同はのんびりと茶を啜っていた。
「しかし、結構他愛の無い悩みばっかりだったな、まぁ幻想郷で深刻な悩みを抱えるやつなんてそうそういないとは思うんだがな」
魔理沙は気づいてないのかもしれないけど、あんたがその悩みの発生源なのよ、一部の住民には。と突っ込もうと思った霊夢だったが、やっぱりやめよ、ということで黙って茶を啜る。
「まぁ、普通のお便り相談室の割にはそこそこ面白いんじゃない?毎週の視聴をする気は無いけど」
とは、アリスの評、やることが無いときに聴く程度ならいいらしい。
「んー、偶にはこういうのに相談してみるのもいいかも知れないわね、私も一時期やろうと思った時期あるし」
「あの時はえらい目にあったがな、まぁ、そこそこ聴けるんじゃないか?」
そんな霊夢の評と魔理沙の評、ようするに無難ということである。
「さ、今日の所はお開きねー、とっとと帰った帰った」
ラジオ視聴も終わったので、早々に魔理沙とアリスを追っ払う霊夢、下手に怒らすと何をされるか分かった物ではない、という魔理沙の判断で早急に撤収する二名の金髪魔法使いだったとさ。
後日、ラジオの司会者、ミスティア・ローレライがいつも以上にしぶとく幽々子に追われ、危うく食べられそうになったとのことだが、それはまた別のお話。
終了。