「メリーメリー!私紅魔郷買ったわよ!」
そんなことを叫びながら、私の友人であるところの宇佐見蓮子は私の部屋に突入してきた。
チャイムを鳴らすどころか、ノックも無い。
だいぶ前に彼女が家に来たとき、「遠慮しなくて良いからね」とは確かに言ったがだがこれはどうかと思うぞディアフレンド。
私はひとつため息ついて、呆れたように言った。
「蓮子、せめてノックぐらいはすべきだと思うのだけれど?」
「メリー見てよ、オプションでボムの数が変更できるみたいよ」
話聞けよ。
ていうかお前もうインストールしたのかよ。
はえーよ。
私そんな高性能なPCを持ってないはずなんだけど。
ていうかPCの性能とインストール速度ってそんな関連性が無かったはずだよね。
私の名前は、マエリベリー=ハーン。
ただし、私の友人であるところの宇佐見蓮子は、私をメリーと呼ぶ。
結果だけ明らかになり、過程が疎かではあるがそんな事彼女の前では通用しない。
さて、話は一週間ほど前に遡る。
私の友人であるところの蓮子は、『東方永夜抄』なるPCゲームを購入して私の家にやってきた。
『メリーこれ最近流行のゲームなんだって』とか言いながら私の家のPCを起動し始めた彼女の姿は今でも忘れられない。
「私の家じゃこれ起動しないから」とか彼女は言った。
何だお前、お前の家は未だにWindows3.1でも入っているのかと言いたい。
それをこの間聞いたら『なんかハンバーガーやさんみたいな名前だったー』とか呑気にほざきやがった。
マックの名前ぐらい覚えてくれ頼むから。
まぁ、それはさておきだ。
うちのPCにインストールされた東方永夜抄。
なんかPCだけ貸すのもしゃくだなーと思った私も暇なので少しやってみたら…
…これがまた、蓮子同様に嵌ってしまったと言うわけだ。
まぁ目の前にいる能天気天真爛漫超前向き美少女宇佐見蓮子に比べればまだまだマシな範囲だが。
「ほらメリー見てよ、今回ボムが二種類から選択できるみたいよ」
「あ、ほんとだ。」
と、PCに向かう蓮子と話す私。
蓮子も私も永夜抄が初プレイである。
そんでもって、WINDOWS作品で一番古いとされている紅魔郷を蓮子は買ってきた。
しかし何で一番古い奴を。
新しい花映塚とか、結構評判の良い妖々夢とかにすればいいのに。
まぁ、紅魔郷も良い作品だと聞いてはいるが。
宇佐見蓮子は、新作のゆうやく振り切って、こうだ!
「蓮子、何でプレイするの?」
「んー、永夜抄で使い慣れてるしホーミングがいいかなー。」
何を隠そうこの宇佐見蓮子、生粋のホーミング使いである。
ちなみに私は永夜抄時点で生粋のレーザー使いだった。
使いにくいって?
そう、かんけいないね。
「うわー、東方だけどやっぱり少しレトロな感じするー」
そりゃ製作時期的には、永夜抄より二年も前の奴だしなぁ。
それでも東方らしさが薄れていない。
素晴らしい。
「あ、これボスかなぁ。」
それはボスだな、うん。
会話シーンあるしな。
会話シーンのある奴は大抵と言うか全員そのステージのボスだろうな、うん。
「よーし、やるぞ…っ!!」
その瞬間だった。
蓮子の。
時が。
止まる。
「え…嘘…」
私は。
聞き逃さない。
彼女の。
彼女の。
彼女の口から出た。
信じられないものを見るような。
信じたくないことを見るような。
「何で…どうしてなのよ…」
ああ、そうだ。
蓮子、貴方も信じられないでしょう。
後ろにいる私も、信じられないの。
信じたくない。
信じたくなんて、無いの。
けれど。
けれどけれどけれど。
「どうして―――」
信じなければ、ならないのかもしれない。
「どうして、低速時に当たり判定が出ないのよーーーーーーーっ!!!」
その点は(紅魔郷だと)出ねぇよ!
ぴちゅーん。
コンティニュ~?
あと3回
>はい
いいえ
そんなことを叫びながら、私の友人であるところの宇佐見蓮子は私の部屋に突入してきた。
チャイムを鳴らすどころか、ノックも無い。
だいぶ前に彼女が家に来たとき、「遠慮しなくて良いからね」とは確かに言ったがだがこれはどうかと思うぞディアフレンド。
私はひとつため息ついて、呆れたように言った。
「蓮子、せめてノックぐらいはすべきだと思うのだけれど?」
「メリー見てよ、オプションでボムの数が変更できるみたいよ」
話聞けよ。
ていうかお前もうインストールしたのかよ。
はえーよ。
私そんな高性能なPCを持ってないはずなんだけど。
ていうかPCの性能とインストール速度ってそんな関連性が無かったはずだよね。
私の名前は、マエリベリー=ハーン。
ただし、私の友人であるところの宇佐見蓮子は、私をメリーと呼ぶ。
結果だけ明らかになり、過程が疎かではあるがそんな事彼女の前では通用しない。
さて、話は一週間ほど前に遡る。
私の友人であるところの蓮子は、『東方永夜抄』なるPCゲームを購入して私の家にやってきた。
『メリーこれ最近流行のゲームなんだって』とか言いながら私の家のPCを起動し始めた彼女の姿は今でも忘れられない。
「私の家じゃこれ起動しないから」とか彼女は言った。
何だお前、お前の家は未だにWindows3.1でも入っているのかと言いたい。
それをこの間聞いたら『なんかハンバーガーやさんみたいな名前だったー』とか呑気にほざきやがった。
マックの名前ぐらい覚えてくれ頼むから。
まぁ、それはさておきだ。
うちのPCにインストールされた東方永夜抄。
なんかPCだけ貸すのもしゃくだなーと思った私も暇なので少しやってみたら…
…これがまた、蓮子同様に嵌ってしまったと言うわけだ。
まぁ目の前にいる能天気天真爛漫超前向き美少女宇佐見蓮子に比べればまだまだマシな範囲だが。
「ほらメリー見てよ、今回ボムが二種類から選択できるみたいよ」
「あ、ほんとだ。」
と、PCに向かう蓮子と話す私。
蓮子も私も永夜抄が初プレイである。
そんでもって、WINDOWS作品で一番古いとされている紅魔郷を蓮子は買ってきた。
しかし何で一番古い奴を。
新しい花映塚とか、結構評判の良い妖々夢とかにすればいいのに。
まぁ、紅魔郷も良い作品だと聞いてはいるが。
宇佐見蓮子は、新作のゆうやく振り切って、こうだ!
「蓮子、何でプレイするの?」
「んー、永夜抄で使い慣れてるしホーミングがいいかなー。」
何を隠そうこの宇佐見蓮子、生粋のホーミング使いである。
ちなみに私は永夜抄時点で生粋のレーザー使いだった。
使いにくいって?
そう、かんけいないね。
「うわー、東方だけどやっぱり少しレトロな感じするー」
そりゃ製作時期的には、永夜抄より二年も前の奴だしなぁ。
それでも東方らしさが薄れていない。
素晴らしい。
「あ、これボスかなぁ。」
それはボスだな、うん。
会話シーンあるしな。
会話シーンのある奴は大抵と言うか全員そのステージのボスだろうな、うん。
「よーし、やるぞ…っ!!」
その瞬間だった。
蓮子の。
時が。
止まる。
「え…嘘…」
私は。
聞き逃さない。
彼女の。
彼女の。
彼女の口から出た。
信じられないものを見るような。
信じたくないことを見るような。
「何で…どうしてなのよ…」
ああ、そうだ。
蓮子、貴方も信じられないでしょう。
後ろにいる私も、信じられないの。
信じたくない。
信じたくなんて、無いの。
けれど。
けれどけれどけれど。
「どうして―――」
信じなければ、ならないのかもしれない。
「どうして、低速時に当たり判定が出ないのよーーーーーーーっ!!!」
その点は(紅魔郷だと)出ねぇよ!
ぴちゅーん。
コンティニュ~?
あと3回
>はい
いいえ
さらにエネミーマーカーも出ないので、妖々夢や永夜抄から入った場合、一部のボス戦が慣れるまでやたら辛く感じられたりとか…。
よね?