※食べ物SSです。
遠野の夢は覚めやらぬ、消えて消えて消えゆくは、野山を駆けし幼き日のおもかげ
霧雨魔理沙は、いつもふらっと神社をおとずれる。今日も気づくと縁側に顔を出していた。里山の雪は日差しに追い立てられて流れ、ようやく枯木も新しい芽を準備し始める季節。そういう時分には、暖かくなった空気に誘われて、誰しも目的などなくても、つい外へ出かけてみたくなるものなのかもしれない。もっとも、彼女の訪問には別段時節は関係ないのだが。手持ち無沙汰に空をさまよっていたところ、あずまやの台所から漏れてくる炊飯の煙に惹かれただけ。理由ときたら、そんな程度であったりする。
「よう。桜の季節だな」
「まだつぼみよ」
「昼飯ごちそうしてくれ」
「じゃあまたね、ばいばい」
「手土産の川魚。釣り立て」
「いい茶葉が手に入ったの」
白黒の太公望から手渡されたびくを、さっそく台所に持っていき、中身を確かめてみる。わずかに痙攣を繰り返す新鮮な岩魚が二尾入っていた。
「なかなか脂が乗っているわね。塩焼きにしようかしら」
「おじゃまするよ」
縁側の置石の上に靴を脱ぎ散らかし、畳に上がった魔理沙は、台所の方に向かった霊夢に声を掛ける。
「何か手伝わなくていいのか?」
「いいわ、座ってて。もうお米は炊いているし。ちょうどおかずをどうしようか迷ってたところなの」
少女は茶の間の真ん中に据え付けられた掘り炬燵に腰を下ろし、人心地つく。
台所から野菜を包丁でとんとんと切りそろえる音や、御飯釜が蒸気をもらす音が聞こえてくる。油で物を炒めたときの香ばしい匂いが、ほの暗い木造の室内に流れ込んでくる。
「いいねえ。これぞ日本の食卓だな。いやあ、嫁さんていいもんだな」
「誰がいつあんたの嫁さんになったのかしら?」
「おや、いやなのかい?」
「そうねえ、もっと甲斐性のある人を婿に迎えたいわね」
「いってくれるぜ。せっかく魚釣ってきてやったのに」
「二匹じゃまだまだね。保存用に三倍ぐらいは取ってきてもらわないと」
「厳しいな。敷居が高いぜ」
くすくすと少し遠い笑い声が聞こえた。
できあがった膳がお盆に載せられて、食卓へと運ばれる。玄米ご飯、白菜と油揚げの味噌汁、岩魚の塩焼き、たくあん、蓮根と牛蒡のごま和え油いため。昼飯にしては豪勢なものだ。湯気と焼き魚の焦げた匂いが部屋に満ちて食欲をさそう。
「お、かぼすに大根おろし付きか。こいつは粋だね。お姉ちゃん、今日はなんかの記念日かい?」
「なんで妙にいなせなのよ。意味わからないし。アンタ、前から思ってたんだけど、ちょっとおっさんくさいわよ? ま、蛋白源を持ってきてくれたから、今日はサービスね」
何であれ、友と空腹と共にいただく食事はおいしいものだ。ほくほくの御飯をしゃもじで整えながら、霊夢の頬がごくわずかではあるが、自然とほころぶ。だけど魔理沙はといえば、よそってあげたお茶碗を前に、自分の箸を握ったまま眉をひそめて炬燵机の真ん中辺りをにらんでいる。
「うーん」
「なにうなってるの? いらないんだったら食べちゃうわよ」
「いやな、これって醤油だよな……そしてこっちは味噌汁」
醤油瓶とおすましの入った漆塗りのお椀を交互に指差しながら、魔理沙は物を考えている風なかしこまった表情をする。
「墨汁と泥水に見えないこともないわね」
霊夢は自分の味噌汁をすすりながら、別段興味もなさそうに返答する。唇に引っかかた白菜をずるっとすする。
「醤油、味噌といえば塩分」
「取りすぎは体によくないわ。だからかわりに私が」
そう言って、自分の箸を片手で器用にかちかちと鳴らす。
「それで疑問なんだけど、この郷に海ってあったけ?」
「そんなこと考えてたの?」
「だって不思議じゃないか。塩は海水を乾燥させて作るんだぜ。少なくとも私が読んだ本にはそう書いてあった。だとしたら、海のないこの郷では、私たちが普段家庭で使っている塩はどこから来るのか? こいつはミステリーだぜ」
「そんなの簡単よ。塩の里で作っているに決まっているじゃない」
「塩の里? そんなのこそ初耳だよ」
「あんた、普段飛び回ってるくせに、意外と郷のことには詳しくないのね」
「そういや自分の生まれ故郷と魔法の森の周りしか行ったことないな。良く行く場所は限られているし。で、その塩の里って場所には海はないよな。どうやって塩を作っているんだ?」
「塩湖があるのよ」
「へえ、そんなものがこの郷にあるとは知らなかったな」
「なんでも、生き別れの恋人を思って流した涙がたまった湖だとか」
「なんともロマンな話だね。そうか、いままで私は恋人たちの涙を食べてきたわけか。恋の魔法使いに相応しいね、こりゃどうも」
「竜神の汗だっていう話もあるけどね。とにかく枯れることのない泉らしいわ」
「汗? そっちの伝説には遠慮ねがいたいぜ」
「ならその塩焼き、私にちょうだい」
ふたたび箸をかちかちと鳴らす。
「いやだ、死守するぜ。背水の陣だ」
「水場なんてないけど」
魔理沙は両手で一本ずつ箸を持って、顔の前で交叉させてみる。
「この楼観箸につまめぬ食材はあんまりない!」
「はいはい。じゃあ魔理沙が自分の魚を守っている間に、ごま合えの残りは私がっと」
そういって霊夢は素早くごま和えを自分の取り皿に全て移した。
「ああん、ごま好きなのに」
「えろい声だしてもだーめ」
「なあ、塩はわかったけど、じゃあ砂糖はどうなんだ?」
魚の塩焼きにしゃぶりつきながら、魔理沙はそう言った。塩がついただけで、焼きたての白身は絶品に変わる。
「ああ、たしか砂糖妖怪が作ってくれるらしいわ」
「砂糖妖怪? けったいな生き物がいるんだな……普通に砂糖黍から作ってるのかと思ったよ」
そう言ってまた自分の分担をこなすことに集中しだした。
少女ふたりは育ち盛り、健啖だ。ものの七八分で三合入れたおひつは空になった。
「ごちそうさまでした」
「いやあ、うまかったぜ。お腹がぱんぱんだ」
「お茶碗四杯も食べるなんて。相変わらず元気一杯ね」
膳を片付けながら、巫女が半分あきれた調子でそう言う。
「そんだけ米を準備しといてくれたってのも不思議だな。私が来ること、わかってたのか?」
「なんとなくね。昼飯を無心にくる客がいるんじゃないかって、朝からそんな気がしてたの」
「さすが巫女だな。勘が冴えてる」
「もっと有意義なことに勘を使いたいわ。欠食児童のお腹のすき具合を予測するとかじゃなくて。はいお茶」
いつの間にか用意されていた湯のみが手渡された。
「ほう、いいねえ。玉露かい?」
「これはほうじ茶よ。ぜんぜん違うじゃない。お茶請けはいる? 干し柿だけど」
「いただくぜ。しかし、今日はずいぶんと気前がいいんだな。むぐ。もう冬篭り用の食料はつきかけているころだろうに」
「あんたは尽きたのね」
「悔しいがご名答だ。うまいね、これ、むぐ」
魔理沙は干し柿をまるで親の敵であるかのように数個同時に口にほうばり、お茶で無理やり流し込んでいる。
「そんなにたくさん食べると虫歯になるわよ。阿求がね、奉納物だって食料をたくさん収めてくれたの。里の有志で募ってくれたんだって。いつも妖怪から守ってくれる御礼にって」
「そりゃ親切に。こころあたたまる話だ」
「本当、足むけて寝られないわ。今年の冬は真剣にやばかったから。偶然阿求に会わなかったら、巫女の干物になっているところだったわ」
「なんだ、霊夢も自分の分はとっくに尽きてたのか。まさかごみあさりに里をうろついていたら、阿求にみとがめられたとか」
「……」
「えっ。まさか図星なのか」
「ち、ちがうわよ。私だっていくらなんでも生ごみなんてあさらないわよ」
「……」
「……ほんとよ?」
魔理沙はいたたまれなくなって、炬燵を立ち上がり、縁側へ向かい境内の風景を眺めた。
このまま直面していると、涙を流してしまうかもしれなかった。そういえば、以前あったときより大分面持ちが痩せた感じがする。ちゃんと育つのだろうか。それともこのまま出るところも出ないで貧相なままなのだろうか。その方が一部の熱烈な支持層のニーズには合っているのだろうか。
ほととぎすが境内の木にとまって口やかましく泣き出していた。北を見ると、神社の裏山が見えた。厳しい冬に耐えた野山は、息を吹き返しつつあった。ふきのとうや土筆が、春の訪れをその身いっぱいで主張しだしている。冬眠を続けて栄養を使い果した動物たちも、春の新芽を狙ってまもなく顔を出し始めるころだ。太陽はまだ幾分か弱弱しいが、青空には雲ひとつない。小川には雪解け水が流れ込み、心地よいせせらぎを形づくっていたが、日陰にはまだたくさんの雪が残っている。
今年の冬は厳しかったが、新しい季節は豊かな実りをもたらしてくれることを期待しよう。そして、親友のお腹もいっぱいになって、いつも元気な笑顔でいてくれることを願おう、そう魔理沙はしみじみと考えた。
「ねえ、あんた今日これから暇?」
「え、暇だけど」
「じゃあ、ちょっと私の遠出に付き合わない?」
「お……」
「なあに、そのびっくりした顔?」
「れいむが自分から私を誘うなんて、目茶苦茶めずらしいからな。あのみこみこれいむが」
「みこみこは関係ないでしょ。別に友達を誘って一緒に出かけるなんて、普通のことじゃない」
「ともだち! つまりそれはフレンズ!」
「なによ?」
「…………そうだよな、友達だったら普通だよな! よーし、行こう、すぐ行こう、いますぐ行こう!」
わかっていたことでも、実際に言葉に出してもらうと存外に嬉しかったりすることもある。特にそれが自分の気に入っている相手だったりした場合は。霧雨魔理沙は意地っ張りだが、わかりやすい好感の持てる性格の持ち主だ。
「なんなのよ、もう」
「大結界も越えて地の果てまでもブッ飛ばしてやるぜ、今日の私は絶好調だ! で、どこ行くんだっけ?」
「まったくもう。せっかちね。さっき言ってた、塩の里に行くのよ」
「なんだ? おいしい調味料でも買いに行くのか?……そうか。栄養、とらないとな」
「そこで春ごいの儀式を毎年頼まれているのよ」
「へえ、巫女さんの仕事かあ。ちゃんとやってたんだな。その荷物何?」
見ると霊夢は風呂敷の中にたたんだ衣服を詰め込んでいる。
「着替えよ。儀式だから正装しないと」
「向こうで着替えるのか? っていうか、今着ているその腋出し服は正装じゃなかったの??」
「あたりまえじゃない。これはよそ行きよ」
「……そう」
魔理沙にとっては、霊夢が人間相手の普通の行事の時は、普通の巫女服を着るとは意外だった。てっきりあの腋だし巫女服は、青年の主張か、アヴァンギャルドな寺社文化改革運動の一環かなにかだと思っていたのだが。
十分ほどして、境内には準備体操をする風呂敷を抱えた腋巫女が立っていた。
「ヨーシ、はりきっていくわよ!」
「霊夢もやけに気合入ってるんだな。そんなに楽しい行事なのか? ていうか風呂敷でかくない?」
「行事自体はそんなでもないけど。報酬に炊き出しと、大吟醸がもらえるのよ」
「なんだって? 炊き出しの内容を詳しく教えてもらおうか」
「そこで、魔理沙。あなたの出番というわけよ」
「え、どういうこと? まさか私にも巫女をやらせるわけじゃないだろうな?」
「違うわよ。実は前の年もその里でお手伝いをしたんだけど、お礼に酒瓶を持てるだけ持ってっていいって言われたんだけど」
「一人では両手で持てる量も限られていたと。それで今年は、私を荷物持ちに使おうって腹か」
「さすが魔理沙。理解が早くて助かるわ」
「なんだよ、ぬか喜びだったぜ」
「へ? なんのこと?」
「なんでもないよ!」
霧雨魔理沙は思った。こいつは商魂たくましい、同情なんて必要なかったかと。だいたい霊夢なら、博麗の不思議パワーだかなんだかで、多少食べていなくても生きていけそうじゃないか。
博麗の巫女は自分に正直な性格だという。彼女は桜の園のまんなかに住んでいる。ちょっと古ぼけているけど素敵な神社を守りながら。異変解決や妖怪退治もやっているが、何も事件が起こらないときは、いつも雲の行くように、水の流れるように、景色でも見ながらひょうひょうと、のんびりお茶なんかすすりながら暮らしている。
いよいよ幻想郷にも春がやって来た。これから忙しくなりそうだ。また今年もお花見の季節がやって来る。神社の桜は例年通り調子がよさそうだ。あらかた用事をすませた後には、宴会の準備もしてやらねば。郷に住んでいる好事家どもがわんさかと神社におしよせてくる前に。あいつらときたら、宴会があるときけば、地の果てだって駆けつけかねないのだから。まあ、良い酒を貰ってくれば、あいつらも喜ぶだろう。巫女はそんな風に考える。表向きは面倒くさそうにしていても、内心では楽しみにしているのだ。
何であれ、友と共に酌み交わす酒は旨いものなのだから。
*
赤茶けた大地の地平線の向こうに、不気味な色の太陽が沈むころには、労働者たちはいつもの仕事を終えて宿舎へと入り、宇宙服を脱いで合成蛋白とビタミンや炭水化物入りのスープで夕食をすませる。
漂白されたような施設の壁面に添えつけられた電子端末が、最新のニュースを自動的にたれ流していた。アジア経済圏共同体がナノマシン散布による砂漠緑地化に失敗したとか、地球圏連合はムーン・レイスとの暫定的和平案に調印した、等。そんな内容だった。
宿舎の食堂には、肩まで黒髪を伸ばした女性が一人座っている。ほかの者はもう食事を済ませて、繁華街ブロックのバーなりパブなりに出かけてしまったあとだ。女は食事中、終始不機嫌だった。月との戦争の余波で、自分が主任を努める施設の研究資金が削減されて以来、復元の目処が立たず据え置きにされていたからだ。戦争が終結したとはいえ、もう一度元の予算枠を獲得できるとは限らないのだ。
女性は夕食のコーンスープと合成蛋白のハンバーグをほとんど残していた。なぜだろうか。味は調理機が最高のレシピで調節しているはずなのに。なぜかおいしくない。やはり浮かない気分が食事をまずくさせているのだろう。結局、食べ物の味などは大半が錯覚で、気分によってどうとでも変わるのだ。スプーンを皿に置いて、食後に読もうと思っていた文庫本を手にとることにした。
同僚の一人、くせのある金髪の女性が入り口のほうから歩いてきて、座っている彼女に近づき話かける。
「何を読んでいるんだ? 食事中に本を読むのは行儀が悪いぜ」
同僚は女から本をひったくった。『知られざる日本の面影』と題された薄っぺらい文庫本。ぺらぺらとページをめくってみる。
「これは仮名文字だ。漢字を簡易化して作られた表音文字の一種」
「知ってるの」
「お前は日本人だったのか」
「知らなかったの? ……ひどい人ね」
「東洋人の顔はみんな同じに見える」
「名前でわかるでしょ」
「漢字の読み方は良くわからないんだ。東洋文学は大学の一般課程で受講したぐらいだからな。その本には何が書いてあるんだ?」
「あまり真面目な生徒じゃなかったのね。……昔は日本はとても自然の豊かな場所だった。今では環境整備に失敗して、かつての風景を見ることができない」
遺伝子操作によって編み出された端整な顔立ちを、有害な電磁波を遮断する窓の外に向け、女は少し残念そうな調子で話した。窓の外には暮れなずむ紅い大地の中央に、異星海洋学の実験設備として設置した人造湖が広がっていた。
「……これは、日本にやってきて帰化した西洋人が書いた本なの。そのころの日本にはまだ民族固有の伝統的な美が息づいていた。日本の里山といえば、西洋人にとっての理想郷だった時代もあったのよ。私はこの火星に、そんな国をもう一度見たいと思って連合のテラフォーミング化事業に参加したの。ところが今じゃ……」
「今は緑化事業はうまくいっていない」
そういったあと、金髪の女性は親友に見せつけるように、口元に笑顔を作って見せた。明らかに作って見せた笑顔だというのに、それはわざとらしくなくまるで
「だがいずれはうまくいくさ。サンプルも取れてきたしな」
「私たちの孫の代には、でしょ」
「失礼な。誰が不真面目だって?」
「なに言ってんの…………会話がずれてる?」
「火星は音速が遅い」
「……」
「まあ、何とかなるさ。そうくさるなって。船乗り峡谷に新しい店がオープンしたらしいぜ。奴さんたち、そこへ繰り出したらしい。どうだ、私たちも気晴らしに、な。研究や畑仕事ばっかりだと息がつまるだろ?」
春みたいな笑顔だ、そう思った。時々親友の楽天的な性格がうらやましくなる。北米系の人間というのは、どうしてこうも前向きなのだろうか。いや、彼女はドイツ系だったか、ハーフだったか……まあ、人種など、るつぼに等しい多国籍の共同研究施設の中では、ささいな問題だ。
「そういや、日本じゃあ、春に花の下で宴会をする習慣があるんだろ?」
「花見のことね。本当は花を楽しむのがメインなのよ。今はちょうど北半球は春ね」
火星では桜の花が見れない。だがいずれは見れるようになるのだろう。汚染から回復する見込みを絶たれた故郷を離れ、この星に移住して数年、いまはまだこの星には不毛の大地が広がり草木一本生えない。
それでもいつかはこの大地が緑をなし生命を育み、誰もが夢見ているような、誰もが抱いている郷愁の念を満たしてくれる理想郷へと変わる日が必ずやってくるのだろう。そしてそれは、そう遠い未来のことではない。それを自分たちの孫の代から、子の代へと早めるように努力することが自分の目標だ。
女はそう考えた。別段迷いはないのだ。予算のことは後で考えるとして、今は気晴らしに集中し、新しく出来た店がどんな雰囲気なのかを想像でもしてみようか。まあ、仮にはずれであったとしても、そう酒の味も変わらないだろうし、さっき一人で食べていた夕食よりはましなはずだ。
何であれ、場所がどこであれ、友と共にかたむける酒は、旨いものなのだから。
描写を通して脳内に日本人の原風景が浮かんでくる気がします。
いい文章、ごちそうさまでした。
ですから、幻想の結界さえ通り越して両方の世界を共に塗り潰すような勢いで、美味しい食事や気持ちのいい風景を楽しんで行きたいと思いますね。
宇宙開発というものに、憧れや夢を抱いていた少々古くさい世代には、何か真剣に考えさせられるものが有る気がします。
今の情勢ののままでは、テラフォーミングとやらの行き付く先は、実現より先に幻想行きに成りかねませんね・・
仮に未来の世界を見れたとしても、交通渋滞や排ガスで埋もれる惑星都市など見たくも無いです。ホント・・