なんとなくぼんやりと空を眺めていたチルノは突然に閃いた!
次の日、湖のほとり。
「あたいってば幻想郷で最速なのよ!」
むん、とチルノは胸を反らす。
「へぇ?」
こいつ何言ってんだ?と思いつつも魔理沙は応じてやる。
「あ!信じてないな!」
「信じるも何も…実際に違うしなぁ…一体どういうオチに向かうのかだけが楽しみだ」
「っもー!馬鹿にしてるだろ!」
「なに!?よく解ったな!お前天才か!?」
「えへへ~…」
「……で?とりあえず話を続けろよ」
「うん、あたいが昨日空を眺めていたらあの鴉が空飛んでたの」
鴉というのは恐らく射命丸文のことだろう。
「あいつってばかなり速いのよ。…で、あたいは考えた。あたいとあいつが競争したらどっちが勝つのか…」
「無理するなよ」
「それでね、考えたんだけど…あたいはあいつの少し前からスタートするでしょ?」
「…何故?」
「そうしたらあいつがあたいのスタート地点に到達したころにはあたいは前に進んでるよね?…で、その時あたいが居た地点にあいつが到達するときにはやっぱりあたいは更に前に進んでるでしょ?その時のあたいが居た地点にあいつが到達するときにはもっとあたいは前に進んでる。…つまり、鴉は永久にあたいに追いつけないんだ!やっぱりあたいってば最速ね!」
「なるほど!」
魔理沙は手を打ってチルノを讃える。
「お前は天才だな!」
「えへへ~…」
「じゃあ~…」と言いながら魔理沙は湖のほとりの亀を指差す。
「今度は亀と勝負してみようじゃないか!名前はアキレスにしよう。さぁ、亀はお前より前からスタートするぜ。お前が亀のスタート地点に辿り着いたとき亀は当然先に進んでる。その時亀が居た地点に辿り着いたときやっぱり亀は前に進んでいる。…お?どうも永久に追いつけないな…」
「え!?」
魔理沙はわざとらしく腕組みなどをする。
「うぅん、どうやらお前は亀より遅いらしいぜ?」
が~~ん、となるチルノ。
「う…」
「う?」
「うわああぁ~ん!」
チルノは半泣きでどこかに飛んで行った。
「…まさに馬鹿と天才は紙一重だな」
《それだけ》
おまけ話《焼肉パーティー》
神社境内。
霧雨魔理沙が元気よく宣言します。
「さぁ今日は楽しい焼肉パーティーだ!肉が好きな奴も嫌いな奴も肉を食うんだぞ!」
わ~、と皆が集まります。
「ほらほら、食ってるか?生臭霊夢」
「食べてるわよ、ものぐさ魔理沙」
「さぁさぁ、そこが焼けたぞアリス」
「まだ生焼けでしょ、明らかに」
「野菜も食べろよ妖夢」
「食べてます。っていうかあなたの皿の方が肉だけでしょ」
「それそれ、咲夜どんどん焼け」
「そんだけ仕切ってるんだから自分で焼きなさいよ」
「おいおい、お前は言わずもがな食ってるな幽々子」
「食べて良いんでしょ~?」
「吸血鬼でも肉を食べろよレミリア」
「脂っこくてあんまり美味しくないわね」
「歌うのはそれぐらいにして食べたほうがいいぜミスティア」
「う~ん、どっちも惜しいなぁ」
「何か足元水溜りが出来てるぜチルノ」
「あたいならこれぐらい大丈夫よ!最強だから!」
「火力を上げろよ妹紅」
「私にも食べさせろ~…」
「その袖じゃ食い難いだろ輝夜」
「永琳に食べさせてもらってるから」
「変な薬を入れるなよ永琳」
「美味しくなる薬よ」
そんな調子で皆楽しく食事を続けました。
その時誰かが言いました。
「あ、肉がもう無い!」
「なにぃ?仕方が無いな…」
………?
「そんじゃ、焼肉パーティー再開だー!」
霧雨魔理沙が元気よく宣言します。
「ほらほら、食ってるか?生臭霊夢」
「食べてるわよ、ものぐさ魔理沙」
「さぁさぁ、そこが焼けたぞアリス」
「まだ生焼けでしょ、明らかに」
「野菜も食べろよ妖夢」
「食べてます。っていうかあなたの皿の方が肉だけでしょ」
「それそれ、咲夜どんどん焼け」
「そんだけ仕切ってるんだから自分で焼きなさいよ」
「おいおい、お前は言わずもがな食ってるな幽々子」
「食べて良いんでしょ~?」
「吸血鬼でも肉を食べろよレミリア」
「脂っこくてあんまり美味しくないわね」
「何か足元水溜りが出来てるぜチルノ」
「あたいならこれぐらい大丈夫よ!最強だから!」
「火力を上げろよ妹紅」
「私にも食べさせろ~…」
「その袖じゃ食い難いだろ輝夜」
「永琳に食べさせてもらってるから」
「変な薬を入れるなよ永琳」
「美味しくなる薬よ」
皆楽しく焼肉パーティーを続けましたとさ。
《!?》
次の日、湖のほとり。
「あたいってば幻想郷で最速なのよ!」
むん、とチルノは胸を反らす。
「へぇ?」
こいつ何言ってんだ?と思いつつも魔理沙は応じてやる。
「あ!信じてないな!」
「信じるも何も…実際に違うしなぁ…一体どういうオチに向かうのかだけが楽しみだ」
「っもー!馬鹿にしてるだろ!」
「なに!?よく解ったな!お前天才か!?」
「えへへ~…」
「……で?とりあえず話を続けろよ」
「うん、あたいが昨日空を眺めていたらあの鴉が空飛んでたの」
鴉というのは恐らく射命丸文のことだろう。
「あいつってばかなり速いのよ。…で、あたいは考えた。あたいとあいつが競争したらどっちが勝つのか…」
「無理するなよ」
「それでね、考えたんだけど…あたいはあいつの少し前からスタートするでしょ?」
「…何故?」
「そうしたらあいつがあたいのスタート地点に到達したころにはあたいは前に進んでるよね?…で、その時あたいが居た地点にあいつが到達するときにはやっぱりあたいは更に前に進んでるでしょ?その時のあたいが居た地点にあいつが到達するときにはもっとあたいは前に進んでる。…つまり、鴉は永久にあたいに追いつけないんだ!やっぱりあたいってば最速ね!」
「なるほど!」
魔理沙は手を打ってチルノを讃える。
「お前は天才だな!」
「えへへ~…」
「じゃあ~…」と言いながら魔理沙は湖のほとりの亀を指差す。
「今度は亀と勝負してみようじゃないか!名前はアキレスにしよう。さぁ、亀はお前より前からスタートするぜ。お前が亀のスタート地点に辿り着いたとき亀は当然先に進んでる。その時亀が居た地点に辿り着いたときやっぱり亀は前に進んでいる。…お?どうも永久に追いつけないな…」
「え!?」
魔理沙はわざとらしく腕組みなどをする。
「うぅん、どうやらお前は亀より遅いらしいぜ?」
が~~ん、となるチルノ。
「う…」
「う?」
「うわああぁ~ん!」
チルノは半泣きでどこかに飛んで行った。
「…まさに馬鹿と天才は紙一重だな」
《それだけ》
おまけ話《焼肉パーティー》
神社境内。
霧雨魔理沙が元気よく宣言します。
「さぁ今日は楽しい焼肉パーティーだ!肉が好きな奴も嫌いな奴も肉を食うんだぞ!」
わ~、と皆が集まります。
「ほらほら、食ってるか?生臭霊夢」
「食べてるわよ、ものぐさ魔理沙」
「さぁさぁ、そこが焼けたぞアリス」
「まだ生焼けでしょ、明らかに」
「野菜も食べろよ妖夢」
「食べてます。っていうかあなたの皿の方が肉だけでしょ」
「それそれ、咲夜どんどん焼け」
「そんだけ仕切ってるんだから自分で焼きなさいよ」
「おいおい、お前は言わずもがな食ってるな幽々子」
「食べて良いんでしょ~?」
「吸血鬼でも肉を食べろよレミリア」
「脂っこくてあんまり美味しくないわね」
「歌うのはそれぐらいにして食べたほうがいいぜミスティア」
「う~ん、どっちも惜しいなぁ」
「何か足元水溜りが出来てるぜチルノ」
「あたいならこれぐらい大丈夫よ!最強だから!」
「火力を上げろよ妹紅」
「私にも食べさせろ~…」
「その袖じゃ食い難いだろ輝夜」
「永琳に食べさせてもらってるから」
「変な薬を入れるなよ永琳」
「美味しくなる薬よ」
そんな調子で皆楽しく食事を続けました。
その時誰かが言いました。
「あ、肉がもう無い!」
「なにぃ?仕方が無いな…」
………?
「そんじゃ、焼肉パーティー再開だー!」
霧雨魔理沙が元気よく宣言します。
「ほらほら、食ってるか?生臭霊夢」
「食べてるわよ、ものぐさ魔理沙」
「さぁさぁ、そこが焼けたぞアリス」
「まだ生焼けでしょ、明らかに」
「野菜も食べろよ妖夢」
「食べてます。っていうかあなたの皿の方が肉だけでしょ」
「それそれ、咲夜どんどん焼け」
「そんだけ仕切ってるんだから自分で焼きなさいよ」
「おいおい、お前は言わずもがな食ってるな幽々子」
「食べて良いんでしょ~?」
「吸血鬼でも肉を食べろよレミリア」
「脂っこくてあんまり美味しくないわね」
「何か足元水溜りが出来てるぜチルノ」
「あたいならこれぐらい大丈夫よ!最強だから!」
「火力を上げろよ妹紅」
「私にも食べさせろ~…」
「その袖じゃ食い難いだろ輝夜」
「永琳に食べさせてもらってるから」
「変な薬を入れるなよ永琳」
「美味しくなる薬よ」
皆楽しく焼肉パーティーを続けましたとさ。
《!?》
>「脂っこくてあんまり美味しくないわね」
鳥肉はそんなに脂っこくないんじゃ?
永遠の神隠しデスカーー!?w