今日も平和な博麗神社
「あー、お茶がおいしいわ」
「れーむー。私ものんでみたいのかー」
「ばか!いい?ルーミア、あれは劇薬よ!飲んだらしんじゃうわ!」
「そ!そーなのかー!」
「んなわけないじゃない」
「ふふん、うそをついてもむだよ!
あたいにはわかるもの!
あたいったら天才ね!」
「…氷の妖精以外には効かないわよ。
ほら、ルーミアあんたの分もいれてやるわよ」
「そ!そーなのか!」
今日も平和な紅魔館の図書館
「パチェー!あそんでよー!」
「妹様…弾幕ごっこですか?」
「違うよー。格闘ごっこ」
「…小悪魔、任せたわ」
「任せましたよ、美鈴さん」
「へ?」
今日も平和なスキマ一家
「むー。らんさま、難しいです」
「落ち着いてやれば大丈夫さ。以前教えた術より簡単だぞ」
「むー」
「うふふふふ、がんばりなさいな」
「にゃーーー!ゆ、ゆゆゆゆゆゆゆ」
「あら、私は幽々子じゃなくってよ」
「紫さまーーーーー!なんつーところから顔を出してるんですか!」
「あらあら」
「お嫁にいけない」
「あらあら」
今日も平和…?
咲夜はお嬢様の願いという名のわがままを叶える為に冥界に足を運んでいた。
そう、幽霊の血を求めてやってきたのだ。しかし幽霊である以上血など流れていない。そこで目をつけたのは魂魄妖夢だった。彼女のような半人半霊からならば血液を入手できるだろうし、半分は幽霊なのだからお嬢様の願いにそえるだろう。
白玉楼階段に差し掛かりそろそろかと、妖精たちに磨かせたナイフを構える。
にしても、今回は道をさえぎる雑魚どももいないわね
そう、先ほどからやけに静かなのだ。
しかし見物人の幽霊はいる。いつもなら遠巻きに見る程度の幽霊たちが数え切れぬほど集まり、咲夜を見つめているのだ。
一体なにごとだろうか?
もしや留守なのだろうかと咲夜が思い始めたころ、春雪事件でも見た若葉色の衣服が目に止まる。
きた!
ナイフをトランプのように両手に構えた咲夜の時間が止まった。
「このゆゆばしとゆゆ茶碗で食べきれぬものなどほとんどない~!」
どこかで聞いたようなセリフとともに冥界の亡霊嬢がお箸と茶碗をもってやってきた。
咲夜の目はその胸にくぎつけとなった。小さなサイズなのかもしくは、本来の持ち主のものなのかは分からぬが、シャツがとんでもないことになってるのだ。
胸とは球体に近い。その球体が左右に衣服を引っ張っているのだ。
それはつまり、ボタンとボタンのわずかなスキマを広げるということだ。
ああ!わずかばかりとはいえその肌が見えそうだ。恐ろしいスキマ空間!
だが、彼女は、十六夜咲夜だ。
男性のようにその素敵なスキマ空間を憧れの目でみるわけでもなく、はるか彼方の理想郷をみるわけでもない。
その目は殺意しか映し出さない。
「ふふふ、このよーむお手製ゆゆばしとゆゆ茶碗におどろいたようね」
自信満々に左右の手にもったお箸と茶碗を見せ付けている。ぐっとよく見えるように両手を突き出す。
同時にぎゅっと左右の胸が動き強調するような形になっていた。もちろん幽々子には胸を強調する気など毛頭ないのだが、咲夜にとっては挑発行為にしか見えなかった。性的な意味じゃない。
ちなみに幽々子が見せ付けるお箸とお茶碗には『ゆ』というマークと桜の花が刻まれていた。ややいびつな形だが、妖夢お手製だ。
これを作るためだけに陶芸と筆絵を学んだのは魂魄妖夢であることを一筆しておこう。
「いい度胸じゃない。成仏させてやるわ」
「ふふふ、今日は弾幕ごっこじゃないわ」
「なに?」
「料理勝負。あなたがつくり、私が食す。
あなた、料理も掃除もぜーんぶ館のことはしているんでしょう。
ぱーふぇくとメイドを名乗っているんだもの、料理もぱーふぇくとなのでしょう」
「ふん、いいわ。受けてたちましょう」
「私が勝ったら、犬であることを認めなさい!」
「私が買ったら、その胸の成長秘密。すべてはいてもらうわ!」
「ゆゆさま…食べたかっただけで…犬なんてまったく覚えてなかったでしょうに」
野菜や肉が飛び交う空を庭師は見つめていた。
今日も平和な蓬莱人もとい永遠亭と+α
「もぉぉぉぉぉこぉぉぉぉ!」
「かぁぁぁぁぐやぁぁぁぁ!」
二人のすさまじいまでの妖力麗力がうねりをあげ永遠亭の家具を破壊していく。
「おお、おおおお、おそろしいうさ!」
「れーせんさまー」
「ええええええ?な、なんで押し出すの!?」
「この勝負、次の瞬間決まるわ。ウドンゲ、よくみておきなさい」
「え!?師匠!状況!状況みてくださいよ!」
「ああああああああああああ!」
「ああああああああああああ!」
「「じゃんけんぽん!」」
「か、かったぁああああああああああああああああ!」
「そ、そんな。わたしが…輝夜に!?」
「あ、アーーーーハハハハハハ!!!!!
あんた、わかってるわよね」
「ひっ!
け、けーねぇぇぇぇ」
「レイセン!えーりん!やっておしまい!」
「はっ!」
パイルダーオン!
「うさみみもこたん~」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!けーね!見ないでぇぇぇぇ!」
「…プッ」
「わ、笑った!?
けーね今笑ったでしょ!」
「うひゃひゃはひゃひゃひゃ」
「かぐやぁあああ!」
「うさみみもこたん~」
「す、すまん。もこどの…」
「う、うぅぅぅあんまりだあ」
「あ、なら私と同じ耳に」
「うっさいへにょり耳」
「へにょ!?」
バス浪漫
「ハーハッハ!アリス!お前の本をうばいに・・・」
「…」
「…」
少女入浴中
「…」
「…」
「キャー!」
「っ!すまん!」
「…」
「…」
「…」
「…な、なんでかえってないのよ」
「えっ!それはだな」
「きゃー!振り向かないでよ」
「すまん!」
上海と蓬莱は、マスターを助けたらいいのか迷っている!
マスターは入浴直後や入浴最中のお風呂場に来てはいけないと強くいったからである。湿気は大敵なんだからとちょっぴし怖い顔、でもとても心配そうな顔でいってくれた。
マスターをがっかりさせたり悲しませたくないから、上海と蓬莱は遠くから見守ることにした。
平和が一番です。でも肉のほうが大切かもしれません。By博麗の巫女
「あー、今日もいつもどおりだったわね」
「おっす!霊夢」
「あら、魔理沙。何か用」
「夕飯を馳走になりにきたぜ」
「帰れ」
「これは肉と野菜と豆腐だぜ」
「さあ、この座布団にすわりなさい。お茶はなにがいいかしら」
「…」
「ああ!お肉!二年ぶりかしら?」
「…」
「なに?なに泣いているのよ」
「なんでもないぜ。私はダイエット中だから肉よりネギだ」
「あらそう?食べないの」
「ああ、食べないぜ。霊夢悪いが食べてくれないか」
「任せなさい」
その日、私は、毎日三食きっちりたべることへのありがたみを理解できた気がする。
「そして時は動き出す!」
「っ!この量…」
「どう!貴方の胃袋も私のもの!
この量のご飯を前にして貴方に勝ち目なんてない!」
「くっ!妖夢!私に力を!」
「さくやー!さくやー!」
「おねーさま、おなかすいたー」
「うー!咲夜はどこなのー!誰か知らないけど咲夜を返せー」
「うー!返せー!」
それにしてもこのえーりんノリノリである
上海と蓬莱が最終的に何を見守ったかが気になるんですが