オリジナル設定含みます!注意!
「ねえ妹紅」
輝夜が妹紅に声をかけた。
「なんだ輝夜?」
妹紅が普通に問い返す。
もう二人は不毛な争いは止めていた。
「私たちが殺しあうの止めてから何年経ったっけ?」
「さあな・・・」
気のない返事をする妹紅。
「今年は丁度ウドンゲの500回忌ですから・・・」
永琳がその問いに答えようと数え始めた。
「今日で299年と265日、後100日で300年ね」
その答えは別の方面から聞こえてきた。
「あんた達も相変わらずね。因幡二人と慧音が死んでからだれてばかりね」
そこには霊夢が立っていた。
良く見れば霊夢の服の裾をギュッと握り締めたまま幼い少女が霊夢の背中から顔を覗かせていた。
「霊夢様。この方達は?」
「こいつらは蓬莱人って言って殺しても死なない人間よ。長い付き合いになるから貴方も挨拶しなさい」
「はい。私は本日から34代目博麗の巫女を継職させてもらう事になった博麗・霧雨・玲夢と言います」
玲夢ははにかみながらぺこりとお辞儀をした。
それにあわせて三人も頭を下げる。
「よろしくね玲夢ちゃん」
「似たような名前をつけたんだな」
「本当ね。少し紛らわしいわね」
「苦情はこの子の両親に言ってくれるかしら?」
霊夢は苦笑しながら言う。
「姫様、妹紅様、永琳様、お茶をお持ちしました」
「ありがとう、うどんげ」
うどんげと呼ばれた因幡の少女がお茶とお茶菓子を置いて退室していった。
「まるであの二人の生き写しね」
「ええ・・・耳と目はウドンゲに・・・髪はてゐにそっくり・・・」
永琳が懐かしむ目をする。
「あの子達の子孫だし。似ているのは当たり前よ」
輝夜もお茶を飲みながら懐かしそうに言う。
「しかし・・・蓬莱人でも無いのに霊夢はなんで若いままなんだろうな?」
「蓬莱人にも痴呆症ってあるのかしら?前にも言ったと思ったけど私は幻想郷の生み出した幻想なの。幻想郷が滅びない限り私も滅びないのよ」
妹紅を軽く呆れながら霊夢が答えた。
妹紅は思い出したとばかりに頷いていた。
「でも子供は産めたのよね」
「産んだって言うより産まされたって感じだったけどね。まさか魔理沙があそこまで強引だとは思わなかったわ」
霊夢はそう言って玲夢の頭を撫でる。
話が退屈だったのか緊張して疲れたのか玲夢は霊夢の膝を枕にしてすやすやと寝息をたてていた。
察しの通り霊夢と魔理沙の子供の子孫が玲夢である。
「まさか先祖だって名乗る訳にもいかないから博麗神社の神様で通してるわ。その方が村人にも怪しまれないしね」
現在博麗神社は人里の直ぐ近くにある。
慧音が守っていた里が慧音の死後博麗神社を頼って移転してきたのだ。
「変わったわね霊夢。以前はもっと無茶苦茶だったのに・・・」
「親になって守る存在になれば自然と変わるものよ。そう言うあんたも随分取っ付き易くなったわ。以前は因幡と輝夜くらいしか寄せ付けなかったあんたが今じゃ人や妖怪に感謝される名医だもの」
永琳と霊夢がお互いに微笑みあう。
「ねぇねぇえ~りん、私達は?」
「殺し合いしなくなった事以外変わらないに決まってるだろ」
輝夜に妹紅が自虐を含めつつ言った。
「もこたん酷い!」
「もこたん言うな・・・」
拗ねる輝夜を見て溜息をつく妹紅であった。
「私達以外で変わった人と言えば・・・」
「レミリアとフランドールが一番大きく変わったんじゃないかしら?レミリアは治める者としての貫禄がついてきたし、フランドールは自分を抑える術を見つけて今じゃ幻想郷実力者の中でも上位になっているわね」
大人になったスカーレット姉妹は以前の彼女達とは別人と言ってもいいほど様々な面において成長していた。
ちなみに咲夜はレミリアとフランドールの強い要望の元、吸血鬼として今も仕えている。
「紫は完全に隠居しちゃって今八雲の名前は藍が継いで橙も八雲を名乗って式を持った・・・。変わって行くものね・・・」
霊夢がそう呟く。
「逆に変わらない事もあるわね・・・。サボり癖の死神、説教好きの閻魔、売れない新聞記者の天狗・・・」
永琳が同じように呟いた。
「さて・・・そろそろ帰るわね。あんまり里を空けるのも良くないから」
お茶を飲み終えた霊夢が言った。
「もう帰るの?」
「今日は玲夢の挨拶だけよ。ほら、起きなさい」
霊夢は玲夢を揺り起こす。
「ん・・・あ!霊夢様ごめんなさい!」
起きた玲夢は自分が霊夢に膝枕してもらっていた事に気がついて慌てて謝った。
「気にする事は無いわ。それより帰るわよ」
「はい!どうもお邪魔しました」
立ち去る霊夢を見て慌てて玲夢は立ち上がると永琳達にぺこりと頭を下げて霊夢を追いかけていった。
後には永琳達が残った。
「少し散歩に行ってくる」
「もこたんが行くなら私も行く~」
「もこたん言うなって・・・」
妹紅と輝夜が出て行った。
「さて・・・私は何をしようかな・・・」
永琳は自室へと戻っていった。
end
「ねえ妹紅」
輝夜が妹紅に声をかけた。
「なんだ輝夜?」
妹紅が普通に問い返す。
もう二人は不毛な争いは止めていた。
「私たちが殺しあうの止めてから何年経ったっけ?」
「さあな・・・」
気のない返事をする妹紅。
「今年は丁度ウドンゲの500回忌ですから・・・」
永琳がその問いに答えようと数え始めた。
「今日で299年と265日、後100日で300年ね」
その答えは別の方面から聞こえてきた。
「あんた達も相変わらずね。因幡二人と慧音が死んでからだれてばかりね」
そこには霊夢が立っていた。
良く見れば霊夢の服の裾をギュッと握り締めたまま幼い少女が霊夢の背中から顔を覗かせていた。
「霊夢様。この方達は?」
「こいつらは蓬莱人って言って殺しても死なない人間よ。長い付き合いになるから貴方も挨拶しなさい」
「はい。私は本日から34代目博麗の巫女を継職させてもらう事になった博麗・霧雨・玲夢と言います」
玲夢ははにかみながらぺこりとお辞儀をした。
それにあわせて三人も頭を下げる。
「よろしくね玲夢ちゃん」
「似たような名前をつけたんだな」
「本当ね。少し紛らわしいわね」
「苦情はこの子の両親に言ってくれるかしら?」
霊夢は苦笑しながら言う。
「姫様、妹紅様、永琳様、お茶をお持ちしました」
「ありがとう、うどんげ」
うどんげと呼ばれた因幡の少女がお茶とお茶菓子を置いて退室していった。
「まるであの二人の生き写しね」
「ええ・・・耳と目はウドンゲに・・・髪はてゐにそっくり・・・」
永琳が懐かしむ目をする。
「あの子達の子孫だし。似ているのは当たり前よ」
輝夜もお茶を飲みながら懐かしそうに言う。
「しかし・・・蓬莱人でも無いのに霊夢はなんで若いままなんだろうな?」
「蓬莱人にも痴呆症ってあるのかしら?前にも言ったと思ったけど私は幻想郷の生み出した幻想なの。幻想郷が滅びない限り私も滅びないのよ」
妹紅を軽く呆れながら霊夢が答えた。
妹紅は思い出したとばかりに頷いていた。
「でも子供は産めたのよね」
「産んだって言うより産まされたって感じだったけどね。まさか魔理沙があそこまで強引だとは思わなかったわ」
霊夢はそう言って玲夢の頭を撫でる。
話が退屈だったのか緊張して疲れたのか玲夢は霊夢の膝を枕にしてすやすやと寝息をたてていた。
察しの通り霊夢と魔理沙の子供の子孫が玲夢である。
「まさか先祖だって名乗る訳にもいかないから博麗神社の神様で通してるわ。その方が村人にも怪しまれないしね」
現在博麗神社は人里の直ぐ近くにある。
慧音が守っていた里が慧音の死後博麗神社を頼って移転してきたのだ。
「変わったわね霊夢。以前はもっと無茶苦茶だったのに・・・」
「親になって守る存在になれば自然と変わるものよ。そう言うあんたも随分取っ付き易くなったわ。以前は因幡と輝夜くらいしか寄せ付けなかったあんたが今じゃ人や妖怪に感謝される名医だもの」
永琳と霊夢がお互いに微笑みあう。
「ねぇねぇえ~りん、私達は?」
「殺し合いしなくなった事以外変わらないに決まってるだろ」
輝夜に妹紅が自虐を含めつつ言った。
「もこたん酷い!」
「もこたん言うな・・・」
拗ねる輝夜を見て溜息をつく妹紅であった。
「私達以外で変わった人と言えば・・・」
「レミリアとフランドールが一番大きく変わったんじゃないかしら?レミリアは治める者としての貫禄がついてきたし、フランドールは自分を抑える術を見つけて今じゃ幻想郷実力者の中でも上位になっているわね」
大人になったスカーレット姉妹は以前の彼女達とは別人と言ってもいいほど様々な面において成長していた。
ちなみに咲夜はレミリアとフランドールの強い要望の元、吸血鬼として今も仕えている。
「紫は完全に隠居しちゃって今八雲の名前は藍が継いで橙も八雲を名乗って式を持った・・・。変わって行くものね・・・」
霊夢がそう呟く。
「逆に変わらない事もあるわね・・・。サボり癖の死神、説教好きの閻魔、売れない新聞記者の天狗・・・」
永琳が同じように呟いた。
「さて・・・そろそろ帰るわね。あんまり里を空けるのも良くないから」
お茶を飲み終えた霊夢が言った。
「もう帰るの?」
「今日は玲夢の挨拶だけよ。ほら、起きなさい」
霊夢は玲夢を揺り起こす。
「ん・・・あ!霊夢様ごめんなさい!」
起きた玲夢は自分が霊夢に膝枕してもらっていた事に気がついて慌てて謝った。
「気にする事は無いわ。それより帰るわよ」
「はい!どうもお邪魔しました」
立ち去る霊夢を見て慌てて玲夢は立ち上がると永琳達にぺこりと頭を下げて霊夢を追いかけていった。
後には永琳達が残った。
「少し散歩に行ってくる」
「もこたんが行くなら私も行く~」
「もこたん言うなって・・・」
妹紅と輝夜が出て行った。
「さて・・・私は何をしようかな・・・」
永琳は自室へと戻っていった。
end
ただ、ちょっと台詞が説明っぽい、と思うかも
今後とも頑張ってくださいな。
今後に期待ですー
この設定を生かしたものをそのうち長編として作り直して投稿する予定です。暇を見つけて書いているので中々進みませんがなるべく早いうちに投稿したいと思います。
プチらしくてOK!