「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
博麗神社へと続く石段。
その石段を長袖の黒い服を着た羽の生えた少女が登っている。
背中に30kgほどの米俵を背負って。
というのも、
『私達春を伝える妖精は毎年春が近づくと
供物として米俵持って神社に御参りするの。』
と白いのに言われたからである。
「神社の石段ってこんなに長かったっけ・・・
・・・ってそもそも石段なんてあったっけ・・・
それに黒の長袖は着てくるべきじゃなかったわ・・・」
黒リリーは汗だくになりながらも一歩一歩登っていく。
背中に俵を背負っているので飛ぶことが出来ないからである。
途中までは台車に乗せて引っ張ってきたのだが階段は無理だった・・・。
「あ~やっと着いた~」
何とか最上段まで登り切ったリリーは荷物を置き座り込む。
すると、
「あら、頑張ったわね」
横から声がしたのでそっちの方を向くと、八雲紫が立っていた。
「よく登り切れたわね。この13段の石段を。」
「え・・・13段!?」
リリーは石段の方を見る。
しかし登っていたときと同じように長い階段である。
「13段には見えませんが・・・」
すると紫はにっこりを笑い、
「ああ、ちょいと弄くって段数を30倍にしてみました。」
「・・・。」
ゲシッ
「え?」
蹴った。
紫を。
階段の方向に。
「いぃぃぃぃいぃぃけぇえぇぇえぇぇぇぇだぁあぁぁぁぁぁああぁやあぁぁぁぁぁぁあぁぁ!!!!!!」
すると紫は奇声を上げながら階段を転げ落ちていった。
博麗霊夢は死にかけていた。
食料も底をついた。
炊飯用のお釜には蜘蛛の巣が張ってしまった。
今の彼女はただ寝そべり虚空を見つめているだけだった。
そこへ救世主が現れた。
「ごめんください。」
「んぁー?どちら様ー?」
「リリーホワイトと申しますが春を伝えるにあたってうお!?」
いきなり霊夢が目の前にいた。
一瞬の出来事だったのでリリーは驚いた。
「お供え物持ってきたわね?」
「は・・・はい。こちらです。」
リリーが横の米俵を指し示すと霊夢はそれに穴を開け米をつかむとそのまま口へと運んだ。
どうやら米を炊く時間も惜しいほどの状態だったらしい。
「あ、あの・・・これいりますか?」
あまりにもかわいそうだったので持っていた焼き菓子を差し出してみた。
するとやはり霊夢は一瞬でそれを奪い取り口へ入れた。
「ふぅ・・・ありがとう。助かったわ。」
「あ~・・・どういたしまして。」
「お礼にこれを引かせてあげるわ。」
おみくじ。
あまりにも微妙なお礼だった。
「・・・」
取りあえず適当に1つ取ってみた。
大凶。
「でもこれここまで運んでくるの大変だったでしょ?」
「はい・・・うちの姉は毎年これをやってると思うと凄いです。」
「ん?そんな大きな米俵なんて今年が初めてよ。」
「へ?」
「だって去年までは量的にそれの2割ぐらいだったし。」
博麗神社へと続く石段。
その石段を長袖の黒い服を着た羽の生えた少女が登っている。
背中に30kgほどの米俵を背負って。
というのも、
『私達春を伝える妖精は毎年春が近づくと
供物として米俵持って神社に御参りするの。』
と白いのに言われたからである。
「神社の石段ってこんなに長かったっけ・・・
・・・ってそもそも石段なんてあったっけ・・・
それに黒の長袖は着てくるべきじゃなかったわ・・・」
黒リリーは汗だくになりながらも一歩一歩登っていく。
背中に俵を背負っているので飛ぶことが出来ないからである。
途中までは台車に乗せて引っ張ってきたのだが階段は無理だった・・・。
「あ~やっと着いた~」
何とか最上段まで登り切ったリリーは荷物を置き座り込む。
すると、
「あら、頑張ったわね」
横から声がしたのでそっちの方を向くと、八雲紫が立っていた。
「よく登り切れたわね。この13段の石段を。」
「え・・・13段!?」
リリーは石段の方を見る。
しかし登っていたときと同じように長い階段である。
「13段には見えませんが・・・」
すると紫はにっこりを笑い、
「ああ、ちょいと弄くって段数を30倍にしてみました。」
「・・・。」
ゲシッ
「え?」
蹴った。
紫を。
階段の方向に。
「いぃぃぃぃいぃぃけぇえぇぇえぇぇぇぇだぁあぁぁぁぁぁああぁやあぁぁぁぁぁぁあぁぁ!!!!!!」
すると紫は奇声を上げながら階段を転げ落ちていった。
博麗霊夢は死にかけていた。
食料も底をついた。
炊飯用のお釜には蜘蛛の巣が張ってしまった。
今の彼女はただ寝そべり虚空を見つめているだけだった。
そこへ救世主が現れた。
「ごめんください。」
「んぁー?どちら様ー?」
「リリーホワイトと申しますが春を伝えるにあたってうお!?」
いきなり霊夢が目の前にいた。
一瞬の出来事だったのでリリーは驚いた。
「お供え物持ってきたわね?」
「は・・・はい。こちらです。」
リリーが横の米俵を指し示すと霊夢はそれに穴を開け米をつかむとそのまま口へと運んだ。
どうやら米を炊く時間も惜しいほどの状態だったらしい。
「あ、あの・・・これいりますか?」
あまりにもかわいそうだったので持っていた焼き菓子を差し出してみた。
するとやはり霊夢は一瞬でそれを奪い取り口へ入れた。
「ふぅ・・・ありがとう。助かったわ。」
「あ~・・・どういたしまして。」
「お礼にこれを引かせてあげるわ。」
おみくじ。
あまりにも微妙なお礼だった。
「・・・」
取りあえず適当に1つ取ってみた。
大凶。
「でもこれここまで運んでくるの大変だったでしょ?」
「はい・・・うちの姉は毎年これをやってると思うと凄いです。」
「ん?そんな大きな米俵なんて今年が初めてよ。」
「へ?」
「だって去年までは量的にそれの2割ぐらいだったし。」
しかし、なぜ飛ばないのか? 重いから飛べないの?
どうみても自業自得じゃないですかwww