『僕、毛玉ゑもん。222世紀からやってきた猫型毛玉さ』
「語呂悪いな」
その異変に、最初に気がついたのは幻想郷の空を飛行中の霧雨魔理沙だった
ふよふよと浮かび、何をするのでもなく浮かんでいる毛玉に『何か喋ったりしないのか、こいつら』などと言って突っついていた時の事である
「ちなみに、どこら辺が猫型なんだ? 」
『全部』
「どっからどう見ても毛玉でしかないぜ」
ほんの小さな異変、誰も深刻に困りはしない異変である
それは静かに、けれども深く早く変わりつつあった
「普通、猫耳とか尻尾とかあるだろ」
『魔理沙、君は実に馬鹿だな。君は実に馬鹿だな』
「あー、毛玉一匹で何点だっけ? 」
毛玉が、喋り出したのだ
『弾幕が薄いぞ! 相手は動いてくれるんだ、なまじ狙わずに撃て! 』
紅魔館の門前では、門番である紅美鈴の被る帽子から謎の声と指示が紅魔館を守るメイドたちへと出されていた
突如として奇声を上げながら紅魔館へと押し寄せてきた毛玉の大軍を一匹も通さぬとばかりにその指示は素晴らしいものだった
メイド達は美鈴が腹話術を使っているのだと思い込むも帽子のあたりからあふれ出す輝き、通称カリスマオーラが気になって仕方がない
「いやー、本当に助かります。弾幕を使っての防衛戦闘命令なんて、全然わかりませんから」
『いえ、私がただ単に幻想郷が汚染されるのを黙って見ていられないだけです』
そう、その正体もやはり一匹の毛玉である
なんと美鈴の帽子のなかから指示を出していたのだが、外が見えるのかと言う質問には『ここにはミノフ○キー粒○が散布されていない』とだけ答えてくれた
ちなみにこの防衛戦を見物している館の主は、突然カリスマオーラを放ちだした美鈴の帽子に視線は釘付け
後で没収されるかもしれない
「あら、何かしらこれ? 」
「あぁそれ? 珍しく喋る毛玉を見つけたから持って来たんだけど」
竹林の奥深く、永遠亭では毛玉が大軍やって来る事は無かったのだがとある妖怪兎である因幡てゐが一匹持ち帰っていた
そんな毛玉が気になったのか、手にとりてゐに聞いたのは月の兎でありる鈴仙・優曇華院・イナバ
「てゐ、そんなの持って来てどうするのよ? 」
「食べる? 」
「え? 毛玉って食べれたの? 」
『てめえらの血はなに色だーっ!!』
「多分赤い」
「恐らく赤いはず」
「もしかすると、青色かもしれないわ」
「そんな面白宇宙人じゃないんだから青色はって、師匠! いつから其処に!? 」
そう言って振り返った鈴仙が見たのは、腕を組んで悩める面白もとい月の頭脳である八意永琳
「貴女達がその毛玉を食べるかどうか相談していたあたりかしら」
「た、食べませんよ毛玉なんて! 」
「まぁ毛で出来た玉なんて食べても美味しくは無いわよ、実も無かったし」
「「(・・・・・まさか、食べたの!?)」」
『てめえらごとき、南t』
「っせい! 」
『め、M-!? 」
何かを叫ぼうとしていた毛玉に、永琳は突然目つぶしを行った
「毛玉の成分は毛100%で他の成分は一切含まれていのに何で目があるのか、興味深いと思わない? 」
「永琳様、毛玉食べた事があるの? 」
「ちょっとてゐ!? 」
「幻想郷に来て、姫様に初めて作って頂いた料理は・・・・・・・・・・・・・・・・・か、噛んでも噛んでも毛しかない気がしないでもなかったから私は怪我をしたの毛ケケケケケケケケケ! 」
「師匠が壊れた!? 」
「ふーん、別にどうでも良い毛どねー」
「ケケ毛ケケケケケケケケケ毛ケケケケケ毛ケケ毛ケ毛ケケ毛毛!! 」
「末期症状だー! 」
等と、幻想郷中で愉快かつ場所によっては致命的な打撃をあたえつつも異変はさらに拡大しようとしてた
そんな中
「それで、原因はアンタで間違いない? 」
「間違ってはいないけれど、間違っているわ」
「どっちなのよ」
博麗神社の縁側では、博麗霊夢と八雲紫がお茶を飲みながらのんびりと寛いでいた
「幻想になったモノの受け入れ先が見つからなかったから手近なモノで何とか済ませたのよ、藍が」
「私も美味しいお茶を淹れてくれる式が欲しい」
そんな二人の元に、一匹の毛玉がふわふわと舞い降りた
『やぁ、ボクミッk
舞い降りたが、何もない場所に開いた隙間へと飲み込まれた
「これは、ちょっと不味いのかしら? 」
「どうせやり直す事になるんなら、最初から自分でやっとけば良いのに」
「選別は・・・・霊夢なら勘で如何にかなりそうね」
そんな二人の元に、今度は数匹の毛玉がふわふわと舞い降りる
『サ○エでございま~す、とは言っても海がなければ分らないかしらねぇ? 』
『ちょっと姉さん、それは無茶だよ』
『私もそう思う』
「幻想郷だと『海の生き物』って呼ぶらしい奴は殆ど妖怪になってから知ってるけど、毛玉じゃない」
「これはまた藍もとんだ間違いをしてくれて、それではご客人。人間に妖怪に妖精に、どうなるかは貴方達次第。ようこそ、残酷で優しい幻想郷へ」
八雲紫がその毛玉を優しく撫でると、毛玉達は光となって彼方へと飛び去って行った
「成程、ばれたら閻魔に怒られそうな失敗ね」
「それで、手伝ってくれるのかしら? 」
「幻想郷の異変をどうにかするのも巫女の役目。それじゃあ、私は駄目そうな毛玉を払うから」
「お願いするわ」
こうして適度に騒がしかった異変は人知れず終わりを告げ、幻想郷で毛玉が喋る事はなくなった
ただ一匹、とある魔法使いの家にいる毛玉を除いて
「毛玉ゑも~ん、図書館で借りてきた本を置く場所が無いけど、どうすれば良いと思う? 」
『魔理沙、君はある意味では幸せな人だな』
「語呂悪いな」
その異変に、最初に気がついたのは幻想郷の空を飛行中の霧雨魔理沙だった
ふよふよと浮かび、何をするのでもなく浮かんでいる毛玉に『何か喋ったりしないのか、こいつら』などと言って突っついていた時の事である
「ちなみに、どこら辺が猫型なんだ? 」
『全部』
「どっからどう見ても毛玉でしかないぜ」
ほんの小さな異変、誰も深刻に困りはしない異変である
それは静かに、けれども深く早く変わりつつあった
「普通、猫耳とか尻尾とかあるだろ」
『魔理沙、君は実に馬鹿だな。君は実に馬鹿だな』
「あー、毛玉一匹で何点だっけ? 」
毛玉が、喋り出したのだ
『弾幕が薄いぞ! 相手は動いてくれるんだ、なまじ狙わずに撃て! 』
紅魔館の門前では、門番である紅美鈴の被る帽子から謎の声と指示が紅魔館を守るメイドたちへと出されていた
突如として奇声を上げながら紅魔館へと押し寄せてきた毛玉の大軍を一匹も通さぬとばかりにその指示は素晴らしいものだった
メイド達は美鈴が腹話術を使っているのだと思い込むも帽子のあたりからあふれ出す輝き、通称カリスマオーラが気になって仕方がない
「いやー、本当に助かります。弾幕を使っての防衛戦闘命令なんて、全然わかりませんから」
『いえ、私がただ単に幻想郷が汚染されるのを黙って見ていられないだけです』
そう、その正体もやはり一匹の毛玉である
なんと美鈴の帽子のなかから指示を出していたのだが、外が見えるのかと言う質問には『ここにはミノフ○キー粒○が散布されていない』とだけ答えてくれた
ちなみにこの防衛戦を見物している館の主は、突然カリスマオーラを放ちだした美鈴の帽子に視線は釘付け
後で没収されるかもしれない
「あら、何かしらこれ? 」
「あぁそれ? 珍しく喋る毛玉を見つけたから持って来たんだけど」
竹林の奥深く、永遠亭では毛玉が大軍やって来る事は無かったのだがとある妖怪兎である因幡てゐが一匹持ち帰っていた
そんな毛玉が気になったのか、手にとりてゐに聞いたのは月の兎でありる鈴仙・優曇華院・イナバ
「てゐ、そんなの持って来てどうするのよ? 」
「食べる? 」
「え? 毛玉って食べれたの? 」
『てめえらの血はなに色だーっ!!』
「多分赤い」
「恐らく赤いはず」
「もしかすると、青色かもしれないわ」
「そんな面白宇宙人じゃないんだから青色はって、師匠! いつから其処に!? 」
そう言って振り返った鈴仙が見たのは、腕を組んで悩める面白もとい月の頭脳である八意永琳
「貴女達がその毛玉を食べるかどうか相談していたあたりかしら」
「た、食べませんよ毛玉なんて! 」
「まぁ毛で出来た玉なんて食べても美味しくは無いわよ、実も無かったし」
「「(・・・・・まさか、食べたの!?)」」
『てめえらごとき、南t』
「っせい! 」
『め、M-!? 」
何かを叫ぼうとしていた毛玉に、永琳は突然目つぶしを行った
「毛玉の成分は毛100%で他の成分は一切含まれていのに何で目があるのか、興味深いと思わない? 」
「永琳様、毛玉食べた事があるの? 」
「ちょっとてゐ!? 」
「幻想郷に来て、姫様に初めて作って頂いた料理は・・・・・・・・・・・・・・・・・か、噛んでも噛んでも毛しかない気がしないでもなかったから私は怪我をしたの毛ケケケケケケケケケ! 」
「師匠が壊れた!? 」
「ふーん、別にどうでも良い毛どねー」
「ケケ毛ケケケケケケケケケ毛ケケケケケ毛ケケ毛ケ毛ケケ毛毛!! 」
「末期症状だー! 」
等と、幻想郷中で愉快かつ場所によっては致命的な打撃をあたえつつも異変はさらに拡大しようとしてた
そんな中
「それで、原因はアンタで間違いない? 」
「間違ってはいないけれど、間違っているわ」
「どっちなのよ」
博麗神社の縁側では、博麗霊夢と八雲紫がお茶を飲みながらのんびりと寛いでいた
「幻想になったモノの受け入れ先が見つからなかったから手近なモノで何とか済ませたのよ、藍が」
「私も美味しいお茶を淹れてくれる式が欲しい」
そんな二人の元に、一匹の毛玉がふわふわと舞い降りた
『やぁ、ボクミッk
舞い降りたが、何もない場所に開いた隙間へと飲み込まれた
「これは、ちょっと不味いのかしら? 」
「どうせやり直す事になるんなら、最初から自分でやっとけば良いのに」
「選別は・・・・霊夢なら勘で如何にかなりそうね」
そんな二人の元に、今度は数匹の毛玉がふわふわと舞い降りる
『サ○エでございま~す、とは言っても海がなければ分らないかしらねぇ? 』
『ちょっと姉さん、それは無茶だよ』
『私もそう思う』
「幻想郷だと『海の生き物』って呼ぶらしい奴は殆ど妖怪になってから知ってるけど、毛玉じゃない」
「これはまた藍もとんだ間違いをしてくれて、それではご客人。人間に妖怪に妖精に、どうなるかは貴方達次第。ようこそ、残酷で優しい幻想郷へ」
八雲紫がその毛玉を優しく撫でると、毛玉達は光となって彼方へと飛び去って行った
「成程、ばれたら閻魔に怒られそうな失敗ね」
「それで、手伝ってくれるのかしら? 」
「幻想郷の異変をどうにかするのも巫女の役目。それじゃあ、私は駄目そうな毛玉を払うから」
「お願いするわ」
こうして適度に騒がしかった異変は人知れず終わりを告げ、幻想郷で毛玉が喋る事はなくなった
ただ一匹、とある魔法使いの家にいる毛玉を除いて
「毛玉ゑも~ん、図書館で借りてきた本を置く場所が無いけど、どうすれば良いと思う? 」
『魔理沙、君はある意味では幸せな人だな』
その(偽)最終回はいつ公開していたんですか!?
ようつべで探s(ry
そして魔理沙は一人で後片付けができるように頑張るのですね。
左舷、弾幕薄いぞ!なにやってんの!!
艦長ToT
本家のアレはマジで泣けます
なんて言うつもりだった毛玉ww危険な真似をwwww
あと、ようつべのそれっぽいものhttp://www.youtube.com/watch?v=8AEfjM-YVis
とりあえず艦長に敬礼!
…はずだったのに幻想郷でこんなことになっていようとはこの海のリハク一生の不覚!