Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

氷精は言った。「野球がやりたい」

2007/03/03 08:27:49
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湖のほとり。
焚き火にあたる大妖精との会話でチルノは言った。

「野球チームが作りたい。」

それを聞いた大妖精は立ち上がり・・・

湖 へ 飛 び 込 ん だ。

チルノが驚いて見ていると数秒後に大妖精は湖から出てきた。

「チルノちゃん魚食べる?」

大妖精の両手には1匹ずつ魚が握られてる。
水に潜って捕まえたらしい。

「食べる~!」

二人は串に刺した魚が焼けるのを待っていた。
その時・・・

「って野球チームが作りたいのよ!何でスルーするの!?」
「あ、焼けたみたい。はいこれ、熱いよ。」
「わーい」



二人は魚を食べ終えると一息ついていた。
その時・・・

「で、野球チームが作りたいんだけど」
「あ、そうだ。お話し聞かせてあげるね。
 昔、幻想郷の人里にはお寺があったの。
 だけどある日・・・。
 
 坊さんが屁をこいた。
 
 それによりお坊さんは信用を失い仕事を失い
 お寺からは人が消え現在残った建物には妖精が住み着いているの。
 めでたしめでたし。」

「・・・ねぇ大ちゃん」
「何?」
「いじめ?」
「え・・・?」
「いやだってさあたいが野球やりたいって言ってるのにスルーするじゃん!」
「あー、うんじゃあメンバーはどうするの?」
「どうせなら全員打順の番号に関係するので行こうと思ってるのよ。」
「例えば?」
「1番バッターは新作1作目の1面ボスでルーミアとか!」
「ああなるほど。」


こうして友達も呼んでメンバー選考が始まった。


「2番は橙ね。新作2発目2面ボスで尻尾2本だし。」
「あたいは4番でピッチャーね。」
「チルノは9番。」
「うそぉ!?」
「いや他に何があるのよ!」
「えっと3番は・・・みすちーでいいや。『み』すちー。」
「適当じゃん」
「4番は・・・あのフランドールとかどうよ?4人になれるし。」
「連れ出せるんだったらそれでいいわね。」
「ねぇチルノちゃん、私は?」
「大ちゃんは補欠。」
「補欠・・・」
「8番は藍様連れてくるよ!」
「5番小悪魔。『こ』あくま。」
「またそれかっ」

そして・・・
遂にチルノ率いる野球チームが完成した!


1番 二塁 ルーミア(新作1作目1面ボス)
2番 中堅 橙(新作2作目2面ボス)
3番 左翼 ミスティア・ローレライ
4番 右翼 フランドール・スカーレット(フォーオブ~)
5番 三塁 小悪魔
6番 一塁 レティ・ホワイトロック
7番 遊撃 七郎
8番 捕手 八雲 藍
9番 投手 チルノ


「大丈夫かなぁこのチーム・・・」
「私が入ってないよ!」
「少女の野球チームに男の子は必要ない!!」
「な、何だってー!?」
「・・・ねぇチルノちゃん」
「どうしたの大ちゃん?」
「七郎って誰?」
「人里に住んでる元メジャーリーガーの人間。」
「何その卑怯くさいの!?」
「70年前に引退して結構ブランクあるらしいわ。」
「それもまずいよ!変えた方がいいよ!!」

大妖精の希望により7番ショートは七色門番紅美鈴になりました。

「で、組んだはいいけど試合相手はどうすんの?」
「それだったら魔理沙に声かけてあるわ。1週間後に試合よ!」




~1週間後~

「連れてきたぜー!」

チルノ達が練習をしていると魔理沙がやってきた。

「じゃあ早速勝負よ!!」
「ふっひねり潰してやるぜ!」


~魔理沙チームラインナップ~

1番 三塁 博麗 霊夢(主人公ですから。)
2番 一塁 霧雨 魔理沙(2作目で登場主人公その2)
3番 遊撃 アリス・マーガトロイド(2度の3ボス経験者。EXボス経験もあり)
4番 投手 風見 幽香(4作目ラスボス)
5番 左翼 蓬莱山 輝夜(五つの難題の人)
6番 中堅 レミリア・スカーレット(6作目6面ボス)
7番 二塁 西行寺 幽々子(7作目ラスボス)
8番 捕手 八雲 紫
9番 右翼 稗田 阿求

「・・・」
「ひねり潰される!」
「勝てる気がしない!!」
「あれは無理!!!」

思い思いの言葉が飛び出す。
しかし弱音を吐く物はいない!




「プレイボーイ」

審判の妖夢が試合開始を告げた。

「ストライクバッターアウト。チェンジ。」

チルノチームはピッチャー幽香の球に追いつけずあっという間に3アウトとなった。

「さ、かかってきなさい。」

1番霊夢が打席に立つ。
構えにやる気を感じない。

「あたいの球は誰にも打てないわ!
 食らえー!!」


チルノ選手振りかぶって投げました。
あっと霊夢選手空振り。30㎝ばかりはずれていました。
チルノ選手、見かけによらず強力な球を投げるようです。
チルノ選手二球目。あっと霊夢選手バカみたいな空振りです。
チルノ選手三球目。おっと霊夢選手振りません。諦めているようです。
ストライクバッターアウト。霊夢選手手も足も出ませんでした~

実況:魂魄妖夢。


「ストライクバッターアウト。チェン爺。」

意外とチルノも好投を見せ、三者連続で三振を取った。

そして何のヒットも出ないまま打者一巡。
試合がやっとの事動き出したのは4回表。
橙が幽香の球を打ち二塁へと進んだのだ。

「3番打者~『孤高の狩人』~ミスティア~ロ~レラ~イ!」

妖夢の声が響き渡る。

「何このプロレスみたいな言い方!?あと何で狩人!?」
「さっさと打席に立ってください。」
「あ、うん」

「猫に打たれていきなり二塁・・・さてどうしようかしらね・・・」

ミスティアは打席でかまえる。
幽香はぶつぶつ言いながら目一杯力を込めて投げた。

「・・・えい!」

ミスティアはバットを振るが空振り。
続く2球目は当てたがファウル。
・・・そして3球目。

「さぁ次は打つわよ~!」
「・・・。」

バットをぐるぐると回しながら構えるミスティア。
対する幽香はさすがに同じ球は危ないと思ったのか球の握り方を変えて思い切り投げた。

「・・・ん、あれ?」

ミスティアはちょうどのタイミングで振ったつもりだったが球がカーブし空振りした。

「ふん、ストレートだけだと思ったら大間違いよ。・・・って、ん!?」

突然ミスティアが一塁に向かって走り出したのだ。

「え、何・・・って、あ!」


見るとなんと捕手の紫が後ろにころがった球を拾いに行くところだった。
捕球ミスである。
そしてそのままミスティアは一塁へ。

「ちょっと紫!何ミスってるのよ!!」
「うるさいわね。指示も無しにいきなり変化球投げるのがいけないのよ。
 それに直球以外が出来るんだったら練習の時に投げなさいよ!
 あなた直球しか投げられないと思ってたじゃない!!」
「でもそんなに曲げてなかったんだからとれるでしょう!」
「あの雀に一瞬視界暗くされたのよ!」
「何であんなのの術にかかってるのよ!?」
「まさかそういうことをやってくるとは思わなかったからノーマークだったのよ!」

だんだんとヒートアップしていく二人。
放っておくと喧嘩でも始めそうなので審判の妖夢が割って入った。
そしてポケットからある物を取り出し二人の前につき出した。

「・・・何これ?」
「イエローカードです。次やったらレッドカードで退場ですので。」
「野球にイエローカードって・・・あったっけ?」
「あります。」

断言。

妖夢の注意によって冷めた二人はうずくまってぼそぼそと相談を始めた。

「で、あんた何投げられるのよ?」
「上下左右と直球。」
「あんたやるわね・・・。まぁ何投げるかは私が指示するからちゃんとやってよ。」
「わかったわよ」

そしてノーアウト、ランナー一塁と三塁で試合が再開された。
続くバッターは4番フランドール。
フラン既に燃えるバットを握りしめ構えている。


「レーヴァテイン!!」

フランの思い切った大振り!しかしボールには当たらなかった。

「あら、凄いのは見かけだけかしら?」

そう言って紫が幽香に球を返す。すると

「あ゛、ちょっと待って紫! 三塁ランナーが!!」
「え・・・?」

なんと橙が盗塁を試みていたのだった。
幽香が叫ぶが時既に遅し。
球は既に紫の手を離れてしまっていた。

橙、ホームイン。スコア1-0。

「全然通じ合えて無いわね、あの二人。」
「元があれだもんね。まぁまた話し込んでるみたいだし次に期待しましょ」

いろんな意味で暇な守備のアリスと霊夢は座ってお喋りをしていた。


「よし!行くわよ幽香!!」
「O.K!ここからはノーヒットノーランよ!!」

バッテリー二人は気合い十分で配置についた。



カキーン・・・ドゴッ!!!



5番小悪魔の打った球はまっすぐ飛びバックスクリーンへとめり込んだ。
ホームランである。ちなみに4番のフランは三振。

「・・・早っ!!」
「いきなり打たれた!?」
「あれだけ相談した癖にまったく結果が出てない!」

「ねぇ紫・・・どうしたらいいかしら・・・?」
「ゆ、幽香!自信を持ちなさい!落ち込まないで!!」

その後6番レティにもヒットを打たれるが7番と8番を三振で仕留め何とかチェンジ。




そして4回裏。

「ねぇ藍。あたいあの球を投げるわ。」
「な、何だってー!?」
「反応過剰すぎよ!」
「ああ、すまない。しかし大丈夫かい?まだ4回だぞ?」
「あたい頑張るわ!」

「1番~『永遠の貧困』~博麗~霊夢~!!」

妖夢の声が響き渡る。

「はっ倒すわよあんた!!」
「審判に偉そうな口をきかないでください。イエローカード。」
「うっさい!もっと真面目に審判しなさいよ!!」
「ああ、イエローもう一枚追加。2枚になったのでブルーカード、通称『青春18きっぷ』になります。」
「さっきレッドって言ってたじゃん!?」




「食らえ必殺!『パーフェクトフリーズ』!!」

チルノは今までより大きく振りかぶって、投げた。

「・・・普通の球じゃん・・・」

霊夢は球に対し完璧なタイミングで振った。・・・つもりだった。
しかし何故か霊夢が振った後にも球は霊夢に到達していなかった。
ていうか空中で制止していた。

これぞチルノの必殺、止まる魔球『パーフェクトフリーズ』なのだ!!

止まっていた球は少しすると動きだし藍のミットに収まった。

「・・・何あれ、反則じゃないの?」
「ふふふ・・・あたいったら最強ね!」

チルノの2投目。

「って・・・最初から止まるってわかってるんだったら振らなきゃいいじゃない」

「ストラーイク!」

止まらなかった。
結局そのまま三振でアウトとなった。

「・・・うちのチームってなんか弱くね?」
「まぁそう言うな。私がスタンドにたたき込んでやるから」
「あら、自信ありそうじゃない」
「所詮チルノだ。少なくとも1球は止まる球投げてくるだろ。私はそれだけを狙う。」

そして魔理沙の打席。

「お、止まった。・・・って良いのか?これ。
 凄い最高の位置で止まってるぜ」

チルノの球の止まった位置は魔理沙のすぐ目の前であった。

「どうやら止まる位置の制御が上手くできてないようだな!
 しかし私は遠慮はしない!食らえ、マスタースパーク!!」

魔理沙の痛烈な打球はほとんど水平にもの凄い勢いで飛んでいく。

「っいかせはしない!!」

ショートの美鈴が魔理沙の球を真正面から受け止めた!

「無駄だ!魔力で増幅されたこのパワーを止めることは出来ないぜ!!」
「はぁぁぁぁぁ!!」

美鈴の体が後ろの壁まで吹っ飛ばされる。
しかし美鈴は最後までボールを放さなかった。

「アウト。」

審判の妖夢は無情に告げる。

「マスタースパークは・・・うけ慣れてますから」
「そんな馬鹿な!?
 メガマリではレミリアステージの2発目とパチュリーステージの分身を
 作者に初見で攻略法を見切られノーダメージで抜けられたあの中国が私の球を止めただと!?」
「言いたい放題ねこいつ・・・」




「4回裏にて0対3。流れは完全に向こうの物ね。」

3番アリスが打席に立つ。

「このときのために一人で練習してきた成果を今こそ!・・・一人・・・一人・・・o.....rz」

チルノの投球!!
チルノの放つ止まる魔球『パーフェクトフリーズ』。
その球を見切ったと言わんばかりにアリスはフルスイング。
見事真芯で捉えボールはスタンドイン。
この一撃により流れは反転。
見事アリス達は逆転勝利を飾るのであった。
そして試合の流れを変えたアリスをみんなで胴上げした。



という妄想。



「ストライクバッターアウト!チェンジ。」
「OTL」




五回表、9番チルノは幽香の球をとらえるが当たりが悪く一塁で刺される。

「はぁ・・・はぁ・・・」
「幽香~大丈夫?だいぶ息が上がってるようだけど」
「そりゃあずっと投げてるからね。」
「まぁ九回まで頑張って頂戴。」
「え!?押さえとかいないの!?」
「ええ。あんたが凄い自信満々にしてたから誰もピッチングの練習なんてしてないわ。」
「あ~~~~頑張るぞ~~~~・・・」

この後ヒットを打たれるが何とか無失点でチェンジした。



五回裏。

「はぁ・・・はぁ・・・」
「(こっちのピッチャーもだいぶ疲れが来ているな・・・。
  やはりあの球は負担がかかるのだろう・・・。)
 チルノ!」
「ん・・・何?」
「その状態ではまともに投げられないだろう。投手交代だ。」
「え?あたいまだ行けるよ!・・・う」
「ほらふらついてるじゃないか。後は私が投げよう。」
「・・・出来るの?」
「心配するな。」
「じゃあお願い」

守備チェンジ。投手・・・藍、捕手・・・レティ、一塁・・・チルノ。


「あら、いいわねぇそっちには他にも投げられるのがいて。」

バッターは4番幽香。

「見よ・・・天狐の力を!!」

藍の渾身の一撃!!

「な・・・」
「あれは・・・」

周りがざわつく。
そう、藍の球はチルノの物より数段・・・



劣っていた。



「遅くね?」
「なんか勢いも全然無かったような・・・」
「ただの直球かしら」
「疲れた状態のチルノの方が強いよな」




祭りは始まった。
あ、新作の3バカと阿求何もしてないじゃないか!
yura
コメント



1.名無し妖怪削除
魔理沙チームの意外な弱さが面白かったです。弱気なゆうかりん萌え。
あと妖夢が色々と酷いwwwww

>友達も読んで
呼んででしょうか。
2.名無し妖怪削除
藍様ー!?
3.蝦蟇口咬平削除
妄想してる内に三振されたアリスが可愛いと思った。
あと藍さまの意外さに吹いたり、九つに分裂した様に見える分身魔球かと思った
4.猫の転がる頃に削除
「プレイボーイ」って妖夢ちょっと待て。
取り敢えず笑ったwwwwwwwwwwwww
5.名無し妖怪削除
・・さり気に小悪魔スゴス(w
妖夢のギャグが悉くスルーされてるのがオモロイ。
6.名無し妖怪削除
何気にチルノTUEEEEEEEEEE!!
5回以降がきになります~