「あなたの持ってるなけなしの春をすべて頂くわ! 」
全く!
こっちは疲れてるってのに厄介な攻撃を!
呪符も体力ももう心許ないってのに!
エクスターミネーションでも簡単にはひるまないとは。
小さいなりしてる癖に随分としぶといじゃないの。
さっさと…
「さっさとやられなさいよ!」
渾身の一撃!
これでどう!?
「うぁっ!かくなる上は…」
-幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」-
ふん、ここからが本番ね。
受けてやろうじゃな……なにこの弾速。
こんな遅い弾で当てられると思っ……え?
動けない!?
いや、動きが鈍い!
くそ!
動け動け動いてよ!
「っ!」
急に体が軽く…って
「やば!この速度じゃ呪符も間に合わ…がっ!」
まずい。
あいつはまだ健在だというのにこっちがもう持たないかも。
とにかく体勢立て直して………
--な、何よこれ……
あいつも私も…弾さえも止まってる?
時間が………止まった!?
こんなことが出来るのは紅魔館のメイドくらいなものだけど…あいつが来てるというの?
くそ、声も出せないんじゃ確認できないじゃない!
なんにしてもさっさとこの状況何とかして欲しい……あれ?
目の前が白くな------
********************************************************************************
「何でいつまでたっても春が来ないのよ!」
全くどこの馬鹿よこんなことしてるの。
あー、もう!
めんどくさいけど行くしかないか。
「暖かくなると眠るんなら、私達と同じだね。あと、馬酔木の花とかも」
「うるさい、あんたみたいのが眠ればちったぁ暖かくなるのよ!」
--あれ?
「ここは、私達の里よ。人間は出てってくれる?」
「迷い込んだら、2度と戻れないわ...は、どうなったのよ」
--なんだろう?
「誰があんたみたいな七色魔法莫迦と旧友なのよ」
「所詮、巫女は二色。その力は私の二割八分六厘にも満たない 」
--こいつらとやりあうの
「幽霊にお呼ばれ、ねぇ。あんまりされたくないなぁ」
「雑音は、始末するまで」
--初めてじゃないような…
----------------
「あなたの持ってるなけなしの春をすべて頂くわ! 」
全く!
避けにくい厄介な攻撃を!
呪符も体力も温存しとかなきゃならないってのに!
こいつ案外しぶといからこっちも気を使うっての!!
「さっさとやられなさいよ!」
「うぁっ!かくなる上は…」
-幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」-
遅い弾速。
でも同じようにこっちも鈍くなってるってことでしょ。
ネタが割れれば怖い攻撃でもないわね。
--あれ?
「ちぃ!これを避けるとは!」
「ご愁傷様。知ってればどうとでも対処できるわね!さぁ、お返しよ!」
-夢符「二重結界」-
「うああぁああ!」
あー、全くもう。
今度は勝てたかぁ。
--今度?
「くっ…なぜお前は知っていた?」
「はい?」
「お前と相対するのは初めてだ。なのになぜ私のスペルを知っていた?」
--そういえば
「何で知ってたのかしら?」
「………ふ。伊達に巫女っぽい格好をしてると言うわけではないか」
「何よそれ」
「無意識のうちに神託でも授かったのか。反則だな」
「酷い言い様ね、そもそも、」
「ここはもう十分に春じゃない。これ以上何をしようっていうの? 」
「お嬢様が今年こそは桜を満開にするって・・・」
と言うことは、この先が黒幕ってわけね。
これはちょっときつい…かな。
「これ以上踏み込んでお嬢様に殺されても知らないわよ!」
「殺されるのはあんたじゃなくて?」
全く!
こっちは疲れてるってのに厄介な攻撃を!
呪符も体力ももう心許ないってのに!
「いい加減邪魔よ!引っ込んでて!」
「きゃあ!」
くっ!
予想外に消耗しちゃったじゃない!
状況は芳しくないわね…。
「ああもう! 死霊ばっかでうんざりよ」
「勝手に人の庭に乗り込んできて文句ばっか言ってるなんて 」
!!
こいつが黒幕!
心許ないけどやるしかない!
「花の下に還るがいいわ、春の亡霊!」
「花の下で眠るがいいわ、紅白の蝶!」
----------------
「妖夢を倒しただけあってなかなかやるじゃない!でもこれで決めさせてもらうわ!」
冗談じゃない!
ここまで来れたのもまぐれに近いってのにまだやる気なの!?
もう呪符も体力も限界だってのに!
-幽曲「リポジトリ・オブ・ヒロカワ」-
くそ!
でもやるしかない!
なんとしても避けきってやる!
「って無理無理!避けるスペースないわきゃぁ!」
ここまで来て!
なんとかして体勢立て直して……あれ?
--な、何よこれ?
あいつも私も…弾さえも止まってる?
時間が………止まった!?
見たことがある。
私はこの光景を見たことがある。
でも………どこで?
「!!」
何!?
目の前が白くな------
********************************************************************************
「あなたの持ってるなけなしの春をすべて頂くわ! 」
やれやれ。
頑張っちゃってるみたいだけど、ちょっと横にずれるだけで簡単に避けれるのよね。
後を考えると面倒だけど体力なんかも温存しなきゃね。
いくらしぶとくてもそのうち沈むでしょ。
「はいはい、さっさとやられてね」
「うぁっ!かくなる上は…」
-幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」-
「スペル返し~」
-夢符「二重結界」-
「な!?うわぁあああ!!」
まぁ、こんなものでしょ。
「くっ…なぜだ?」
「はい?」
「お前と相対するのは初めてだ。なのにまるで私の攻撃を知っていたかのような動きを!」
「ん~。あんたとは何回かやりあったような気がするんだよね。だから慣れ?」
「馬鹿な!?さっきも言ったがお前と戦うのはこれが初めてだぞ!」
「そういえばそうよねぇ。なんでかしら」
--ホントなんでだろう
--どれも初めて見るはずなのに、まるで何度も見てきたかのように体が動いたし…
「………ふ。伊達に巫女っぽい格好をしてると言うわけではないか」
「何よそれ」
「無意識のうちに神託でも授かったのか。反則だな」
「酷い言い様ね、そもそも、」
「ここはもう十分に春じゃない。これ以上何をしようっていうの? 」
--こいつの主人が桜の封印解こうとしてるんでしょ。
--知ってるわよそれくらい。
--でもなんで知ってるの?
--そもそも、何で知ってるのにこいつに聞いてるんだろう?
「お嬢様が今年こそは桜を満開にするって・・・」
----------------
「花の下に還るがいいわ、春の亡霊!」
「花の下で眠るがいいわ、紅白の蝶!」
さて、前半はともかく後半がきついからねこいつ。
なんとしてでも体力呪符ともに温存しておかないと。
--だからなんでそんなことがわかるの?
「妖夢を倒しただけあってなかなかやるじゃない!でもこれで決めさせてもらうわ!」
正念場!
あのスペルは危険だからこっちも一気に決めないと!
--一体どうなってるのよ!
--自分でも訳がわからないわ!
-幽曲「リポジトリ・オブ・ヒロカワ」-
-夢符「二重結界」-
「っ!私のスペルが押される!?」
「このまま一気にきめてやる!とどめ!」
-夢符「封魔陣」-
「きゃぁあああああああ!」
やった!
これでやっと終わる!
訳のわからない自分の感覚からもきっと解放され
「ウボァ!」
どっ!
どこから攻撃……
あの桜……?
最後に油断した………っ
--また止まった……?
--またって何よ?
--いつこれを目にしたのよ!?
--なんで思い出せないのよ!
--私は一体どうなったというの!!
「!!」
また目の前が白くな------
********************************************************************************
「全力を出すわ!」
-桜符「完全なる墨染の桜 -亡我-」-
「させるか!」
-夢符「封魔陣」-
「くぅ!私も負けるわけにはいかないのよ!」
「うるさい!私が用があるのはあんたの次のやつよ!」
「次のやつ?そんなものいるわけないでしょ!」
「あんたが知らないだけよ!とどめ!」
-夢符「二重結界」-
「きゃぁあああああああ!」
よし!
体力も呪符も十分!
これならやつにも勝てるわ!
--………もう考えるのはやめよう
--とにかくやつさえしのげばきっと終わる
--だからさっさと…
「さっさと力尽きなさいよ!この化け桜めぇ!!」
-------------------------------
本当に長かった気がする。
時間にしてみれば一刻にも満たないはずなのに。
まぁ、終わったからいいかー。
ちょっと暑い感じもするけどちゃんと春も戻ってきたわけだし。
変な二人までおまけにくっついてきたのは鬱陶しいけど。
とにかく終わり良ければ全て良しってことで!
うーん、そう考えるとなんか気が抜けてきちゃうわね。
「あら、眠いのかしら?」
「あー、なんか気が抜けちゃった感じだわ」
「だめねぇ、巫女がそんなことでいいのかしら」
「元凶が何を言うか。ともかく悪いけどちょっと寝るわよ?」
「そのまま醒めない眠りへご招待~」
「するな!」
全くろくでもない亡霊だこと。
付き合ってられないわ。
そんなことより布団布団。
「あー、幸せー」
やっぱりちゃんと干した布団は最高ね。
この眠りに落ちていく時の白くなる世界も……。
おやすみなさい………。
********************************************************************************
「何でいつまでたっても春が来ないのよ!」
全くどこの馬鹿よこんなことしてるの。
あー、もう!
めんどくさいけど行くしかないか。
--え、なんで?
「暖かくなると眠るんなら、私達と同じだね。あと、馬酔木の花とかも」
「うるさい、あんたみたいのが眠ればちったぁ暖かくなるのよ!」
--なんでまた冬なの?
「ここは、私達の里よ。人間は出てってくれる?」
「迷い込んだら、2度と戻れないわ...は、どうなったのよ」
--なんで私はまたこいつらと戦ってるの?
「誰があんたみたいな七色魔法莫迦と旧友なのよ」
「所詮、巫女は二色。その力は私の二割八分六厘にも満たない 」
--あんたたち、私に倒されたんでしょ!?
「幽霊にお呼ばれ、ねぇ。あんまりされたくないなぁ」
「雑音は、始末するまで」
--一体どういうことなのよ!!
「あなたの持ってるなけなしの春をすべて頂くわ! 」
--あんたの主人から春を取り戻したのに!?
「ああもう! 死霊ばっかでうんざりよ」
「勝手に人の庭に乗り込んできて文句ばっか言ってるなんて 」
--誰か…
「花の下に還るがいいわ、春の亡霊!」
「花の下で眠るがいいわ、紅白の蝶!」
--誰か助けて…ッ!!
********************************************************************************
「あーーー!!またやられたー!!!もうちょっとだったのになぁ…」
随分興奮してるわね。
どうでもいいけど蓮子。
パッドを叩くと壊れちゃうわよ、?
「えーい!もう一回やり直しよ!」
はぁ…。
「ねぇ、蓮子」
「何よメリー?今忙しいから後にして!」
「あなたこの間それクリアしてたじゃない。何でまたやってるの?」
「こないだはまぐれでクリアできただけよ!まぐれじゃなくすために練習あるのみ!」
「ふーん…。そんなに面白いの?」
「面白く!なかったら!こんなにはまるわけないでしょ…ってやられたー!!!」
「………」
「ちょっとメリー!あなたが話しかけるからやられちゃったじゃないのよ!」
「私のせいにしないでよ」
「メリーのせいでしょ!全く、またやり直しだわ…」
どうでもよくないけど蓮子。
私つまらないわ…。
「アッー!またやられたーーーーーーー!!!!」
全く!
こっちは疲れてるってのに厄介な攻撃を!
呪符も体力ももう心許ないってのに!
エクスターミネーションでも簡単にはひるまないとは。
小さいなりしてる癖に随分としぶといじゃないの。
さっさと…
「さっさとやられなさいよ!」
渾身の一撃!
これでどう!?
「うぁっ!かくなる上は…」
-幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」-
ふん、ここからが本番ね。
受けてやろうじゃな……なにこの弾速。
こんな遅い弾で当てられると思っ……え?
動けない!?
いや、動きが鈍い!
くそ!
動け動け動いてよ!
「っ!」
急に体が軽く…って
「やば!この速度じゃ呪符も間に合わ…がっ!」
まずい。
あいつはまだ健在だというのにこっちがもう持たないかも。
とにかく体勢立て直して………
--な、何よこれ……
あいつも私も…弾さえも止まってる?
時間が………止まった!?
こんなことが出来るのは紅魔館のメイドくらいなものだけど…あいつが来てるというの?
くそ、声も出せないんじゃ確認できないじゃない!
なんにしてもさっさとこの状況何とかして欲しい……あれ?
目の前が白くな------
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「何でいつまでたっても春が来ないのよ!」
全くどこの馬鹿よこんなことしてるの。
あー、もう!
めんどくさいけど行くしかないか。
「暖かくなると眠るんなら、私達と同じだね。あと、馬酔木の花とかも」
「うるさい、あんたみたいのが眠ればちったぁ暖かくなるのよ!」
--あれ?
「ここは、私達の里よ。人間は出てってくれる?」
「迷い込んだら、2度と戻れないわ...は、どうなったのよ」
--なんだろう?
「誰があんたみたいな七色魔法莫迦と旧友なのよ」
「所詮、巫女は二色。その力は私の二割八分六厘にも満たない 」
--こいつらとやりあうの
「幽霊にお呼ばれ、ねぇ。あんまりされたくないなぁ」
「雑音は、始末するまで」
--初めてじゃないような…
----------------
「あなたの持ってるなけなしの春をすべて頂くわ! 」
全く!
避けにくい厄介な攻撃を!
呪符も体力も温存しとかなきゃならないってのに!
こいつ案外しぶといからこっちも気を使うっての!!
「さっさとやられなさいよ!」
「うぁっ!かくなる上は…」
-幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」-
遅い弾速。
でも同じようにこっちも鈍くなってるってことでしょ。
ネタが割れれば怖い攻撃でもないわね。
--あれ?
「ちぃ!これを避けるとは!」
「ご愁傷様。知ってればどうとでも対処できるわね!さぁ、お返しよ!」
-夢符「二重結界」-
「うああぁああ!」
あー、全くもう。
今度は勝てたかぁ。
--今度?
「くっ…なぜお前は知っていた?」
「はい?」
「お前と相対するのは初めてだ。なのになぜ私のスペルを知っていた?」
--そういえば
「何で知ってたのかしら?」
「………ふ。伊達に巫女っぽい格好をしてると言うわけではないか」
「何よそれ」
「無意識のうちに神託でも授かったのか。反則だな」
「酷い言い様ね、そもそも、」
「ここはもう十分に春じゃない。これ以上何をしようっていうの? 」
「お嬢様が今年こそは桜を満開にするって・・・」
と言うことは、この先が黒幕ってわけね。
これはちょっときつい…かな。
「これ以上踏み込んでお嬢様に殺されても知らないわよ!」
「殺されるのはあんたじゃなくて?」
全く!
こっちは疲れてるってのに厄介な攻撃を!
呪符も体力ももう心許ないってのに!
「いい加減邪魔よ!引っ込んでて!」
「きゃあ!」
くっ!
予想外に消耗しちゃったじゃない!
状況は芳しくないわね…。
「ああもう! 死霊ばっかでうんざりよ」
「勝手に人の庭に乗り込んできて文句ばっか言ってるなんて 」
!!
こいつが黒幕!
心許ないけどやるしかない!
「花の下に還るがいいわ、春の亡霊!」
「花の下で眠るがいいわ、紅白の蝶!」
----------------
「妖夢を倒しただけあってなかなかやるじゃない!でもこれで決めさせてもらうわ!」
冗談じゃない!
ここまで来れたのもまぐれに近いってのにまだやる気なの!?
もう呪符も体力も限界だってのに!
-幽曲「リポジトリ・オブ・ヒロカワ」-
くそ!
でもやるしかない!
なんとしても避けきってやる!
「って無理無理!避けるスペースないわきゃぁ!」
ここまで来て!
なんとかして体勢立て直して……あれ?
--な、何よこれ?
あいつも私も…弾さえも止まってる?
時間が………止まった!?
見たことがある。
私はこの光景を見たことがある。
でも………どこで?
「!!」
何!?
目の前が白くな------
********************************************************************************
「あなたの持ってるなけなしの春をすべて頂くわ! 」
やれやれ。
頑張っちゃってるみたいだけど、ちょっと横にずれるだけで簡単に避けれるのよね。
後を考えると面倒だけど体力なんかも温存しなきゃね。
いくらしぶとくてもそのうち沈むでしょ。
「はいはい、さっさとやられてね」
「うぁっ!かくなる上は…」
-幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」-
「スペル返し~」
-夢符「二重結界」-
「な!?うわぁあああ!!」
まぁ、こんなものでしょ。
「くっ…なぜだ?」
「はい?」
「お前と相対するのは初めてだ。なのにまるで私の攻撃を知っていたかのような動きを!」
「ん~。あんたとは何回かやりあったような気がするんだよね。だから慣れ?」
「馬鹿な!?さっきも言ったがお前と戦うのはこれが初めてだぞ!」
「そういえばそうよねぇ。なんでかしら」
--ホントなんでだろう
--どれも初めて見るはずなのに、まるで何度も見てきたかのように体が動いたし…
「………ふ。伊達に巫女っぽい格好をしてると言うわけではないか」
「何よそれ」
「無意識のうちに神託でも授かったのか。反則だな」
「酷い言い様ね、そもそも、」
「ここはもう十分に春じゃない。これ以上何をしようっていうの? 」
--こいつの主人が桜の封印解こうとしてるんでしょ。
--知ってるわよそれくらい。
--でもなんで知ってるの?
--そもそも、何で知ってるのにこいつに聞いてるんだろう?
「お嬢様が今年こそは桜を満開にするって・・・」
----------------
「花の下に還るがいいわ、春の亡霊!」
「花の下で眠るがいいわ、紅白の蝶!」
さて、前半はともかく後半がきついからねこいつ。
なんとしてでも体力呪符ともに温存しておかないと。
--だからなんでそんなことがわかるの?
「妖夢を倒しただけあってなかなかやるじゃない!でもこれで決めさせてもらうわ!」
正念場!
あのスペルは危険だからこっちも一気に決めないと!
--一体どうなってるのよ!
--自分でも訳がわからないわ!
-幽曲「リポジトリ・オブ・ヒロカワ」-
-夢符「二重結界」-
「っ!私のスペルが押される!?」
「このまま一気にきめてやる!とどめ!」
-夢符「封魔陣」-
「きゃぁあああああああ!」
やった!
これでやっと終わる!
訳のわからない自分の感覚からもきっと解放され
「ウボァ!」
どっ!
どこから攻撃……
あの桜……?
最後に油断した………っ
--また止まった……?
--またって何よ?
--いつこれを目にしたのよ!?
--なんで思い出せないのよ!
--私は一体どうなったというの!!
「!!」
また目の前が白くな------
********************************************************************************
「全力を出すわ!」
-桜符「完全なる墨染の桜 -亡我-」-
「させるか!」
-夢符「封魔陣」-
「くぅ!私も負けるわけにはいかないのよ!」
「うるさい!私が用があるのはあんたの次のやつよ!」
「次のやつ?そんなものいるわけないでしょ!」
「あんたが知らないだけよ!とどめ!」
-夢符「二重結界」-
「きゃぁあああああああ!」
よし!
体力も呪符も十分!
これならやつにも勝てるわ!
--………もう考えるのはやめよう
--とにかくやつさえしのげばきっと終わる
--だからさっさと…
「さっさと力尽きなさいよ!この化け桜めぇ!!」
-------------------------------
本当に長かった気がする。
時間にしてみれば一刻にも満たないはずなのに。
まぁ、終わったからいいかー。
ちょっと暑い感じもするけどちゃんと春も戻ってきたわけだし。
変な二人までおまけにくっついてきたのは鬱陶しいけど。
とにかく終わり良ければ全て良しってことで!
うーん、そう考えるとなんか気が抜けてきちゃうわね。
「あら、眠いのかしら?」
「あー、なんか気が抜けちゃった感じだわ」
「だめねぇ、巫女がそんなことでいいのかしら」
「元凶が何を言うか。ともかく悪いけどちょっと寝るわよ?」
「そのまま醒めない眠りへご招待~」
「するな!」
全くろくでもない亡霊だこと。
付き合ってられないわ。
そんなことより布団布団。
「あー、幸せー」
やっぱりちゃんと干した布団は最高ね。
この眠りに落ちていく時の白くなる世界も……。
おやすみなさい………。
********************************************************************************
「何でいつまでたっても春が来ないのよ!」
全くどこの馬鹿よこんなことしてるの。
あー、もう!
めんどくさいけど行くしかないか。
--え、なんで?
「暖かくなると眠るんなら、私達と同じだね。あと、馬酔木の花とかも」
「うるさい、あんたみたいのが眠ればちったぁ暖かくなるのよ!」
--なんでまた冬なの?
「ここは、私達の里よ。人間は出てってくれる?」
「迷い込んだら、2度と戻れないわ...は、どうなったのよ」
--なんで私はまたこいつらと戦ってるの?
「誰があんたみたいな七色魔法莫迦と旧友なのよ」
「所詮、巫女は二色。その力は私の二割八分六厘にも満たない 」
--あんたたち、私に倒されたんでしょ!?
「幽霊にお呼ばれ、ねぇ。あんまりされたくないなぁ」
「雑音は、始末するまで」
--一体どういうことなのよ!!
「あなたの持ってるなけなしの春をすべて頂くわ! 」
--あんたの主人から春を取り戻したのに!?
「ああもう! 死霊ばっかでうんざりよ」
「勝手に人の庭に乗り込んできて文句ばっか言ってるなんて 」
--誰か…
「花の下に還るがいいわ、春の亡霊!」
「花の下で眠るがいいわ、紅白の蝶!」
--誰か助けて…ッ!!
********************************************************************************
「あーーー!!またやられたー!!!もうちょっとだったのになぁ…」
随分興奮してるわね。
どうでもいいけど蓮子。
パッドを叩くと壊れちゃうわよ、?
「えーい!もう一回やり直しよ!」
はぁ…。
「ねぇ、蓮子」
「何よメリー?今忙しいから後にして!」
「あなたこの間それクリアしてたじゃない。何でまたやってるの?」
「こないだはまぐれでクリアできただけよ!まぐれじゃなくすために練習あるのみ!」
「ふーん…。そんなに面白いの?」
「面白く!なかったら!こんなにはまるわけないでしょ…ってやられたー!!!」
「………」
「ちょっとメリー!あなたが話しかけるからやられちゃったじゃないのよ!」
「私のせいにしないでよ」
「メリーのせいでしょ!全く、またやり直しだわ…」
どうでもよくないけど蓮子。
私つまらないわ…。
「アッー!またやられたーーーーーーー!!!!」