Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

FANTASY

2007/01/07 10:28:57
最終更新
サイズ
2.32KB
ページ数
1
FANTASY=幻想




「メイド長、廊下の清掃及び窓拭き完了致しました」

視線の先にある紅い絨毯、そして窓へ目を向ける。

大袈裟に言えば血よりも紅き赤、透き通るような光景を映すスクリーン、

私の目から見ても完璧な仕上がり。




「これより夕食の後片付け、並びに食器洗いに入ります」

夕食を終え、目の前でテキパキと無駄なく動くメイド達を見て感心する。

テーブルクロスを剥ぎ取り、すぐさまにテーブルを拭きあげる者、

次から次へと食器を手早く運んでいく者、運ばれた食器を手早く洗う者、

バランス良く統率が取れた軍隊のように後片付けは行なわれた。





…そういえば時計台の調子が悪いって報告が来ていたわよね。

「メイド長、時計台の修理ですが門番隊と合同で行い順調に進んでおります」

「外装に関しては手入れ完了、現在内部調整を行なっており、あと1時間もあれば終了致します」

「ありがと、無理しないで進めなさい」

「その言葉だけで十分であります、メイド長」





庭園は美鈴が育てている花で満ちあふれ、その先には庭園の主…そして紅魔館の門番が立っていた。

「お疲れ様です咲夜さん、今日も異常ありませんよ」

「お疲れ様、今日は黒いのは来ていないみたいね」

「はい、たとえ来たとしても通しはしませんよ」

頼もしい私の親友、彼女ならこの場所をきっと守りぬけるだろう。





夜空を見上げると無数の星と大きな月が輝いている。

その光を受け、空から数人のメイド達が舞い降りてくる。

「明日の食材と必需品類の買い出し完了致しました、これより保管庫へ運びます」

「買い出しのリストはいつもどおり、メイド長の部屋へ置いておきます」

「ご苦労様、夜遅いのにお疲れ様」

「メイド長も見回りお疲れ様です、後は私達に任せてお休み下さいませ」

「そうね、そうさせてもらうわ」





従者としての姿から私の姿へと変え、風呂場へと向かう。

いつもながら清潔という言葉が似合う浴場であり、身も心もリフレッシュできる最高の場、

無論ここも彼女達の頑張りあってからこその場である。

日々頑張る者達へ感謝を。



部屋へと戻り、純白のベッドへ身を委ねる。

心地よく包まれる感覚に、意識が暖かい空間へと取り込まれる気分へと誘われる。

おやすみなさい、明日も良き日々を…














おはようございます、何故か知りませんがいい夢を見れました










目を開き、ゆっくりと身体を起こす。

すぐに髪を整え、衣装を纏い、十六夜 咲夜の姿へと変わる。

「さて…」

廊下、窓、外へ出て時計台を、そして館から高速で飛び去る黒いのを、

門の前で倒れている門番を見て















プライベートスクウェア 時よ止まれ
本日の業務内容

廊下及び窓の清掃、食事の準備、時計台の修理手配、門番へのお仕置き(平行して黒いのにはナイフ10本)、

食材等の買い出し、お嬢様のお茶会及び付き添い、妹様の…(以下省略



そして時は動き出す



・求聞史記を読んで『お疲れ様…』と思ってしまいました。
FENCER
コメント



1.CACAO100%削除
全俺が泣いた、だけど何か夢の方だと物足りないような・・・
2.変身D削除
求聞史記って色んな意味で幻想クラッシャーですよね(ため息
3.ラン教授削除
さくや厨っぽいぞ。話は悪くないが。