文-BOX
目次
八雲さん家の大掃除
究極弾幕
東方オリンピック
見てはいけない文
《八雲さん家の大掃除》
八雲さん一家の家。所在不明。
「いいか橙!」
割烹着に箒を手にした八雲藍は橙を前に言った。
「今日は年末の大掃除だ。一年の汚れを落とす意味でもしっかりと掃除するんだぞ!」
「はい」
同じく、割烹着にハタキを持った橙が元気良く手を上げる。
「今日は徹底的に掃除をするように紫様にも言われているからな、邪魔な家財やなんかは順次庭に出すんだ」
「は~い…で、紫様は?」
「奥の寝室だよ。言うまでもなく寝ている。…じゃ、掃除開始だ!」
「おー!」
「私は家財の多い向こうの方に居るから、橙はあっちを頼む」
「解りました~」
「あぁ、大きくて動かせないようなのがあったら私を呼ぶんだぞ。潰されたら大変だからな」
「はい、えぇと、邪魔なものを庭に出すんですね?」
「そうだ、邪魔なものを外に出してしっかり掃除するんだ」
「は~い!」
「…うぅん…」
八雲紫は目を覚ました。
「?…どうして私は庭で寝てるのかしら…?」
《オチました》
《究極弾幕》
「私は、紫の弾幕結界もかわしたわ」
「うん、そうだな」
「それに輝夜の五つの難題も全部かわしてこなした」
「そんなこともあったな」
「あんたのマスタースパークなんて初見でかわした」
「それは記憶にないな」
「自分で言うのもなんだけど、私も弾を避ける腕を上げたわ」
「だから?」
「だから、今日こそはかわせると思うの!」
魔理沙は焦る。
「ちょ…ちょっと待て!お前…そのままじゃ取り返しがつかないことになるぞ!」
「ふん、魔理沙!随分と引け腰じゃない!」
「れ…霊夢!やめろ~!」
ぱちゃ。
霊夢の服の白地に一点の茶色いシミが広がる。
「あ~…だからやめろと言ったんだ」
「く…まだ難しいわね…カレーうどんの跳ね汁を避けるのは…」
「だからそれは無理だろ…」
《終わる》
《東方オリンピック》
霧雨魔理沙は何度か地面を蹴った。
そして地面に落としていた視線をきっと上げる。
軽く息を吐き…彼女は走り出した。
「っだぁあああ!」
気合の声を上げつつ飛んだ。
ぼすん。
軽い音と共に着地する。
はぁはぁと、肩で息をしていると、アナウンスが入った。
『霧雨魔理沙選手の走り幅跳び、ただ今の記録…一メートル二十センチ。ぶっちぎりの最下位です』
「やってられるかっ!」
《仕方ない》
《見てはいけない文》
新年早々、射命丸文はネタを求めて飛んでいた。
「あ、気付けば神社の近くね。新年の挨拶も兼ねてちょっと寄ってみようかしら」
ひゅんと体を翻し、神社に向けて文は飛んだ。
「っとぉ!?」
博麗神社の境内…賽銭箱の前に博麗霊夢の姿を見つけた。ただそれだけのことだったが…文の敏感な嗅覚はネタの匂いを感じ取ったのだ!
文は霊夢に気付かれないよう茂みに身を隠し手帳を開いた。
「ふふふ…これは新年から幸先良いわ!」
そう呟いて文は霊夢の様子を観察した。
「………」
「?」
何か言っているようだがよく聞き取れない。天狗の耳に届かないとはそうとうな小声か…。文は更に耳を澄まし、霊夢が何を言っているのかを聞き取ろうとした。
「……ように…」
「ように?」
何かを願っているのか?
よくよく見れば、霊夢の行動の奇怪さに文は気付いた。
霊夢は賽銭箱に何かを放り込み、手を合わせて何かを呟いてはまた賽銭箱から放り込んだ何かを回収する…このアクションを繰り返し行っていたのだ。
「…放り込んでるのは…お金?」
文はさらに聴覚を研ぎ澄ます…
「…きますように…参拝者が来ますように…今年こそ参拝者が来ますように…」
「……」
しばし呆然としていた文は、少し目頭を押さえ、そっと手帳を閉じ、黙ってその場を飛び去ったのだった。
《オチない》
目次
八雲さん家の大掃除
究極弾幕
東方オリンピック
見てはいけない文
《八雲さん家の大掃除》
八雲さん一家の家。所在不明。
「いいか橙!」
割烹着に箒を手にした八雲藍は橙を前に言った。
「今日は年末の大掃除だ。一年の汚れを落とす意味でもしっかりと掃除するんだぞ!」
「はい」
同じく、割烹着にハタキを持った橙が元気良く手を上げる。
「今日は徹底的に掃除をするように紫様にも言われているからな、邪魔な家財やなんかは順次庭に出すんだ」
「は~い…で、紫様は?」
「奥の寝室だよ。言うまでもなく寝ている。…じゃ、掃除開始だ!」
「おー!」
「私は家財の多い向こうの方に居るから、橙はあっちを頼む」
「解りました~」
「あぁ、大きくて動かせないようなのがあったら私を呼ぶんだぞ。潰されたら大変だからな」
「はい、えぇと、邪魔なものを庭に出すんですね?」
「そうだ、邪魔なものを外に出してしっかり掃除するんだ」
「は~い!」
「…うぅん…」
八雲紫は目を覚ました。
「?…どうして私は庭で寝てるのかしら…?」
《オチました》
《究極弾幕》
「私は、紫の弾幕結界もかわしたわ」
「うん、そうだな」
「それに輝夜の五つの難題も全部かわしてこなした」
「そんなこともあったな」
「あんたのマスタースパークなんて初見でかわした」
「それは記憶にないな」
「自分で言うのもなんだけど、私も弾を避ける腕を上げたわ」
「だから?」
「だから、今日こそはかわせると思うの!」
魔理沙は焦る。
「ちょ…ちょっと待て!お前…そのままじゃ取り返しがつかないことになるぞ!」
「ふん、魔理沙!随分と引け腰じゃない!」
「れ…霊夢!やめろ~!」
ぱちゃ。
霊夢の服の白地に一点の茶色いシミが広がる。
「あ~…だからやめろと言ったんだ」
「く…まだ難しいわね…カレーうどんの跳ね汁を避けるのは…」
「だからそれは無理だろ…」
《終わる》
《東方オリンピック》
霧雨魔理沙は何度か地面を蹴った。
そして地面に落としていた視線をきっと上げる。
軽く息を吐き…彼女は走り出した。
「っだぁあああ!」
気合の声を上げつつ飛んだ。
ぼすん。
軽い音と共に着地する。
はぁはぁと、肩で息をしていると、アナウンスが入った。
『霧雨魔理沙選手の走り幅跳び、ただ今の記録…一メートル二十センチ。ぶっちぎりの最下位です』
「やってられるかっ!」
《仕方ない》
《見てはいけない文》
新年早々、射命丸文はネタを求めて飛んでいた。
「あ、気付けば神社の近くね。新年の挨拶も兼ねてちょっと寄ってみようかしら」
ひゅんと体を翻し、神社に向けて文は飛んだ。
「っとぉ!?」
博麗神社の境内…賽銭箱の前に博麗霊夢の姿を見つけた。ただそれだけのことだったが…文の敏感な嗅覚はネタの匂いを感じ取ったのだ!
文は霊夢に気付かれないよう茂みに身を隠し手帳を開いた。
「ふふふ…これは新年から幸先良いわ!」
そう呟いて文は霊夢の様子を観察した。
「………」
「?」
何か言っているようだがよく聞き取れない。天狗の耳に届かないとはそうとうな小声か…。文は更に耳を澄まし、霊夢が何を言っているのかを聞き取ろうとした。
「……ように…」
「ように?」
何かを願っているのか?
よくよく見れば、霊夢の行動の奇怪さに文は気付いた。
霊夢は賽銭箱に何かを放り込み、手を合わせて何かを呟いてはまた賽銭箱から放り込んだ何かを回収する…このアクションを繰り返し行っていたのだ。
「…放り込んでるのは…お金?」
文はさらに聴覚を研ぎ澄ます…
「…きますように…参拝者が来ますように…今年こそ参拝者が来ますように…」
「……」
しばし呆然としていた文は、少し目頭を押さえ、そっと手帳を閉じ、黙ってその場を飛び去ったのだった。
《オチない》
橙ヒドスww
あと、カレー汁は究極の弾幕ですよね。かわした記憶無いデスし(w
あと紅魔の拳、希望
どんぶりを持って食べるといいと
霊夢に伝えてください
それと橙、GJ!