初詣と言う、年初めに行う伝統行事がある
元旦に神社にお参りに行くと言う、ごく簡単なそれだけの行事
それは幻想郷でも同じであった
だが、結界の外とは違う事が一つ
神社は一つしかない
博麗神社しか無いのだ
毎年押し寄せる人、人、妖怪、幽霊、妖精、その他諸々
幻想郷の住民が大挙として迫り参る一日に、巫女は耐えられるのか
無論の事、耐えられる
巫女は一人で参拝客を相手取りながら死にそうになる、これは限界だろうと誰もが思う
けれどお参りに来た殆どの住民はお賽銭箱に銭を入れた、その音
カコンと言う賽銭箱の底と銭ではなく、チャリンと言う銭と銭がぶつかり合う音
「その音が私を蘇らせる、何度でも蘇る事が････できる！ 」
具体的に言えばワンコインでコンテニュー
そんな嬉しいけれどぎりぎりである毎年の年初めを今年最後の日になって思い出し、如何にかし様と思った巫女は人手を増やす事を考えつく
「つまり、インスタント巫女が必要ね」
これで君も三分で巫女に
正解はアシスタントもしくはアルバイトであるが、ある意味間違っては居ない
そんな訳で、巫女は知り合いに手伝えと言いまわるが結果は無残
「巫女手伝え？ 今もかなり忙しいから勘弁してくれ」
魔法使いに断られ
「巫女手伝え？ その巫女服を着ないで良いのなら別に構わないけど」
人形遣いにある意味断られ
「巫女手伝え？ こっちだって忙しいのよ」
メイドに断られ
「巫女手伝え？ 悪いけど、お盆を迎える準備がまだ終わっていないんだ」
半霊の庭師に断られ
「巫女手伝えだぁ？ 忙しいのが自分だけだと思うなよ！？ 」
様々な知り合いから断られ、最後の手段を巫女はとる
とある店からツケで貰って来た珍しい人形を、神社の物置から取り出した
その人形の頭部、人間で言えば鼻の部分をポチッと押せばあら不思議、何故か巫女がもう一人
まさにインスタント、巫女は満足して口を開く
「「 じゃぁ、私はお茶を飲んどくから後はよろしく 」」
人形だった巫女も同時に口を開けば、出てきたの同じ言葉
全く同じ思考をしているらしい、良く出来過ぎた人形である
巫女と人形が同時に懐からお札を取り出した、此処まで出来る人形は何なのか
それにしても、巫女に二人でやれば普段の半分の仕事で良いと言う考えは無いのだろうか
巫女同士が激突し、幻想郷を揺るがせたら寝ていた妖怪が起きて人形が回収された
「あぁ～」
「あーじゃないの、全く」
人間ならぬ妖怪騒がせな巫女に、寝起きで機嫌が悪い妖怪は説教を始めた
やれ幻想郷の常識、やれ仕事の大切さなど、こいつにだけは言われたくねぇと巫女は思いながら聞き流す
「仕方が無いわね、私が手伝ってあげる」
「え？ 何それ、本気で言ってるの？ 」
「本気も本気、それとお得にもう一人」
そう妖怪が言えば、何処からか出てきた妖怪の式である狐の妖怪
しかも巫女服を着ていた、巫女の着る巫女服と同じ巫女服を式は恥ずかしそうに着ていた
犯罪だった、目をそらせば妖怪もいつの間にか巫女服を着ていた
四重結界ならぬ重犯罪、反逆罪が適応されそうな勢いで犯罪だった
「･････うわらばっ！ 」
「危なっ！？ ちょっと、突然鼻血を飛ばすなんてはしたない真似は止めなさい！ 」
「紫様、そう言う注意はどうかと思います」
とりあえず手伝いを手に入れた巫女は、安心して元旦を迎えるのであった
元旦に神社にお参りに行くと言う、ごく簡単なそれだけの行事
それは幻想郷でも同じであった
だが、結界の外とは違う事が一つ
神社は一つしかない
博麗神社しか無いのだ
毎年押し寄せる人、人、妖怪、幽霊、妖精、その他諸々
幻想郷の住民が大挙として迫り参る一日に、巫女は耐えられるのか
無論の事、耐えられる
巫女は一人で参拝客を相手取りながら死にそうになる、これは限界だろうと誰もが思う
けれどお参りに来た殆どの住民はお賽銭箱に銭を入れた、その音
カコンと言う賽銭箱の底と銭ではなく、チャリンと言う銭と銭がぶつかり合う音
「その音が私を蘇らせる、何度でも蘇る事が････できる！ 」
具体的に言えばワンコインでコンテニュー
そんな嬉しいけれどぎりぎりである毎年の年初めを今年最後の日になって思い出し、如何にかし様と思った巫女は人手を増やす事を考えつく
「つまり、インスタント巫女が必要ね」
これで君も三分で巫女に
正解はアシスタントもしくはアルバイトであるが、ある意味間違っては居ない
そんな訳で、巫女は知り合いに手伝えと言いまわるが結果は無残
「巫女手伝え？ 今もかなり忙しいから勘弁してくれ」
魔法使いに断られ
「巫女手伝え？ その巫女服を着ないで良いのなら別に構わないけど」
人形遣いにある意味断られ
「巫女手伝え？ こっちだって忙しいのよ」
メイドに断られ
「巫女手伝え？ 悪いけど、お盆を迎える準備がまだ終わっていないんだ」
半霊の庭師に断られ
「巫女手伝えだぁ？ 忙しいのが自分だけだと思うなよ！？ 」
様々な知り合いから断られ、最後の手段を巫女はとる
とある店からツケで貰って来た珍しい人形を、神社の物置から取り出した
その人形の頭部、人間で言えば鼻の部分をポチッと押せばあら不思議、何故か巫女がもう一人
まさにインスタント、巫女は満足して口を開く
「「 じゃぁ、私はお茶を飲んどくから後はよろしく 」」
人形だった巫女も同時に口を開けば、出てきたの同じ言葉
全く同じ思考をしているらしい、良く出来過ぎた人形である
巫女と人形が同時に懐からお札を取り出した、此処まで出来る人形は何なのか
それにしても、巫女に二人でやれば普段の半分の仕事で良いと言う考えは無いのだろうか
巫女同士が激突し、幻想郷を揺るがせたら寝ていた妖怪が起きて人形が回収された
「あぁ～」
「あーじゃないの、全く」
人間ならぬ妖怪騒がせな巫女に、寝起きで機嫌が悪い妖怪は説教を始めた
やれ幻想郷の常識、やれ仕事の大切さなど、こいつにだけは言われたくねぇと巫女は思いながら聞き流す
「仕方が無いわね、私が手伝ってあげる」
「え？ 何それ、本気で言ってるの？ 」
「本気も本気、それとお得にもう一人」
そう妖怪が言えば、何処からか出てきた妖怪の式である狐の妖怪
しかも巫女服を着ていた、巫女の着る巫女服と同じ巫女服を式は恥ずかしそうに着ていた
犯罪だった、目をそらせば妖怪もいつの間にか巫女服を着ていた
四重結界ならぬ重犯罪、反逆罪が適応されそうな勢いで犯罪だった
「･････うわらばっ！ 」
「危なっ！？ ちょっと、突然鼻血を飛ばすなんてはしたない真似は止めなさい！ 」
「紫様、そう言う注意はどうかと思います」
とりあえず手伝いを手に入れた巫女は、安心して元旦を迎えるのであった
さあ、たとえコミケ並みの混雑であろうと詣でに行くべし
藍様の腋姿が気になるんだ！気になるんだ！
＞底とではなく
底の音ではなく？
麗夢のだと絶対はみ出る！
＞底の音ではなく？
底と銭ではなく銭と銭、と言う意味かと。