Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

後天性思春期間精神痛症候群

2006/12/27 01:46:59
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「霊夢……私たちはいったいどこからきてどこへ行くんだろうな……」


顔に手を当て、遠い目をしながら昔からのつき合いである霧雨魔理沙が言った。
こんな事を平気で言えるあたり、頭のねじがとれて座薬でまかなわれているのではなかろうかと思う。
「何急に分けわかんないこと言ってんのよ。親に生んでもらって天寿を全うする、これしか答えはないわよ」
「いいや……それは違うぜ、霊夢……私は幻想郷を支配しようとしている輩を倒すための神の子だったんだよ!」
な、なんだってーという言葉が最初に浮かんだが、すぐ後に身近にいるこのめでたい頭の持ち主にぴったり合うねじを探すことが最優先だった。
「んなわけないでしょ。どこをどうやったらそう思うのよ」
魔理沙が顔を伏せ、少しくらい顔になり始めた。
あれ?私もしかして聞いちゃいけないこと聞いちゃった?とても話の流れからしてそうとは思えないが
「あ、ごめん魔理……」
「昔な……大事な人を亡くしたんだ」
唐突に始まる自分語り。
……なんか私の予感が何かを告げているのだが漠然としかしていないのでとりあえず話が途切れないように促した
「誰を亡くしたの?」
「私の父さnボキイイィィィィィィィィィ!!
とりあえず殴っておいた。グーで殴るのはとても気持ちがよい
「嘘付けえぇぇぇ!あんたの父さん生きてるでしょおおぉぉ!!」
そう、生きているのだ。自分の父を勝手に殺すな
「ち、違うんだ!霊夢。実は私の実の父さんはもう既に他界していてあの人は義理の父で……」
涙目になりながら魔理沙が弱々しく呟いた。
あら、ちょっとかわいい
「あーはいはい、じゃあ本人に確認に「それはだめええええぇぇぇぇえぇぇえ!」
いきなり高速でしがみついてきた。
ちょ、スカートがずれるって!
「なんでよ?確認するくらい問題ないでしょ?」
「あ~……ほ、本人の心の傷くらい考えてやれよ!」
スカートを元に戻しながら、会話をした。
「大丈夫よ、本人に聞く訳じゃないわ。ちょっくら慧音に……」
「だ、だめ!これは幻想郷のトップシークレットなんだよ!」
一般の家庭の事情程度が幻想郷のトップシークレットとは初耳だ
「わかったわかった。じゃあ続きはなして」
「う~……うん」
相変わらず少し涙目だ。
そんなに親父さんは怖いのだろうか
「私、小さい頃から霊感があってな、亡霊がよく見えるんだ」
幻想郷じゃあ誰でも見えるけどな
「それで父さんがこう言ったんだ」
-魔理沙、幻想郷を悪の手から守るんだ!-
「夢想封印」
盛大な音と共に、魔理沙に七色の華麗な珠が襲いかかる。
「さ~て、第一級亡霊用の浄化道具は、と……」
「な、何をするんだ霊夢!」
「あー?決まってるでしょ。魔理沙の頭のねじをはずした亡霊とやらを永久封印しに行くのよ」
「その割にはこっちに殺気が向いてないか!?」
「頭に巣くってるもの」
「私は大丈夫だ!霊夢、幻想郷の神の子である私が言うんだから間違いない!」
「神の子だったらどっちかというと私の方が適任じゃないの?」
さっきから疑問に思っていたことをぶつけてみた。
すると魔理沙はぶつぶつ独り言を言い出し始め、急に弾幕を展開してきた
「そうだったな……霊夢、勝負だ!神の子は二人もいらない!どっちが神の子か勝負だ!」
神の子って言うか頭が紙の子だと思うけど、という言葉が喉元まで出たがやめておいた。世の中には言わなくてもいいことがたくさんある
「はいはい、神の子なんてなりたくはないけどね」
我ながら巫女とは思えない発言に自嘲し、頭の中では別のことを考えていた。

-永琳、精神科医もやってるのかなぁ-

最終的には、「ねじの代わりにうどんげの座薬ぶち込めばいいか」と言う結論に至った。流石である









































「勝負あったわね」
当然、私が勝った。
この新スペル 鬼畜「博麗弾幕夢想天生」にかなう者はいないのだ。

制限時間なし、敵を結界に閉じこめて夢想天生を行う技だ。
逃げ場が半分程度になる上、敵を結界に閉じこめているからショットも届かない。弾幕ごっこを超越した弾幕である
「う、ぐぐ……」
魔理沙は苦しそうにしていた。
正確にいうならば「苦しそうな演技をしている」だが。
「霊夢……逃げろ……」
「何でよ」
「このままじゃ私の中の内なる存在が目覚めて、お前を殺してしまうかもしれない……うあっ!」
いきなりのたうち回り始めた。
うーん、永琳だけじゃ直せないかも。
そんなことを考えている内、魔理沙が立ち上がった
「……へへっコイツは意志が強くて困るぜ。やっと体を乗っ取ることができた……」
「あら、魔理沙傷はどうしたの?」
「傷だと?はっ、そんなもの私、つまりこの霧雨魔理沙の裏人格である私からすれば屁でもないぜ」
私が目をそらしたとき思いっきり回復魔法使ってたけどな
「ふふ、私は霧雨魔理沙ほど優しくはないぜ?降参するならいまのう……」
がんっ
頭の病気のようなので、お払い棒で殴っておいた
「え、ちょ……れい……」
「あーまだ治ってないみたいね。じゃあ次左側ね」
がんっ
「ちょ、霊夢やめ……」
がんっ
「い、いたいって……」
がんっ
「や、やめてよぉ……」





このやりとりが終わったのは魔理沙が本気で泣き始めてからだった。





















































  












「で、永琳。結局魔理沙の病気はなんていうの?」
「中二病」
後日談

「チクショオオオオ!喰らえパチュリー!新必殺音速光線弾!」
「さあ来い魔理沙アア!私は実は一回避けられただけで死ぬぞオオ!」
 
「グアアアア!このザ・フジミと呼ばれる四天王のパチュリーが…こんな小娘に…」
「バ…バカなアアアアアア」
(出演者みなさんからご言葉をいただくのが本意なのですが、時間の都合上重要な場面のみ描写します。ご了承ください)


(こ…ここが博麗神社だったのか…)
(感じる…霊夢の魔力を…)
「魔理沙…戦う前に一つ言っておく事があるわ」
「あなたは私を倒すのにボムが10個必要と思ってるようだけど…別に無くても倒せる」
「な、何だって!?」
「あとは私を倒すだけねクックック…」
「フ…上等だ…私も一つ言っておくことがある」
「この私に幼い頃死別した父がいると思っていたが別にそんなことはなかったぜ」
「あらそう」
「うオオオいくぞオオオ!」
「さあ来い魔理沙!」

ご愛読ありがとうございました!
イセンケユジ
コメント



1.イセンケユジ削除
魔理沙の恋符が世界を巣くうと信じて…!(誤字にあらず)
2.名無し妖怪削除
つ『痛符 邪気眼』
3.CACAO100%削除
腕に包帯吹いたwwwww
4.木製削除
どうも後出しになってしまったようですが。
貴方からは同類の香りがわずかにしますね。
5.名無し妖怪削除
これは良いある連載ものを無理矢理打ち切ったという某漫画のネタですねwwwww
6.名無し妖怪削除
えーと。

ル・ラーダ・フォルオル!
7.名無し妖怪削除
ラ・ヨダソウ・スティアーナ
8.名無し妖怪削除
>「さあ来い魔理沙アア!私は実は一回避けられただけで死ぬぞオオ!」
死ぬの早いwwwwww
9.名前が無い程度の能力削除
今さらなコメントだがこれだけは言わせてくれ。
魔理沙の「や、やめてよぉ……」に悶えたのは俺だけじゃないはず!!