その日、紅魔館へと訪れる者が居た
館の主である吸血鬼も寝静まるであろう朝方、門番はそれを見た
紅い服に紅い帽子、白い髭に白い袋
鼻が光っている鹿に似た動物に木で出来た何かを引っ張らせ、それに乗る老人の姿を
「それで、一体この紅魔館に何の用? 」
「ふぉふぉふぉ! メリークリスマス!! 」
門番はその老人から敵意は感じなかったので、まずは用件を聞く事にした
そして門番の問い老人が答えたのは、めりーくりすます
門番は『くりすます』と言う言葉を知っていた、外の世界で聖人と呼ばれる人間が生まれ日だとか
門番は『めりー』と言う言葉を知っていた、結界の境目が見える程度の能力を持つ人間だとか
それはつまり、結界の境目が見える程度の能力を持つ人間が聖人になった?
門番は意味が分からなかったので、老人を一発殴っておいた
「ぐふぉ!? 」
「それで、この館に何の用? 」
老人の髭も紅くなる
「い、良い子にプレゼントを配りに来たのじゃが」
「居ません」
良い子などと分類される存在は紅魔館に存在しない、居るのはメイドと悪魔と少女だけ
「お帰りはどちらでもー」
「嘘をつくな! 儂の良い子センサーがびんびんと反応しておるぞ! 割と地下っぽいところから! 」
「地下と言えばフランドール様だけど、良い子せんさーって何? 」
門番の言葉を聞いて良い子が居るのだと確信した老人が紅魔館に入ろうとするが、それを止めるのはやはり門番
「それで、フランドール様にプレゼントが渡したいの? 」
「うむ。寝ている良い子の枕元にある靴下の中に、そっとプレゼントを入れておくのが我等が作法よ」
「何か怪しいけどつまりは貢物ね、受付は私がするのかしら? 」
「ちっがーう! プレゼントォ! ノー献上ぅ! 身分や法に囚われない愛する心ぉ! 」
興奮した老人の髭が完全に紅く染まったぐらいだろううか、唐突に老人が倒れた
無理のし過ぎである
「えっと、この白い袋の中身がぷれぜんとぉ? 」
門番が袋の中身を見てみれば、広がるのはお菓子や玩具や人形の山
空間がおかしかった、だが門番は気にしない
「フランドール様だけにはちょっと多すぎますよね、ついでだからお嬢様やメイド達にもあげますか」
紅い服と紅い帽子、白い袋を背負ってぷれぜんとぉを配り歩く門番の姿が紅魔館で目撃された
のちの、サンタクロースである
館の主である吸血鬼も寝静まるであろう朝方、門番はそれを見た
紅い服に紅い帽子、白い髭に白い袋
鼻が光っている鹿に似た動物に木で出来た何かを引っ張らせ、それに乗る老人の姿を
「それで、一体この紅魔館に何の用? 」
「ふぉふぉふぉ! メリークリスマス!! 」
門番はその老人から敵意は感じなかったので、まずは用件を聞く事にした
そして門番の問い老人が答えたのは、めりーくりすます
門番は『くりすます』と言う言葉を知っていた、外の世界で聖人と呼ばれる人間が生まれ日だとか
門番は『めりー』と言う言葉を知っていた、結界の境目が見える程度の能力を持つ人間だとか
それはつまり、結界の境目が見える程度の能力を持つ人間が聖人になった?
門番は意味が分からなかったので、老人を一発殴っておいた
「ぐふぉ!? 」
「それで、この館に何の用? 」
老人の髭も紅くなる
「い、良い子にプレゼントを配りに来たのじゃが」
「居ません」
良い子などと分類される存在は紅魔館に存在しない、居るのはメイドと悪魔と少女だけ
「お帰りはどちらでもー」
「嘘をつくな! 儂の良い子センサーがびんびんと反応しておるぞ! 割と地下っぽいところから! 」
「地下と言えばフランドール様だけど、良い子せんさーって何? 」
門番の言葉を聞いて良い子が居るのだと確信した老人が紅魔館に入ろうとするが、それを止めるのはやはり門番
「それで、フランドール様にプレゼントが渡したいの? 」
「うむ。寝ている良い子の枕元にある靴下の中に、そっとプレゼントを入れておくのが我等が作法よ」
「何か怪しいけどつまりは貢物ね、受付は私がするのかしら? 」
「ちっがーう! プレゼントォ! ノー献上ぅ! 身分や法に囚われない愛する心ぉ! 」
興奮した老人の髭が完全に紅く染まったぐらいだろううか、唐突に老人が倒れた
無理のし過ぎである
「えっと、この白い袋の中身がぷれぜんとぉ? 」
門番が袋の中身を見てみれば、広がるのはお菓子や玩具や人形の山
空間がおかしかった、だが門番は気にしない
「フランドール様だけにはちょっと多すぎますよね、ついでだからお嬢様やメイド達にもあげますか」
紅い服と紅い帽子、白い袋を背負ってぷれぜんとぉを配り歩く門番の姿が紅魔館で目撃された
のちの、サンタクロースである
いつもイジられ役なだけに、こういう美鈴は新鮮です
>>「居ません」
迷い無い回答ヒドス
と、言うか本文と後書きの落差が素敵すぎます(w