幻想郷の再生

　幻想郷は、六十年に一度、再生する。

　その日、その時、その場所に、幻想的なまでに美しい――だが、見るものの心に疑念と共にある種の恐怖を抱かせる光景が存在する。
　それは、時に青く、時に黒く、時に白く。
　いくつものループの中、幻想郷が選んだ道は、すなわち、再生の一つだった。
　その異変を解決するべく、大勢のもの達が動き出す。
　彼女たちが行く先に待ちかまえるのは、遭遇と邂逅、そして、ひとときの饗宴だけ。
　連鎖するそれの果てに待つのは、死出の旅路を司る死神と自ら鬼を裁く隠のみ。告げられるのは連なる言葉の凝り。理解をすることを拒否する――いや、そもそも、理解しているからこそ、告げられることを拒否したくなる。
　それは、人の本能なのだろうか。
　鮮やかなりし戦いの果てに待つものは終結であり、終わりから始まる始まりの予感。そして、終わらない幻想への旅路。












　再生した幻想郷の中で、人々は、叫ぶ。
















「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ！！　Score.datのバックアップ取るの忘れたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」

１：ＰＣの再インストールをする
２：東方花映塚をインストールする
３：ＥＸステージが出てこない
４：Score.datのバックアップを取るのを忘れていたことに気づく
５：そして、幻想郷は再生する――。
６：( ﾟдﾟ ) ←今ここ