あらすじ
脚符「セクシータイフーン」
――それは日差しもうららかな、ある春の日のことでした。
コンコン コンコン
「ごめんください。隣の谷に越してきたものです」
そんな声と共に、魔理沙の家のドアがノックされました。
ここは鬱蒼と木々が茂る魔法の森。まっくら森とも呼ばれます。
どこにあるのか知らないけれど、誰もがみんな知っている。
そんな近くて遠い森なので、普通の人は近寄りません。
魔理沙の家は、そんな魔法の森の奥深くにありました。
場所が場所ですので、そんなところに訪ねてくる人はめったにいません。
同じ魔法の森に住んでいる七色の魔法使い、アリスくらいのものです。
「ごめんください。お留守ですか?」
ですが、ノックと共に聞こえた声は渋い男性の声です。
どう考えても聞きなれたアリスの声ではありません。
「引っ越し? 一体誰なんだ?」
隣の谷に越してきたとは言っていますが、はてさて?
聞き覚えのない声に首を捻りながら、魔理沙はドアを開けました。
そこには、シルクハットをかぶり、パイプをくわえた立派な紳士の
「やぁ、どうもはじめまして」
コビトカバによく似た生き物が立っていました。
「――あんた誰だ」
「今度、隣の谷に越してきたムーミンと言います。お会いできて光栄です」
これが魔理沙と、楽しいムーミン一家のはじめての出会い。
それはうららかな、ある晴れた日の出来事でした。
「――ムーミン?」
「ええ。まぁ、妖精の一種と言いましょうか」
「妖精!?」
その日から魔理沙の中で、チルノとリリーが妖精ではなくなりました。
-魔理沙とアリスとムーミンと-
コンコンコン
ギィィ
「あら、魔理沙じゃない」
「―――よぅ、アリス」
「ノックなんて珍しいわね。いっつも勝手に開けて入ってくるのに」
「……………」
「ついにノックを覚えたのね。魔理沙にしては大きな進歩だわ」
「……………」
「―――魔理沙?」
「――大変だアリス」
「大変って……なにが?」
「――カバが越してきた」
「――はぁ?」
ここは七色の魔法使い、アリス=マーガトロイドの家。
その玄関先でアリスは、すっとんきょうな声をあげました。
突然やってきた魔理沙が、カバが越してきたと言うのです。
(―――ああ、またなのね)
「そう。話は中で聞くから、入って」
「――――ああ。紅茶にはブランデーを頼むぜ」
いつも元気な魔理沙ですが、今日はどことなく顔色がすぐれません。
ピンを来たアリスは適当に返事をしながら、魔理沙を招き入れます。
こんな様子の魔理沙が訪ねてくることは、実は初めてではありません。
「で、カバが越してきたんですって?」
「ああ。立派なカバだったぜ」
「ふうん。どんなカバだったの?」
「二本足で立って、シルクハットをかぶってたな」
「へえ。なんか紳士的ね」
「ああ。実際たいした紳士だったぜ。引越しの挨拶に来た」
アリスはそれはそれは盛大にため息をついて、手際よく準備を始めました。
「――そう。それは律儀なことね」
「ああ。―――アリス、なにしてるんだ?」
「なにって………いつものヤツよ」
何をいまさら、とリビングに案内した魔理沙へと、アリスは振り向きます。
そのままリビングにあるテーブルに腰を落ち着けた魔理沙の向かいに座ります。
アリスがテーブルに乗せたトレイの上には、紅茶ではなく数種類の解毒薬がありました。
魔理沙がアリスの家に訪ねてくる頻度は、あまり多くありません。
そして、その訪ねてくる場合は大抵―――魔理沙がキノコにあたったときです。
魔法の森には変わった効能を持つキノコがたくさん生えており、魔理沙はそれにご執心。
見たこともないキノコを採ってきては、いろいろな実験をしたり、ときに食べたり。
やっかいな毒を持つキノコを食べてしまい、あたることもしばしばあります。
そんな塩梅ですから、魔理沙も解毒薬の準備は怠りません。
が、手持ちの解毒薬で解毒できないとなると、自分ではどうにもなりません。
そこで魔理沙はアリスの家を訪ね、解毒をお願いする、という具合です。
そうある事態ではないのですが、少ないわけでもありません。
今ではアリスも、訪ねてくる魔理沙の顔色や様子で大体のことを察するようになりました。
カバが越してきたなんて言ってるからには十中八九、キノコにやられているに違いありません。
「また幻覚作用のあるキノコでも食べたんでしょ?」
比較的軽めの、ジャム状の解毒薬をスプーン一杯。
呆れた様子で魔理沙の口元まで持っていきながら、アリスは言いました。
「あーん ん、甘い…って違うんだアリス!」
「これじゃ効かないか…んーと」
反射的にスプーンから解毒薬を飲む魔理沙ですが、当然効きません。
健康そのものの魔理沙は必死に抗議しますが、そこはアリスも慣れたもの。
華麗に聞き流して、次の解毒薬の準備にとりかかります。
付き合ってると日が暮れてしまいますから。
「魔理沙、ちょっとビーナスって言ってみて」
「ンヴィーナス」
「発音は大丈夫、と」
「だからキノコじゃないって!」
「これかな?」
「私は正気だ!」
「前も魔界に迷い込んだとか言ってたときもそう言ってたじゃない」
「今度はホントだって!」
「あのね魔理沙、言っておくけどね」
「アリス!」
「魔界には真っ赤な体でこうもり羽の生えてる悪魔なんていないの」
「なぁ!!」
「お姫様もさらわないし」
「なぁアリス!!」
「パンツ一丁でお姫様を取り返しに来る騎士もいないわ」
「アリスったら!」
「ちょっと苦いわよ。はい」
「あーん ん、苦っ…信じてくれよ!」
「はいはい。ん~、ペーストじゃ効かないのかしら」
「ホントにカバが越してきたんだ!」
「錠剤と粉薬ならどっちがいい?」
「甘い方」
「どっちも苦い」
「ジュース」
「はいはい、粉薬ね」
「って、んもう! ウソじゃないったら!」
バン!
「わっと」
いつまでたっても真剣に取り合ってくれないアリス。
業を煮やした魔理沙はテーブルを強く叩いて立ち上がります。
揺れるトレイを押さえながら、アリスは魔理沙の顔を見ました。
「~~~~~~~」
「あー……」
見上げた魔理沙の目は、ちょっと涙目でした。アリスの弱い目です。
唇も「への字」に結んで、眉がぐーっとまんなかに寄っています。
魔理沙はたまにそんな顔をしては、アリスを困らせます。
そして、魔理沙のそんな顔は、魔理沙がウソをついていない証拠でした。
「そう言われても…ねぇ」
口ではそう言うものの、魔理沙の顔にアリスは観念した様子です。
肩を落としながら、アリスは椅子から立ち上がり、魔理沙のおでこに手を当てます。
「平熱、か。ホントにキノコじゃないみたいね」
「――だからそうだって言っただろ」
たっぷりとへそを曲げた魔理沙の、つっけんどんな声。
魔理沙は本格的に拗ねた目つきでアリスを睨みつけます。
カバが越してきたと言われて信じろと言う方が無茶です。
が、拗ねた魔理沙はそんなことおかまいなしでしょう。
今にも口を開いて、まだ半信半疑のアリスに文句を言いそうな気配です。
「悪かったわ。信じるから機嫌直して、魔理沙」
「フン、よく言うぜ。どうせまだ信じてな―――」
おでこに当てた手を下ろし、人差し指を立てて魔理沙の唇を封じて。
魔理沙が一瞬、言葉に詰まったタイミングを見計らって、背伸びをして。
アリスは自分の唇で、ほんの少しの間、魔理沙の唇を塞ぎます。
流石に恥ずかしかったので、アリスの方は目を閉じていましたが。
「ちゃんと信じてるから。ね?」
とっておきの魔法が使えるのは、何もパチュリーだけではありません。
魔法使いの女の子なら誰だって、とっておきの魔法は使えるのです。
コンコン コンコン
「ごめんください。今度、隣の谷に越してきたものですけれど」
そのとき、玄関でやわらかい女性の声がしました。
ひどくやさしい、お母さんのような声です。
「あ、誰か来たみたい。ごめんね、ちょっと待ってて」
とっておきの魔法で動かなくなってしまった魔理沙を残し、アリスはお客さんをお出迎えします。
アリスが行ってしまうと、魔理沙の腰はへなへなと抜けて椅子の上にストンと落ちます。
それでもまだぼぅっとしている魔理沙でしたが、やがて両手で唇をぎゅーっと押さえ。
「―――あいつ、いっつもこれで誤魔化すんだよなぁ……!」
モゴモゴと呟きました。顔色? ええ、もちろん真っ赤です。
「乙女の唇をなんだと思ってるんだ」などの文句が聞こえてきます。
もっとも、その文句はさっきよりよっぽど柔らかい表情で言っているのですが――。
「くそぅ、アリスのヤツ……」
それに魔理沙が気づくのはずいぶんと難しそうです。
なおもぶつぶつと魔理沙が言っていると、アリスが戻ってきました。
手には香ばしい、いい匂いのするバスケットを抱えています。
どうやら、お客さんがアリスにくれたもののようです。
ところが、バスケットを持つアリスの顔は変に無表情です。
多分、また自分を誤魔化す台詞を考えているんだろう。
そう思い、魔理沙はできるだけしかめっ面を作ってアリスに言いました。
「よう、遅かったな」
「―――――ええ」
「お前に客なんて珍しいじゃないか。明日は雨だぜ」
「―――かしらね」
「差し入れまでするなんて、物好きな客だな」
「―――かもね」
「で、誰だったんだよ」
「コビトカバによく似た、ムーミンという生き物だったわ」
今度はママでした。
魔法使いの二人と、楽しい一家の物語は、もう少し、つづくようです。
脚符「セクシータイフーン」
――それは日差しもうららかな、ある春の日のことでした。
コンコン コンコン
「ごめんください。隣の谷に越してきたものです」
そんな声と共に、魔理沙の家のドアがノックされました。
ここは鬱蒼と木々が茂る魔法の森。まっくら森とも呼ばれます。
どこにあるのか知らないけれど、誰もがみんな知っている。
そんな近くて遠い森なので、普通の人は近寄りません。
魔理沙の家は、そんな魔法の森の奥深くにありました。
場所が場所ですので、そんなところに訪ねてくる人はめったにいません。
同じ魔法の森に住んでいる七色の魔法使い、アリスくらいのものです。
「ごめんください。お留守ですか?」
ですが、ノックと共に聞こえた声は渋い男性の声です。
どう考えても聞きなれたアリスの声ではありません。
「引っ越し? 一体誰なんだ?」
隣の谷に越してきたとは言っていますが、はてさて?
聞き覚えのない声に首を捻りながら、魔理沙はドアを開けました。
そこには、シルクハットをかぶり、パイプをくわえた立派な紳士の
「やぁ、どうもはじめまして」
コビトカバによく似た生き物が立っていました。
「――あんた誰だ」
「今度、隣の谷に越してきたムーミンと言います。お会いできて光栄です」
これが魔理沙と、楽しいムーミン一家のはじめての出会い。
それはうららかな、ある晴れた日の出来事でした。
「――ムーミン?」
「ええ。まぁ、妖精の一種と言いましょうか」
「妖精!?」
その日から魔理沙の中で、チルノとリリーが妖精ではなくなりました。
-魔理沙とアリスとムーミンと-
コンコンコン
ギィィ
「あら、魔理沙じゃない」
「―――よぅ、アリス」
「ノックなんて珍しいわね。いっつも勝手に開けて入ってくるのに」
「……………」
「ついにノックを覚えたのね。魔理沙にしては大きな進歩だわ」
「……………」
「―――魔理沙?」
「――大変だアリス」
「大変って……なにが?」
「――カバが越してきた」
「――はぁ?」
ここは七色の魔法使い、アリス=マーガトロイドの家。
その玄関先でアリスは、すっとんきょうな声をあげました。
突然やってきた魔理沙が、カバが越してきたと言うのです。
(―――ああ、またなのね)
「そう。話は中で聞くから、入って」
「――――ああ。紅茶にはブランデーを頼むぜ」
いつも元気な魔理沙ですが、今日はどことなく顔色がすぐれません。
ピンを来たアリスは適当に返事をしながら、魔理沙を招き入れます。
こんな様子の魔理沙が訪ねてくることは、実は初めてではありません。
「で、カバが越してきたんですって?」
「ああ。立派なカバだったぜ」
「ふうん。どんなカバだったの?」
「二本足で立って、シルクハットをかぶってたな」
「へえ。なんか紳士的ね」
「ああ。実際たいした紳士だったぜ。引越しの挨拶に来た」
アリスはそれはそれは盛大にため息をついて、手際よく準備を始めました。
「――そう。それは律儀なことね」
「ああ。―――アリス、なにしてるんだ?」
「なにって………いつものヤツよ」
何をいまさら、とリビングに案内した魔理沙へと、アリスは振り向きます。
そのままリビングにあるテーブルに腰を落ち着けた魔理沙の向かいに座ります。
アリスがテーブルに乗せたトレイの上には、紅茶ではなく数種類の解毒薬がありました。
魔理沙がアリスの家に訪ねてくる頻度は、あまり多くありません。
そして、その訪ねてくる場合は大抵―――魔理沙がキノコにあたったときです。
魔法の森には変わった効能を持つキノコがたくさん生えており、魔理沙はそれにご執心。
見たこともないキノコを採ってきては、いろいろな実験をしたり、ときに食べたり。
やっかいな毒を持つキノコを食べてしまい、あたることもしばしばあります。
そんな塩梅ですから、魔理沙も解毒薬の準備は怠りません。
が、手持ちの解毒薬で解毒できないとなると、自分ではどうにもなりません。
そこで魔理沙はアリスの家を訪ね、解毒をお願いする、という具合です。
そうある事態ではないのですが、少ないわけでもありません。
今ではアリスも、訪ねてくる魔理沙の顔色や様子で大体のことを察するようになりました。
カバが越してきたなんて言ってるからには十中八九、キノコにやられているに違いありません。
「また幻覚作用のあるキノコでも食べたんでしょ?」
比較的軽めの、ジャム状の解毒薬をスプーン一杯。
呆れた様子で魔理沙の口元まで持っていきながら、アリスは言いました。
「あーん ん、甘い…って違うんだアリス!」
「これじゃ効かないか…んーと」
反射的にスプーンから解毒薬を飲む魔理沙ですが、当然効きません。
健康そのものの魔理沙は必死に抗議しますが、そこはアリスも慣れたもの。
華麗に聞き流して、次の解毒薬の準備にとりかかります。
付き合ってると日が暮れてしまいますから。
「魔理沙、ちょっとビーナスって言ってみて」
「ンヴィーナス」
「発音は大丈夫、と」
「だからキノコじゃないって!」
「これかな?」
「私は正気だ!」
「前も魔界に迷い込んだとか言ってたときもそう言ってたじゃない」
「今度はホントだって!」
「あのね魔理沙、言っておくけどね」
「アリス!」
「魔界には真っ赤な体でこうもり羽の生えてる悪魔なんていないの」
「なぁ!!」
「お姫様もさらわないし」
「なぁアリス!!」
「パンツ一丁でお姫様を取り返しに来る騎士もいないわ」
「アリスったら!」
「ちょっと苦いわよ。はい」
「あーん ん、苦っ…信じてくれよ!」
「はいはい。ん~、ペーストじゃ効かないのかしら」
「ホントにカバが越してきたんだ!」
「錠剤と粉薬ならどっちがいい?」
「甘い方」
「どっちも苦い」
「ジュース」
「はいはい、粉薬ね」
「って、んもう! ウソじゃないったら!」
バン!
「わっと」
いつまでたっても真剣に取り合ってくれないアリス。
業を煮やした魔理沙はテーブルを強く叩いて立ち上がります。
揺れるトレイを押さえながら、アリスは魔理沙の顔を見ました。
「~~~~~~~」
「あー……」
見上げた魔理沙の目は、ちょっと涙目でした。アリスの弱い目です。
唇も「への字」に結んで、眉がぐーっとまんなかに寄っています。
魔理沙はたまにそんな顔をしては、アリスを困らせます。
そして、魔理沙のそんな顔は、魔理沙がウソをついていない証拠でした。
「そう言われても…ねぇ」
口ではそう言うものの、魔理沙の顔にアリスは観念した様子です。
肩を落としながら、アリスは椅子から立ち上がり、魔理沙のおでこに手を当てます。
「平熱、か。ホントにキノコじゃないみたいね」
「――だからそうだって言っただろ」
たっぷりとへそを曲げた魔理沙の、つっけんどんな声。
魔理沙は本格的に拗ねた目つきでアリスを睨みつけます。
カバが越してきたと言われて信じろと言う方が無茶です。
が、拗ねた魔理沙はそんなことおかまいなしでしょう。
今にも口を開いて、まだ半信半疑のアリスに文句を言いそうな気配です。
「悪かったわ。信じるから機嫌直して、魔理沙」
「フン、よく言うぜ。どうせまだ信じてな―――」
おでこに当てた手を下ろし、人差し指を立てて魔理沙の唇を封じて。
魔理沙が一瞬、言葉に詰まったタイミングを見計らって、背伸びをして。
アリスは自分の唇で、ほんの少しの間、魔理沙の唇を塞ぎます。
流石に恥ずかしかったので、アリスの方は目を閉じていましたが。
「ちゃんと信じてるから。ね?」
とっておきの魔法が使えるのは、何もパチュリーだけではありません。
魔法使いの女の子なら誰だって、とっておきの魔法は使えるのです。
コンコン コンコン
「ごめんください。今度、隣の谷に越してきたものですけれど」
そのとき、玄関でやわらかい女性の声がしました。
ひどくやさしい、お母さんのような声です。
「あ、誰か来たみたい。ごめんね、ちょっと待ってて」
とっておきの魔法で動かなくなってしまった魔理沙を残し、アリスはお客さんをお出迎えします。
アリスが行ってしまうと、魔理沙の腰はへなへなと抜けて椅子の上にストンと落ちます。
それでもまだぼぅっとしている魔理沙でしたが、やがて両手で唇をぎゅーっと押さえ。
「―――あいつ、いっつもこれで誤魔化すんだよなぁ……!」
モゴモゴと呟きました。顔色? ええ、もちろん真っ赤です。
「乙女の唇をなんだと思ってるんだ」などの文句が聞こえてきます。
もっとも、その文句はさっきよりよっぽど柔らかい表情で言っているのですが――。
「くそぅ、アリスのヤツ……」
それに魔理沙が気づくのはずいぶんと難しそうです。
なおもぶつぶつと魔理沙が言っていると、アリスが戻ってきました。
手には香ばしい、いい匂いのするバスケットを抱えています。
どうやら、お客さんがアリスにくれたもののようです。
ところが、バスケットを持つアリスの顔は変に無表情です。
多分、また自分を誤魔化す台詞を考えているんだろう。
そう思い、魔理沙はできるだけしかめっ面を作ってアリスに言いました。
「よう、遅かったな」
「―――――ええ」
「お前に客なんて珍しいじゃないか。明日は雨だぜ」
「―――かしらね」
「差し入れまでするなんて、物好きな客だな」
「―――かもね」
「で、誰だったんだよ」
「コビトカバによく似た、ムーミンという生き物だったわ」
今度はママでした。
魔法使いの二人と、楽しい一家の物語は、もう少し、つづくようです。
本当の妖精ってカバだったんだなぁ……大妖精とか実は何かを被ったカバ……なんだ……orz
きたいしておりまーす。
しかもさりげなく甘いマリアリ分が……w
きたいしてまーす。
スナフキンマダー
いや、確かに幻想郷にいそうだけれども
時間を飛び越えるピンクのカバっぽい生き物も居るだろうなぁ。
ムーミンまで幻想郷にくるとは…(笑
魔界村やらマリアリやらたまりませんでした(´∇`*)
幻想郷は何処まで懐がふかいんだ……っ
二人のやり取りが素敵過ぎますww
続き超期待。
しかし、じょにーず氏の作品を全部読んだが、途中で吹き出したのは今回が初めてだ。破壊力強いカバ。
マリアリの大家の某作家さんの影響で、この二人だとアリスの方が長身という認識があるんだけど、
じょにーず氏の二人は魔理沙の方が背が高いのかな?
何にせよグッドマリアリ。
色々な意味で裏切られました。以下個人的になんとなくイメージが被る人々
レミィ→ちびのミイ 咲夜さん→おしゃまさん じゃこうねずみ→パチュリー
レティ→モラン 映姫→スノーク アリス→スノークのおじょうさん
魔理沙→ひこうおに ゆかりん→ムーミンママ リリーと妖精達→ニョロニョロ
>それよりも大事なことは、アリスにスプーンを差し出されると絶対「あーん」をする魔理沙
音速で同意。
只気になるのが・・・朝目のムーミンじゃ在るまいよな?
うん、気になっただk(マリス砲
個人的に全く違和感が無いのが不思議です、そして色々と甘いアリマリで・・・続きを楽しみに待ってます。
チルノとリリー→妖精ではない、もっとおぞましい何か
「って、んもう! ウソじゃないったら!」
に追加ダメージを貰いました。
凄く続きが気になりますww
時にムーミンの中の人が、本当に幻想郷に旅立たれました。
どうかそちらでも幸せでありますように。
だね!
まっくらもりの歌が出ただけで俺はマンゾクだッ!!!
卵が跳ねて鏡が歌うんですよ!?