※パチュリーの台詞は、あるマンガの台詞にアレンジを加えています。元ネタがわかった人は、作者が拍手します。(いらねぇ
綺麗な満月が昇る夜。静寂と闇が支配する世界は……
ドカーーーーーン!!!!!
盛大の騒音を響かせる、悪魔の棲む家『紅魔館』。騒音の当事者は歪んだ七色の翼を広げ、嗤い声と共に宙を舞う。
「キャハハハ!!お姉様、弱いよっ!弱すぎだよ~!」
「……クッ」
……ここ最近、大人しかったから油断したっ!よりにもよって、パチェが喘息で倒れているときに……。メイド隊も咲夜を残してほぼ壊滅。咲夜も援護してくれているけど、受けたダメージが大きい。長時間の援護は期待できないだろう。中ご……ゴホン、ゲフン。美鈴は、フランの一撃で空の彼方へ飛んでいった。小悪魔はパチェの看病後に共闘してくれたが、今は瓦礫の下に埋もれている。どうすれば……。
「お嬢様!!」
「?!」
咲夜の声に、私は反応するも遅かった。レヴァーテインが私に容赦なく振り下ろされた……
「水符『ベリーインレイク』」
「「「え!?」」」
その声と共に私の目の前が、大量の水壁により遮られる。私と咲夜にフランまでも驚き、声のした方を見る。そこにはパチェが立っていた。
パチェは私の方に歩いてきて背を向け、フランを見据える。背中越しのパチェからはヒュー、ヒューと聞こえた。喘息が落ちついていないと推測するには十分だった。するとパチェは、大きく深呼吸をして言葉を紡ぐ。
「……喘息の調子が、良くも悪くもない。そんな不安定な体調が、私にはあってるわね。でも、親友の為ならいいわ。私は今日、喘息で十回目倒れてもいいわ!!私がお相手しましょうか?妹様」
パチェが呪文を唱える。するとパチェの足元に魔方陣が浮かび上がり、膨大な魔力がパチェを包む。
「遊んでくれるの?あそぼっ!アソボッ!!パチュリーーーーーーーーーー!!」
フランが再びレヴァーテインを振る。
「火の弱点は水……」
水木符『ウォーターエルフ』
「……実感、ないわね。魔法を使っているって、実感が……。呪文を唱えると口から伝わるのは、自分の声じゃなく、喉を引き裂かれるような痛み」
火と水がぶつかり合い、私の体を蒸気が通り抜ける。パチェは咳き込みながらも、更に魔力を込める。パチェの口元から赤い血が伝う、その姿はとても痛々しかった。私が心配そうに自分を見ていたのに気づいたのだろうか、パチェは私に微笑むと……。
「……それでも、まだ唱えられる。まだ、弾幕れるわよ。いいわよね、レミィ?この魔力、使っても。ほんの少し残ってるこの魔力、使ってもいいわよね?あなたの為に!!」
日水符『ハイドロジェナスプロミネンス』
「……喘息で倒れるのは辛いわよ。苦しいし、痛いわ。呼吸困難と同時に感じるのは、意識が薄れる恐怖。でも、そんな辛さを越える喜びもある。親友の為に命を懸けて弾幕るのも、悪くないわねっ!!」
日符『ロイヤルフレア』
「お嬢様」
「何かしら?」
「パチュリー様のことで一言、宜しいでしょうか?」
「……たぶん私も咲夜と同じ事を思っていると思う」
「そうですか……なら、二人で言いましょうか?」
「そうね」
「では……パチュリー様!」
「パチェ!」
「「「どうしてスク水で弾幕ってる」」」
「んですか!?」
「んだぁ!?」
「のぉ!?」
私と咲夜にフランも加わったツッコミに、パチェは動きを止めて……
「……ぱ、パ、パチュン!!!!!」
その日、紅魔館はフランドール・スカーレットの暴走ではなく、パチュリー・ノーレッジのくしゃみで倒壊した。
おまけ
紅魔館周辺の湖に、民族衣装を着た女性が浮かんでいた。
「う~、冷たい。痛い」
私の名前は紅 美鈴。紅魔館の門番をしています。そう、私の目線の先にある館。それが私の住む大好きな……
ドゴーーーーン!!!!!パラ、パラ……
場所だった。
「……湖の人魚にでもなろうかな」
私は、明日からの重労働に向けて現実逃避を開始した。
綺麗な満月が昇る夜。静寂と闇が支配する世界は……
ドカーーーーーン!!!!!
盛大の騒音を響かせる、悪魔の棲む家『紅魔館』。騒音の当事者は歪んだ七色の翼を広げ、嗤い声と共に宙を舞う。
「キャハハハ!!お姉様、弱いよっ!弱すぎだよ~!」
「……クッ」
……ここ最近、大人しかったから油断したっ!よりにもよって、パチェが喘息で倒れているときに……。メイド隊も咲夜を残してほぼ壊滅。咲夜も援護してくれているけど、受けたダメージが大きい。長時間の援護は期待できないだろう。中ご……ゴホン、ゲフン。美鈴は、フランの一撃で空の彼方へ飛んでいった。小悪魔はパチェの看病後に共闘してくれたが、今は瓦礫の下に埋もれている。どうすれば……。
「お嬢様!!」
「?!」
咲夜の声に、私は反応するも遅かった。レヴァーテインが私に容赦なく振り下ろされた……
「水符『ベリーインレイク』」
「「「え!?」」」
その声と共に私の目の前が、大量の水壁により遮られる。私と咲夜にフランまでも驚き、声のした方を見る。そこにはパチェが立っていた。
パチェは私の方に歩いてきて背を向け、フランを見据える。背中越しのパチェからはヒュー、ヒューと聞こえた。喘息が落ちついていないと推測するには十分だった。するとパチェは、大きく深呼吸をして言葉を紡ぐ。
「……喘息の調子が、良くも悪くもない。そんな不安定な体調が、私にはあってるわね。でも、親友の為ならいいわ。私は今日、喘息で十回目倒れてもいいわ!!私がお相手しましょうか?妹様」
パチェが呪文を唱える。するとパチェの足元に魔方陣が浮かび上がり、膨大な魔力がパチェを包む。
「遊んでくれるの?あそぼっ!アソボッ!!パチュリーーーーーーーーーー!!」
フランが再びレヴァーテインを振る。
「火の弱点は水……」
水木符『ウォーターエルフ』
「……実感、ないわね。魔法を使っているって、実感が……。呪文を唱えると口から伝わるのは、自分の声じゃなく、喉を引き裂かれるような痛み」
火と水がぶつかり合い、私の体を蒸気が通り抜ける。パチェは咳き込みながらも、更に魔力を込める。パチェの口元から赤い血が伝う、その姿はとても痛々しかった。私が心配そうに自分を見ていたのに気づいたのだろうか、パチェは私に微笑むと……。
「……それでも、まだ唱えられる。まだ、弾幕れるわよ。いいわよね、レミィ?この魔力、使っても。ほんの少し残ってるこの魔力、使ってもいいわよね?あなたの為に!!」
日水符『ハイドロジェナスプロミネンス』
「……喘息で倒れるのは辛いわよ。苦しいし、痛いわ。呼吸困難と同時に感じるのは、意識が薄れる恐怖。でも、そんな辛さを越える喜びもある。親友の為に命を懸けて弾幕るのも、悪くないわねっ!!」
日符『ロイヤルフレア』
「お嬢様」
「何かしら?」
「パチュリー様のことで一言、宜しいでしょうか?」
「……たぶん私も咲夜と同じ事を思っていると思う」
「そうですか……なら、二人で言いましょうか?」
「そうね」
「では……パチュリー様!」
「パチェ!」
「「「どうしてスク水で弾幕ってる」」」
「んですか!?」
「んだぁ!?」
「のぉ!?」
私と咲夜にフランも加わったツッコミに、パチェは動きを止めて……
「……ぱ、パ、パチュン!!!!!」
その日、紅魔館はフランドール・スカーレットの暴走ではなく、パチュリー・ノーレッジのくしゃみで倒壊した。
おまけ
紅魔館周辺の湖に、民族衣装を着た女性が浮かんでいた。
「う~、冷たい。痛い」
私の名前は紅 美鈴。紅魔館の門番をしています。そう、私の目線の先にある館。それが私の住む大好きな……
ドゴーーーーン!!!!!パラ、パラ……
場所だった。
「……湖の人魚にでもなろうかな」
私は、明日からの重労働に向けて現実逃避を開始した。
やべぇ元ネタ分からないのに盛大に吹いたwwwww
中ご……ゲフンゲフン、美鈴の現実逃避っぷりがwww
では不慮の事故を避けるため1ヶ月間引き篭もってwktkしてますね