Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

パチュリー・ノーレッジのカリスマを上げよう

2006/11/30 04:22:37
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1
※パチュリーの台詞は、あるマンガの台詞にアレンジを加えています。元ネタがわかった人は、作者が拍手します。(いらねぇ


 綺麗な満月が昇る夜。静寂と闇が支配する世界は……



ドカーーーーーン!!!!!

 盛大の騒音を響かせる、悪魔の棲む家『紅魔館』。騒音の当事者は歪んだ七色の翼を広げ、嗤い声と共に宙を舞う。

「キャハハハ!!お姉様、弱いよっ!弱すぎだよ~!」
「……クッ」

 ……ここ最近、大人しかったから油断したっ!よりにもよって、パチェが喘息で倒れているときに……。メイド隊も咲夜を残してほぼ壊滅。咲夜も援護してくれているけど、受けたダメージが大きい。長時間の援護は期待できないだろう。中ご……ゴホン、ゲフン。美鈴は、フランの一撃で空の彼方へ飛んでいった。小悪魔はパチェの看病後に共闘してくれたが、今は瓦礫の下に埋もれている。どうすれば……。

「お嬢様!!」
「?!」

 咲夜の声に、私は反応するも遅かった。レヴァーテインが私に容赦なく振り下ろされた……

「水符『ベリーインレイク』」
「「「え!?」」」

 その声と共に私の目の前が、大量の水壁により遮られる。私と咲夜にフランまでも驚き、声のした方を見る。そこにはパチェが立っていた。




 パチェは私の方に歩いてきて背を向け、フランを見据える。背中越しのパチェからはヒュー、ヒューと聞こえた。喘息が落ちついていないと推測するには十分だった。するとパチェは、大きく深呼吸をして言葉を紡ぐ。

「……喘息の調子が、良くも悪くもない。そんな不安定な体調が、私にはあってるわね。でも、親友の為ならいいわ。私は今日、喘息で十回目倒れてもいいわ!!私がお相手しましょうか?妹様」

 パチェが呪文を唱える。するとパチェの足元に魔方陣が浮かび上がり、膨大な魔力がパチェを包む。

「遊んでくれるの?あそぼっ!アソボッ!!パチュリーーーーーーーーーー!!」

 フランが再びレヴァーテインを振る。


「火の弱点は水……」

 水木符『ウォーターエルフ』

「……実感、ないわね。魔法を使っているって、実感が……。呪文を唱えると口から伝わるのは、自分の声じゃなく、喉を引き裂かれるような痛み」

 火と水がぶつかり合い、私の体を蒸気が通り抜ける。パチェは咳き込みながらも、更に魔力を込める。パチェの口元から赤い血が伝う、その姿はとても痛々しかった。私が心配そうに自分を見ていたのに気づいたのだろうか、パチェは私に微笑むと……。


「……それでも、まだ唱えられる。まだ、弾幕れるわよ。いいわよね、レミィ?この魔力、使っても。ほんの少し残ってるこの魔力、使ってもいいわよね?あなたの為に!!」

 日水符『ハイドロジェナスプロミネンス』

「……喘息で倒れるのは辛いわよ。苦しいし、痛いわ。呼吸困難と同時に感じるのは、意識が薄れる恐怖。でも、そんな辛さを越える喜びもある。親友の為に命を懸けて弾幕るのも、悪くないわねっ!!」

 日符『ロイヤルフレア』




「お嬢様」
「何かしら?」
「パチュリー様のことで一言、宜しいでしょうか?」
「……たぶん私も咲夜と同じ事を思っていると思う」
「そうですか……なら、二人で言いましょうか?」
「そうね」
「では……パチュリー様!」
「パチェ!」
「「「どうしてスク水で弾幕ってる」」」
「んですか!?」
「んだぁ!?」
「のぉ!?」

 私と咲夜にフランも加わったツッコミに、パチェは動きを止めて……



「……ぱ、パ、パチュン!!!!!」

 その日、紅魔館はフランドール・スカーレットの暴走ではなく、パチュリー・ノーレッジのくしゃみで倒壊した。




おまけ

 紅魔館周辺の湖に、民族衣装を着た女性が浮かんでいた。


「う~、冷たい。痛い」


 私の名前は紅 美鈴。紅魔館の門番をしています。そう、私の目線の先にある館。それが私の住む大好きな……

 ドゴーーーーン!!!!!パラ、パラ……

 場所だった。


「……湖の人魚にでもなろうかな」


 私は、明日からの重労働に向けて現実逃避を開始した。
 就職活動って何?おいしいの?はぃ、皆さん。御機嫌よう、葉月 天獅です。特技は『殺人ドール』です。狙った獲物は逃しません。嘘です。もう、12月になるだとっ!嘘だと誰か言って!言いなさいよっ!(ツンギレ)
 スペルカード多いよパチュリーさん……。あっ、次は前の作品の霊夢×ルナ姉の後日談っぽいのを、うどみょんを少し混ぜて載せますのでお待ち下さい。多分、一ヶ月後くらいだと思います。誤字や脱字、感想は随時お待ちしています。ではでは~。

新コーナー

「蓮子見てっ!アニマル着ぐるみシリーズ第三弾『ハリネズミのハリー あなたに届け愛の針』」
「……プッ」
 ザクッ!!
「イタッ!!メリー痛いって!その背中の針何なの、地味に痛いしっ!」
「反応が薄い……」
「なんて理不尽な……ご、ごめんなさい!か、可愛いからっ!すっご~く可愛いからっ!!」
「当たり前でしょ!私が着てるんだから!」
「はいはい……ザクッ!!……うっ」
「では、また会う日までぇ~」
「……(悶絶しながら床を転げまわっている)」

※元ネタを暴露しますよっ!元ネタは、『影技』←これを英語に変換してください。以上ですぅ~。パチパチパチパチ~!(拍手音
葉月 天獅
コメント



1.名無し妖怪削除
葉月さんキタ―――――゜∀゜―――――!!久々!
やべぇ元ネタ分からないのに盛大に吹いたwwwww
中ご……ゲフンゲフン、美鈴の現実逃避っぷりがwww

では不慮の事故を避けるため1ヶ月間引き篭もってwktkしてますね
2.oblivion削除
ぱ、パチュン!
3.名無し妖怪削除
ちょっ小悪魔!