Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

KEEP OUT

2006/11/29 10:30:54
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1
例えば紅魔館の一部が崩れ落ちた時、どのようにして直すのか
魔法で直す事もあるだろうし、誰かしらの能力で直す事もあるだろう
けれど基本的にはやはり人、もしくは妖怪の手によって直される
誰が、何処の妖怪が直すかと言えば決まっている
門番だ
メイドがやらないのかと聞かれれば、それは否定しておこう
メイドが建設工事をするのか

否、断じて否
メイドはキングサイズのベッド(純金フレーム使用)より重い物など持たないのだ

そして今回、図書館から外へ通じる紅魔館の通路が一部崩壊していた
何故こうなったかは言うまでも無いだろう、図書館を管理する魔女は弁解をしない
通路の一部崩壊をメイド長が館の主へと報告する

「そう、なら門番にやらせなさい」

主からメイド長への命令、本来ならばこの2秒後に門番へと命令が届くのだがその日のメイド長は多忙だった
なので近くにいたメイドに門番への伝言を命令する、しかしそのメイドは忙しかった
なので近くにいたメイドに門番への伝言を命令する、しかしそのメイドも忙しかった
なので近くにいたメイドに門番への伝言を命令する、しかしそのメイドも忙しかった
近くのメイドに、近くのメイドに、自分より暇なメイドに、自分より後輩のメイドに
命令が伝わって伝わって伝わって、ちょっとした伝言ゲームのように言葉が伝わって行く
だが奇跡的に、門番へと伝わった命令はそれほど変形していなかった
ほんの昔、館の主がお茶を一緒に飲もうと魔女へ伝えた伝言が最後には『お前はもう、死んでいる』だったのだから本当に奇跡的である
門番は一人のメイドから、伝言を聞いた

『紅魔館が一部崩壊、門番をやらせなさい』

伝言を聞いた門番は少し考えた末に、その言葉の意味を正しく理解した
メイドは崩壊した館の修理なんてしない、だからそれをやるのは門番

つまり、メイドに門番をやらせるのだと

納得した後の行動は迅速だった、メイドを通したとは言え主の命令なのだから当然だろう
手の空いている、手の空けれるメイド達を集めた門番は言う

「今から皆には、門番である私と同じ服を着てもらう事になります」

メイド達に拒否感は無い、そもそも主の命令だと伝えてあるので拒否権が無い
100着近い門番の服が何処からとも無く用意され、メイド達はそれぞれ着替えた
普段メイド服姿の彼女達が門番と同じ服装となった姿は、ある意味壮観である


紅美鈴の『真・背水の陣』が使えるようになりました


工事現場は門番一色であったが、そんな場所にメイド長が様子を見に来た
片手にパンとスープの乗ったトレイを持っている事から、門番が行う工事の仕事を労いに来たのだろう
けれど、メイド長が見たのは門番の群れ

「・・・・・・選り取り見取り? 」

トレイを持っていない方の手に握られるナイフが光った
パーティーの始まりである
メイド達に美鈴の着ている服を着せたかったレミリアは、輝く星空に死兆星を見た
根っこ
コメント



1.デクスター削除
選り取り見取り>咲夜さんはシーマ様だったのか!
2.名無し妖怪削除
え、お嬢様一生分のお願い遣いきっちゃった?
程よいカオスがボディーに来るぜ。
3.変身D削除
>>「・・・・・・選り取り見取り? 」
ある意味瀟洒過ぎる一言にサイダー吹きました(wwwwwwww