「うーん、怪しいことは怪しいんだけど…でもやっぱり…でも…」
部屋の真ん中に置かれた箱の周りを、レミィはぐるぐると回る。
「気になることは気になるけど…でも何か仕掛けてあるかもしれないし…」
ぐるぐるぐるぐる…
「でもでもせっかくパチェがくれたんだし…」
そう言って手を伸ばしかけて…
「あああ…でも毎年その手に引っかかって痛い目に…」
ひょこっと引っ込める。
「でもでもでも、先週くれた鏡は全然変なところはなかったし…」
そう言って『私』を見てくるレミィ、でもそれは違うわ。変なところがないんじゃなくて、あなたが変なところに気がつかないだけ。
「趣味が悪いのが難点だけど、紫の鏡って…」
…それも違うわレミィ、紫は高貴な色なのよ?今度またたっぷり時間をかけて教えてあげなきゃね。
「でもそんなプレゼントでも嬉しかったけど」
私もそんなに喜んでいるレミィが見られて嬉しいわ、『鏡』を通して。
約一年の歳月と、全メイドの食費約一年分に相当する巨費を投じ、さらに試作品を『ゴキ』に盗られるという不慮の事故まで乗り越えて完成させた魔法の鏡。
レミィの所にある『送信鏡』は、ぱっと見普通の鏡だし、ちゃんと鏡として使えるけど、実は私の手元にある『受信鏡』にそこに映った映像を送ってくれるのよ?
ああやってうろうろ悩むレミィの姿を眺めながら、ゆっくりと紅茶を飲むのは本当、至福の時ね。
「でもでもでもでもそれすら罠なのかもしれないし…」
さぁどうかしらね?本当に今度は誕生日プレゼントなのかもしれないわよ?
「でも…それで本当の誕生日プレゼントだったら…」
そう見せかけて罠なのかもしれないわよ?
「あーっ!もうどっちなの!?」
地団駄を踏んで、次いでベットで転げ回るレミィは本当に可愛い。誰も見てないと思って素が出てるのね。
「いいわ…ど…どうせ罠だって死ぬほどの事はないはずよ、パチェは友達だし。うん、そうよ、たぶんこれは今度こそ私にくれた『本物の』プレゼントなはず…」
ひとしきり暴れたおかげで気持ちが定まったのか、レミィは箱に手を伸ばす。
「そうよ、これはいつも一緒にいる私に向けた、パチェからの贈り物、友人は信じなきゃ…」
その割に震えてるわね。前回の箱を開けたら水鉄砲とか、前々回の箱を開けたら杭発射がそんなに怖かったのかしら?
「そう…これはパチェからの…」
レミィが手を伸ばす…
「私に向けた…」
箱のリボンがほどかれ…
「心のこもった…」
どっかーん!!
「きゅー」
「…いたずらよ」
ああ、本当にレミィは面白い。周囲にはあんなに威張っているけど、中身はまんま子どもね、何を仕掛けてもひっかかってくれるんだから。
私は、部屋の真ん中でのびているレミィを見ながら、一人笑いをこらえていた。
ちなみにレミィ、『本物の』誕生日プレゼントは、あなたが目を覚ます頃、あなたの側にあるように手配してあるわ。誕生日おめでとう。
部屋の真ん中に置かれた箱の周りを、レミィはぐるぐると回る。
「気になることは気になるけど…でも何か仕掛けてあるかもしれないし…」
ぐるぐるぐるぐる…
「でもでもせっかくパチェがくれたんだし…」
そう言って手を伸ばしかけて…
「あああ…でも毎年その手に引っかかって痛い目に…」
ひょこっと引っ込める。
「でもでもでも、先週くれた鏡は全然変なところはなかったし…」
そう言って『私』を見てくるレミィ、でもそれは違うわ。変なところがないんじゃなくて、あなたが変なところに気がつかないだけ。
「趣味が悪いのが難点だけど、紫の鏡って…」
…それも違うわレミィ、紫は高貴な色なのよ?今度またたっぷり時間をかけて教えてあげなきゃね。
「でもそんなプレゼントでも嬉しかったけど」
私もそんなに喜んでいるレミィが見られて嬉しいわ、『鏡』を通して。
約一年の歳月と、全メイドの食費約一年分に相当する巨費を投じ、さらに試作品を『ゴキ』に盗られるという不慮の事故まで乗り越えて完成させた魔法の鏡。
レミィの所にある『送信鏡』は、ぱっと見普通の鏡だし、ちゃんと鏡として使えるけど、実は私の手元にある『受信鏡』にそこに映った映像を送ってくれるのよ?
ああやってうろうろ悩むレミィの姿を眺めながら、ゆっくりと紅茶を飲むのは本当、至福の時ね。
「でもでもでもでもそれすら罠なのかもしれないし…」
さぁどうかしらね?本当に今度は誕生日プレゼントなのかもしれないわよ?
「でも…それで本当の誕生日プレゼントだったら…」
そう見せかけて罠なのかもしれないわよ?
「あーっ!もうどっちなの!?」
地団駄を踏んで、次いでベットで転げ回るレミィは本当に可愛い。誰も見てないと思って素が出てるのね。
「いいわ…ど…どうせ罠だって死ぬほどの事はないはずよ、パチェは友達だし。うん、そうよ、たぶんこれは今度こそ私にくれた『本物の』プレゼントなはず…」
ひとしきり暴れたおかげで気持ちが定まったのか、レミィは箱に手を伸ばす。
「そうよ、これはいつも一緒にいる私に向けた、パチェからの贈り物、友人は信じなきゃ…」
その割に震えてるわね。前回の箱を開けたら水鉄砲とか、前々回の箱を開けたら杭発射がそんなに怖かったのかしら?
「そう…これはパチェからの…」
レミィが手を伸ばす…
「私に向けた…」
箱のリボンがほどかれ…
「心のこもった…」
どっかーん!!
「きゅー」
「…いたずらよ」
ああ、本当にレミィは面白い。周囲にはあんなに威張っているけど、中身はまんま子どもね、何を仕掛けてもひっかかってくれるんだから。
私は、部屋の真ん中でのびているレミィを見ながら、一人笑いをこらえていた。
ちなみにレミィ、『本物の』誕生日プレゼントは、あなたが目を覚ます頃、あなたの側にあるように手配してあるわ。誕生日おめでとう。
そして小悪魔・・・やっぱり似た者主従か
>田代一家
吹いたwwwwww
その発想はなかったwwww
この変態紅魔館め!
ちょwww不慮の事故吹いたwwww
れみりゃは来年も引っ掛かるでしょう・・・来年はなんだろう?
・・・銃剣神父ですかね?
しかしまぁ蔵書その物が実は人質ならぬ物質にもなることに気付くのことは・・・生涯ないんだろうなぁ
下手に個別にお返しすると、トンチンカンな事を言ってしまいそうなので、まとめてでご容赦を…
来年もその先もレミリアはひっかかりません、でもレミィやれみりゃなら引っかかってくれるでしょう(意味不明)
毎年、パチェは一月前から『誕生日プレゼント』の用意をしているとかで…
ちなみに、最初は『机』の上に置かれているプレゼントの周囲を回るはずだったレミリアが、なぜ部屋の真ん中に置かれているプレゼントの周囲を回ることになったのかは、読者様のご想像にお任せいたします。
>レミ様鏡に映るんだ…
あ…吸血鬼って鏡に映らない…のですか?
ご指摘ありがとうございましたっ(逃
不勉強でした。今更訂正するのもなんですので、失敗の証としてさらしおきます。
うつるよ!!
AA(ry
そーなのかー!や、申し訳ない、不勉強なネタを使うべきではありませんね。自分ではそういったことに全く考慮せずに書いておりましたので、今回はいい勉強になりました。四人目の名無し妖怪様へも合わせ、改めてお礼をさせていただきます。ありがとうございました。
ご感想ありがとうございますww
>この鏡つかった魔理沙の悪戯がみたいです
ごめんなさい…実は…
「パチュリーさまぁ~開発中の鏡がゴキに盗まれました~」
「…そう、相手がアレじゃ仕方ないわ。設計図は残っているのでしょう、開発を継続させなさい」
「はい♪」
↓
「やっぱりこういうのはあの黒いののせいにしておけば大丈夫ですねwwさてと…小悪魔仕様に改造改造っと♪」
こんな裏設定…orz