「こんにちは、ＷＷＳの時間です。
今日も世界からホットな話題を念波中継でお届けいたします。
では、早速最初の話題から。
ギリシャでは歴史に残るような偉業がなされたとのことです。
一体どのようなことでしょう？ 彩さーん！」
「はい、射命丸彩でーす。
ここ、ギリシャで最も豪華な建築物としてしられています、通称『地獄館』でそれは成されました。
ここの支配人でありますヘイダス＝ヒアデスさんが飼っていらっしゃる門番のケルベロスのアリスちゃん（♀）が、
この程出産をしたということです。
その生まれたお子さんの数、驚くなかれナント１７頭！！」
「１７頭ですか！？」
「そうなんです！
しかもケルベロスの出産には大変な難題がありまして。
通常ですとケルベロスの１回当たりの出産数は４～６頭なんですが、無事に生まれるのはたった１～２頭なんです。
幻獣医さんによるとこの出生率の低さは、生まれながらの３つ頭が産道を通る際に圧迫されるためあるとされています。
今回この幻獣医さんにお産に立ち会ってもらったのですが、いやはや何もすることなく、ただ終始口が開きっぱなしだったそうです。
まさに大安産ですね！
飼い主のヘイダスさんのインタビューです。
ヘイダスさん、今のご心境は？」
「えぇ、もう感無量ですよ。
将来この子たちには立派に地獄で働いてもらうつもりです。
地獄は広大ですからね。ケルベロスは何頭でも欲しいのです。本当に、アリスちゃん様々ですな。」
「今の悩みは、この１７頭の名前をどうやって決めるかということだそうです。
以上、射命丸彩でした！」
「ありがとうございました。
ちなみに父親のケーネ君は現在地獄３丁目で巡回パトロールの仕事をしているそうです。
いつか親子で仕事をこなす日がくるんでしょうか。それとも閻魔様のお膝元におかれたりとか・・・
将来が非常に楽しみですね。
では次です。
タイに旅行に出かけられる方はご用心ください。
最近のタイはリザードマンの集団が横行しており、大変危険だということです。
その現状、一体どうなっているのでしょうか。
舞さんからの報告です。」
『ザザ―
えー現在私はリザードマンが多く出没するという沼までやってきました。
このあたりは昔から治安が悪く、地元治安維持部隊が特に入念に警戒にあたっている場所でもあります。
リザードマンは襲った相手の防具や武器を奪い取って武装、それを足がかりに更に凶悪な犯罪を犯しているとのことです。
実際に襲われたというペナンガランのランプーンさんです。』
『あー、そりゃもーランボーでよ、
棒かなんかでぶったたかれて気絶しちまってよ、その隙にわすの獅子頭とられっちまったぃよ。
せーっかく孫が日本の土産にくれたってのになぁー？ 悔しいわなぁー。
まー怪我は大したことなくってよかったんだけどもなぁー』
「治安維持部隊はなんとか被害を食い止めようと躍起ですが、
リザードマンによる被害者は増加傾向にあり、彼らの面目も丸つぶれです。」
「舞さーん、ところでその右手に持っている剣は何ですかー？」
「あー、これはですねー
先ほどリザードマン４，５体が襲ってきたので、それの戦利品として頂きました。
以外に素早くって焦りましたが、私の敵ではな―
「ＳＹＡＧＡＡＡＡＡＡＡＡ！！！」
「！！ マサライ！」
[舞ニハ一切触レサセナイッ]
射ァッ
固ん！
写禁！！
雑雑雑ッ
斬ッッ バシャーーン！！
写魂っ・・・
「お前は空撮りにも値しない！」
「えー、このように問答無用で襲い掛かってくるわけですね。
非力な方は重要な用事でもない限りはこちらに来るのは止めるべきでしょう。
以上、射命丸舞の報告でした。」
「ありがとうございました。
早くこのような事態が収拾すると良いですね。
では次の話題を。
先日お伝えしましたアメリカでのあの騒動、何か展開はあったんでしょうかっ
陽さ～ん！」
「ＨＩ！ 射命丸陽デ～ス！！
今回もバックベアード様のスキャンダル速報デス！
私、射命丸陽が２４時間体制で追跡した結果をご報告しましょう。」
「それで陽さん、何か解りましたか？」
「もう、文さん焦りすぎデスよ～（笑）
今回はしっかり証拠があるんデス！！
えー先ずはこちら。
今週水曜日の午後７時ごろ、『食事処 和・ＪＰＮ』でのバックベアード様とハルピュイアのＡさん（１４）の２ショットデス！
お二人は個室の座敷席でお食事をしながら談笑、
別れ際にも親しげに「又ね」とか「去らば」などと交わしていたあたりにも、かなり親密な関係ではないかと睨んでいます！！」
そして次はこちら！
金曜日の午前１０時ごろ、『純喫茶 Ｍａｒｒｙ』でのワーウルフのＫさん（２１）との２ショットデス！
お二人は会議だの交渉だのとのビジネス的なお話が中心でしたが、その会話に似合わずお店が実にファンシー！
実はここ、デートスポットとしては結構有名でして・・・・果たして本当にビジネスの話だったんでしょうかねぇ？
かなーり怪しいデス！
最後はこちら！！
土曜日の午後１１時ごろ、高層ビル群の一角にありますパークセントラルビルの５３階にあります『etoile』での出来事デス！！
お相手はダークエルフのＣさん（１８）、ご自身はカクテルをお召しになりつつ、Ｃさんはエステだのサウナだのと贅沢三昧！
帰りの際にはお土産にとブランド物のバッグを差し上げる始末！！」
「うわ～、まさにやりたい放題じゃないですか～！」
「どうですか、とても奥方持ちのお方とは思えない行動の数々！！ これは絶対に何かありますよ～？！
いえ、何もないなんてことは絶対にありません！！
いつか真実に辿りつくまでこの射命丸陽、最後までバックベアード様を追跡したいと思います、以上です！！」
「はい、ありがとうございました～！！
いやー、流石は陽さん、やることが徹底してます！
今後も彼女の報告に期待したいと思います！
ＷＷＳ、司会は射命丸文がお送りしました！」
「・・・なぁ」
「あ、気に入っていただけました？」
「そうじゃない！ こんなもん聞いてなんの役に立つんだ？」
「役に立つ立たないの問題ではないのです。
知識、情報の収集、世界を知る、ということは人間を豊かにさせるのです！」
「・・・お前らは人間じゃないだろうが。それにそういうのはもっと適したヤツがいるだろう？」
「と、申しますと？」
「ごにょごにょごにょ」
「ああ、なるほど！ 確かに彼女ならこの素晴らしさを解っていただけますね！ では早速！」
「・・・・
ああ、やっと喧しいのが行ったぜ・・さ、さっさとアイテム回収に廻るか！」
――『文文。新聞念波放送絶賛稼動中！ 詳しくは射命丸まで！』――
今日も世界からホットな話題を念波中継でお届けいたします。
では、早速最初の話題から。
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ここの支配人でありますヘイダス＝ヒアデスさんが飼っていらっしゃる門番のケルベロスのアリスちゃん（♀）が、
この程出産をしたということです。
その生まれたお子さんの数、驚くなかれナント１７頭！！」
「１７頭ですか！？」
「そうなんです！
しかもケルベロスの出産には大変な難題がありまして。
通常ですとケルベロスの１回当たりの出産数は４～６頭なんですが、無事に生まれるのはたった１～２頭なんです。
幻獣医さんによるとこの出生率の低さは、生まれながらの３つ頭が産道を通る際に圧迫されるためあるとされています。
今回この幻獣医さんにお産に立ち会ってもらったのですが、いやはや何もすることなく、ただ終始口が開きっぱなしだったそうです。
まさに大安産ですね！
飼い主のヘイダスさんのインタビューです。
ヘイダスさん、今のご心境は？」
「えぇ、もう感無量ですよ。
将来この子たちには立派に地獄で働いてもらうつもりです。
地獄は広大ですからね。ケルベロスは何頭でも欲しいのです。本当に、アリスちゃん様々ですな。」
「今の悩みは、この１７頭の名前をどうやって決めるかということだそうです。
以上、射命丸彩でした！」
「ありがとうございました。
ちなみに父親のケーネ君は現在地獄３丁目で巡回パトロールの仕事をしているそうです。
いつか親子で仕事をこなす日がくるんでしょうか。それとも閻魔様のお膝元におかれたりとか・・・
将来が非常に楽しみですね。
では次です。
タイに旅行に出かけられる方はご用心ください。
最近のタイはリザードマンの集団が横行しており、大変危険だということです。
その現状、一体どうなっているのでしょうか。
舞さんからの報告です。」
『ザザ―
えー現在私はリザードマンが多く出没するという沼までやってきました。
このあたりは昔から治安が悪く、地元治安維持部隊が特に入念に警戒にあたっている場所でもあります。
リザードマンは襲った相手の防具や武器を奪い取って武装、それを足がかりに更に凶悪な犯罪を犯しているとのことです。
実際に襲われたというペナンガランのランプーンさんです。』
『あー、そりゃもーランボーでよ、
棒かなんかでぶったたかれて気絶しちまってよ、その隙にわすの獅子頭とられっちまったぃよ。
せーっかく孫が日本の土産にくれたってのになぁー？ 悔しいわなぁー。
まー怪我は大したことなくってよかったんだけどもなぁー』
「治安維持部隊はなんとか被害を食い止めようと躍起ですが、
リザードマンによる被害者は増加傾向にあり、彼らの面目も丸つぶれです。」
「舞さーん、ところでその右手に持っている剣は何ですかー？」
「あー、これはですねー
先ほどリザードマン４，５体が襲ってきたので、それの戦利品として頂きました。
以外に素早くって焦りましたが、私の敵ではな―
「ＳＹＡＧＡＡＡＡＡＡＡＡ！！！」
「！！ マサライ！」
[舞ニハ一切触レサセナイッ]
射ァッ
固ん！
写禁！！
雑雑雑ッ
斬ッッ バシャーーン！！
写魂っ・・・
「お前は空撮りにも値しない！」
「えー、このように問答無用で襲い掛かってくるわけですね。
非力な方は重要な用事でもない限りはこちらに来るのは止めるべきでしょう。
以上、射命丸舞の報告でした。」
「ありがとうございました。
早くこのような事態が収拾すると良いですね。
では次の話題を。
先日お伝えしましたアメリカでのあの騒動、何か展開はあったんでしょうかっ
陽さ～ん！」
「ＨＩ！ 射命丸陽デ～ス！！
今回もバックベアード様のスキャンダル速報デス！
私、射命丸陽が２４時間体制で追跡した結果をご報告しましょう。」
「それで陽さん、何か解りましたか？」
「もう、文さん焦りすぎデスよ～（笑）
今回はしっかり証拠があるんデス！！
えー先ずはこちら。
今週水曜日の午後７時ごろ、『食事処 和・ＪＰＮ』でのバックベアード様とハルピュイアのＡさん（１４）の２ショットデス！
お二人は個室の座敷席でお食事をしながら談笑、
別れ際にも親しげに「又ね」とか「去らば」などと交わしていたあたりにも、かなり親密な関係ではないかと睨んでいます！！」
そして次はこちら！
金曜日の午前１０時ごろ、『純喫茶 Ｍａｒｒｙ』でのワーウルフのＫさん（２１）との２ショットデス！
お二人は会議だの交渉だのとのビジネス的なお話が中心でしたが、その会話に似合わずお店が実にファンシー！
実はここ、デートスポットとしては結構有名でして・・・・果たして本当にビジネスの話だったんでしょうかねぇ？
かなーり怪しいデス！
最後はこちら！！
土曜日の午後１１時ごろ、高層ビル群の一角にありますパークセントラルビルの５３階にあります『etoile』での出来事デス！！
お相手はダークエルフのＣさん（１８）、ご自身はカクテルをお召しになりつつ、Ｃさんはエステだのサウナだのと贅沢三昧！
帰りの際にはお土産にとブランド物のバッグを差し上げる始末！！」
「うわ～、まさにやりたい放題じゃないですか～！」
「どうですか、とても奥方持ちのお方とは思えない行動の数々！！ これは絶対に何かありますよ～？！
いえ、何もないなんてことは絶対にありません！！
いつか真実に辿りつくまでこの射命丸陽、最後までバックベアード様を追跡したいと思います、以上です！！」
「はい、ありがとうございました～！！
いやー、流石は陽さん、やることが徹底してます！
今後も彼女の報告に期待したいと思います！
ＷＷＳ、司会は射命丸文がお送りしました！」
「・・・なぁ」
「あ、気に入っていただけました？」
「そうじゃない！ こんなもん聞いてなんの役に立つんだ？」
「役に立つ立たないの問題ではないのです。
知識、情報の収集、世界を知る、ということは人間を豊かにさせるのです！」
「・・・お前らは人間じゃないだろうが。それにそういうのはもっと適したヤツがいるだろう？」
「と、申しますと？」
「ごにょごにょごにょ」
「ああ、なるほど！ 確かに彼女ならこの素晴らしさを解っていただけますね！ では早速！」
「・・・・
ああ、やっと喧しいのが行ったぜ・・さ、さっさとアイテム回収に廻るか！」
――『文文。新聞念波放送絶賛稼動中！ 詳しくは射命丸まで！』――