門番に必要な物は何なのか、紅美鈴は改めて考える
侵入しようとする者を撃退する力か
門を守り通す頑丈さか
どちらも必要だと考えながら、強い想いこそ必要なのだと美鈴は考える
門の向こうにいる皆を守りたい、傷つける事など絶対に許さない
その想いがあれば、例え自分よりも強い妖怪が来たとしても通さない事が出来るのだと信じている
けれど、紅美鈴は害意や殺気の無い侵入者は苦手だった
一人の魔法使いがいる、彼女の名前は霧雨魔理沙
普通の魔法使いを自称する彼女の弾幕ごっこに戦意はあれど害意は無く、歓喜はあれど殺気は無い
魔法使いに悪意は無い、自覚が在りながら悪びれもせずに本を持っていく彼女には一欠けらの悪意も無いのだ
戸惑う美鈴は、あまり上手いも言えない弾幕ごっこに力が入らない
一度スペルカードだと言い張りながら殴りかかったら、拳が彼女の顔へとぶつかる前に躊躇してしまった
それで負ける、スムーズに負ける、あっさりと負ける、背水の陣だと自分に言い聞かせても負ける
お仕置きであるはずのナイフに、何故か労いと好意の気を感じる紅美鈴だった
しかし、負け続ける事に納得はいかない
弾幕ごっこをもっと上手くなろうと頑張った事もある、弾幕の色が三色増えた
早く正確な弾幕を避ける方法を勉強した事もある、気合い避けを覚えた
それでも負ける、弾幕ごっこをする時間は延びたが負ける、くらいボムは反則だと思いながら負ける
そして考える、このままでは絶対に勝てないのだと
勝てない相手に勝つにはどうすれば良いのかと考えた時に思いつくのは、薬と援軍とナイフの三つ
自分の知っている薬は一時的に力などを上昇させる物で、決して弾幕ごっこが上手くなる薬ではない
そもそも漢方は健康の為の薬である、まだ秘孔を突いた方が効果はあるだろう
援軍に誰か呼ぶかと考えて、紅魔館の強い4人に手伝ってもらえば悪魔戦隊コーマカン!
己の主に言えば面白そうだと言われるかも知れないが、流石に相手をする魔法使いが可哀想なので止めておいた
ナイフや何かの武器を使えば容易に傷付ける事が出来るかもしれないが、傷付けられるのならば素手でやっている
だが其処で美鈴は思いついた、傷付けない武器を使えば良いのだと
美鈴が思いついた翌日、魔法使いは来る度に派手になっていく美鈴の弾幕を楽しみにしていた
そんな魔法使いを待っていたのは、いつもと違うメイド達と美鈴
メイド達は箒、塵取り、如雨露、ハタキ、お玉、バケツ、雑巾、謎の物質、鍋などを手に構えている
そんなメイド達の真ん中で、美鈴は両手に葱を構えている
魔法使いは、疑問に思いつつもスペルカード
「マスタースパーク! 」
鍋で防がれました
「何ぃ!? 」
狼狽する魔法使いにメイド達がそれぞれの獲物を掲げ襲い掛かる
箒で掃かれ、塵取りで取られ、如雨露で注がれ、ハタキでハタかれ、お玉で混ぜられ、バケツに入っいる水を掛けられた
水に濡れた場所を雑巾で拭かれ、謎の物質を食べさせられた魔法使い
連なるコンボにフラフラとする魔法使いの前に、とうとう葱を持つ美鈴がやってくる
「ぐえっ」
葱で首を絞められて
「アッー!」
・・・・・思案した結果、容赦なく葱が使用された
こうして魔法使いは、風邪を予防されて健康な日々を送ったのであった
侵入しようとする者を撃退する力か
門を守り通す頑丈さか
どちらも必要だと考えながら、強い想いこそ必要なのだと美鈴は考える
門の向こうにいる皆を守りたい、傷つける事など絶対に許さない
その想いがあれば、例え自分よりも強い妖怪が来たとしても通さない事が出来るのだと信じている
けれど、紅美鈴は害意や殺気の無い侵入者は苦手だった
一人の魔法使いがいる、彼女の名前は霧雨魔理沙
普通の魔法使いを自称する彼女の弾幕ごっこに戦意はあれど害意は無く、歓喜はあれど殺気は無い
魔法使いに悪意は無い、自覚が在りながら悪びれもせずに本を持っていく彼女には一欠けらの悪意も無いのだ
戸惑う美鈴は、あまり上手いも言えない弾幕ごっこに力が入らない
一度スペルカードだと言い張りながら殴りかかったら、拳が彼女の顔へとぶつかる前に躊躇してしまった
それで負ける、スムーズに負ける、あっさりと負ける、背水の陣だと自分に言い聞かせても負ける
お仕置きであるはずのナイフに、何故か労いと好意の気を感じる紅美鈴だった
しかし、負け続ける事に納得はいかない
弾幕ごっこをもっと上手くなろうと頑張った事もある、弾幕の色が三色増えた
早く正確な弾幕を避ける方法を勉強した事もある、気合い避けを覚えた
それでも負ける、弾幕ごっこをする時間は延びたが負ける、くらいボムは反則だと思いながら負ける
そして考える、このままでは絶対に勝てないのだと
勝てない相手に勝つにはどうすれば良いのかと考えた時に思いつくのは、薬と援軍とナイフの三つ
自分の知っている薬は一時的に力などを上昇させる物で、決して弾幕ごっこが上手くなる薬ではない
そもそも漢方は健康の為の薬である、まだ秘孔を突いた方が効果はあるだろう
援軍に誰か呼ぶかと考えて、紅魔館の強い4人に手伝ってもらえば悪魔戦隊コーマカン!
己の主に言えば面白そうだと言われるかも知れないが、流石に相手をする魔法使いが可哀想なので止めておいた
ナイフや何かの武器を使えば容易に傷付ける事が出来るかもしれないが、傷付けられるのならば素手でやっている
だが其処で美鈴は思いついた、傷付けない武器を使えば良いのだと
美鈴が思いついた翌日、魔法使いは来る度に派手になっていく美鈴の弾幕を楽しみにしていた
そんな魔法使いを待っていたのは、いつもと違うメイド達と美鈴
メイド達は箒、塵取り、如雨露、ハタキ、お玉、バケツ、雑巾、謎の物質、鍋などを手に構えている
そんなメイド達の真ん中で、美鈴は両手に葱を構えている
魔法使いは、疑問に思いつつもスペルカード
「マスタースパーク! 」
鍋で防がれました
「何ぃ!? 」
狼狽する魔法使いにメイド達がそれぞれの獲物を掲げ襲い掛かる
箒で掃かれ、塵取りで取られ、如雨露で注がれ、ハタキでハタかれ、お玉で混ぜられ、バケツに入っいる水を掛けられた
水に濡れた場所を雑巾で拭かれ、謎の物質を食べさせられた魔法使い
連なるコンボにフラフラとする魔法使いの前に、とうとう葱を持つ美鈴がやってくる
「ぐえっ」
葱で首を絞められて
「アッー!」
・・・・・思案した結果、容赦なく葱が使用された
こうして魔法使いは、風邪を予防されて健康な日々を送ったのであった
1世紀と65年だけ待てばいいって考えるんだ
18と0の間の.を!
さておき誤字がありましたので。
>>バケツに入ってあった
>>とうとうに葱を
↓
(略)