香霖堂から「ぱそこん」をかっぱらって来た。
外の世界で何度か目にした事があるが、触れてみるのは初めてだ。
聞けば「まうす」と「きーぼーど」と言う物で命令を出し操作する式らしい。
式の扱いなら私の右に出る者がいる訳が無い。たとえ外の人間の作った式であっても、私に扱えないわけが無いのだ。
それでは早速……
そいや
どりゃ
うりゃ
そぉい!
……外の人間が作った式は、なかなか強情なようね。この私でも操作出来ないなんて。でもこんな時のために、式操作の教本「とりあつかいせつめいしょ」とやらもかっぱらって来ているのよ。
何々?まずは電源を入れる?電源を入れるには……ここのスイッチを……。
な、何か背徳的ね……いいのかしら、この突起物を押しちゃって、ドキドキしちゃう……ご、ごめんなさいね、ちょっと触るだけだから…。
ポチっとな。
――ウィーン……
!!!1111
やっべ、やっべ。超ビビった。
やっべ、マジやっべ。
もう!音を出すなら先に言いなさいよ!
ん?なになに?「ようこそ」?つまりこれは「ウェルカムゆかりちゃん」って事?よく躾が為されてるわね。
えーと、次は何をしてみようかしらね。
そうよ。「いんたーねっと」よ。これがやりたくてかっぱらって来たのよ。
では早速……。
こうして、ゆかりんはパソコンの魔力に魅入られていった。
最初はローマ字入力も覚束無かったゆかりんだが、持ち前の天才的頭脳で三日後には一分間に打てるようになっていた二十字位は打てるようになっていた。
う
ぎ
ぎ
ゆ
か
り
ん
か
わ
い
い
よ
さて、ほぼ日課となったネットサーフィンをしていた時の事である。ゆかりんはとある掲示板を見つけた。
あの有名巨大掲示板「2ちゃんねる」である。
この時、ゆかりんの頭の中には好奇心しか無かった。
こんな巨大な掲示板を目の当たりにした彼女の瞳は、まるで蝉の羽化を目撃した幼い少年の様に爛々と輝いていた。
掲示板のカテゴリ一覧には膨大な量の板。まず始めにゆかりんは【案内】のラウンジに行ってみる事にした。
【案内】と銘打ってあるのだ、少し2ちゃんねるの事を学ぼうと考えたのである。
1 名前:ゆかりん 投稿日:2006/11くらい(土) 15:55:09 ID:J/gYgyKI
ドウモ~~~ッ!!お~o(⌒0⌒)oは~♪ハジメマシテ~~~ッ☆☆(*⌒ヮ⌒*)
私は27歳のOLしてるのぉ~~~っ♪(#⌒〇⌒#)キャハ
うーんとー、私メル友がすっごくすっごく欲しくってー、\(⌒∇⌒)/
探してたら(◎_◎)なんσ(^_^)とっ!☆彡(ノ^^)ノ☆彡ヘ(^^ヘ)☆彡(ノ^^)ノ☆彡
素敵∑(゜□゜;ハウッ!な掲示板♪を発見!!!!(^o^)// パチパチパチ
あやしい所∑(゜□゜;ハウッ!とか…{{ (>_ノォオオオオオ!! ∑(゜□゜;ハウッ!
なあんて(#⌒▽⌒#)こんな♪(#⌒〇⌒#)キャハ 私っ!σ(^_^)だけど、(///▽///)
お友達σ(^_^)になってm(_ _)mくださいませませ♪('-'*)フフ ドガ━━━Σ(ll◎д◎ll)━━━━━ン
ということで。(^-^)vじゃあね~~~♪(⌒0⌒)/~~ ほんじゃo(゜▽゜ヽ)(/゜▽゜)o レッツゴー♪
それでは、今から他の掲示∑(゜□゜;ハウッ!板も色々見てきまーすC= C= C= C=┌(^ .^)┘
(*^-^*)ノ~~マタネー☆'.・*.・:★'.・*.・:☆'.・*.・:★
「これでよし。と」
しかし、彼女の目論見は早々に打ち砕かれることになる。
6 名前:名無しさん[] 投稿日:2006/01くらい(土) 15:58:05 ID:eftho5ut
言ってることがさっぱりわからん
9 名前:名無しさん[] 投稿日:2006/01くらい(土) 15:59:39 ID:vrjUYL66
こいつ頭悪いな。
19 名前:名無しさん[] 投稿日:2006/01くらい(土) 16:11:50 ID:k9SN4bYd
>>1
半年ROMれ
ゆかりんは泣いた。
初めて声を上げて泣いた。
三日三晩泣き通し、ようやく立ち直った。
取り合えず色々な板に書き込みをし、叩かれながらもゆかりんは成長していった。
空気も読めるようになった。2ちゃん語も扱えるようになった。
「ぬるぽ」
「そこに痺れる、憧れるぅ!」
「ありのままに(ry」
「幼女うp」
「幼女ハァハァ」
「プチトマトうp汁」
「いいか!絶対にうpするなよ!うpしろなんて誰も言ってないからな!いいか絶対だぞ!!!」
「ヤスヒロ始まったな」
「藍様ー、紫様最近おかしいよー」
「見るんじゃない!見たら死ぬぞ!」
そんなこんなで2ちゃんを完璧にマスターした、ゆかりん。
遂にラウンコから巣立つときがやってきたのだ。
251 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2006/11くらい(木) 00:32
''';;';';;'';;;,., ザッ
''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ
ザッ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
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vymyvwymyvymyvy ザッ
ザッ MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^Λ_ヘ
ザッ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
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「VIPから来ますた」 「VIPから来ますた」 「VIPから来ますた」 「VIPから来ますた」
「糞Vipperうぜぇぇぇえええええええええ!!!この糞共!社会のゴミ!童貞ニート!!!」
怒りに任せて、キーボードをこたつに叩きつけるゆかりん。なんというアンリアルトーナメント。
「糞が!制裁を食らわせてやる!糞スレ立ててやる!」
こうしてゆかりんはラウンコから旅立ち、VIPへと……。
ふんふん、ここがVIPね…
見る限り妹や姉について高速でチャットする板ね…
あら、これは何かしら?
炉 利 画 像 う p う p ス レ
「…………人生\(^o^)/ハジマタ」
早速、スレッドを開きttpでスレ内検索をかけるゆかりん。
「これね…ポチッとな」
躊躇いも無く、URLを踏む。そこにある幼女を求めて。
「ブラクラじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!!」
ゆかりんの捉え方があまりに的確すぎてバロスwwwwwwwwwwwwwww
萌えた