Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

紅魔館就職事情

2006/10/28 08:33:46
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「397番オトート=トグーロ、特技は100%中の100パーセ「気持ち悪いわぁぁぁぁぁっ【彩光乱舞】」

様々な色に輝く美しい弾幕がメイド服に身を包んだムキムキの人型の妖怪を入口の扉ごと吹っ飛ばしていく
吹き飛んだ扉には札がかけてあった、「紅魔館メイド隊面接会場」と





















周知の通り紅魔館では数多くのメイド達が日夜問わず働いている。
唯でさえ広大な敷地の広さにより仕事量が半端ではないのに、館の主であるレミリア=スカーレットが求める完璧さも追求していかなければならない。
塵一つでも残っていようものならお仕置き決定なのである。
予断ではあるがお仕置きの程度はレミリアの機嫌次第で変わる。
食事抜きから某図書館の主の「なんかうねうねした物体の実験~折角だから私はこの赤い触手を選ぶわ~」などピンキリである。
話を戻すが紅魔館には敵も多く、その撃退もメイドの仕事である為随時欠員の補充をしなければならないのである。
今回も欠員補充の為の面接であった。



「それにしても・・・・・・・どうしてうちの募集には色物が多く寄ってくるのかしらねぇ?」
「紅魔館ですから」
呟きながら紅茶の入ったカップを傾けるのは館の主レミリア
その横で控えているのは門番隊隊長の紅美鈴である。

普段面倒事には一切顔を出さないレミリアではあるが、面接にだけは必ず顔を出す。
雇い主が面接するのは当たり前、と本人は言っているが実際はレミリア親衛隊の発掘の為に顔を出しているだけである。

ちなみにレミリア親衛隊とは、有能さや能力等を一切無視して見目麗しさでのみ雇われる特別部隊である。
レミリアは正しく権力者であるので、美女を侍らすのが趣味なのだ。


「ところで美鈴?私達はメイドの面接をしていたのよね?」
「もちろんそうですよ、紅魔館で男性の募集をするはずないじゃないですか」
「ということはさっきのも女?」
「書類上では」
「・・・・・・幻想郷は広いわね」
まったくである

コンコン
「しっしつれいします」
扉がノックされる
何で吹き飛ばされた扉がノックされるのかというと、二人の雑談中にメイド達が修復していたからである
これだけ働いてもギャラ同じ
メイド達ガンバレ超ガンバレ






「さっさんびゃくきゅうじゅうはちばんいざよいさくやですよろしくおねがいします」
現れたのはどっからみても幼女である
ドアから二人の前に到着するまでの間、動きはカチンコチンで右手と右足が同時に前に出る
表情は不安がありあり見え、今にも泣きそうな状態だ

(ちょっ美鈴!ょぅじょよ、ょぅじょ)
(ょぅじょですねぇ)
表面上は柔らかく微笑みながらも小声で会話するこの二人流石である。

「えー十六夜咲夜さんですね?そちらの椅子に座ってください。」
「はっはい、しししっしつれいします」

ガシャーン
見事に座り損ねた

「ぐすん、いたぁい」
「大丈夫?落ち着いてゆっくり座って良いんですよ?」
(うっすら涙が浮かんでてもう、可愛いすぎます)
(たまらないわね)
ダメだこいつら











「えーそれでは事前に提出して頂いた書類によると特技はイオナズンとなっていますが?」
「はっはい、いおなずんです」
「いおなずんとはなんですか?」
「まほうです」
「それは素晴らしいわね」
「えっ!?」
レミリアの一言にさくやの視線がキョロキョロしだす
どうやら予想外の反応だったようだ

ゴソゴソッ
(どっどうしよう、めがねのおにいさんがくれためんせつひっしょうほうとはんのうがちがうよぉー)


(お嬢様お嬢様、カンペ見てますよカンペ)
(見え見えなのにばれてないと思ってるところがまた可愛いわね)



「とっとりあえずとくぎはいおなずんです」
どうやら開き直ったようだ



「それじゃあ見せて頂戴?」
「えぇぇぇぇっ!?」

(ちょっ、お嬢様追い込みますかココで)
(だってオロオロしてる所が可愛いんだもの)
(・・・・・・たしかに!!)
この二人どうやら末期です



「えっと、あのその・・・・・・・・・・いっいおなずん!!」
シーン
当然出るわけもなく部屋に沈黙が広がる



「・・・・・・うっうんがよかったな、きょうは・・・ひっく・・・まじっくぴーがたりっ・・・たりなっ・・・・・・・ふっふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん」
ついに泣き出してしまった

(めっ美鈴、泣いちゃったわよ!!)
(追い込んだのはお嬢様でしょうが!とっとりあえず泣き止ませなきゃ!!)
「あぁ、泣き止んでねっ?怒ったりしないからね?」
「ひっく、だだだだって・・・わたしぃいっいおなずんできなくって・・・ひっ・・・うぅぅぇ」
「だっ大丈夫よ、イオナズンできなくても貴女は採用するから!ねっねぇお嬢様?」
「ええもちろよ?採用よ採用、何の問題もなく採用よ」
「ひっっくほっほんとう?」
「ええもちろん」
(あぁぁぁぁぁぁぁっ泣き顔の上目使いがたまらないわぁぁぁぁぁぁっ)
(タベチャイタイタベチャイタイタベチャイタイジュルッ)
いいから病院にいけお前ら




「あの娘は、大当たりね」
泣き止んだ少女は既にメイド服の採寸等の為に退出している
「そうですねぇ、ここ最近での一番の掘り出し物ですよ」
ちなみに二人とも鼻から赤い液体が垂れている。
泣き止んだ少女の花開くような笑顔に撃沈されたのだ
いいから鼻血拭け、なっ

「美鈴、今日は機嫌が良いわ、残りの募集はそのまま採用しなさい」
「わかりました、399番から402番までの残り4名を無条件採用いたします」
「これから楽しくなりそうね」
そう言って笑うレミリアはこの上なく怪しかった
後、中国涎拭け






こうして少女は無事紅魔館に採用される事となった
彼女こそ後の紅魔館のメイド長十六夜咲夜である。
399番 ラーオウ=ケーンオウ
400番 レーツ=カイオー
401番 キーン=ポチョム
402番 ザンギ=エフ

彼女達こそ後の紅魔館門番隊の愉快な幹部達である。
ぽぽーい
コメント



1.nanasi削除
………嫌な門番隊だ。






幼女さっきゅんGJ
2.春日削除
めがねのおにいさんだと!?
こーりんきっさまぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
3.CACAO100%削除
此処だけは言わせて貰おう、こーりんまぁ『何も』してなかったんならグッジョブ
何かしてたら・・・しねぇぇぇぇぇ!!!
4.名無し妖怪削除
どこからツッコんだらいいんだこれw
5.あざみや削除
私も鼻血がたれた。
6.名無し妖怪削除
オトート=トグーロ吹いた
7.印度削除
399番 ラーオウ=ケーンオウ 退かず、媚びず、顧みない程度の能力
400番 レーツ=カイオー   水の上を走れる程度の能力
401番 キーン=ポチョム   鉛筆を折る程度の能力
402番 ザンギ=エフ     赤パンツ大好き

・・・勝手にキャラの能力を考えてみたり。
ザンギ=エフは飛び道具を片手で消したり、回転してグレイズ出来るだろうから
一応弾幕相手にも僅かに戦えそうデスネ。
8.SETH削除
どのラリアットでもスパークは抜けれないと思うんだけどw
9.ながれもの削除
ツッコミ所が多すぎる!(誉め言葉
10.名無し妖怪削除
これはやべぇ…gj
11.名無しの一人削除
とりあえずこの門番隊は突破できる気がしない
12.名無し妖怪削除
萌wwww(// //)
私ももうだめです。
13.名無し妖怪削除
えらい近距離戦強そうな親衛隊だなw
14.変身D削除
控え室で番号前後のマッチョに挟まれて泣きそうな幼女さっきゅんと言う幻想が止まらない私はどうすればOTZ
15.削除
ラーオウ=ケーンオウは「決して膝を付かない程度の能力」だったような。
「退かず、媚びず、顧みない程度の能力」はサウーザ=セイテーイの能力とか言ってみる。
16.名前ガの兎削除
ザンギ=エフ
得意技はジャンプ着地からの抱きしめセクハラ、しゃがみ大Kキャンセルからの抱きしめセクハラ、そしてまったく前兆の無い立ちセクハラだッ!
書類上は女( ´Д`)・・・?
17.暇人削除
399~402番までの方々が女性なんですか?愉快すぎますね^^
18.名無し妖怪削除
もう駄目だwwwww腹がよじれるwwwwwwww
19.Mr.C削除
こんな門番隊じゃ侵入できる気がしねぇ!