Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

妖しい幽々子

2006/10/18 00:11:52
最終更新
サイズ
2.31KB
ページ数
1
「最近幽々様が変なんです」
妖夢の言葉に霊夢と魔理沙は顔を見合わせた。
「いつもじゃないか」
「いつもね。もしかして普通になった?」
「あぁ、それは変だな」
言いたい放題の二人。
「そうじゃないんですよ!本当におかしいんです」
妖夢は必死になって言う。
「一昨日のおやつの時間…」

『あれ?幽々子様、全然お菓子が減ってないですよ?』
『そう?じゃあ、妖夢が食べなさい』

「そう言って私に自分のお菓子を差し出したんです!それに一昨日だけじゃなくて昨日もなんです!」
「なにぃ!?それは妙な…本当に現実だったのか?夢と混同してないか!?」
「わ…私も何度も何度も確かめました!」
「いやいや、どれだけ大事なのよ…」
「霊夢、これは稀なる珍事だ。天狗が知ったら小躍りするほどのな」
「はい、私も何が起きたのか不安で不安で…」
「うぅん…」
魔理沙が妖夢を見据えて言う。
「私が思うに…これは、あれだ」
「あれ?」
「幽々子の奴、お前を食べようとしてるな」
「!?」
「自分は食事を抜いて充分にお腹をすかせ…お前にはたらふく食わせて太らせる…あぁ、これしかないぜ!」
「な…なんですと!?」
「お前どちらかと言えば美味そうに見えなくも無いしな。その半霊の部分とか特に。幽々子が堪えられるわけがなかったと言うことだ!」
「そ…そんな…」
妖夢はがっくりとうなだれる。
「でも…」
「ん?」
「でもいつか幽々子様とはこういう別れがくると思っていました…」
「思うな思うな…」
「これも幽々子様に仕える魂魄の定め…私はよろこんで幽々子様に身を捧げます!」
「妖夢!天晴れな奴だぜ…」
妖夢は一礼すると神社を飛び出した。
「…で、霊夢はどう思う?」
「虫歯でも出来てたんじゃない?あいつ不摂生な感じだし」
「あ~、なるほどな」

八意デンタルクリニック(仮称)。
「とりあえず治療は完了したけど…幽霊も虫歯が出来るのねぇ」
「妖夢に気付かれる前に治せて良かったわ~。気付かれたらまた怒られるところだったから」
「自業自得でしょうに…。ちゃんと摂生しなさい」
「幽霊が摂生って面白いわ」
「解ってるのかしら…とにかくお大事に」
「はいはい」
幽々子は白玉楼に帰った。

白玉楼では妖夢が粛々と幽々子を迎えた。
「?あら妖夢…どうかしたの?」
「幽々子様…魂魄妖夢、幽々子様のお心しかと受け止めました」
「?だから?…と言うより何のかしら…」
虫歯のことかと内心焦る幽々子。
「どうぞ私をご自由にしてください!」
「…え?」
「どうぞ!」
「…まぁそう言うならそうするけど…何?」
「食べてください!」
「な…なに~!?」
その後どうなったかは定かではない。
                       《ベタオチ》
 生き詰ったら幻想郷!元気になれます。

 一瞬で出来た話です。伝統の虫歯からの勘違いネタ。他の人と被っている可能性大ですが、もしそんなことがあっても他意はありません。見逃してください。
aba
コメント



1.CACAO100%削除
やっぱり 幽々子は エロいな
2. 削除
いや、妖夢がエロいんだ