Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

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2006/10/07 22:52:59
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「こんなものを拾った」
珍しく霖之助からこちらに来たかと思ったら、さっそく珍妙な物体とカードが魔理沙に手渡された。
まず珍妙な物体。
というより鍵。
何の変哲…いや、ピンク色の鍵はそんなにないだろう。
あのギザギザみたいのも無い。
鍵としての意味があるのかどうか。
しかしそんなことはどうでもよくなるくらい、その鍵からは魔力がにじみ出ていた。
次にカード。
数枚しかないが、それぞれに絵がかかれており、その下にはそのカードの名前なのだろう、『windy』『flower』『sword』などと書かれた文字。
やはりそのカードからも魔力が感じられる。
しかもこの感じは精霊とかそれくらいのレベルのヤツだ。

ピンクの水玉模様のパジャマを着たまま、魔理沙はうなる。
数秒、考えたあと霖之助を睨んだ。
それでどうしろというんだ、と。
それは同時にお手上げという意思表示でもある。
その様子に、霖之助はさも嬉しそうに微笑んだあと、もっと嬉しそうに説明しだした。
「これは外の世界から来た魔法の杖さ。調べてみたらどうやら、この杖には特殊な力があるらしくてね。『カードを封印、封印したカードの能力を開放する程度の能力』だそうだ」
この杖の扱い方も起動方法も分かってると霖之助は付け加えた。
…カードを封印。
…封印したカードを使える。
「なあ、香霖。その封印したカードってもらえるのか?」
「多分もらえるんじゃないかな?」
霖之助の答えに魔理沙は目を輝かせた。
外の世界の魔法具で、さらに封印したカードをもらえる。
しかも精霊レベルの魔力を持ったカードを自在に操れるとなると、収集家が黙っちゃいられない。
このまま玄関の前で立ち話も何なので、霖之助を家に入れた。
「で、どうすりゃいいんだ!?」
まさに新しいおもちゃを買ってもらった子供。
霖之助に手元にある最高の紅茶を振舞ったあと、さっそく魔理沙はたずねた。
その様子に、霖之助は満足げにうなずいた。
「簡単さ。鍵を両手でにぎりながら胸元に当て、レリーズと叫ぶんだ!!」
それはもう高々に。
霖之助が手本を見せるが、はっきりいって野郎がやってもキモいだけだった。
そんなものには目もくれず
「よし!さっそくやってみるぜ!」
と魔理沙は霖之助と同じ行動を起こした。

少女が両手でやわらかく鍵を握る。
その両手を、まだまだ発展途上な胸元に当てる。
ああ、野郎がやるとキモイだけなのに女の子がやるだけでなんてステッキーなんだろう。
目を閉じ、祈るように鍵を強く握った後、少女は叫んだ。
「れ、レリーーーズ!!」
ちょっと恥ずかしかったのか、最初がどもった。
ああ、初々しい。
次の瞬間、鍵からあふれ出したエーテルが風を模した形で具現化され、荒れ狂う。
その余波で霖之助の服が吹っ飛び、褌一丁になったがはっきりいってそんなのどうでもいいです。
そして魔理沙は、魔力のゆりかごに包まれた。

気がつけば珍妙な杖を握っていた。
チアリーダーのバトンを思い浮かべれもらえればいいと思う。
長さは70センチ前後。
先端には、鳥の頭部をデフォルメしたような飾りで、その丁度中心あたりに赤い宝石があった。そこから羽が生えている。まあ、作り物だろう。
柄はピンクで、くちばしっぽいところが赤。
「よっしゃぁ!カード○ャプターの誕生や!!」
褌姿の霖之助が血だらけでガッツポーズ。
とにかく色んなものにぶつかったり当たったりしたっぽい。
「なんで関西弁なんだよ香霖。ていうかなんだカード○ャプターってのは…ってぇぇぇえええ!!」
魔理沙は驚いた。
いつの間にかパジャマは脱ぎ捨てられ、代わりにいつもの服を着ていた。
いや、いつもの服とはちょっと違う。
基本的な構造は変わっていない。しかし黒地をベースにしていたはずの彼女の服はピンク一色になっていた。
胸元には大きな赤いリボン。
そしてスカートはいつもより3割くらい短くなっており、フリルがついていた。
しかしまず、何より変化したのは、
「…ドロワーズじゃ…ない」
いつも彼女の愛着している下着ではなかった。
シルク特有のやわらかい感触。ぴったりとフィットし、股上が極端に浅い。
分類するならスキャンティーと呼ばれる下着だった。
「まて香霖!こんなの聞いてないぞ!?」
顔を真っ赤にしながら、3割り増しくらいに短くなったスカートの裾を下にひっぱる魔理沙。
油断したらスカートの中が普通に見えてしまいそうでかなりきわどかった。
「大丈夫!僕も分からなかったから!」
サムズアップ。
とりあえずグリモワールのカドで頭を殴った。
「で、このあとどうすりゃいいんだ」
相変わらず裾を引っ張ったまま、血だるまの霖之助に問うてみた。
「まて、そう急くんじゃない」
ゆらりと立ち上がる霖之助。
その幽鬼のような動きにちょっと腰が引けた魔理沙。
その魔理沙にあ、ちょっとかわいいとか思いながら、霖之助は次のステップの説明をする。
「どちらかというと今からやることが重要さ」
腕を組み、真面目な顔で魔理沙を見る霖之助。頭からは血が噴射してるせいでシリアス度30%ダウン気味。
あまり気にならなくなってきたのか、裾を引っ張るのをやめて霖之助に向き合う魔理沙。
「次にやることは」
ごくりっと、魔理沙が喉を鳴らす。
そのタイミングを見計らったかのように霖之助の目がカッと見開いた。

「それはキメポーズとキメ台詞!魔法少女たるものポーズとセリフは切っても切れないまさにプラナリアのようなモノ!さあ魔理沙、片足をギリギリまで上げて指を頬にあてつつ『カード○ャプター魔理沙、ここに参上!』と高らかに叫ぶんだ!そうすればおおきなお友達が狂喜乱舞して君のその発展途上な胸にルパンダイブゲッフオンドゥブッハ!!」

しこたま殴りました。
玄関からボロクズになった霖之助を投げ捨て、鍵をかけた。
突込みが遅れたが、プラナリアは普通に切れるし、そっから再生して分裂する生物だっての。
自分の部屋に戻る。
あふれ出した魔力の余波で部屋は散々に荒れていた。
今までの人生の中で多分6回目くらいの大きなため息をついた後、ふと横を見た。
それは、等身大の鏡。
そこに映っているのは、ピンク色のフリフリな服を着た金髪の少女。




「カード○ャプター魔理沙、ここに参上!」
片足をギリギリまで上げて指を頬にあてながら、魔理沙はそう叫んでみた。




カシャッ




魔理沙が固まる。
ギギギと首だけを窓に向けた。

そこにはいい笑顔でカメラを持った文と紫と霖之助。
そして唖然とした表情のアリスがいた。







「文くん!早く、早く!魔理沙に追いつかれる」
「なんで私に抱きつくんですか!紫にスキマに隠してもらえばいいじゃないですか!」
「もう彼女はスキマに逃げたんだ!僕には飛ぶ能力も無いし彼女と戦える力もないから君に頼ってるんだ!」
「だからって腰に摑まらなくたって…ってどこ握ってるんですか!!」
「いっ、い、いててて!す、すまない!謝るからから早く飛んで…」



「みんな消しとべぇぇぇえええええぇぇぇぇぇええええええ!!」







「ふーん。そんなことやってたの」
ずずずと霊夢がお茶をすする。
「もうそのときの魔理沙ったら可愛くてしかたなかったわ」
うっとりとした表情で話す紫。
そう、紫が逃げ込んだ場所は博麗神社。
ちょうど縁側でお茶をすすっていた霊夢に先ほどの出来事を全て話した。
「まさか私が彼の倉庫に紛れ込ませたアレが、こんな愉快なことになるなんて思わなかったわ」
「まったくね」
霊夢がそう返した直後、西のあたりで二つの巨大な灼熱の閃光と爆音が響いてきた。
「ダブルスパークね」
「奮発するわねぇ」





幻想郷は今日も概ね平和。
後日、香霖堂にアリスが訪れた。
「あ、あの時に魔理沙が着てたやつ、ほ、他に無い?」



タイトルってつけるの難しいですね。
どうも人修羅です。
創想話に投稿するのは二度目、プチ創想話に投稿するのは初めてになります。
今回にはおバカなお話を考えてみました。
理由は突拍子もなく、魔理沙の失態みたいなのを書いてみたいなぁと思いたっただけです。
なぜこのネタで書こうと思ったのか、私にも理解不能です。
たぶん電波とか何かでしょう。
あと下着のところ。
わざわざgoogleでイメージ検索しました。本当に何をやっているのだろうか。

ちなみに、私専属の修正係みたいな感じになってる友人に、この作品は見せておりません。
つまりいつもより誤字脱字が多くなってるかもしれません。
いちおうチェックしました。が、かなり心配です。
ご意見・ご感想とと共に、誤字脱字・表現の間違いなどなどがあればどうぞ。
また妄想が炸裂したら、次の作品であいましょう。
では。
人修羅
コメント



1.名無し妖怪削除
かーーーーわーーーーいーーーいーーーー

ぐはっ
2.名無し妖怪削除
これは本当にはっきりいってどうでも良いこーりんですねw
3.oblivion削除
かわいすぎる
4.名無し妖怪削除
ちゃうねん、この魔法少女はレリーズしても服は変わらんねん
服はお友達の趣味やねんでもまぁかわいいのでいいやー!
5.飛び水削除
魔理沙がものごっつ可愛いっ。↓の>そこはほら、ほんの近くにいた褌なお友達が瞬間早着替えで…イヤイヤ。よもや魔砲とか風物詩扱いですか(笑)
6.人修羅削除
ご感想どうもありがとうございます。
服に関しては霖之助に手渡されて着るとは思えなかったんで
もうご都合主義として処理してください。
7.名無し妖怪削除
>『flour』
魔理沙ー、それは小麦粉のカードや!w
8.人修羅削除
>『flour』
魔理沙ー、それは小麦粉のカードや!w


アホやーー!!www
修正しました。
ご指摘どうもありがとうございました。

…ネタ的に考えるんだったら元のままでも良かったような。
9.名無し妖怪削除
なぁ皆、服が変わるとか、CCとか、そんなものに気を取られるよりも『なんでパジャマ姿の魔理沙があそこにいたのか』を考えるべきじゃないか?
10.変身D削除
>>下着のところ。
>>わざわざgoogleでイメージ検索しました

グッジョブ!(wwwwwwwwwwww
11.CODEX削除
照れ魔理沙は、東方世界の至宝だと思うんだがどうだろう?
12.名無し妖怪削除
パジャマ姿なのに香霖を家に入れちゃう魔理沙、大好きです。
あとプラナリアも。
漢字ですが
>変わりにいつもの服を→代わりに
>腰に捕まらなくたって→摑まらなくたって と思います。
13.人修羅削除
>変わりにいつもの服を→代わりに
>腰に捕まらなくたって→摑まらなくたって と思います。

修正しました。
ご指摘どうもありがとうございました。
前の作品でも似たような修正したような…
まるで成長してませんorz


>>CODEXさん
強いおにゃのこがたまに見せるこの仕草はたまりませんよ。
もっとやってください。
誰か。


>>なぁ皆、服が変わるとか、CCとか、そんなものに気を取られるよりも『なんでパジャマ姿の魔理沙があそこにいたのか』を考えるべきじゃないか?

どうみても私の趣味です。
本当にどうもありがとうございます。
14.印度削除
>顔を真っ赤にしながら、3割り増しくらいに短くなったスカートの裾を下にひっぱる魔理沙。
この辺に人修羅さんのジャスティスが見え隠れしているように思えてなりません。

まぁ、私も同じジャスティスを持っていますが。